メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

海難1890

2015年12月14日 | 映画
海難1890 を観た。

1890年、日本の天皇に挨拶に来た親善使節団を乗せたオスマン帝国のエルトゥールル号が和歌山県樫野崎沖で座礁して大爆発する大惨事、その漁村の人々は相手が誰かもわからず夜を通して人々を助け続ける。
1985年、イラクのテヘランはイラン・イラク戦争のターゲットとしての攻撃対象となり48時間以内に脱出しなければならなくなった。
各国が危険地帯へ自国民を助けるべく緊急の旅客機を飛ばす中、日本だけは安全を重視して飛行機を飛ばさない。
最後に残されたのは日本人とお隣のトルコ人達。
トルコ政府は日本人も乗れるようにと臨時の飛行機と合わせて2機を飛ばし、トルコ人達は自分たちも逃げたいが時間はかかるが陸路で行けると日本人を優先して乗せてくれた。
って話。

日本とトルコ両国の友情の映画です。

田中光敏監督です。

なかなか興味をそそる企画でした。

全然知らなかった2つの事件ですが、
題材としては実に映画的でいい感じだと思いました。

映画としても前半が1890年の事件、後半が1985年の事件といった作りです。

予想外の迫力とスケール感で日本映画にしてはなかなかの大作感はありました。
映像の質感も本格的でした。

トルコの船が遭難する嵐のシーンは結構力入ってハラハラドキドキしてしまいました。

そして相手が誰かもわからないまま無我夢中で助ける漁村の人々の姿には感動するものはありました。

ただし僕の嫌いなわかり易い不自然な演出の連続でもありました。

外国への上映も意識しているのか、
大袈裟な演技の連続でした。

何より内野聖陽ですね。
この人の演技は苦手を通り越して笑いを堪えるのに必死ですが。
今回もかなりの内野聖陽節炸裂ですね。
内村さんのやるコントキャラやジャンポケ斎藤あたりとテイストは大差ないのでは。
もう作品に集中出来ない、クセの強さです。

忽那汐里はさほど好みでは無いですが、
せっかく語学堪能なのに喋れない役とは贅沢な使い方・・・と思いきや一人二役で後半にも出てきていました。

結構泣ける設定と展開で見せ方も悪くないですが、
いかんせん演出が極端でわざとらしくて萎えました。

後半のクライマックスもちょっと泣かせよう的な演出が凄すぎて逆に笑いそうになってしまいました。

世の大衆映画作る監督さんたちには塩梅をもう少し意識してほしいですね。

こうしておけばみんな泣くでしょ?
みたいな演出はなかなか通じないものなんですよ。

それでもなかなか頑張った映画とは思います。


そんなわけで5点です。

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