相棒-劇場版Ⅱ-警視庁占拠! 特命係の一番長い夜 を観た。
人気テレビドラマの映画版の2作目。
前作の劇場版は観ましたがドラマは相変わらず観たこと無く予備知識無しで観に行きました。
予備知識無しでもかなりおもしろいので気をつけてください。
(お話)
7年前。
中国系のテロ組織を追っていた刑事が組織のアジトで爆発に巻き込まれて一人の刑事が犠牲になった。
警視庁本部内、特命係警部補の神戸尊(及川光博)は庁内で拳銃を持って女性職員を連れた男に遭遇して女を引き離しエレベータで逃げる。
男は幹部会が行われている会議室に乗り込み威嚇射撃をして田丸警視総監(品川徹)、長谷川副総監(國村隼)等幹部たちを人質に籠城する。
前代未聞の事態に慌てる警視庁、すぐさま対策本部が立てられる。
幹部たちが居ないため中園参事官(小野了)が指揮をとる。
いち早く行動に出る特命係係長:杉下右京(水谷豊)。
神戸、鑑識の米沢守(六角精児)、元特命係の陣川公平(原田龍二)らの協力を得て会議室の中を外から撮影して状況を対策本部に教えるが特命係はでしゃばるなと相手にされない。
杉下の撮影した写真によって籠城した男はかつて刑事だった八重樫哲也(小澤征悦)という人間とわかる。
何の要求もしないまま時間だけが過ぎていく。
事件を公にできないと対策本部は右京の助言を無視して突撃を実行する。
直前に会議室内は乱闘になり犯人は射殺される。
正当防衛として事件を終わらせようとする12名の幹部たち、会議室内の様子を皆曖昧に証言する。
そんな解決を許せない杉下は独自に聞き込みを初め、八重樫に囚われていた女性が総務部の朝比奈圭子(小西真奈美)と突き止め、二人とも7年前の爆破事件に関わっていた事を知る。
(評価)
相棒にまるで興味がなく、まるで箸が進まない映画でしたが、ヒットしてるので観てみました。
そして僕の想像外にヒットしてる映画だけあってかなり面白かったです。
とにかく巧妙で緻密で繊細で無駄のないお話です。
ちっさいエピソード達が見事に気持よくつながっていきます。
さらに、難しいお話なのに実に分り易く見せていたと思います。
警察内における正義という難しいテーマだったと思います。
当然警察内には政治がありバラバラな皆の正義が入り乱れるおはなしです。
杉下右京の演技もクセになってしまいそうです。
人気シリーズだけあって主人公の個性、存在感、オーラたるものや流石でした。
クールで鋭い杉下右京と熱い神戸のコントラストも良かったです。
右京さんの熱い説得も水谷豊さんの素晴らしい演技のおかげでグッときました。
脇役たちの小粋な活躍もいいです。
7年前の事件に関わった人間たちの悲しみ、小西真奈美の悲しみの演技も素晴らしかったです。
小澤征悦の演技も素晴らしかったです。
國村隼を初めとする幹部たちのいやらしい悪代官的演技も良かったです。
相棒ってこんな警察組織にメスを入れるようなドラマでしたのでしょうか?
まるで知らなくてファンの方々には申し訳無いのですが、とにかく素晴らしく面白かったです。
そんなわけで8点。
前作も確かに妥当に面白かったですが、こんなに面白いのならばドラマ観ておけば良かったと後悔させられるほどの出来でした。
(ネタバレ)
朝比奈に聞き込みをする杉下、死んだ刑事、磯村(葛山信吾)は朝比奈の婚約者で八重樫は自分のせいで磯村を殺したと謝りに来て自分を人質にしたという。
八重樫の部屋は生活感が無く一枚の中国人の写真があっただけだった。
その写真をたどってチャイナタウンに向かう杉下と神戸は中国マフィアに絡まれるが写真のことを知る女(江波杏子)に写真の男はソウ・リュウメイ(本宮泰風)といい八重樫も追っていたと知る。
八重樫の事を調べる杉下、携帯電話の発信地と八重樫の靴に付いていた塗料から鋭く八重樫の隠れ家を突き止める。
そこにはなんと看病された形跡のあるソウ・リュウメイの死体があった。
警察病院から偽装してソウ・リュウメイをここに連れ出したと知る。
神戸と事件当日の八重樫の行動を振り返った杉下は協力者が居なければ成立しないことに気づき、それは当然朝比奈だと知る。
朝比奈は八重樫殺しの事件を簡単に済ませた長谷川副総監等を狙撃しようと銃を向ける。
それを止める杉下と神戸。
朝比奈は全ての真相を話す。
幹部たち中には影の管理官が居て7年前の事件を自作自演していたと言う。
ソウ・リュウメイは影の管理官が中国テロ組織に送り込んでいたスパイで、テロを起こすようなフリをさせ、当時朝比奈や磯村が所属していたテロ対策部隊の公安第三課に捜査をさせていた。
