メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

赤ん坊よ大志を抱け!

2009年07月18日 | 日常の出来事
兄と一緒に甥っ子を観に、兄嫁の実家近くの病院まで行った。

まだ自力で呼吸が出来ず集中治療室に居るという。
よくわからないが僕は暗い気持ちになった。
兄曰く、遠くからしか見えないから行っても意味が無いと言うが母と共に尋ねた。

兄嫁も元気で、安心した。
基本10日くらいすれば出られるので問題は無いそうだ。

ガラス越しに、遠くのカプセルの中でわずかに動いている甥が見えた。

僕と母は必死にそれを見ていた。

集中治療室に入れる兄はビデオで甥の姿を撮ってきてくれて我々家族はそれを食い入るように見た。

産婦人科ではなく小児科?なので、他にも少々かわいそうな子供や赤ちゃんが沢山居た。

特に他にカプセルに入っている赤ちゃん達はほとんど未熟児でなんとも言えない痛々しさをかもし出していた。

信じられないくらい小さい赤ちゃんも居る。

姪っ子は帝王切開した母の姿にナーバスになりよく泣いていた。
僕はそんな姪っ子を抱っこしてあやす。

ガラス越しの遠目でしか甥っ子の姿を確認できなかったがこれがファーストコンタクト。

名も無き甥っ子よ。
数年後にはきっと僕をむかつかせ、さらに数年後には君が僕にむかついたりもするだろう。

僕は君を両親の次位に愛し、君は僕をおもろいおっちゃんとして認識してくれる事だろう。

心配ない。
君の感情の根はゆっくりとこの世界に根をはり始めている。

きっと君の想像をはるかに超えて君には悩みが訪れる。
人生は厳しいぞ。
女は難しいぞ。
夢は叶わないぞ。
そんなこんなで世界は美しいぞ。
宇宙の果ては果てしなく、君は自己の存在の意味を問う日が来るかもしれない。

最初の一歩。
まずはそのカプセルから出て自ら呼吸をして、我々を喜ばせてくれ。

他の子供達も。
人生にはもっと大きな困難が待っているから負けるんじゃないぞ。

そう心で呟いていた。



帰りは兄と姪と母と僕で飯を食ったりまったりしたり。
姪は終始寝ていたのでほとんど母と兄と僕の3人。

かつては腐るほどあったこんな時間が今はなんとも言えず新鮮な組み合わせ。

3人で話をして飯を食ってまた話をする。

姿形は変わったが単なる親子の時間であった。

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