メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

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「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

人の一生

2006年05月22日 | 学習・科学
人の人生とは一体なんなのでしょう?なんて禅問答を繰り返す。

先週ウチの社長のお父さんが他界され、昨日葬儀が執り行われた。
当然社員としてその手伝いに遠くまで行ってきた。

やけにいい天気で穏やかで見事なまでのお見送り日和でした。

70歳という現在としては短めの一生。
わが社の社長をこの世に残し、この世を後にした。
ほとんど他人だが、その人がウチの社長をこの世に授けた為
今僕は生きていられる。
因果応報ってやつね。

最後に涙ぐみながらの社長の挨拶。
しっかりとしたとても良い挨拶だった。
そんなん聞いていたらなんだか自分も悲しくなり、泣きたくなった。

人生を終え、横たえられた体。
悲しみも喜びも憎しみも孤独もなく
そこにはなんとも言えない空っぽを感じた。

生きている事と死んでいる事の境界がイマイチわからなくなる。
例外なく僕もいずれはああなるんだろう。
流れの中で、ごく自然に辿り着く場所だ。
この世をおさらばする。
魂がお借りしたこの体を星にお返ししておさらばする。

昔からそんなんばかり考えてる。
しかし実感は湧かない。
きっと特に健康に問題もないからかもしれない。

そもそもこの一生ってやつは何の為に与えられてるんでしょう。
この限られた時間になにをすればよいのでしょう。
どうせ宇宙にも寿命があるから生き物はその命を駆使しても永遠に残せるものなどは作れないし。
命の連鎖も確実にどこかで終わる。
命を産むなんて悲しい事だらけ。
僕は平均よりは恵まれ、多分不幸な人よりは幸福な環境で今まで生きてきたとは思うのだが、産まれてきて良かったとはなかなか思えない。
この命の無意味さだけがいつだって溢れてる。

地球の上に人間って(人間以外の生き物も)沢山いるよね。
なんでかな?なんて考える。
生きるのに精一杯の環境で暮らす人だっている。
人の事なんて考える余裕のない環境で暮らす人だっている。
戦争だって末端では殺さなきゃ殺されるしね。

そもそもエジソンとかアインシュタインとかベルとか居なきゃ
僕たちは今だってちょんまげ付けてた可能性だってあるし、
なんかマンモスみたいなやつとか追いかけてたかもしれない。
何億分の1の確率で生まれたそういう偉人のおかげで文明を手に入れている。
文明の進歩が我々の英知でしょう。

日本人とかはテレビでどっかの原住民を観る。
よくもこんな文明の無い環境で暮らしているなーなんて感じる。
無意味に怯えたり、怒ったり、喜んだりする彼等を観て、
自分がその人達より上の存在だと感じる。
しかし我々は過去の偉人の英知に便乗してるだけで、
何一つ優れていない。

(知的生命体の)命は人類に英知を与える人間を探しているように思えたりする。
偉人になれなかった我々はその粕だ。
人類や地球を救う発明や発見をできなかった我々は粕だ。
粕には集団を形成したりする粕なりの価値はあるが、
所詮粕だ。
医学の進歩のせいで粕の生命力は強くなり、しぶとくなり、
粕が地球を埋め尽くそうとしている。

どこかで偉人は健やかに育っているでしょうか?
子供を産み育て、かわいいだとか幸せだとか、非グローバルな自己満足に思えてくる。
どうせ家電を使って車に乗りペットボトルのお茶とか飲むんだ。
そんな生き物をこの世にもたらすんだ。
人はどんどんエゴイストになる。
僕はプログラマなので囚人のジレンマなんていう個人の利益の事も考えちゃって混乱しちゃうし。
答えの出ない難しい事で頭はいっぱいだ。

否定的な事言ってるけど、
実際良くなっているのか、悪くなっているかなんて、個人には知りようがない。
個人は偉そうに人生を苦悩するが、
個人は些細だ。

感動して涙してまた笑って。

人間の一生っていったいなんなんでしょう?
僕はこれでいいのですか?
いつか死んでしまうのですけどなにか?


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1 コメント

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Unknown (ピー助(ニートの))
2006-05-25 01:45:18
『浅野いにお』ってマンガ家知ってます?

自分と同い年なんで、

ちこっと青臭いかもしれませんが、コイツも結構ウツなカンジです。

バカにしつつ、嫉妬しつつも読んでしまってます。

『ソラニン』と『ひかりのまち』の2作しか読んでませんが。



粕は粕でも生きてることに申し訳ない感があれば絶滅危惧種やその他の僕の愛すべき海洋生物たちも浮かばれるのかしら。『人は生きてるだけで迷惑な存在だ』なんて主張する人もいてはるんにゃし。とにかく親よりは長生きせんといかんかな、と。そのためには面接に行かにゃいけんのやけど。頑張ります。
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