何も知らない組織犯罪対策部の八重樫は単独で偶然そのアジトに乗り込んでしまい朝比奈達の前で中国マフィアに捉えられてしまう。
突入をはかっていた公安第三課はやむなく突入し磯村は犠牲になった。
事件を調べて裏があることを知った朝比奈は同じように事件を追っていた八重樫と再会し影の管理官の存在を知り、それが誰かを探し出すことに力を注ぐ。
そのためソウ・リュウメイをさらうが、意識が戻らないまま死んでしまい、已むを得ず籠城して幹部の中から探しだそうとして八重樫は死んだ。
磯村と八重樫の敵を取ろうとする朝比奈だが、八重樫は神戸にわざと拳銃を見せて朝比奈を助けるように仕向けたと杉下に教えられる。
警察庁の小野田官房長官(岸部一徳)は実は事件の会議室を盗聴しておりそれをネタに警視庁の人事を刷新しようと企む。
小野田は杉下にこれ以上事件を追うなと忠告する。
警視庁の弱みを握って逮捕とかはさせず、飼い殺しにしたいのが小野田の狙い。
ひとりずつ幹部を解雇にしていく。
神戸の親しい先輩、監察官の大河内(神保悟志)の裏切りで杉下はようやく盗聴の音源を手に入れる。
そして会話の後ろで聞こえていたコツコツという音に気付く。
貧乏ゆすりのフリをしてモールス信号を送っていた人間が居る。
それはクルージング部の長谷川副総監、松下通信部長、鈴木地域部長によって行われていた。
モールス信号は八重樫を殺せという内容。
3人は八重樫殺しで逮捕される。
小野田官房長官は解雇にした三宅生活安全部長(石倉三郎)の恨みを買って刺されて死んでしまう。
逮捕された3人はなんと不起訴になるが諦めない杉下右京。
今なら三宅から真相が聞けると聞き込みに向かう。
人気テレビドラマの映画版の2作目。
前作の劇場版は観ましたがドラマは相変わらず観たこと無く予備知識無しで観に行きました。
予備知識無しでもかなりおもしろいので気をつけてください。
(お話)
7年前。
中国系のテロ組織を追っていた刑事が組織のアジトで爆発に巻き込まれて一人の刑事が犠牲になった。
警視庁本部内、特命係警部補の神戸尊(及川光博)は庁内で拳銃を持って女性職員を連れた男に遭遇して女を引き離しエレベータで逃げる。
男は幹部会が行われている会議室に乗り込み威嚇射撃をして田丸警視総監(品川徹)、長谷川副総監(國村隼)等幹部たちを人質に籠城する。
前代未聞の事態に慌てる警視庁、すぐさま対策本部が立てられる。
幹部たちが居ないため中園参事官(小野了)が指揮をとる。
いち早く行動に出る特命係係長:杉下右京(水谷豊)。
神戸、鑑識の米沢守(六角精児)、元特命係の陣川公平(原田龍二)らの協力を得て会議室の中を外から撮影して状況を対策本部に教えるが特命係はでしゃばるなと相手にされない。
杉下の撮影した写真によって籠城した男はかつて刑事だった八重樫哲也(小澤征悦)という人間とわかる。
何の要求もしないまま時間だけが過ぎていく。
事件を公にできないと対策本部は右京の助言を無視して突撃を実行する。
直前に会議室内は乱闘になり犯人は射殺される。
正当防衛として事件を終わらせようとする12名の幹部たち、会議室内の様子を皆曖昧に証言する。
そんな解決を許せない杉下は独自に聞き込みを初め、八重樫に囚われていた女性が総務部の朝比奈圭子(小西真奈美)と突き止め、二人とも7年前の爆破事件に関わっていた事を知る。
(評価)
相棒にまるで興味がなく、まるで箸が進まない映画でしたが、ヒットしてるので観てみました。
そして僕の想像外にヒットしてる映画だけあってかなり面白かったです。
とにかく巧妙で緻密で繊細で無駄のないお話です。
ちっさいエピソード達が見事に気持よくつながっていきます。
さらに、難しいお話なのに実に分り易く見せていたと思います。
警察内における正義という難しいテーマだったと思います。
当然警察内には政治がありバラバラな皆の正義が入り乱れるおはなしです。
杉下右京の演技もクセになってしまいそうです。
人気シリーズだけあって主人公の個性、存在感、オーラたるものや流石でした。
クールで鋭い杉下右京と熱い神戸のコントラストも良かったです。
右京さんの熱い説得も水谷豊さんの素晴らしい演技のおかげでグッときました。
脇役たちの小粋な活躍もいいです。
7年前の事件に関わった人間たちの悲しみ、小西真奈美の悲しみの演技も素晴らしかったです。
小澤征悦の演技も素晴らしかったです。
國村隼を初めとする幹部たちのいやらしい悪代官的演技も良かったです。
相棒ってこんな警察組織にメスを入れるようなドラマでしたのでしょうか?
