ドクター・デスの遺産―BLACK FILE―
を観ました。
「苦しむことなく殺してさしあげます。」ある闇サイトで依頼を受け、人を安楽死させる連続殺人犯ドクター・デス。
その人物の存在が明らかになったのは、「お父さんが殺された。」という少年からの通報がきっかけだった。
警視庁捜査一課のNo.1コンビ犬養(綾野剛)と高千穂(北川景子)は、さっそく捜査を開始。
すると似たような事件が次々と浮上する。
捜査チームのリーダー麻生(石黒賢)、新米刑事の沢田(岡田健史)、室岡(前野朋哉)、青木(青山美郷)と共に事件の解明を急ぐが、被害者遺族たちの証言は、どれも犯人を擁護するものばかりだった。
ドクター・デスは本当に猟奇殺人犯なのか?それとも救いの神なのか?
そして、驚愕の事実と更なる悲劇が犬養と高千穂に降りかかる。
深川栄洋監督です。
個人的にスマッシュヒットな作品がいくつかありちょっと暗めな作品の雰囲気が好みです。
ベタなサスペンスを期待してましたがその通りな映画でした。
冒頭の最初のカットからなかなか強い絵力でなかなか掴まれました。
思ったより本格なサイコサスペンス風テイストで重厚感ありました。
それとともにかなり昭和テイストなアウトローでハードボイルドな刑事像。
デカって呼ばなきゃいけない雰囲気のやつですね。
関係性の経緯は全く描かれてないですが衝突しながら協力する典型的なバディムービーでした。
沢山殺人が起きてるこの手の映画だとセブンみたいにどんなシーンでも暗い嫌な気持ちにさせる映画が好きですが、そんな感じでした。
テーマ的にとてもジレンマが強い作品なので世界そのものを悩ましく描写するのは正しいと思いました。
回復の見込みがなく病に苦しむ人々から依頼を受けて安楽死で殺人を繰り返す犯人を追う物語。
違法な安楽死ではあるが殺される人々は皆穏やかに幸福感に包まれた最後を迎えます。
法律違反とは言え倫理的には難解なテーマです。
映画には比較的良くある系統のテーマだと思いますが、説教臭くもなくベタにこすることも無く。
サラッと法律的正義と生命的正義の対立を見せていたと思います。
うまいことフリや伏線が効いてて狭い物語の割に色々と絡み合って適度なスケール感だったと思います。
登場した範囲の人々はしっかりと活かされていました。
その中でのどんでん返しやそこそこ大胆な展開。
序盤はドクター・デスの顔を隠して魅せていたのに途中であっさりと見せてきたり。
ちょっと気になったネガティブ要素としては、犯人の手口の入り口が闇サイトなのですが。
警察ならばその管理者、運営者くらいすぐ見つかるだろう、って思ってしまいましたが。
そこで受付して殺人してる犯人全然突き止められず誰も知らない、知ってる人が嘘を付くから謎のまま、
は現代のサスペンスとしてはちょっと弱い気がしました。
ただ逆にわかりそうでわからないのが良いのかもですが。
あとはキャスティングが強い映画だとキャストで犯人の疑いはしてしまい、それが当たりのケースが多いです。
この人がこの規模の役は不自然だから後でまた何かあるはずだ、、、とは思ってしまいます。
そこまでひねりや騙しを狙って無いのかも知れないのでそこまでマイナスには思いませんでしたがもう少しわかりにくくして欲しいかもですね。
この手の映画で有名俳優をキャスティングするのは難しいですね。
そしてサイコサスペンスものでは20年くらい常に言う私見ですが。
犯罪の手口と暴かれた後に現れる犯人の人間性の不一致が気になることが多いのでそこはなるべく説得力が欲しいです。
例えば非常に残忍な猟奇殺人をしてた犯人が現れたら人間味に溢れまくってたらそれは変だと思ってしまいます。
理解出来ない狂ったわかり合えない価値観を示してくれるとよりよいのですが。
今作に関してはそこはまあまあ一致してたとは思います。
大量殺人をしてますが個人的価値観上の正義のために安らかな殺しをしてるのでコレくらいの犯人像かな、って思いました。
主演は北川景子でした。
ハードボイルドで女性の中でもトップにカッコいい役どころでしょう。
まあ、言うまでもなく非常に美人で美人でずっと観てられますね。
スタイルも良く演技も適量で、ちょっとコミカルで可愛らしいシーンもあって。
改めてそのポテンシャルに驚かされます。
今の彼女をここまで綺麗に収めた作品としても内容とは別に価値があると思います。
相棒が綾野剛でした。
綾野剛は基本的に熱血系俳優なので物によって好きだったりそうでなかったりしますが。
今作はただただヒステリックでオーバーな演技の種類だったので個人的にはあまり好みでは無い方でした。
今旬な岡田健史が部下の刑事役でした。
出番も少なくなかなか贅沢なキャスティングでした。
前野朋哉も若手刑事役でした。
ストーリーを補助する程度の役ですが存在感はありますね。
青山美郷はどこかで観たことありますがいい感じでした。
ルックスや佇まいは結構好みですね、今後の活躍を期待したいです。
石黒賢が刑事のリーダーで司令塔でした。
自分世代にはとても旬な時代があったし未だに色々活躍してるのは素晴らしいですね。
今作でも良い存在感を放っていました。
他にも犯人役が良い演技してました。
妥当に楽しめる世界観強めの良いサイコサスペンスでした。
そんなわけで6点。
を観ました。
「苦しむことなく殺してさしあげます。」ある闇サイトで依頼を受け、人を安楽死させる連続殺人犯ドクター・デス。
その人物の存在が明らかになったのは、「お父さんが殺された。」という少年からの通報がきっかけだった。
警視庁捜査一課のNo.1コンビ犬養(綾野剛)と高千穂(北川景子)は、さっそく捜査を開始。
すると似たような事件が次々と浮上する。
捜査チームのリーダー麻生(石黒賢)、新米刑事の沢田(岡田健史)、室岡(前野朋哉)、青木(青山美郷)と共に事件の解明を急ぐが、被害者遺族たちの証言は、どれも犯人を擁護するものばかりだった。
ドクター・デスは本当に猟奇殺人犯なのか?それとも救いの神なのか?
