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ザ・ブリザード

2016年02月28日 | 映画
ザ・ブリザード
を観ました。


記録的なブリザードに襲われ真っ二つに折れ遭難した巨大タンカー。
控えめで生真面目な若き沿岸警備隊隊員バーニーと3人の仲間たちは上官の無茶な命令に従い12人乗りの小型救助艇で行方不明になったタンカーを探す。
強風で波を越えるのも困難な凄まじいブリザードの中必死に船を探し、見つけた沈みかけの船には32人の生存者が居たってお話です。


ベタベタ感動作が得意なイメージのクレイグ・ギレスピー監督作品です。
3Dしかやってなかったので久々に3Dで鑑賞しました。

ブリザードの中の遭難事故と救出劇という、
ちょっと新鮮味に欠ける感じのある企画です。
麻痺しがちなパニック映画ですが、
ノンフィクションというのが大きな売りでしょう。

1950年代のアメリカの雰囲気が良く作られていました。

冒頭はかなりチープに見える安直なラブロマンスな展開。
やってることは合コン、ナンパだが無理矢理ロマンチックにしてる感じで、
観るのも苦痛なくらいでした。

最初はクリス・パイン演じるバーニーがイエス・ノーをはっきりしないウジウジしたタイプでイライラしてましたが、
最終的にそれが結構な感動の布石になってました。

フィアンセ役のホリデー・グレンジャーはちょいちょい見かけますが、
この時代の女性の雰囲気は良く出ていて良かったです。
非常にわかり易いストーリーを転がすキャラでした。

遭難したタンカーは船長含め折れた半分に乗ってた人々は死んでしまい、
リーダー不在の中船に一番詳しいエンジニアが仕切って見事な作戦で船の沈没を遅らせますが、
最終的に沿岸警備隊が目立ってしまい、そこが誰にも評価されていないのがちょっと不憫でした。

まあそんなことより生き残ることで精一杯な状況ですが。

実話とは言えいい風に脚色はされて居るのでしょう。
強引な展開がちょっと気になります。

クライマックスも感動への持って行き方が強引だなぁとかなり気になりました。
しかしかなり感動するので悔しいけど納得でした。

持って行き方には問題がありますが感動の表現の仕方はかなり上手ですね。
ミリオンダラーアームもそんな印象でした。

控えめで上官の言いなりだった男が、
決心して命を投げ出して小さな船で32人を助けようとする様は確かに泣けます。

そして陸に戻れるのか?どうなのか?
船の人々と陸で待つ人々の様子を交互に見せる様は上手な演出でした。
ちょっと泣いてしまいました。

嵐の中遭難したタンカーを見つけるシーンもなかなかインパクトあって良かったですね。
幽霊船みたいで怖かったです。

ミリオンダラーアーム同様ディズニー制作の実写なので子供向けなわざとらしい展開は気になりますが。
欠点と長所がはっきり見える映画ですね。


そんなわけで6点です。

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