まるで知らなくてファンの方々には申し訳無いのですが、とにかく素晴らしく面白かったです。
そんなわけで8点。
前作も確かに妥当に面白かったですが、こんなに面白いのならばドラマ観ておけば良かったと後悔させられるほどの出来でした。
(ネタバレ)
朝比奈に聞き込みをする杉下、死んだ刑事、磯村(葛山信吾)は朝比奈の婚約者で八重樫は自分のせいで磯村を殺したと謝りに来て自分を人質にしたという。
八重樫の部屋は生活感が無く一枚の中国人の写真があっただけだった。
その写真をたどってチャイナタウンに向かう杉下と神戸は中国マフィアに絡まれるが写真のことを知る女(江波杏子)に写真の男はソウ・リュウメイ(本宮泰風)といい八重樫も追っていたと知る。
八重樫の事を調べる杉下、携帯電話の発信地と八重樫の靴に付いていた塗料から鋭く八重樫の隠れ家を突き止める。
そこにはなんと看病された形跡のあるソウ・リュウメイの死体があった。
警察病院から偽装してソウ・リュウメイをここに連れ出したと知る。
神戸と事件当日の八重樫の行動を振り返った杉下は協力者が居なければ成立しないことに気づき、それは当然朝比奈だと知る。
朝比奈は八重樫殺しの事件を簡単に済ませた長谷川副総監等を狙撃しようと銃を向ける。
それを止める杉下と神戸。
朝比奈は全ての真相を話す。
幹部たち中には影の管理官が居て7年前の事件を自作自演していたと言う。
ソウ・リュウメイは影の管理官が中国テロ組織に送り込んでいたスパイで、テロを起こすようなフリをさせ、当時朝比奈や磯村が所属していたテロ対策部隊の公安第三課に捜査をさせていた。
何も知らない組織犯罪対策部の八重樫は単独で偶然そのアジトに乗り込んでしまい朝比奈達の前で中国マフィアに捉えられてしまう。
突入をはかっていた公安第三課はやむなく突入し磯村は犠牲になった。
事件を調べて裏があることを知った朝比奈は同じように事件を追っていた八重樫と再会し影の管理官の存在を知り、それが誰かを探し出すことに力を注ぐ。
そのためソウ・リュウメイをさらうが、意識が戻らないまま死んでしまい、已むを得ず籠城して幹部の中から探しだそうとして八重樫は死んだ。
磯村と八重樫の敵を取ろうとする朝比奈だが、八重樫は神戸にわざと拳銃を見せて朝比奈を助けるように仕向けたと杉下に教えられる。
警察庁の小野田官房長官(岸部一徳)は実は事件の会議室を盗聴しておりそれをネタに警視庁の人事を刷新しようと企む。
小野田は杉下にこれ以上事件を追うなと忠告する。
警視庁の弱みを握って逮捕とかはさせず、飼い殺しにしたいのが小野田の狙い。
ひとりずつ幹部を解雇にしていく。
神戸の親しい先輩、監察官の大河内(神保悟志)の裏切りで杉下はようやく盗聴の音源を手に入れる。
そして会話の後ろで聞こえていたコツコツという音に気付く。
貧乏ゆすりのフリをしてモールス信号を送っていた人間が居る。
それはクルージング部の長谷川副総監、松下通信部長、鈴木地域部長によって行われていた。
モールス信号は八重樫を殺せという内容。
3人は八重樫殺しで逮捕される。
小野田官房長官は解雇にした三宅生活安全部長(石倉三郎)の恨みを買って刺されて死んでしまう。
逮捕された3人はなんと不起訴になるが諦めない杉下右京。
今なら三宅から真相が聞けると聞き込みに向かう。