風立ちぬ を観た。
かつて日本で戦争があった。
大正から昭和、1920年代の日本は、不景気と貧乏、病気、そして大震災と、まことに生きるのに辛い時代だった。
そして、日本は戦争に突入していった。
当時の若者たちは、そんな時代をどう生きたのか?
イタリアのカプローニへの時空を超えた尊敬と友情、後に神話と化した零戦の誕生。
薄幸の少女菜穂子との出会いと別れ。
実在の人物堀越二郎の半生を描いた物語。
って話。
言わずと知れた宮崎駿監督最新作です。
封切りと共に当然のような大盛況。
普段静かな映画館で居心地を楽しむ僕にとっては憂鬱な宮崎駿作品の封切りですね。
映画館で大量に映画を観る僕なのですが、数ヶ月前から全ての映画の始まりに4分ほどの風立ちぬのショートフィルムを観させられました。
なんという凄まじい宣伝だろうか。
それを観させられすぎてちょっとうんざりしていました。
なのでちょっと反抗的なスタイルで観に行きました。
はじめに断っておきますが今までの子供からお年寄りまで楽しませる宮崎駿ファンタジーとはかけ離れた作品です。
まあ日本人ならばどんな作品か?位は知ってるでしょうが、零戦を作った実在の人物を描いた伝記映画ですね。
しかし流石の宮崎駿映画です。
かなりの創作と脚色は入っていると思われます。
やはりファンタジーな要素はちょいちょい見受けられます。
夢の中でイタリア人と親しくなったり、「夢の中だからなんでもありだ」と仮想世界でのやりとり。
近年の宮崎駿作品らしい自由な表現もあり、らしさはありました。
最近自分はイタリア語を勉強してるのでうっすらわかるのですが、イタリア語の字幕はありませんでした。
ドイツのシーンもあるのですが、ドイツ語字幕もありません。
ただし、アニメの表現力で観客に問題なく伝えるセンスは流石だな!と思いました。
字幕を入れたくなかったんだな、ってのは伝わりました。
宮崎駿の持つ強烈なアニメーション空気感の表現力を改めて知らしめられた気分でした。
何より印象的だったのは映画の大きな柱がラブロマンスだったこと。
宮崎駿がこんなラブロマンスを撮ったと思うとこっちが恥ずかしくなるような。
ちびっ子も観たりする宮崎駿映画で大丈夫?って心配しちゃう感じ?
全然プラトニックですけど、NHKでコレはOKなの?と同じ感じの。
そんな実に健気で実直な恋愛に泣けました。
こんな恋愛をしたいと心底思わされるものでした。
宮崎駿はこんなんも出来るのだなと、新たな世界を見せていることは確かです。
上記を含め、ホント新しい事尽くしな映画でした。
相変わらずのCG感を出さない、古き良きアニメーションの味を活かしてるのは好感持てます。
今作は明らかに大人向けな作品でしたが、声優陣はそれに見合ったモノだったと思います。
ドキュメンタリーで庵野秀明を主役にした経緯をよく見ますが、悪くなかったですね。
それ以上に瀧本美織は良かったと思います。
西島秀俊や西村雅彦は声に特徴が強すぎるので、ちょっと疑問符です。
しかし新しい宮崎駿作品。
テーマ、原作のチョイスからして見事だと思いました。
そんなわけで8点です。
期待度低かったのに泣きそうに感動してしまいました。
宮崎駿って真のクリエーターで映画病な人間ってのがよく伝わります。
この辺はウディ・アレンと通ずるものがありますが、
こんなに成功者なのに余り幸せな人に見えない。
その辺に映画病を感じます。
その辺が僕が見習いたい生き様です。
かつて日本で戦争があった。
大正から昭和、1920年代の日本は、不景気と貧乏、病気、そして大震災と、まことに生きるのに辛い時代だった。
そして、日本は戦争に突入していった。
当時の若者たちは、そんな時代をどう生きたのか?
イタリアのカプローニへの時空を超えた尊敬と友情、後に神話と化した零戦の誕生。
薄幸の少女菜穂子との出会いと別れ。
実在の人物堀越二郎の半生を描いた物語。
って話。
言わずと知れた宮崎駿監督最新作です。
封切りと共に当然のような大盛況。
普段静かな映画館で居心地を楽しむ僕にとっては憂鬱な宮崎駿作品の封切りですね。
映画館で大量に映画を観る僕なのですが、数ヶ月前から全ての映画の始まりに4分ほどの風立ちぬのショートフィルムを観させられました。
なんという凄まじい宣伝だろうか。
それを観させられすぎてちょっとうんざりしていました。
なのでちょっと反抗的なスタイルで観に行きました。
はじめに断っておきますが今までの子供からお年寄りまで楽しませる宮崎駿ファンタジーとはかけ離れた作品です。
まあ日本人ならばどんな作品か?位は知ってるでしょうが、零戦を作った実在の人物を描いた伝記映画ですね。
しかし流石の宮崎駿映画です。
かなりの創作と脚色は入っていると思われます。
やはりファンタジーな要素はちょいちょい見受けられます。
夢の中でイタリア人と親しくなったり、「夢の中だからなんでもありだ」と仮想世界でのやりとり。
近年の宮崎駿作品らしい自由な表現もあり、らしさはありました。
最近自分はイタリア語を勉強してるのでうっすらわかるのですが、イタリア語の字幕はありませんでした。
ドイツのシーンもあるのですが、ドイツ語字幕もありません。
ただし、アニメの表現力で観客に問題なく伝えるセンスは流石だな!と思いました。
字幕を入れたくなかったんだな、ってのは伝わりました。
宮崎駿の持つ強烈なアニメーション空気感の表現力を改めて知らしめられた気分でした。
何より印象的だったのは映画の大きな柱がラブロマンスだったこと。
宮崎駿がこんなラブロマンスを撮ったと思うとこっちが恥ずかしくなるような。
ちびっ子も観たりする宮崎駿映画で大丈夫?って心配しちゃう感じ?
全然プラトニックですけど、NHKでコレはOKなの?と同じ感じの。
そんな実に健気で実直な恋愛に泣けました。
こんな恋愛をしたいと心底思わされるものでした。
宮崎駿はこんなんも出来るのだなと、新たな世界を見せていることは確かです。
上記を含め、ホント新しい事尽くしな映画でした。
相変わらずのCG感を出さない、古き良きアニメーションの味を活かしてるのは好感持てます。
今作は明らかに大人向けな作品でしたが、声優陣はそれに見合ったモノだったと思います。
ドキュメンタリーで庵野秀明を主役にした経緯をよく見ますが、悪くなかったですね。
それ以上に瀧本美織は良かったと思います。
西島秀俊や西村雅彦は声に特徴が強すぎるので、ちょっと疑問符です。
しかし新しい宮崎駿作品。
テーマ、原作のチョイスからして見事だと思いました。
そんなわけで8点です。
期待度低かったのに泣きそうに感動してしまいました。
宮崎駿って真のクリエーターで映画病な人間ってのがよく伝わります。
この辺はウディ・アレンと通ずるものがありますが、
こんなに成功者なのに余り幸せな人に見えない。
その辺に映画病を感じます。
その辺が僕が見習いたい生き様です。