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夢と狂気の王国

2013年12月02日 | 映画
夢と狂気の王国 を観た。


砂田麻美監督によるジブリのドキュメンタリー映画です。

エンディングノートで僕にかなりの衝撃を与えた砂田麻美監督。
エンディングノートはその後話題になり一昨年のちょっとした流行語になりましたね。

それほどあれは革命的なドキュメンタリー映画でした。

そんな砂田麻美監督がジブリを密着するというので、それこそジブリの闇の部分を見せてくれるのでは?と期待しました。
タイトルもそれを思わせるようなものだと思いました。

しかし結果としては結構ありきたりな、今までテレビでも散々やってきたような普通のジブリの作品が出来るまでのドキュメンタリーです。

昔「もののけ姫」の時も散々こんなドキュメンタリーやってた気がしますが、その「風立ちぬ」バージョンって感じです。

こう書いた通り、ジブリのドキュメンタリーではなく9割は宮駿のドキュメンタリーです。
名目上はジブリのドキュメンタリーって感じなんですが、高畑勲が殆ど姿を表さないせいか、宮駿が出たがりなせいか、宮駿密着モノです。
残りはプロデューサーの鈴木敏夫です。

砂田麻美の主観や声も時々入ってきますが、基本はジブリの現場の観察です。
後はジブリの生い立ちです。

砂田麻美監督ならばもっと鋭いドキュメンタリーをと期待したのですがやはり圧力か何かの影響か。
ただの「風立ちぬ」のスピンオフ作品みたいになってます。
ちょっとした番宣映画ですね。
ステマ以上ですね。

「風立ちぬ」「かぐや姫の物語」の上映中にやらないといけなかったんだろうな・・・とか想像しちゃいました。

僕が勝手に内容を想像して期待してただけで、決してつまらなくは無く全然いい感じで観れました。
編集は相変わらず独特で、やはり若い女性監督だなと思いました。

宮駿がこんなにも心を許すのもやっぱり若い女性監督だからでしょう。
どんな巨匠であれやはり相手は若い女性の方があたりはいいでしょうね。
そうじゃない男は逆に異常です。

鈴木敏夫さんの
「仕事は何をするかではなく、誰とするかが一番大事と思ってます」
はかなりの格言だと思いました。
これだけの事を成し遂げてきた彼の言葉だけに重みはありました。


そんなわけで6点です。


そこそこヒットの映画はこういうドキュメンタリー作っておいて二次産業にすべきかもな、将来はそうなるかもな。
何て思わされる映画でした。

砂田麻美監督は引き続き追っていこうと思います。

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