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ハドソン川の奇跡

2016年10月13日 | 映画
ハドソン川の奇跡
を観ました。


2009年1月15日、極寒のニューヨーク。160万人が住むマンハッタン上空850メートルで突如起こった航空機事故。全エンジン完全停止。制御不能。
機長は高速で墜落する70トンの機体を必死に制御し、目の前のハドソン川に着水させ乗員乗客155名全員無事に生還させる。
着水後も浸水する機内から乗客の避難を指揮した機長は国民的英雄として称賛される。だがその裏側では彼の判断をめぐり国家運輸安全委員会の厳しい追及が行われていた…。


巨匠クリント・イーストウッド監督作品です。
近年は高齢ながらも監督業でなかなかの腕をコンスタントに発揮しています。

しかも今作はトム・ハンクス主演と言うことでまたなかなかの期待値でした。
トム・ハンクスが主演する高品質映画だったのであたかもスピルバーグ監督作品のようでした。

そしてノンフィクションをチョイスすることが多いイーストウッドですが、毎度そのチョイスが良いですね。

映画の宣伝文句としてはつい数年前に観たばかりのロバート・ゼメキスのフライトを彷彿とさせますね。
でも実話ベースだし内容は全然違います。

奇跡的に全員を生還させたとは言え大規模な航空機事故なので確かに厳しい検証が行われるのは当然です。
その中で機長の責任を問うのもわかります。
しかし実に見事に爽やかに起承転結してました。

この事故の話は覚えていますが、細部、裏側はこんなだったんだと勉強になりました。
9.11の記憶が色濃く残るこの時期に起きたニューヨークでの航空機事故、やはり取り上げるべき素材ですね。

トム・ハンクスのなりきり、その悩ましい心境の表現も見事でした。
流石の大物演技派です。
この人の誠実でスマートで芯を捉えた発言が実に見事です。

相棒役の副機長をアーロン・エッカートが演じていましたがコレまたいい感じでした。
控えめであまり前には出ませんが、大オチのウィットに飛んだ彼のセリフがハリウッド大作らしさを出していて。
アメリカ人ってこういうエンディング大好きですからね。
実に爽やかでした。

にしても航空機事故を描いた作品は多くて年々描写がリアルになるので飛行機乗るのは怖くなります。
改めてあんなものを飛ばす発想は突拍子もないと思います。

エンドロールでは実際の機長サリーのコメントがありますが、人格者な感じでした。


そんなわけで7点。
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