ミュージアム
を観ました。
雨の日にだけ発生する猟奇殺人事件。死体を見せることにこだわる犯人・カエル男は自分をアーティストと呼び、犯行現場には必ず謎のメモを残す。
連続する事件の関連性を捜査する刑事・沢村(小栗旬)と部下の西野(野村周平)は、次のターゲットが沢村の妻・遥(尾野真千子)であることに気づく。
冷静さを失った沢村は、カエル男の罠にはまり、絶望へと追い込まれていく。謎の”私刑”執行アーティスト・カエル男は一体誰なのか?真の目的は?
るろうに剣心など近年の日本映画の大作企画を担当することが多い大友啓史監督作品です。
個人的な評価は毎度低めです。
漫画原作みたいですが、漫画は知りません。
散々観た予告がかなりデヴィット・フィンチャーのセブンみたいだな、と思っていました。
セブンは大好きな映画なのでそこそこ期待しました。
日本映画にしてはなかなかいいサスペンスな雰囲気を醸し出していました。
なかなかテンポの良くストーリーが展開して、見応え充分でした。
映像的にもなかなか凄かったですね。
ただあくまでハリウッド憧れのハリウッド感を出そうというコンセプトですね。
それは大友啓史作品では常にそうですね。
ハリウッド感だそうだそうとしてイマイチショボさを残してしまうのが少々残念です。
十分凄いとは思うのですが、この方向性ですと日本人のお客はハリウッド映画を観ていますからね。
ワイルド・スピードファンの自分がこの映画のカーチェイスシーンを見るとちょっと残念ではあります。
もう少々違う手法で攻めた方が良いように思えます。
連続殺人の猟奇性は凄いですが、謎の要素は薄いです。
現場にヒントがあったりとかは無いです。
ただただ殺し方や殺人現場が衝撃的という作りです。
小栗旬演じる刑事が日本人らしからぬハードボイルドテイストで、
やたら感情的でヒステリックで作品の雰囲気をなかなか壊すような演出でした。
この作風ならばもっと精神的な怖さ、不気味さを演出してほしかったのですが、
その辺をグロテスクさで表現しようとしていたのはちょっと残念です。
グロテスクですが怖くはないのです。
登場人物たちが全体的にピンと来ません。
カエル男も猟奇性は凄いですが、知的な部分がちょっと弱めで。
殺人アーティストという設定はとても良いと思うのですが、
アーティスト性が強い犯人ならば論理性に欠けて完全犯罪は難しいと思うなぁと、
気になってしまいました。
常々言っていますが、常人離れした猟奇殺人するような犯人の場合、
その犯人像が非常に重要と考えます。
いざ対峙してみると一般人みたいに感情的だったり、
全然知性が無かったりすると萎えてしまいます。
宣伝文句通り最悪のラストは期待します。
ただ・・・まあ・・・そんな感じね・・・というクライマックスでした。
個人的にはあまり好みでは無い物語でしたが、それは原作がそうならば仕方ないでしょう。
ここまで残虐さを描写するならば精神的メッセージ性を織り込んでほしかったですが。
小栗旬は非常に好きな役者で相変わらずかっこ良くて上手ですが、
この作品に関してはずっとほんのりズレている様に感じました。
その小栗旬の演技が作品のまとまりを無くして居るように思えてしまいました。
素材はかなり素晴らしく思えたので自分がこの素材を料理するならば、
こんなに終始ヒステリックな作品にはしなかったのになー、と思ってしまいました。
今年観たヒメアノ~ルの演出を見習って欲しいなと思いました。
野村周平はさほど出番が無かったので評価するほどでは無かったです。
今、売り出し中の野村周平の使い方としては非常に贅沢だったと思います。
犯人役の妻夫木聡はなかなかマッドですが、クライマックスに急にどんくさくなっていたのが気になりました。
ヒステリックにやってるから最後にどんくさくなってしまうのだよ、と思いました。
ちょっと酷評っぽいレビューになりましたが、
作品としては見応えは十分で楽しめました。
ただ、全然もっといい作品にできそうな余白がぷんぷん見えたので惜しいなー、
という気持ちでいっぱいでした。
大友啓史監督の演出はいつも舞台みたいな演出でヒステリック全開なので、
僕の口には合わないのかも知れませんね。
毎度、企画は非常にいいのですが。。。
そんなわけで7点。
を観ました。
雨の日にだけ発生する猟奇殺人事件。死体を見せることにこだわる犯人・カエル男は自分をアーティストと呼び、犯行現場には必ず謎のメモを残す。
連続する事件の関連性を捜査する刑事・沢村(小栗旬)と部下の西野(野村周平)は、次のターゲットが沢村の妻・遥(尾野真千子)であることに気づく。
冷静さを失った沢村は、カエル男の罠にはまり、絶望へと追い込まれていく。謎の”私刑”執行アーティスト・カエル男は一体誰なのか?真の目的は?
