メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

終りなき夏の冒険者

2010年08月27日 | 思い出
自分のブログを読み返すと、毎年同じようなことを書いている。

夏の味わいを噛み締めるようなことを毎年書いている。

自分は自分が生まれた夏を本能的に好いているのであろう。

残念ながら今年の思い出は椎間板ヘルニア一色。
一番好きな夏の終わりの切ない時期にひたすら寝たきりである。

本日は意を決して病院に向かった。
下手に動くと激痛が来るのではないか?という恐怖と闘いながら出発。
生きて帰ってこれるか?という不安と闘いながら。

前日ネットで必死に調べとある整形外科に向かうことにした。
かなり距離があるのだが、電車で行くような場所なのだが、歩くのは危険なので自転車で行くことにした。

近いのに電車は一旦隣町に出て乗り換えないといけないので、電車で行っても自転車で行っても時間はさほど変わらない。

自分は川沿いを慎重にゆっくりと進んだ。

真夏の午前の太陽の下僕は果てしない道を必死に進んだ。

途中かなり体は動かなくなり本当にギリギリの感じで目当ての医者にたどり着いた。

待合室に居る年配者以上に動けない僕。

情けなくも診察と治療をしてもらい帰る。

帰りはさらに過酷で暑さのせいなのか痛みのせいなのか、尋常じゃない汗を垂らしながらゆっくりと自転車をこいで家路に向かった。

夏休みの真ん中で生きている小中学生と何人もすれ違った。
土手の上をはしゃぎながら通りすぎていく中学生たち。
彼らの世界はキラキラと輝いていた。
僕は精神の底辺から彼らを見上げていた。

それにしても望んでこの時間にこの場所に居られればなんて穏やかな世界だろうと思った。
真夏の江戸川の土手の風景はそんな風だった。


毎日デリバリーの食事で飢えをしのいでいたので持ち金は底をつきそうだった。
なので根性を振り絞り、惨めな姿でATMに並びお金を下ろして帰った。

STFをしこたまかけられてサードロープに逃れたがごたる僕は部屋に倒れこみ布団まで這いずって呼吸を整えた。

しかしながらあんなに遠くまでよく頑張って行ってきたものだとわれながら感心した。

望んだわけでは無いが、僕の好きな夏の日の冒険気分を少し味わえた。
子供の頃から好きだった夏の日の冒険を。

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