散歩する侵略者
を観ました。
数日間の行方不明の後、不仲だった夫がまるで別人のようになって帰ってきた。
急に穏やかで優しくなった夫に戸惑う加瀬鳴海。
夫・真治は会社を辞め、毎日散歩に出かけていく。一体何をしているのか…?
その頃、町では一家惨殺事件が発生し、奇妙な現象が頻発する。
ジャーナリストの桜井は取材中、天野という謎の若者に出会い、
二人は事件の鍵を握る女子高校生・立花あきらの行方を探し始める。
やがて町は静かに不穏な世界へと姿を変え、事態は思わぬ方向へと動く。
「地球を侵略しに来た」真治から衝撃の告白を受ける鳴海。
当たり前の日常は、ある日突然終わりを告げる。
大好物な黒沢清監督作品です。
自分の青春であり、自分の日本映画鑑賞に最も影響を与えてくれた監督の一人です。
昔は怖かったり、非常に難解でアート色の強い作品ばかりでしたが。
最近はさらに独特でもっと色々ミックスした自由な作風になっている気がします。
それでも独特の陰感の強い映像は相変わらずでそれに触れるだけで嬉しいです。
廃墟舞台、カーテンの使い方、急にホラーっぽいシーン、大量のコード、、、
クレジットを知らずとも黒沢清とわかるくらいに特徴が出ていました。
物語は突拍子もないです。
記憶喪失の夫だったり殺人犯だったりが
「自分は宇宙人で地球を侵略しに来た」
と淡々と言う映画です。
地球人から概念を奪って奪われた人は少しおかしくなります。
子供の頃に安部公房の人間そっくりを読んで以来、この手の作品は大好きです。
最近だと「団地」「美しい星」だったり。
例外なく今作もシュールです。
非常にシュールです。
コメディなのか?SFなのか?
判断出来ない様なクセの強さでした。
僕を含め笑って観ている人もちらほらでした。
BGMがですね、結構コミカルなのです。
そこそこ不気味なシーンなのに滑稽なBGMが流れるのでどういう心で観たら良いのか?
と思いました。
謎のやり取りの繰り返し、それを受け入れる地球人たち。
夫が明らかにおかしくなってるのに妻がそれにお構い無しで対策を取らないのは謎で滑稽でした。
しかし徐々に日常が侵略されいつの間にか結構取り返しのつかない状況になるのは良いですね。
さり気なくと言うか、あからさまかも知れませんが、相変わらずメッセージ性は強いです。
シンプルなメッセージを強く発信したいが故に物語を変な感じにしてるのかな?とも思ってしまいました。
監督は意外とシャイでこういう天邪鬼な手法になるのかな?と。
主人公は長澤まさみですかね。
結構群像劇的にふたつのポイントでストーリーが進んでいましたが。
黒沢清作品で長澤まさみが見れるとは嬉しいですが、とにかく美人です。
正直ちょいちょい胸に目が行ってしまうシーンもありましたが。
最初からずっと応援し続けていますが、すっかりと良い女優になりましたね。
黒沢清って僕と女性の好みが近いのかもです。
そして女優さんの美しさを引き出す能力も素晴らしいです。
松田龍平はらしさ全開です。
この役を彼にやらせたらもうテッパンでしょう。
他の宇宙人よりピュアな感じがまた良かったです。
長谷川博己が宇宙人に密着するジャーナリストでこれもらしさ全開でした。
そこそこの常識人で損得勘定で行動するタイプで。
なのに最初に宇宙人の存在に気付くそんな役回りでもあり。
熱血で滑稽なセリフを言う、ちょいちょい笑ってしまうシーンがありました。
「3分で地球を侵略できるんだろ!頑張れ!」みたいな。
長澤まさみ、松田龍平、長谷川博己という3人の大物をそれぞれそのらしさが最大に出るような役どころで使っている素晴らしさでした。
キャスティングありきの物語なのでは?と思えるほどでした。
高杉真宙が宇宙人のリーダー的な存在を演じていました。
最近非常に活躍していますが、新たな扉を開けたようないい演技でした。
コレで本格派に一歩進んだ印象です、やはり黒沢清作品に参加するのは大きいですね。
恒松祐里が一番怖い感じの宇宙人でしたが。
この子も最近活躍していますね。
今後もハイレベルな作品で見かけそうな予感がします。
その他も
前田敦子、東出昌大、満島真之介、児嶋一哉、光石研、笹野高史、小泉今日子
など贅沢な脇役でした。
特に満島真之介がちょっとヤバイ引きこもりを演じていて。
目がいっちゃってる感じで素晴らしかったです。
終盤は結構ビックリな展開でしたが、黒沢清慣れしている自分は全然普通に観れました。
ただ慣れていない人が観たらすごく置いていかれるかもしれないですね。
そんなわけで7点。
を観ました。
数日間の行方不明の後、不仲だった夫がまるで別人のようになって帰ってきた。
急に穏やかで優しくなった夫に戸惑う加瀬鳴海。
夫・真治は会社を辞め、毎日散歩に出かけていく。一体何をしているのか…?