そして、驚愕の事実と更なる悲劇が犬養と高千穂に降りかかる。
深川栄洋監督です。
個人的にスマッシュヒットな作品がいくつかありちょっと暗めな作品の雰囲気が好みです。
ベタなサスペンスを期待してましたがその通りな映画でした。
冒頭の最初のカットからなかなか強い絵力でなかなか掴まれました。
思ったより本格なサイコサスペンス風テイストで重厚感ありました。
それとともにかなり昭和テイストなアウトローでハードボイルドな刑事像。
デカって呼ばなきゃいけない雰囲気のやつですね。
関係性の経緯は全く描かれてないですが衝突しながら協力する典型的なバディムービーでした。
沢山殺人が起きてるこの手の映画だとセブンみたいにどんなシーンでも暗い嫌な気持ちにさせる映画が好きですが、そんな感じでした。
テーマ的にとてもジレンマが強い作品なので世界そのものを悩ましく描写するのは正しいと思いました。
回復の見込みがなく病に苦しむ人々から依頼を受けて安楽死で殺人を繰り返す犯人を追う物語。
違法な安楽死ではあるが殺される人々は皆穏やかに幸福感に包まれた最後を迎えます。
法律違反とは言え倫理的には難解なテーマです。
映画には比較的良くある系統のテーマだと思いますが、説教臭くもなくベタにこすることも無く。
サラッと法律的正義と生命的正義の対立を見せていたと思います。
うまいことフリや伏線が効いてて狭い物語の割に色々と絡み合って適度なスケール感だったと思います。
登場した範囲の人々はしっかりと活かされていました。
その中でのどんでん返しやそこそこ大胆な展開。
序盤はドクター・デスの顔を隠して魅せていたのに途中であっさりと見せてきたり。
ちょっと気になったネガティブ要素としては、犯人の手口の入り口が闇サイトなのですが。
警察ならばその管理者、運営者くらいすぐ見つかるだろう、って思ってしまいましたが。
そこで受付して殺人してる犯人全然突き止められず誰も知らない、知ってる人が嘘を付くから謎のまま、
は現代のサスペンスとしてはちょっと弱い気がしました。
ただ逆にわかりそうでわからないのが良いのかもですが。
あとはキャスティングが強い映画だとキャストで犯人の疑いはしてしまい、それが当たりのケースが多いです。
この人がこの規模の役は不自然だから後でまた何かあるはずだ、、、とは思ってしまいます。
そこまでひねりや騙しを狙って無いのかも知れないのでそこまでマイナスには思いませんでしたがもう少しわかりにくくして欲しいかもですね。
この手の映画で有名俳優をキャスティングするのは難しいですね。
そしてサイコサスペンスものでは20年くらい常に言う私見ですが。
犯罪の手口と暴かれた後に現れる犯人の人間性の不一致が気になることが多いのでそこはなるべく説得力が欲しいです。
例えば非常に残忍な猟奇殺人をしてた犯人が現れたら人間味に溢れまくってたらそれは変だと思ってしまいます。
理解出来ない狂ったわかり合えない価値観を示してくれるとよりよいのですが。
今作に関してはそこはまあまあ一致してたとは思います。
大量殺人をしてますが個人的価値観上の正義のために安らかな殺しをしてるのでコレくらいの犯人像かな、って思いました。
主演は北川景子でした。
ハードボイルドで女性の中でもトップにカッコいい役どころでしょう。
まあ、言うまでもなく非常に美人で美人でずっと観てられますね。
スタイルも良く演技も適量で、ちょっとコミカルで可愛らしいシーンもあって。
改めてそのポテンシャルに驚かされます。
今の彼女をここまで綺麗に収めた作品としても内容とは別に価値があると思います。
相棒が綾野剛でした。
綾野剛は基本的に熱血系俳優なので物によって好きだったりそうでなかったりしますが。
今作はただただヒステリックでオーバーな演技の種類だったので個人的にはあまり好みでは無い方でした。
今旬な岡田健史が部下の刑事役でした。
出番も少なくなかなか贅沢なキャスティングでした。
前野朋哉も若手刑事役でした。
ストーリーを補助する程度の役ですが存在感はありますね。
青山美郷はどこかで観たことありますがいい感じでした。
ルックスや佇まいは結構好みですね、今後の活躍を期待したいです。
石黒賢が刑事のリーダーで司令塔でした。
自分世代にはとても旬な時代があったし未だに色々活躍してるのは素晴らしいですね。
今作でも良い存在感を放っていました。
他にも犯人役が良い演技してました。
妥当に楽しめる世界観強めの良いサイコサスペンスでした。
そんなわけで6点。