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Jリーグ 2012 J2第20節 東京ヴェルディ対ジェフ千葉

2012年06月18日 | サッカー
世の中はサッカーと言えばユーロや日本代表の試合って感じの最近でしたが、
僕にとっては同じくらい興味深いJ2の天王山。

首位のジェフ千葉と2位の東京ヴェルディ。
J2に居るふたつのオリジナル10でチームの知名度も高い同士、
しかも首都圏をホームタウンとする両チームの対決となったのでちょっと期待してしまいました。

流石に不人気のヴェルディだけあって首位決戦の味スタはガラガラの7千人及ばずでした。
しかも客席を完全に半々で、バックスタンド側も半分アウェイに開放してくれていたのでセンターライン付近のほぼ最前列で観戦。
天気も良くピッチ間近でビールを飲みながら観戦。
この辺の優雅さはJ2ならでの醍醐味ですね。

少ないながらもサポーターの熱気はなかなか。
しかし試合は流石のJ2レベル。

試合は序盤から激しいプレスの掛け合いで繋ごうという意識は感じるが、
ダイレクトパスは大抵2本目でミスになるので結局チャンスを作るのはロングボールだったり。
両チームともそんな感じ。

しかしヴェルディには杉本がおり、この選手がやはり五輪候補だけあり一人だけJ2レベルでは無いです。
試合序盤のコーナーキックで杉本が高い打点のヘディングで先制。
それ以外でも杉本のポストプレーをジェフは全く止められませんでした。
マーク付かれた状態でのジャンピングヘッドですら綺麗に繋ぐので
時間が進むに連れてジェフのストッパーはかなり激しく行ってましたが、
それですら全くモノともせずにプレーしてるようでした。

その杉本をマークしていた山口に期待してましたが、すっかり劣化したようでまるで輝きを観られず切なかったです。

逆にジェフのポストプレーヤーの藤田をマークしていたヴェルディの土屋は相変わらず強かったです。
高さでも負けてなかったし、かなり押えてました。

前半、失点してからは結構ジェフが頑張って反撃してゴール前まで迫ってましたが、
なんか余裕を感じられず、苦しい運びだったのでゴールの予感はしませんでした。

後半、再三やられていた杉本のポストプレーで一発で裏を取られたまらず渡邊(多分)が阿部を引っ掛けPK。
コレを阿部が決めて2-0。

ちょっとした繋ぎも、ヴェルディには西が居るのでそこで落ち着いたりしますが、
ジェフにはパスを出せる選手、タメを作れる選手が皆無なので厳しかったです。
兵働はセットプレーでの制度はありますが、流れの中ではイマイチ発揮できてませんでした。
なのでジェフは自然とサイドへと追い込まれそこでどん詰りの展開ばかり。

ヴェルディもさほどいい攻撃をしていたとは思えませんが、後半凄い本数パスを回してるシーンがありました。
まあパスを回しただけでチャンスにはなりませんでしたが。
なによりヴェルディの守備のプレスは凄まじいモノがありました。
全ての縦パスに激しくプレスしていたので、奪えずとも、ジェフの選手は自滅するようにミス連発でした。
なので必然的に決定的場面はヴェルディのが多かったです。

残り5分でジェフはオーロイを入れて一気に空気を変えました。
オーロイしか攻撃のタレントを知らないにわかな僕は何故オーロイを入れないのだ?としきりに言っていたが、
やはりオーロイ入れたとたん得点の匂いがし始め案の定オーロイが1点返しました。
ロングボールをオーロイが綺麗に落とし、こぼれてもどってきたところをドッカンミドル。
なかなか痛快なゴールでした。

残り時間はオーロイを使ったパワープレー。
ヴェルディのプレスは素晴らしかったが唯一それを打ち破れるオーロイの高さでした。
最後の最後まで期待は持てましたが、結局2-1でヴェルディの勝利。

この試合の単純な感想。
・杉本が素晴らしすぎる。
五輪メンバーを見て「コイツ誰やねん、要らないわ」と言う人もいるかと思います。(僕もそっちよりでした)
しかし今や指宿よりはこいつの方が上なんじゃないか?と思ってます。

・ヴェルディのプレスが素晴らしい。
J2ということもあり、スーパープレーやファンタジックな盛り上がりは無いですが、守備の意識、プレスの姿勢はもしJ1に上がったとしても通じると思います。
タイムアップのホイッスルでヴェルディの選手たちは何人か倒れこんでいました。それくらいの気合いが感じられるプレスでした。

・ジェフの采配。
1試合しか見てないのでいい加減なこと言いますが、オーロイはもっと早く使っていいとしか思えない。
特に中盤があんなに繋げず、ロングボールを放りこんでも競り負けるじゃやりようがない。
中盤にもっとボールを配給できる選手は居ないのでしょうか?
お客さんが盛り下がるパスミスが多いです。

・気になっていた小林。
この日はベンチからのスタートでしたが、残り20分で出てきてそれなりの存在感を見せてました。
ふてぶてしくも感じる落ち着いたボールさばき、パスを丁寧に出す感じのオーラは
やはり本田の後継者みたいに言われるだけあって似てます。
ちょっと期待しちゃいますね。


総じてJ2レベルの試合だったなーという感想でした。
しかし今のJ2事情の視察にはいいカードでした。
3得点見れたし、いい選手も見れたし、近くて優雅だったしJ2の醍醐味は満喫しました。
巻も見れたし、巻は両チームサポーターに応援されてたし。

思えば4年ほど前、同じく大して客が入っていない三ツ沢のJ2の試合。
目の前で香川真司を観ました。
たった4年で彼は世界のトッププレーヤーになってます。
すぐ手が届くような場所に居たのにAKBみたいな飛躍っぷりですね、不思議な気分です。
この日観た、杉本や小林あたりも数年後には日の丸を背負う世界のトッププレーヤーになってるかもしれませんね。

そんな楽しみを抱けるのもJリーグの魅力ですね。

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