本当の自分

誰かと長い時間居るくらいなら一人で居たいと切に思う。
しかしながら一人で居ると夜という海原で孤独が爆発してしまう。
なので誰か居てくれないと困るのである。

気が合わない人間の前では人の7倍無口になる。
無駄にストレスが増えるだけだから。
しかし黙っていたら色々つまってしまうからしゃべれるならば人の6倍しゃべっていたい。
しかししゃべり過ぎた後の一人の時間は8倍落ち込む。
言葉なんか何も生産しない癖に精神エネルギーをやたら使わさす生意気な奴だ。

いずれにせよ本能的に真ん中を毛嫌いするあまり心はいつでも両極端に振れて疲れてしまうのである。

高校生の頃、某人気ドラマで人間は3つの顔があるみたいな事を言ってたのが印象に残っている。

他人が知ってる自分と、自分が知っている自分、そして本当の自分。

当時は自分が知っている自分が本当の自分なのではないか？と思っていたが今ならばそれが理解できる。

自分じゃ自分はわからない。

自分がどんな人間なのかおしゃべりなのか無口なのか、明るいのか暗いのかすらわからない。
どれかだったとしても、それもこれも文字列上の事なので本質になんて滅多に辿り着かない。