4月10日(土)
今日は、演劇部の生徒を引率して、隣町の県立高校の演劇部の公開稽古を見学に行った。
開場時間より早めに到着したので、学校見学を兼ねて、校庭や校舎の周りを見学させてもらった。
文武両道の名高い高校だけあって、どの運動部も盛んだった。
中学生たちは、女子高校生たちには元気よく挨拶ができるくせに、男子高校生が集団でいると、いきなり声が小さくなる。
「そんなんじゃ、舞台に立てないよ!度胸試し。大きな声で元気にあいさつ!」
と発破はかけてはみるが、どうも恥ずかしがって、蚊の鳴くような声しか出ない。お年頃だから仕方ないかぁ…*(いっぷく)*
開演時間となり、会場のセミナーハウスに入ろうとしたところ、ここでもまた偶然にも素敵な出会いが待っていた。
4年前の教え子がこの高校の3年生になっていて、受付で私たちを迎えてくれたのだ。
でも、本当に申し訳ないことに、私を見るなり、満面の笑顔で出迎えてくれたか彼女を、私はひと目見てすぐには思い出せなかった。
何となく話を合わせてあいさつを交わしながらも、パンフレットに記載された名前を確認して、やっと思い出せたのは劇が終わったころだった。
今のショートカットからは想像もできないほど、長い三つ編みのお下げで、おでこのかわいい、中学2年生の頃の彼女をはっきりと思い出した。土器もゾートロープもとても丁寧なかわいい作品を作ってくれた。
笑顔はあの頃のままだったが、これは町ですれ違ったくらいでは気がつかない。
ああ、でも、あの彼女にまたこうしてこんなふうに再会できるなんて、本当にうれしい!
会場から出てきたとき、真っ先に名前を呼んで、劇の感想を言ったら、
「先生、私のこと覚えていて下さって、うれしいです!」
と言って、本当にこれ以上ないくらいの満面の笑顔で喜んでくれた。
「ごめんね。すぐに名前が思い出せなくて。パンフレットの名前見て思い出したの。あの長いお下げ切っちゃったんだね。今のショートカットもかわいいけれど、あの頃のお下げも可愛かったよね」
先日も、大学受験を控えた彼女より一つ上の代の男子生徒たちと駅でばったり会ったのだが、特に、当時野球部で坊主頭だった生徒は全然わからなかった。
でも、話しているうちに、彼の作ったBOX ARTが、今もどの学校に行っても、野球部の生徒たちのいいお手本になっていることを思い出した。
その作品を作った時にどんな事を話したのかまですっかり覚えていることを伝えると、本当にうれしそうにしていた彼の笑顔が印象的だった。
私は、1年間しか教えられない講師だが、美術を通しての生徒たちとの出会いが、こんなふうに何年か経って再会した時に、作品を通して思い出を語り合えるなんて幸せだなあと思った。
*(桜)* *(桜)* *(桜)* *(桜)* *(桜)*
高校生の芝居の演目は『トシドンの放課後』という現代劇だった。
等身大の高校生の友情がテーマなのだが、主人公たちは、人とのコミュニケーションが苦手な女子生徒たち。
あかねはしょっちゅうトラブルを起こしては反省文を書かされて、自宅謹慎や学校謹慎を受けている。
典子は、集団が苦手ですぐに腹痛を起こすので、自主的に別室登校をし、毎日一人きりの教室で、勉強も掃除も時間通りにまじめに取り組んでいる。
その正反対の二人が、鹿児島の小さな島に伝わる「トシドン」というなまはげのような妖怪の伝説をモチーフにして、友情を育んでいく話だ。
小さな劇場空間にも関わらず、しっかりとした発声、滑舌、動作に至るまで、丁寧な役作りや演出が光っていた。
たった4人でやっているとはわからないほど段取りも良かった。
