喋るかーしかし

僕はおしゃべりである。

おもしろい空気があれば相当おしゃべりである。
友達と遊んでいる時の僕は、少し黙れって言うくらい喋る。

逆にさぶいのがとにかくアレルギーなのでさぶい所では人一倍無口になる。
会社には無駄に声のでかい上司がまったくおもしろくない話を、しかも何度も何度も繰り返し同じ話をしているので、僕は一日中ほとんど喋らない。

これでも前は会社でも結構喋っていたので露骨に態度が変わっている。

そんな中上司が大声で笑いながら酔っ払った仲間達の武勇伝を話していた。

「・・・でその後、○○がシャベルカーを動かしだしてよー・・・」

いや、ショベルカーね！

と心で突っ込みつつ、うるせーとこめかみに血管を浮かせつつ黙っている。
（実際シャベルカーって言っても間違いではないそうですが）

僕はお笑い馬鹿なので、相当芸人事情に精通している。

「昨日アレ観た？アレ・・・お前あの韓国人みたいなアレみたいだなー、何々セヨー！」

アイヒマンスタンダードじゃそれは！アレアレうるせーよ！

と心で突っ込みつつ、こめかみに血管を浮かせつつ黙っている。
そんなやりとりがしょっちゅう行われている。

そんな環境に一日中居るとストレスもなかなかのもんである。

昔から黙っていても他人の話は全て聞いている僕である。

人間って色々居て大変である。
基本僕は何かとマイノリティになってしまうので結局我慢ばかりしなければならない。

世の中デリカシーが無さ過ぎるわ！