夢売るふたり を観た。
小さな小料理屋を順調に経営して幸せに暮らしていた市澤貫也(阿部サダヲ)と里子(松たか子)夫婦。
繁盛していた最中、火事になり命からがら消火を試みるが店は燃えてしまう。
とことん落ち込んで自暴自棄になる貫也、新しい仕事先でも上手くやれず弱音ばかり吐く呑んだくれ生活。
里子はラーメン屋で必死でバイトしながら貫也を必死に励まして支える。
余計惨めになる貫也は呑んだくれた夜、不倫相手に手切れ金を渡され同じく泥酔していた店の常連客睦島玲子(鈴木砂羽)と出逢い浮気をする。
無理矢理に大金の手切れ金を渡されコレでまた店をやれると浮かれて帰る貫也。
しかしすぐに浮気がバレて里子に狂気が芽生える、貫也の嘘をつけない性格を利用して結婚詐欺をするように命令される。
兄弟と偽りふたりでで小料理屋で働き、ターゲットを見つけては結婚詐欺をする。
結婚願望の強い咲月(田中麗奈)、デリヘル嬢の紀代(安藤玉恵)、重量挙げ選手のひとみ(江原由夏)、シングルマザーの滝子(木村多江)など次々とターゲットとなり騙される。
徐々に歯止めが利かなくなるふたり。
ってお話。
僕の好みな西川美和監督だけあって、期待したとおりの西川美和ワールドは発揮されていました。
今までの作品と比べるとお金がかかってる感とイベント感は強いですね。
女性監督ならではの独特の描写、些細なカットがとても印象的です。
無造作に手慣れた所作でナプキンをパンツにつけて履くシーン等男じゃ思いつかないですね、
ああいう場面を生まれて初めて観ました。
寝てる嫁を自分の足の甲に立たせベッドに運ぶシーンはとても印象的でした。
台詞無しで表情だけで感情を表現するような場面が多々ありました。
まさに目は口程にモノを言うって感じでらしくて良かったです。
僕は台詞のセンスをとても重視しますので、
説明台詞なんかが多すぎる映画は低評価ですが、こういうちょっと説明不足位で伝えてくれる作品は気持ちが良いです。
松たか子の演技の振り幅はなかなかのモノで素晴らしかったです。
健気な嫁さんからちょっと狂気の女までを実に自然に演じています。
元々あまり好きではないですが、上手さは納得です。
パンツを履くシーンやら、一人Hシーンやらとそこそこ体当たり演技です。
近年そっち路線が増えてますね。
日本アカデミー賞主演女優賞ノミネートって感じの仕上がりでした。
阿部サダヲも自身の良さをふんだんに活かしてました。
人の良さと弱さと優しさ。
嫁に不満を抱きつつも言いなりに行動するダメ男を見事に演じていました。
田中麗奈、鈴木砂羽、笑福亭鶴瓶など他の出演者たちも流石の西川美和作品なので程よい演技で素晴らしかった。
中でも印象的だったのは江原由夏ですね。
初めて拝見しましたがナイスキャスティングです。
なんとも生々しい素朴な喋り方。
是枝作品のようなリアルな空気感を一人で出してましたね。
正直ルックス、体型的に他にかぶる女優さんが見当たらないので今後の活躍に期待したいです。
起承転結もしっかりしてて、いい映画でした。
そんなわけで7点です。
もうちょっと客が入ってもいいと思うんですけどねぇ・・・
小さな小料理屋を順調に経営して幸せに暮らしていた市澤貫也(阿部サダヲ)と里子(松たか子)夫婦。
繁盛していた最中、火事になり命からがら消火を試みるが店は燃えてしまう。
とことん落ち込んで自暴自棄になる貫也、新しい仕事先でも上手くやれず弱音ばかり吐く呑んだくれ生活。
里子はラーメン屋で必死でバイトしながら貫也を必死に励まして支える。
余計惨めになる貫也は呑んだくれた夜、不倫相手に手切れ金を渡され同じく泥酔していた店の常連客睦島玲子(鈴木砂羽)と出逢い浮気をする。
無理矢理に大金の手切れ金を渡されコレでまた店をやれると浮かれて帰る貫也。
しかしすぐに浮気がバレて里子に狂気が芽生える、貫也の嘘をつけない性格を利用して結婚詐欺をするように命令される。
兄弟と偽りふたりでで小料理屋で働き、ターゲットを見つけては結婚詐欺をする。
結婚願望の強い咲月(田中麗奈)、デリヘル嬢の紀代(安藤玉恵)、重量挙げ選手のひとみ(江原由夏)、シングルマザーの滝子(木村多江)など次々とターゲットとなり騙される。
徐々に歯止めが利かなくなるふたり。
ってお話。
僕の好みな西川美和監督だけあって、期待したとおりの西川美和ワールドは発揮されていました。
今までの作品と比べるとお金がかかってる感とイベント感は強いですね。
女性監督ならではの独特の描写、些細なカットがとても印象的です。
無造作に手慣れた所作でナプキンをパンツにつけて履くシーン等男じゃ思いつかないですね、
ああいう場面を生まれて初めて観ました。
寝てる嫁を自分の足の甲に立たせベッドに運ぶシーンはとても印象的でした。
台詞無しで表情だけで感情を表現するような場面が多々ありました。
まさに目は口程にモノを言うって感じでらしくて良かったです。
僕は台詞のセンスをとても重視しますので、
説明台詞なんかが多すぎる映画は低評価ですが、こういうちょっと説明不足位で伝えてくれる作品は気持ちが良いです。
松たか子の演技の振り幅はなかなかのモノで素晴らしかったです。
健気な嫁さんからちょっと狂気の女までを実に自然に演じています。
元々あまり好きではないですが、上手さは納得です。
パンツを履くシーンやら、一人Hシーンやらとそこそこ体当たり演技です。
近年そっち路線が増えてますね。
日本アカデミー賞主演女優賞ノミネートって感じの仕上がりでした。
阿部サダヲも自身の良さをふんだんに活かしてました。
人の良さと弱さと優しさ。
嫁に不満を抱きつつも言いなりに行動するダメ男を見事に演じていました。
田中麗奈、鈴木砂羽、笑福亭鶴瓶など他の出演者たちも流石の西川美和作品なので程よい演技で素晴らしかった。
中でも印象的だったのは江原由夏ですね。
初めて拝見しましたがナイスキャスティングです。
なんとも生々しい素朴な喋り方。
是枝作品のようなリアルな空気感を一人で出してましたね。
正直ルックス、体型的に他にかぶる女優さんが見当たらないので今後の活躍に期待したいです。
起承転結もしっかりしてて、いい映画でした。
そんなわけで7点です。
もうちょっと客が入ってもいいと思うんですけどねぇ・・・