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思春期は『さなぎ』の時代

2003-07-16 23:15:00 | 徒然なるままに
6月29日(日)

県内の小学校の教頭先生による、思春期の子どもを持つ親向けの講演会に行ってきた。

司会・進行の方たちのお話も面白く、講師の先生のお話がまた話術にたけ、とても説得力と内容のあるお話だった。
その中で、とても印象に残ったお話があるので、忘れないよう、書き留めておこうと思う。

思春期・反抗期の時期を、蝶の成長過程になぞらえて、
『卵から、青虫時代は目に見えて成長しているのがわかるけれど、さなぎになってしまうと、その中でどんなに劇的なドラマが起こっているのか、外からは見えない。でも、時期がくれば、その中から美しい成虫が殻を破って出てくる。しかし、すぐ飛び立てるわけではない。羽化という、縮れた羽を十分に伸ばすだけの時間が必要。そして、時がくれば、大空に向かって飛び立つことが出来る。
実験で、さなぎになったとき、中で何が起こっているのか、その初期・中期・後期に、さなぎを割ってみた。後期のは何とか成虫になったが、初期と中期のは死んでしまった。
思春期・反抗期の時期の時期は、子ども自身、自分でも自分がわからない。体の変化もともなって、大人への入り口で戸惑っている時期。いつ『さなぎ』になるか、いつ『羽化』が始まるのか、その子によって、その時も期間も違っている。自分から殻を破って、美しい蝶に成長して羽化を始める日まで、『信じてじっと見守る』姿勢も親には必要なのです。』

また、先生は、「めいっぱい褒める」「失敗を叱らない」「子どもの話を聞く」「子どもとの約束を守る」「自分に負けてはいけないことを教える」など、たくさんのヒントをお話してくださり、「子育てはやがて自分にふりかかる」とおっしゃいました。

背伸びをせず、焦らず、じっくり、さなぎから美しい羽を持った成長したわが子が、自分から殻を破って出てくるのを心待ちにしよう。

3人とも、月満ちて、自分から生まれ出てきたのだ。
あの陣痛に比べたら、今の苦しみを乗り超えられないはずが無い。
親子で頑張ったあの出産。
陣痛が強いほど元気な子が生まれると教えられたではないか。

「はらぺこあおむし」たちが、自分の羽で、大空を自由に飛べるようになるには、時期も時間も必要なのだ。

大事な「さなぎ」の時間を大切に見守ってあげよう。
そう思ったそばから、またバトルが始まるのだけれど、今日思ったことはいつも忘れないようにしていきたいと思う。


最後に、面白い文章の紹介があったので、これも書き込んでおこう。(作者不詳)

   雨ニモアテズ

 雨ニモアテズ 風ニモアテズ

 雪ニモ夏ノ暑サニモアテズ

 ブヨブヨノ体ニ タクサン着込ミ

 意欲モナク 体力モナク

 イツモブツブツ 不満ヲイツテイル

 毎日 塾ニ追ワレ テレビニ 吸付イテ遊バズ

 朝カラアクビヲシ 集会ガアレバ 貧血ヲオコシ

 アラユルコトヲ 自分ノタメダケ考エテカエリミズ

 作業ハグズグズ 注意散満スグニアキ ソシテスグ忘レ

 リッパナ家ノ 自分ノ部屋ニ閉ジコモテイテ

 東ニ病人アレバ 医者ガ悪イトイイ

 西ニ疲レタ母アレバ 養老院ニ行ケトイイ

 南ニ死ニソウナ人アレバ 寿命ダトイイ

 北ニケンカヤソショウガアレバ ナガメテカカワラズ

 日照リノトキハ 冷房ヲツケ

 ミンナニ 勉強勉強トイワレ

 叱ラレモセズ コワイモノシラズ

 コンナ現代ツ子ニ ダレガシタ

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