わが校の演劇部も今のところ5人しかいないが、少人数でもこれだけの内容の芝居ができるという良いお手本を見せてもらった。
これが公開稽古ということは、どこかのコンクールに出場するのか、大きな発表会があるのかと尋ねたところ、『公演』というほど大げさなものではない発表会という意味での公開稽古だという。
今回は新入部員獲得のために、校内で発表するのが目的なのだとか。
「校内発表だけではもったいないよ!ぜひ、高校演劇コンクールとかにも出場してみたら?」
と言ったら、みんな大喜びしていた。
本当に、お世辞ではなくそう思う。
内容的にも、今の中・高校生たち、それ以上に教員たちに見てほしいと思った。
*(桜)* *(桜)* *(桜)* *(桜)* *(桜)*
お芝居を観終わった後、高校の敷地内の満開の桜の下で、記念写真を撮った。
近くのおいしいパン屋さんで、生徒たちにパンとジュースをおごってあげ、そのパン屋さんのテラスでお花見をした。
とにかくよくしゃべる生徒たちで、特に、アニメの話や漫画の話になるととどまるところを知らないぐらい。
ベトナムからの帰国子女の生徒が、あちらでも日本のアニメや漫画がどれだけブレイクしているかという話になるとさらに盛り上がった。
私も最近の漫画はあまり知らないが、中3の娘からの情報も入ってくるので、みんなの話の内容は結構わかった。
前の学校では美術部だったが、この学校には美術部がないので、演劇部に入ったという生徒がいた。
私は演劇科のある大学に入りたかったが、反対され、それでも芝居がしたくて、舞台美術をべんきょうできる美大に進学したことや、アニメの仕事をしながら劇団の養成所に通ったことなどを話すと、とても興味を持ってくれた。
その後、現地解散となったのだが、帰国子女の生徒が来るときは送ってもらったのだが、帰りの電車の乗り方がわからないというので、駅まで送って行き乗り方を説明した。
来週からこの子たちと演劇部の活動ができるのが今からとても楽しみだ。
今日は、演劇部の生徒を引率して、隣町の県立高校の演劇部の公開稽古を見学に行った。
開場時間より早めに到着したので、学校見学を兼ねて、校庭や校舎の周りを見学させてもらった。
文武両道の名高い高校だけあって、どの運動部も盛んだった。
中学生たちは、女子高校生たちには元気よく挨拶ができるくせに、男子高校生が集団でいると、いきなり声が小さくなる。
「そんなんじゃ、舞台に立てないよ!度胸試し。大きな声で元気にあいさつ!」
と発破はかけてはみるが、どうも恥ずかしがって、蚊の鳴くような声しか出ない。お年頃だから仕方ないかぁ…*(いっぷく)*
開演時間となり、会場のセミナーハウスに入ろうとしたところ、ここでもまた偶然にも素敵な出会いが待っていた。
4年前の教え子がこの高校の3年生になっていて、受付で私たちを迎えてくれたのだ。
でも、本当に申し訳ないことに、私を見るなり、満面の笑顔で出迎えてくれたか彼女を、私はひと目見てすぐには思い出せなかった。
何となく話を合わせてあいさつを交わしながらも、パンフレットに記載された名前を確認して、やっと思い出せたのは劇が終わったころだった。
今のショートカットからは想像もできないほど、長い三つ編みのお下げで、おでこのかわいい、中学2年生の頃の彼女をはっきりと思い出した。土器もゾートロープもとても丁寧なかわいい作品を作ってくれた。
笑顔はあの頃のままだったが、これは町ですれ違ったくらいでは気がつかない。
ああ、でも、あの彼女にまたこうしてこんなふうに再会できるなんて、本当にうれしい!
