メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

めがね

2010年08月05日 | 映画
めがね を観た。

かもめ食堂のチームの作品です。
かもめ食堂、めがね、プールと小林聡美三部作って感じです。


(お話)
日本の南の方にある感じののどかな島に旅行にやってきたタエコ(小林聡美)。
旅の目的は無い感じで海辺を歩きながら予約した宿ハマダへと辿り着く。

オーナーのユージ(光石研)はあの地図で迷わずこれたので才能がある、ここに居る才能が。
と謎めいた事を言う。

ユージが食事を作ってタエコはお腹が空いたので食べると言うが、ユージみんなと一緒に食べるのですと聞きタエコはなら要らないと断る。
タエコは他人との干渉を極力避けている。

何故かいつもぶらぶらしている高校教師のハルナ(市川実日子)はハマダに入り浸っている。
そして海辺ではかき氷を売っている謎の女性サクラ(もたいまさこ)やはりいつもハマダに居る。

毎朝布団のそばに正座するサクラ、タエコは起きる度に驚き困惑する。
毎朝海辺ではサクラが開発したというメルシー体操という奇妙な体操を子供やハマダの人たちなどで踊っている。
タエコは誘われるが行かない。

そんな独特な生活スタイルに嫌気がさして、島にある別の宿に行くことにするタエコ。

行ってもいいけどそこに行っても黄昏られませんよ、というユージ達。
別に黄昏無くていいとふてくされて出て行くタエコ。
ハルナがユージに書いてもらった地図で送る。
簡単な地図で、ここらへんで右だったはずと不安になってから〇〇メートル進んだところを右に曲がるみたいなメッセージが書いてある。
そんな地図が結構わかり易いと言うハルナ。

そしてたどり着いた宿は自給自足を促して客に農業を手伝わせる、自然派な宿。
あっけに取られてすぐにハマダに引き返そうとするタエコ。

ひたすら田舎道を歩き途方に暮れるタエコ。
空腹の夕暮れ、何故か自転車で現れたサクラが無言でタエコを乗せる。


(評価)
まさに黄昏の映画でした。
のどかで、優しい、癒される映画でした。

かもめ食堂以上にストーリーは無く、ただただ穏やかな映画でした。

小林聡美3部作の中では珍しく、少々難しい性格の女性を演じていました。
かもめ食堂のサチエの方が良かったですが、これも悪く無いです。

珍しく日本が舞台でしたがさすがにセンスが良く、非常に晴れ晴れとした気持ちになれました。

メルシー体操の絵面はとっても印象的でハイセンスでした。

もたいまさこは神秘的な女性を演じさせたらピカイチですね。
非常に換えがきかない女優さんです。

僕もいつかこんな宿をやってみたいなーと思わせる力のある作品でした。

忙しいのはやだからあまりお客は来ない方がいいんですっていう経営がいいです。

そんなわけで7点です。

心が病んだ時に何度でも観たいですね。


(ネタバレ)
タエコを追ってやってきたヨモギ(加瀬亮)。
タエコは教師でヨモギはその教え子だった。
タエコの事が好きな様子。

ヨモギはすぐに島の人々に馴染み、その影響もありタエコも徐々にハマダに馴染んでいく。

ハルナはサクラの自転車の後ろに乗ったとタエコに不満を抱きだす。
みんな羨ましがる。

毎度すすめられても断っていたサクラのかき氷を遂に食べるタエコ。
しかし払うのはお金ではなく、心のこもった物。
子供は折り紙などでかき氷をもらう。

渡すものが無くて困っていたタエコは暇つぶしにずっと編んでいたマフラーを渡す。

そして癒しの時間も終わりヨモギは帰り、サクラも何処かへ姿を消す。
島の人たちは毎年サクラがやって来るのを待っている。

そしてまたユージの地図を頼りにハルナに送ってもらうタエコ。
めがねを落とすが良しとする。

翌年はタエコも島の人たちと一緒にサクラを待つ。
そしてまたサクラは現れる。



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