るろうに剣心など近年の日本映画の大作企画を担当することが多い大友啓史監督作品です。
個人的な評価は毎度低めです。
漫画原作みたいですが、漫画は知りません。
散々観た予告がかなりデヴィット・フィンチャーのセブンみたいだな、と思っていました。
セブンは大好きな映画なのでそこそこ期待しました。
日本映画にしてはなかなかいいサスペンスな雰囲気を醸し出していました。
なかなかテンポの良くストーリーが展開して、見応え充分でした。
映像的にもなかなか凄かったですね。
ただあくまでハリウッド憧れのハリウッド感を出そうというコンセプトですね。
それは大友啓史作品では常にそうですね。
ハリウッド感だそうだそうとしてイマイチショボさを残してしまうのが少々残念です。
十分凄いとは思うのですが、この方向性ですと日本人のお客はハリウッド映画を観ていますからね。
ワイルド・スピードファンの自分がこの映画のカーチェイスシーンを見るとちょっと残念ではあります。
もう少々違う手法で攻めた方が良いように思えます。
連続殺人の猟奇性は凄いですが、謎の要素は薄いです。
現場にヒントがあったりとかは無いです。
ただただ殺し方や殺人現場が衝撃的という作りです。
小栗旬演じる刑事が日本人らしからぬハードボイルドテイストで、
やたら感情的でヒステリックで作品の雰囲気をなかなか壊すような演出でした。
この作風ならばもっと精神的な怖さ、不気味さを演出してほしかったのですが、
その辺をグロテスクさで表現しようとしていたのはちょっと残念です。
グロテスクですが怖くはないのです。
登場人物たちが全体的にピンと来ません。
カエル男も猟奇性は凄いですが、知的な部分がちょっと弱めで。
殺人アーティストという設定はとても良いと思うのですが、
アーティスト性が強い犯人ならば論理性に欠けて完全犯罪は難しいと思うなぁと、
気になってしまいました。
常々言っていますが、常人離れした猟奇殺人するような犯人の場合、
その犯人像が非常に重要と考えます。
いざ対峙してみると一般人みたいに感情的だったり、
全然知性が無かったりすると萎えてしまいます。
宣伝文句通り最悪のラストは期待します。
ただ・・・まあ・・・そんな感じね・・・というクライマックスでした。
個人的にはあまり好みでは無い物語でしたが、それは原作がそうならば仕方ないでしょう。
ここまで残虐さを描写するならば精神的メッセージ性を織り込んでほしかったですが。
小栗旬は非常に好きな役者で相変わらずかっこ良くて上手ですが、
この作品に関してはずっとほんのりズレている様に感じました。
その小栗旬の演技が作品のまとまりを無くして居るように思えてしまいました。
素材はかなり素晴らしく思えたので自分がこの素材を料理するならば、
こんなに終始ヒステリックな作品にはしなかったのになー、と思ってしまいました。
今年観たヒメアノ~ルの演出を見習って欲しいなと思いました。
野村周平はさほど出番が無かったので評価するほどでは無かったです。
今、売り出し中の野村周平の使い方としては非常に贅沢だったと思います。
犯人役の妻夫木聡はなかなかマッドですが、クライマックスに急にどんくさくなっていたのが気になりました。
ヒステリックにやってるから最後にどんくさくなってしまうのだよ、と思いました。
ちょっと酷評っぽいレビューになりましたが、
作品としては見応えは十分で楽しめました。
ただ、全然もっといい作品にできそうな余白がぷんぷん見えたので惜しいなー、
という気持ちでいっぱいでした。
大友啓史監督の演出はいつも舞台みたいな演出でヒステリック全開なので、
僕の口には合わないのかも知れませんね。
毎度、企画は非常にいいのですが。。。
そんなわけで7点。