会場から出てきたとき、真っ先に名前を呼んで、劇の感想を言ったら、
「先生、私のこと覚えていて下さって、うれしいです!」
と言って、本当にこれ以上ないくらいの満面の笑顔で喜んでくれた。
「ごめんね。すぐに名前が思い出せなくて。パンフレットの名前見て思い出したの。あの長いお下げ切っちゃったんだね。今のショートカットもかわいいけれど、あの頃のお下げも可愛かったよね」
先日も、大学受験を控えた彼女より一つ上の代の男子生徒たちと駅でばったり会ったのだが、特に、当時野球部で坊主頭だった生徒は全然わからなかった。
でも、話しているうちに、彼の作ったBOX ARTが、今もどの学校に行っても、野球部の生徒たちのいいお手本になっていることを思い出した。
その作品を作った時にどんな事を話したのかまですっかり覚えていることを伝えると、本当にうれしそうにしていた彼の笑顔が印象的だった。
私は、1年間しか教えられない講師だが、美術を通しての生徒たちとの出会いが、こんなふうに何年か経って再会した時に、作品を通して思い出を語り合えるなんて幸せだなあと思った。
*(桜)* *(桜)* *(桜)* *(桜)* *(桜)*
高校生の芝居の演目は『トシドンの放課後』という現代劇だった。
等身大の高校生の友情がテーマなのだが、主人公たちは、人とのコミュニケーションが苦手な女子生徒たち。
あかねはしょっちゅうトラブルを起こしては反省文を書かされて、自宅謹慎や学校謹慎を受けている。
典子は、集団が苦手ですぐに腹痛を起こすので、自主的に別室登校をし、毎日一人きりの教室で、勉強も掃除も時間通りにまじめに取り組んでいる。
その正反対の二人が、鹿児島の小さな島に伝わる「トシドン」というなまはげのような妖怪の伝説をモチーフにして、友情を育んでいく話だ。
小さな劇場空間にも関わらず、しっかりとした発声、滑舌、動作に至るまで、丁寧な役作りや演出が光っていた。
たった4人でやっているとはわからないほど段取りも良かった。
わが校の演劇部も今のところ5人しかいないが、少人数でもこれだけの内容の芝居ができるという良いお手本を見せてもらった。
これが公開稽古ということは、どこかのコンクールに出場するのか、大きな発表会があるのかと尋ねたところ、『公演』というほど大げさなものではない発表会という意味での公開稽古だという。
今回は新入部員獲得のために、校内で発表するのが目的なのだとか。
「校内発表だけではもったいないよ!ぜひ、高校演劇コンクールとかにも出場してみたら?」
と言ったら、みんな大喜びしていた。
本当に、お世辞ではなくそう思う。
内容的にも、今の中・高校生たち、それ以上に教員たちに見てほしいと思った。
*(桜)* *(桜)* *(桜)* *(桜)* *(桜)*
お芝居を観終わった後、高校の敷地内の満開の桜の下で、記念写真を撮った。
近くのおいしいパン屋さんで、生徒たちにパンとジュースをおごってあげ、そのパン屋さんのテラスでお花見をした。
とにかくよくしゃべる生徒たちで、特に、アニメの話や漫画の話になるととどまるところを知らないぐらい。
ベトナムからの帰国子女の生徒が、あちらでも日本のアニメや漫画がどれだけブレイクしているかという話になるとさらに盛り上がった。
私も最近の漫画はあまり知らないが、中3の娘からの情報も入ってくるので、みんなの話の内容は結構わかった。
前の学校では美術部だったが、この学校には美術部がないので、演劇部に入ったという生徒がいた。
私は演劇科のある大学に入りたかったが、反対され、それでも芝居がしたくて、舞台美術をべんきょうできる美大に進学したことや、アニメの仕事をしながら劇団の養成所に通ったことなどを話すと、とても興味を持ってくれた。
その後、現地解散となったのだが、帰国子女の生徒が来るときは送ってもらったのだが、帰りの電車の乗り方がわからないというので、駅まで送って行き乗り方を説明した。
来週からこの子たちと演劇部の活動ができるのが今からとても楽しみだ。