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オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ

2013年12月21日 | 映画
オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ を観た。


吸血鬼のアダム(トム・ヒドルストン)はギターをはじめ弦楽器なら何でも自在に弾きこなすミュージシャンとしてアンダーグラウンド・ミュージック・シーンで活躍している。
しかしここ近年の自己破滅的な人間たちの振る舞いにアダムは抑鬱を抱えていた。
そんなとき恋人イヴ(ティルダ・スウィントン)がデトロイトに住む彼の元を訪れる。
もちろん、彼女も吸血鬼で2人は何世紀も愛し合い、生き続けてきた。
久々の再会もつかの間、イヴの破天荒な妹エヴァ(ミア・ワシコウスカ)が突然2人に会いにやってきて3人の運命は、ゆっくりと変わり始める・・・。


って話。


あまり詳しくないですが、奇才のイメージが強いジム・ジャームッシュ監督・脚本の映画です。
とても現代的な、ある種リアルな人間社会で生きるヴァンパイア達の物語。

独特な映像世界で気だるくまったりとした雰囲気が出てました。
血を飲んだ時の回転するような映像が好きでした。

基本静かなんですが、テイスト的に怖いシーンになるのかな?
なんて思わされますが全然怖いシーンにはなりません。
所謂スカしです。
コレはかなり好感度ある演出でした。
このご時世、恐怖を匂わすのは簡単です。
しかし恐怖を匂わして恐怖に行かないのはそうそう無いです。
コテコテホラーでたまにフェイントはありますが、この映画に関してはスカしです。
素晴らしいと思います。

こういうラブストーリーを演じるにはティルダ・スウィントンはちょいと年齢が行き過ぎなような気がしますね。
お母さん的なポジションだと思います。

そんな点でトム・ヒドルストンはカッコ良くてこの役にピッタリでした。
謎のミュージシャン役ですが、同じように一人で全部の楽器演奏してレコーディングしてる自分としてはかなり憧れる好感度持てる役でした。
ギターの扱い方がリアルで良かったです。

僕の比較的好きなミア・ワシコウスカは王道路線に行かずこういう渋い作品ばかりに出てくるのでいいですね。
可愛さをそんなに利用せず病んだ感じの役が多いです。
しかも主演じゃなくても出てくるし。

孤独で物悲しく暗いストーリー。
何世紀も生きてきたヴァンパイアが現代社会で生きづらくなっている切なさ。
もう方法が無く破滅に向かって行く展開が良かったです。

オチもとても印象深く嫌いじゃ無かったです。


そんなわけで6点です。


ジム・ジャームッシュ監督作品をもっと観たくなりました。

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