メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

あの日、兄貴が灯した光

2017年05月26日 | 映画
あの日、兄貴が灯した光
を観ました。


柔道の国家代表選手として活躍していたコ・ドゥヨン(D.O.)。だがある試合の最中、不慮の事故で失明してしまう。
一方、詐欺を繰り返していたドゥヨンの兄コ・ドゥシク(チョ・ジョンソク)は、弟の事故を塀の中で知る。なんと彼は実の弟の悲劇を利用し、仮釈放のチャンスをまんまと手に入れるのだった。
実は突然家出したきり家族と一切の連絡を絶っていたドゥシクは、ドゥヨンとは実に15年ぶりの再会。既に両親は他界し、目が不自由なまま一人で暮らし続けていたドゥヨンは、カーテンを閉め切り食事もろくに取らずに引きこもっていたのだ。
そんな弟には目もくれず家の資産価値や両親の遺産額ばかりを気にし、挙句の果てには「俺に迷惑をかけずに死ねないなら、生きるんだな」と言い捨てる非情なドゥシク。
ふさぎ込んでばかりのドゥヨンを、なんとかパラリンピックの柔道選手として復帰させたい元コーチ・スヒョン(パク・シネ)も、ドゥシクの度を超したクズっぷりには呆れるしかないのだった。
だが異母兄弟である2人には、それぞれの複雑な思惑があり、互いの思いがぶつかってしまう。
だがドゥヨンのある言葉を耳にし、ドゥシクは嫌がるドゥヨンを久々のサウナに連れ出し、背中のアカを落としてやりながら、初めて家出した本当の理由を話すのだった。だんだんと心を溶かしていく2人。
気付けば以前の笑顔が戻って来たドゥヨンにスヒョンも安心し、パラリンピック出場への説得は諦めることにすると告げるのだった。
そんなすべてが良い方向に向かっていき始めた頃、兄弟にある衝撃的な出来事が発覚し……。


クォン・スギョン監督です。
前情報もなく、スタッフ・キャストの知らない作品でしたが、
日本で公開される韓国映画への信頼度は高いので観てみました。

いやはや~、コレはまた、大号泣映画です!
めちゃくちゃ泣いてしまうタイプの映画ですね。
泣ける要素フル活用な卑怯な感動作ですが、自分もかなり泣いてしまいました。
もう中盤あたりから劇場はすすり泣きの嵐です。

感動作でベタな演出ですが、ノンミスな感じで非常に良い演出で。
主演のチョ・ジョンソクはじめ演技が上手で。
いい塩梅の仕上がりですね。

オリンピック候補選手が失明して引きこもりになり、
それを利用して仮出所したクズの兄との共同生活。
事ある毎にかなりの衝突をしますが、それが打ち解けて行くだけで微笑ましいですからね。
だんだん仲良し兄弟になっていく様は感動的です。

そしてとある事情から盲目の弟を独り立ちさせようとする兄、
残された時間を弟のために使おうとする兄、
もうこの辺から号泣ですよね。
軽くネタバレになりそうですが、「湯を沸かすほどの熱い愛」と重なる部分があります。

コメディ要素も非常に秀逸で微笑ましくも笑ってしまいます。
笑い声もあり泣き音もありな典型的な感動韓国映画って感じです。
この手の映画は多くの人が泣けると思います。

苦言を呈するならば、
中盤あたりでもうかなりの号泣展開になり、
「え?このまま行ったら俺クライマックスで泣き死にするんじゃ・・・」
ってくらいの雰囲気がありましたが、
クライマックスになってちょっと大掛かりな泣かそう展開が強くて、
中盤からの盛り上がりには欠けました。

チョ・ジョンソクはカッコいいしワイルドだしコミカルだし。
非常に素晴らしい演技です。
韓国人は日本人と見た目は似てますが、カッコつけをやっても様になる部分で秀でていますね。

盲目の若者を演じたD.O.はアイドルらしいですが、演技もなかなか良かったです。
そこまでイケメンでも無く素朴さもあって役者としていい味出してます。

柔道コーチ役はイ・スヒョンが演じていました。
韓国人女性好きの自分ですが、この人はあまりタイプの見た目ではありませんでした。
しかし演技は上手で、男のキザと同じく、女性のカッコつけも日本人より様になりますね。

中盤辺りまでのクオリティが素晴らしかったので終盤にちょっと失速を感じましたが、
コレは相当な号泣映画だと思います。
深みのあるタイプじゃなく、シンプルにめちゃくちゃ泣けるやつです。
思い出し泣きしそうです。


そんなわけで8点。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。