ブリッジ・オブ・スパイ
を観ました。
米ソ冷戦下、双方はスパイを送り合いスパイ狩りも横行していた。
保険関係の弁護でキャリアを重ねていたジェームズ・ドノヴァンはロシアスパイの弁護をすることになる。
形だけの弁護のはずだったが真面目なドノヴァンは真剣に弁護するが裁判所も陪審員も容赦なく彼を有罪にする。
最後の手段として極刑は避けるようお願いするドノヴァン、将来スパイの交換に使えるから感情に任せた判決は良くないと。
彼は国民から敵と見られバッシングにさらされる。
彼の予想通りアメリカのパイロットがロシアに捕まる。
そしてベルリンで勉強中の学生が東ドイツに捕まる。
極秘任務で東ベルリンに向かうドノヴァンは全く勝手のわからない共産社会の下で二人の捕虜を救うべく奮闘する。
ってお話です。
スティーブン・スピルバーグ監督作品です。
最近、ちょっと衰えを感じざるを得ない印象のスピルバーグだったのでさほど期待もせず。
しかしコレはなかなか素晴らしい作品でした。
重々しい空気感と実に理にかなったウィットに富んだ表現の数々。
言葉で説明する部分と、言葉を使わずわかりやすく伝える手法。
自分は良く、
「映画の作り方って本を観ながら作った様な映画だ」
と酷評することはありますがスピルバーグはまさにその本を作ったような偉人ですね。
今作は特別トリッキーな手法は見当たらず王道な演出に満ちていました。
ちょっと画素数の低い感じの映像の質感。
時代背景にあったいい映像を作り出していました。
戦争中の感じのセットも見事で、
王道映画に相応しい表現が多かったです。
スピルバーグ御用達のトム・ハンクスの演技、存在感はやはり流石。
自分が思う王道ハリウッド映画の主役には最適です。
その演技力はわざわざ書く必要は無いです。
流石という感じです。
映画の時代背景はベルリンの壁を作っている最中で、
大量の兵士が待ち構えながらその後ろで慌てて壁を積み上げていて。
人々は壁が完成する前に西側に逃げようと必死で。
ああ実際はこんな感じだったのだろうと非常にイメージしやすくありがたい映画でした。
あっという間に完成する壁、乗り越えようとして撃たれる人々。
未知の世界だった東ベルリンでギャングに理不尽にコートを奪われたり風邪をひいたりしつつ情報を集め交渉し、
政府の意図は拉致された米軍パイロットを助けることだったが、
一緒に無関係だが拉致された学生も助けようと独断で動くドノヴァンの姿には心打たれました。
まあ、想像通りの展開と見事な起承転結でアメリカに帰ってくるドノヴァンですが、
ベルリンの電車の車窓で観た風景とアメリカに帰ってきてから観た車窓の違いに複雑な感情を抱く様を表情だけで見せていて実に深みのあるラストでした。
その辺でかなり胸にジーンと来るものがありました。
久々にちゃんとした名画を観た気分ですね。
やはり自分が子供時代に刷り込まれたハリウッドの王道大作映画はスピルバーグ作品ですからね。
そういうDNAを刺激してくれたいい映画でした。
ジーンと泣けそうでした。
そんなわけで8点です。
を観ました。
米ソ冷戦下、双方はスパイを送り合いスパイ狩りも横行していた。
保険関係の弁護でキャリアを重ねていたジェームズ・ドノヴァンはロシアスパイの弁護をすることになる。
形だけの弁護のはずだったが真面目なドノヴァンは真剣に弁護するが裁判所も陪審員も容赦なく彼を有罪にする。
最後の手段として極刑は避けるようお願いするドノヴァン、将来スパイの交換に使えるから感情に任せた判決は良くないと。
彼は国民から敵と見られバッシングにさらされる。
彼の予想通りアメリカのパイロットがロシアに捕まる。
そしてベルリンで勉強中の学生が東ドイツに捕まる。
極秘任務で東ベルリンに向かうドノヴァンは全く勝手のわからない共産社会の下で二人の捕虜を救うべく奮闘する。
ってお話です。
スティーブン・スピルバーグ監督作品です。
最近、ちょっと衰えを感じざるを得ない印象のスピルバーグだったのでさほど期待もせず。
しかしコレはなかなか素晴らしい作品でした。
重々しい空気感と実に理にかなったウィットに富んだ表現の数々。
言葉で説明する部分と、言葉を使わずわかりやすく伝える手法。
自分は良く、
「映画の作り方って本を観ながら作った様な映画だ」
と酷評することはありますがスピルバーグはまさにその本を作ったような偉人ですね。
今作は特別トリッキーな手法は見当たらず王道な演出に満ちていました。
ちょっと画素数の低い感じの映像の質感。
時代背景にあったいい映像を作り出していました。
戦争中の感じのセットも見事で、
王道映画に相応しい表現が多かったです。
スピルバーグ御用達のトム・ハンクスの演技、存在感はやはり流石。
自分が思う王道ハリウッド映画の主役には最適です。
その演技力はわざわざ書く必要は無いです。
流石という感じです。
映画の時代背景はベルリンの壁を作っている最中で、
大量の兵士が待ち構えながらその後ろで慌てて壁を積み上げていて。
人々は壁が完成する前に西側に逃げようと必死で。
ああ実際はこんな感じだったのだろうと非常にイメージしやすくありがたい映画でした。
あっという間に完成する壁、乗り越えようとして撃たれる人々。
未知の世界だった東ベルリンでギャングに理不尽にコートを奪われたり風邪をひいたりしつつ情報を集め交渉し、
政府の意図は拉致された米軍パイロットを助けることだったが、
一緒に無関係だが拉致された学生も助けようと独断で動くドノヴァンの姿には心打たれました。
まあ、想像通りの展開と見事な起承転結でアメリカに帰ってくるドノヴァンですが、
ベルリンの電車の車窓で観た風景とアメリカに帰ってきてから観た車窓の違いに複雑な感情を抱く様を表情だけで見せていて実に深みのあるラストでした。
その辺でかなり胸にジーンと来るものがありました。
久々にちゃんとした名画を観た気分ですね。
やはり自分が子供時代に刷り込まれたハリウッドの王道大作映画はスピルバーグ作品ですからね。
そういうDNAを刺激してくれたいい映画でした。
ジーンと泣けそうでした。
そんなわけで8点です。