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『宇宙戦艦ヤマト』&『武士の家計簿』

2011-01-06 08:53:00 | 徒然なるままに
1月5日(水)

冬休み最終日。
平日の休みは今日1日だけ、ということで、1月いっぱいで期限が切れる映画のタダ券を生かすべく、映画2本を見てきた。

1本目は『宇宙戦艦ヤマト』http://yamato-movie.net/index.html
TVアニメで見たのは中学3年生の時だった。
第一話の『大和』が浮上するシーンには感動した。
『ヤマト』のコックピット内のリアルさとかっこ良さには憧れた。
毎回、『地球滅亡まで後○○日』というナレーションが流れるのだが、当時、受験生だった私たちの教室の黒板には、日直の隣に、『高校受験まで後○○日』と書いてあったけ…。
その後、何度も映画化されるたびに、映画館まで見に行ったものだ。

それが、今度は実写化された映画になると聞き、ぜひ、見てみたいとは思っていた。(正直、あまり、期待はしていなかったのだが…。)
結論、面白かった*(ニヤ)*。感動した*(酔払い)*。泣けた*(泣く)*。(母として)

でも、駄目出しもいっぱい。
往年の『ヤマト』ファンはあの設定でOKだろうか…。

私的には、あれはあれで、よく2時間にまとめた作品だと思う。
ハラハラ、ドキドキ、涙ありで、2時間全く飽きなかった。

いろいろ変えられた設定もあるのだが、どうせ、あそこまで変えてしまうのなら、それも、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』なんて海外向けを意識した様なタイトルを付けるなら、なぜ、乗組員に外国人をいれなかったのだろう。

思えば、アニメ版の時にも思っていた。
『地球防衛軍』と言う割に、登場人物が全員日本人なのはなぜ?
被害にあっている場所にも日本人しかいない。
石ノ森章太郎氏の『サイボーグ009』は、主人公こそ日本人だが、いろいろな国籍の登場人物が活躍している。

35年前の設定はそうだったかもしれないが、2011年に、かなりのお金をかけて実写化するなら、なぜ、もっとグローバルな設定にできなかったのだろう。
CGも役者もけっこうがんばっていて、テーマとしてもいい感じなのに、これでは日本人にしか見せられない。
もったいないなあと思う。

まあ、それはそれとして、原作を知らない今の小・中学生が見たら、それなりに感動し、ブームになるかもしれない。
興味を持ったら、ぜひ、原作のアニメ版も見てほしい。
2時間の中では語りきれなかったたくさんのメッセージを受け取ってほしいから。

     *(映画)*     *(映画)*     *(映画)*     *(映画)*     *(映画)*


二本目は『武士の家計簿』。http://www.bushikake.jp/index.php

実話を基にした江戸から明治にかけての御算用武士3代の話で、現代のガード文化に依存している世代の人間には、ぜひ、見ておいた方がいいと思われるような内容だった。
親子の絆とか、家を守るということとか、親の生き方とか、今、家計を任され、子を巣立たせる時期の私にとって、自分を振り返り、学ぶことが多い話だった。
客層は私より年配の方たちが多く、そう言う年代だからこそ分かり合えたり、笑えたり、泣けたりするシーンがあって、これは名作映画だと思った。

飽食の時代の不況は、江戸時代の飢饉などに比べれば、まだまだましなのかもしれない。
借金がかさむ家の家計を立て直し、飢餓に苦しむ領民に目を向け、不正をただそうとする主人公の生き方に感銘を受けた。
『そろばん侍』『そろばんバカ』と言われながらも『お家芸』としてのそろばんに誇りを持ち、「帳尻だけ合わせればよい」という上司の言葉に反発する、不器用だけど実直な生き方。
その父の姿を、疑問に持ち、反発し、最後は尊敬して成長していく息子は、後に、そのそろばんの腕と性格を買われて
「君こそ、これからの時代が必要としている人間だ」
と言われ、時代を動かす原動力になっていく…。

不況だ、就職難だと、ご時世を恨み、社会のせい、他人のせいにする前に、「足るを知る」ということ、自分にしかできない、自分だからこそできる『一芸』を磨くことを怠ってはいないか?

自分のためにではなく、家族のため、世の中のために役に立つ人間でありたいと思う。
家族が健康であること、家族が支え合い、理解し協力し合ってこそ、自分の生活も、未来もあるのだ。
世の中のためにがんばることは、まわりまわって、世の中が自分たちを助けてくれるのだ。
そういう当たり前のことが、私の子どもの頃には普通だった。
「お互いさま」「おかげさま」という気持ちをもう一度自分の中にしっかり根付かせ、子どもたちにも教えていかなくてはと思った。

最近、ちょっとドンブリ勘定になってしまっている家計簿付けを、復活しよう!と思った。

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