メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

神の使いかも

2010年08月25日 | 思い出
わずかに動けるようにはなったものの寝たきりは続く。

こんな時に最悪なことに先日犯した違反金の納期期限が本日だった。
誰も頼る人が居ないので何とかするしか無い。

半ば諦めかけていたが僅かな希望は徒歩5分位の場所に郵便局があることであった。
数時間自問自答して意を決して家を出ることにする。

5日ぶりの外界。

かなりの緊張感。

痛み止めを飲みコルセットを装着し万全の準備をして扉を開ける。

平日の我がアパートは人気が無い。
倒れたらお終いだという不安がよぎる。

階段をゆっくり降りると我がアパートの一階部分の通路の脇の低い斜めになったブロック塀の上に蛇が居た。

グロテスクに鮮やかな翠色の蛇。

最初は誰かがホースを置いたのかと思ったがそのとぐろを追っていくと顔があった。
結構大きな蛇だった。
僕は蛇が苦手である。

こんなにスローにしか動けないのに万が一蛇が動き出したら僕は文字通り腰を抜かしてしまうだろう。
そのままで居てくれと祈りながらその蛇の横をゆっくりと通りすぎる。
何とかアパートを脱出できた。

このアパートに暮らし始めて3年弱、一度も蛇に遭遇したことなど無かったのによりによってこのタイミングで遭遇。

一体どういうつもりなのであろう。

往復10分ほどの道程を僕は1時間半かけて往復した。
郵便局では僕のあまりに異様な姿に完全に体の不自由な人と扱われた。
その通りなのだが。

席に座ったままで結構ですよと、待合用の席に座らされ、局員さんが事あるごとにそこに来て手続きしてくれた。

帰り道、体が思うように動かず汗だくになり人気のない駐輪場に座り込む。
このまま立てなくなったら・・・と数日前の道で倒れたトラウマがよぎる。

恐るべき不安と闘いながら何とか少しずつ動いてアパートに戻る。

蛇はどうなっただろう?とドキドキしながら階段を登る。

さっきまで蛇がいた場所にはもう何も無かった。

一体なんだったんだろうか。

神の使いかなんかの気分だったのだろうか?

ここ数日、僕に降りかかった幾つかの不幸のせいでそんな事も考えてしまった。

神の使いとしてこんな僕の姿を見て何を思うのか?
それともそれ以前に僕にはこれだけの罰を受けるだけの罪を犯していたのであろうか?

いずれにせよ蛇は嫌いなので二度と現れないで欲しい。

少なくとも蛇が居るんじゃないか?というトラウマができてしまったのです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。