その頃、町では一家惨殺事件が発生し、奇妙な現象が頻発する。
ジャーナリストの桜井は取材中、天野という謎の若者に出会い、
二人は事件の鍵を握る女子高校生・立花あきらの行方を探し始める。
やがて町は静かに不穏な世界へと姿を変え、事態は思わぬ方向へと動く。
「地球を侵略しに来た」真治から衝撃の告白を受ける鳴海。
当たり前の日常は、ある日突然終わりを告げる。
大好物な黒沢清監督作品です。
自分の青春であり、自分の日本映画鑑賞に最も影響を与えてくれた監督の一人です。
昔は怖かったり、非常に難解でアート色の強い作品ばかりでしたが。
最近はさらに独特でもっと色々ミックスした自由な作風になっている気がします。
それでも独特の陰感の強い映像は相変わらずでそれに触れるだけで嬉しいです。
廃墟舞台、カーテンの使い方、急にホラーっぽいシーン、大量のコード、、、
クレジットを知らずとも黒沢清とわかるくらいに特徴が出ていました。
物語は突拍子もないです。
記憶喪失の夫だったり殺人犯だったりが
「自分は宇宙人で地球を侵略しに来た」
と淡々と言う映画です。
地球人から概念を奪って奪われた人は少しおかしくなります。
子供の頃に安部公房の人間そっくりを読んで以来、この手の作品は大好きです。
最近だと「団地」「美しい星」だったり。
例外なく今作もシュールです。
非常にシュールです。
コメディなのか?SFなのか?
判断出来ない様なクセの強さでした。
僕を含め笑って観ている人もちらほらでした。
BGMがですね、結構コミカルなのです。
そこそこ不気味なシーンなのに滑稽なBGMが流れるのでどういう心で観たら良いのか?
と思いました。
謎のやり取りの繰り返し、それを受け入れる地球人たち。
夫が明らかにおかしくなってるのに妻がそれにお構い無しで対策を取らないのは謎で滑稽でした。
しかし徐々に日常が侵略されいつの間にか結構取り返しのつかない状況になるのは良いですね。
さり気なくと言うか、あからさまかも知れませんが、相変わらずメッセージ性は強いです。
シンプルなメッセージを強く発信したいが故に物語を変な感じにしてるのかな?とも思ってしまいました。
監督は意外とシャイでこういう天邪鬼な手法になるのかな?と。
主人公は長澤まさみですかね。
結構群像劇的にふたつのポイントでストーリーが進んでいましたが。
黒沢清作品で長澤まさみが見れるとは嬉しいですが、とにかく美人です。
正直ちょいちょい胸に目が行ってしまうシーンもありましたが。
最初からずっと応援し続けていますが、すっかりと良い女優になりましたね。
黒沢清って僕と女性の好みが近いのかもです。
そして女優さんの美しさを引き出す能力も素晴らしいです。
松田龍平はらしさ全開です。
この役を彼にやらせたらもうテッパンでしょう。
他の宇宙人よりピュアな感じがまた良かったです。
長谷川博己が宇宙人に密着するジャーナリストでこれもらしさ全開でした。
そこそこの常識人で損得勘定で行動するタイプで。
なのに最初に宇宙人の存在に気付くそんな役回りでもあり。
熱血で滑稽なセリフを言う、ちょいちょい笑ってしまうシーンがありました。
「3分で地球を侵略できるんだろ!頑張れ!」みたいな。
長澤まさみ、松田龍平、長谷川博己という3人の大物をそれぞれそのらしさが最大に出るような役どころで使っている素晴らしさでした。
キャスティングありきの物語なのでは?と思えるほどでした。
高杉真宙が宇宙人のリーダー的な存在を演じていました。
最近非常に活躍していますが、新たな扉を開けたようないい演技でした。
コレで本格派に一歩進んだ印象です、やはり黒沢清作品に参加するのは大きいですね。
恒松祐里が一番怖い感じの宇宙人でしたが。
この子も最近活躍していますね。
今後もハイレベルな作品で見かけそうな予感がします。
その他も
前田敦子、東出昌大、満島真之介、児嶋一哉、光石研、笹野高史、小泉今日子
など贅沢な脇役でした。
特に満島真之介がちょっとヤバイ引きこもりを演じていて。
目がいっちゃってる感じで素晴らしかったです。
終盤は結構ビックリな展開でしたが、黒沢清慣れしている自分は全然普通に観れました。
ただ慣れていない人が観たらすごく置いていかれるかもしれないですね。
そんなわけで7点。