メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

告白

2012年07月22日 | 
告白 を読んだ。


シングルマザーの中学教師森口は娘の愛美を亡くし、教師を辞めると生徒に話を始める。
そして愛美は事故ではなくこのクラスの生徒に殺されたと告白を始める。
悪質な生徒に我が愛する娘を奪われた森口は静かに淡々と犯人の生徒に復讐を始める。

森口の告白によって乱れたクラス。
壊れる生徒、その家族。


ってお話。


映画が相当おもしろかったので、それが記憶に張り付いてしまっているので已むを得ず原作を読むことに。

映画を先に観てしまったせいか、かなり映画の世界に近い空気感を感じながら読んでしまいました。
その点で映画の完成度が素晴らしかったんだなと改めて関心しました。

数人の登場人物が語りだったり、手紙だったり、日記だったり、ホームページだったりで、
他人とのキャッチボール無しに淡々と告白が語られ続けるかなり独特な手法の小説でした。

他人とのやり取りが一切無いせいか、非常に引き込まれてあっという間に読み終わってしまいました。
単純に一人の人間の告白を聞くというのは、聞いている人間の好奇心を仰ぐ行為なのだと思い知らされました。

もともとテーマや内容が刺激的なのでそれも引き込まれるひとつの要因ですけど。

現代にはこの物語の登場人物の様な人たちがどこかに居るんでしょうね。
非常に嫌な気持ちにさせられる後味の悪いお話でした。

先に映画を観たせいか、映画ほどの衝撃は無かったように思いました。


6点。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。