メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

インターステラー

2014年12月03日 | 映画
インターステラー を観た。

地球の寿命が尽きかけていることを知った人類。
娘のマーフ(マッケンジー・フォイ)が私生活で起きる不思議な現象を解析して秘密施設にたどり着く。
それをきっかけに元宇宙飛行士のクーパー(マシュー・マコノヒー)は人類存亡を懸けたミッションの参加を依頼される。
愛する娘の反対を押し切って旅立つ。
銀河の端っこに誰かが作ったワームホールを通りぬけ人類が住める星を探しに行くミッション。
彼らは自らの指名を全うし、愛する家族の元へ帰ることが出来るのか?

って話。


今や巨匠のクリストファー・ノーラン監督の2時間50分にも及ぶ超大作です。
人類存続のすべを探すかなり極限な映画です。

日本人ならば誰もが思うでしょう、ほぼ火の鳥(手塚治虫)な感じのテイストです。

主人公がそれに気づく10年前から密かにNASAが計画を実行していて、
別の居住可能な星を探りつつ居住可能な宇宙コロニーを作るって作戦です。

宇宙の誰かが作ったワームホールを利用して別の銀河へ科学者を送り込んで、
そこで人工授精の受精卵で再び人類を作ろうって作戦です。

かなり壮大ですね。

そして物語の柱は相対性理論です。
優秀なクリエイターの多くが相対性理論に魅せられ、
それにまつわる物語を作りますね。

そんなわけで相対性理論と言えば僕なのですが。
高校生の頃に相対性理論に魅せられてずっと学び続けている僕ですので。
その点に置いてはちょっと上から目線で観てしまいました。

相対性理論ほどSF心をくすぐる科学的事象はそうはないでしょう。

そんなわけでこの映画もやはりそこに魅せられ取り憑かれています。

そして手塚治虫フリークな僕です。
この別の惑星の描き方、
この映画の醸し出す空気感、
パートナーのロボットたち、
物凄い年月と孤独の描き方。

ムムムッ、コレは火の鳥のパクリでは??
とも思いたくなるようなかなり近いテイストです。

思考派のクリエイターは皆行き着く場所なのでしょうか?

宇宙シーンの描き方はゼログラビティ的です。
静寂と爆音のコントラストです。
アレは今後の宇宙映画のフォーマットになりそうですね。

子役の女の子は将来売れそうな気がします。
なかなか素晴らしい女優さんでした。

ブラックホールから多元宇宙論的な要素も入ってきて、
それがパラレルワールドの様に時間軸を超えて伝達可能になっていました。
個人的にはかなりムムムです。
コレでは結局単純なタイムスリップです。

ものすごく重力が強い星があって、そこに数分いたら地球上の時間が物凄く過ぎてしまう、
という場面がありました。
こここそ相対性理論の本丸的なシーンなのですが、
ここまで時間が過ぎてしまう重力があったとしたら、
空間が歪んでしまうはずなので作業とか不可能だと思うのですが・・・。
とか思ってしまいました。

ここまで真正面から重力、相対性理論、ブラックホールを描こうとした事は評価に値するし、
映画史には残る大作映画だと思います。
2001年宇宙の旅の現代版みたいな印象も受けました。

そんなことを超える最大のテーマは愛でした。
かなり凄い愛の大きさでした。


そんなわけで8点です。


スケールの大きさ含め見応えは十分でした。

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