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阿修羅展

2009-05-02 12:09:00 | 徒然なるままに
上野国立博物館で開催中の『阿修羅展』を見てきた。
http://www.asahi.com/ashura/index.html

高校の修学旅行で魅了されて以来の再会だった。

興福寺で見たときとは全く違う『展示』で、今回は360度の視点から見ることができるというのは、感動だった。

今回改めて拝観して、つくづく美しい像だと思った。
今更私があれこれ言わずとも、日本を代表する美しい仏像であり、その人気は古今東西類を見ないほどだということは百も承知の上だが。

正面の顔はずっと誰かに似ていると思っていたが、今回間近に見て、『夏目雅子にいている!』と思った。
天平時代にこの像のモデルになった人が実在したのだろうか?作者の理想の姿なのだろうか?
仏陀の説法を聞いて、帰依した瞬間の表情だといわれる正面の顔も美しいが、今回発見したのは、向かって右側の唇をかみ締めている表情。その顔を後方から肩越しに見た左45度の顔の美しさよ!!!!!この角度から見ることは、今回のような展示の仕方をしない限り不可能な角度だ。立ち止まってずっと見入っていたかったのだが、すごい混みようで立ち止まるのは不可能。ほんの20秒ほどしか見られなかったが、今もその美しさは瞼に焼き付いている。

高校時代は、何の予備知識もなく、行った先のお寺に安置されていたのを見ただけだった。
あれから30年間、見に行くことこそできなかったけれど、それなりの予備知識を得た上で改めて見ると、本当に1300年間の「祈りの形」がここにあるという実感を持ってみることができた。

また、今回実物を見ることで確かめたかったのが、正面で合掌している右腕の接ぎ跡。以前NHKの番組で、廃仏毀釈で被害にあい、折れた腕をフェノロサや岡倉天心たちの運動の甲斐があって修復されたことをやっていたのを見たことがある。
その痛々しい修復の痕をみて、改めて日本の文化美術を大切にしよう、そのことを子どもたちにしっかり伝えて行こうと思った。

八部衆や十大弟子の像も良かった。
手塚治虫の『ブッダ』を読んでから行ったので、舎利弗や目犍連を身近に感じることができた。
どの像も表情が良く現れていて、存在感があった。まるで今にも動き出しそうなリアル感があった。

去年は薬師寺の聖観音立像にカンゲキ!
今年は阿修羅ファンクラブ会員バッチをGET、Tシャツも買い、大満足で帰ってきた。会期中にあと2回は見たいなあ・・・。できれば空いている時間帯にじっくりと。
ホント、にわか仏像ファンのくせに、はまると深~い私なのでした。

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