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杉原千畝 スギハラチウネ

2015年12月16日 | 映画
杉原千畝 を観た。

第二次大戦中、リトアニアの外交官だった杉原千畝を描いた映画です。


チェリン・グラック監督作品です。
ハリウッドと日本映画のハーフみたいな印象の監督ですね。

日本版シンドラーとして有名な人物ですね。

正直、杉原千畝を知ったのは結構最近だったのですが、
かなり関心を抱いている近代史上の人物の一人です。

時々、誰かの人生に凄く憧れることがありますが杉原千畝もその一人です。

ざっくり言ってしまえばマルチリンガルとして各国で仕事をしたその人生スタイルに憧れるのですが。
なので僕も必死に沢山の国の言葉を勉強しています。

この映画はやっぱりかなり脚色や演出されている印象は受けますが、
細部は自分がこの人物に関してちょっと勉強したり世界ふしぎ発見!で観た箇所がちゃんと描かれていました。

冒頭いきなりスパイ映画ばりのスリリングなシーンで始まって、
しばらく満州国を舞台にしたシーンが描かれます。

この辺でハリウッドアクション的な映画のテイストもあります。

小雪演じる妻との馴れ初めの描き方もなかなかの端折り方で、
別にそこを重点的に描かれてもなのでいいですけどちょっとチープさは否めず。

そこから僕の趣味であるナチス絡みの展開になっていき、
有名なユダヤ難民を救う展開へとなります。

かなり先見の明があった人のようで、かなり時代の先を観ていました。

ヒトラーに憧れる日本政府に逆らいヒトラーに懐疑的な杉原はユダヤ難民を救うためヴィザを発行し続けるんですね。
現代人から見れば当然に見える出来事も当時では相当な困難だったでしょう。

素晴らしい人物はこうしてピックアップして描いていって欲しいですね。

唐沢寿明はちょっと存在感が強すぎるのでベストキャストだったかどうかは微妙ですけど、
主演としての存在感は流石です。
相変わらずの小顔ですが、
小雪の顔がでかく見えるくらいの小顔でした。

外国語の演技も流暢で見事でした。

杉原のサポートにポーランド人やドイツ人が居て、
当時の外交情勢の勉強になりました。
僕は引き続き近代史を調査していこうと思います。

映像はなかなか本格的で力の入り具合が良く伝わりました。

少し長尺な映画でこのテーマをこのスケール感で描いたのは評価に値しますね。
日本人の多くに見てもらいたい作品です。


そんなわけで7点です。

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