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「ピアノ弾かない!発表会出ない!」

2003-12-14 23:39:00 | 徒然なるままに
12月6日(土)

今日は、末娘のピアノの発表会。
ところが、あと30分で家を出なくてはならないという時になって、
「ピアノ弾かない!発表会出ない!」
と、ストライキを起こし始めた。
理由は、何度も同じところで間違えるところを練習していて、1度も成功しないうちに練習を止めてしまったことを私が注意し、メトロノームを使って、速さを確認しようとした時だった。
「私が好きな速さで弾くのが何が悪いの!」
「好きな曲を勝手に弾くのと、発表会で弾くのは違いと思うよ」
何度も突っかかることを誰より悔しがって、イライラしていたのは娘自身だった。
満足の行くように弾けないまま、当日を迎え、自信のなさから怖くなったり不安になっていたのは娘の方だった。

仕度もせず、布団をかぶって泣きじゃくる娘。
でも、私は、娘に優しい言葉はかけなかった。
「出ないならでないでもいいよ。弾きたくない人がピアノの前に座っても、人に聞いてもらえるような曲は弾けないだろうから。
でもね、今日、この発表会まで、あなたが弾けるようになるために一生懸命レッスンしてくださって、今も、リハーサルに遅れて来ないあなたを心配して待っている先生の気持ちをどう考えるの?
あなたの発表会の知らせを聞いて、わざわざバスで会場まで駆けつけてくれるお友達やそのお母さんの気持ちをどう考えるの?
あなたと一緒に今まで頑張ってきて、ハンドベルの練習も頑張ったお友達の気持ちは?
ママは、ビデオ係だから、あなたが出なくても会場にはもう行かなくてはならないの。
会場に行ったら、先生や、仲間の皆さんや、駆けつけてくださったお友達やお母さん方の前で、土下座して謝らなくちゃいけないね。こんな風に。
『みなさん、大変申し訳ありません。娘は一生懸命練習してきましたが、私が余計なことを注意したために怒って発表会に出ないと申しております。ご迷惑をおかけしてすみません。ごめんなさい。ごめんなさい。』」
私は泣きながら、娘の前で、土下座をして見せた。
「もう、ピアノはやらなくていいよ。自分でやると言い出して頑張ってきたことをこんなに簡単に投げだすようじゃ、続けていく意味も価値もないから。自分でやりたくなるまでしばらく休めば?」
そう言って私は部屋を出た。

程なく、娘は2階から降りてきて、ピアノを弾き始めた。
そして、私のところに来て、
「ママ、さっきはごめんなさい。間違えても最後まで一生懸命弾くから、発表会に出してください。」
と言ってきた。
私は、娘をぎゅっと抱き締め、すぐに支度をして会場に急いだ。

リハーサルは始まっていたが、到着するなりすぐに娘の番で、娘はノーミスで弾いた。
本番も、ゆっくりだったが音ははずさずに、落ち着いてノーミスで弾いた。
「緊張したけど、間違えないで弾けたよ!」
休憩時間に駆けつけたお友達から花束やプレゼントを受け取り、先生やお母さん達からほめられれ、娘は本当に嬉しそうだった。

教室のメンバー達とのハンドベル演奏の大成功で、発表会は無事終了。

本当に、毎日毎日が悲喜こもごも。
こんな毎日が、何年かしたら懐かしい笑い話になるのだろうか・・・。

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