娘へ・・・。『Kiss your dreams』

10月１日(水)

朝、庭に面している窓を開けると、秋風に乗って金木犀の香が部屋に舞い込んできた。
今年も、いよいよ秋になってきたんだなあという感じだ。

でも、今日を目指して、このところ早起きも勉強も頑張ってきたはずの長女は、今日も登校することは出来なかった。
ちょうど１ヶ月の９月１日、防災訓練で緊急時児童引渡しで、小２の娘を迎えに行きながら、親子草取りをして帰宅した私に向かって、
「私がこんなに苦しんでいるのに、どうしてみんな平気な顔して学校に行けるの！！」
と夏休み後半からくすぶり続けていた胸のうちのいろんなイライラを、爆発させ、ぶつけてきたのだった。
その時に、私は娘を、１０月１日にはなんとしても登校できるようにしてあげようと心に決めたのだった。
この１ヶ月は、自分でも母親として、じっくり娘と向き合ってきたし、あらゆる努力は試みてきたつもりだ。
彼女にそれが伝わっていないとは思えないのだが、私が焦りすぎているのだろうか・・・。
私のほうが息切れ気味なのだろうか・・・。
娘がちょっと外出した時に、ベランダから彼女の部屋を覗うと、登校するつもりで用意してあったカバンと、１度は着替えてはみた制服が見えた・・・。

学校に行く気になっただけでも、ずい分な進歩である。
「行かなくちゃ」「行くべきだ」「行ったほうがいい」「行けたらいいなあ」「行きたいなあ」という気持ちと、
「行きたくない」「行けない」「行かなくたって・・・」「行ったってどうせ・・・」「行かない方が・・・」という気持ちが心の中でぐるぐる回っている。
でも、「行かない」「行けるわけがない」という気持ちは弱くなってきてはいるのだと思う。
それが、自分から「行こう」「行くんだ」という気持ちになるには、まだ時間はかかるのだろう・・・。

今日、PTAコーラスの練習で、今月17日の合唱コンクールで歌う歌を歌いながら、娘のことを思っていた・・・。

　　　Kiss　your　dreams　　　作詞・作曲／杉本竜一

　Some　day　涙の数だけ
　Some　day　思い出になるよ　
　Some　day　つらくてもあきらめないでね
　Some　day　夢見ることだけは
　Some　day　なくさないで　その汗報われるよ
　　
　世界中の誰より　今あなたが輝いてる
　未来をその手に　走り抜けて
　夢をかなえる　時は今
　すぐそこで　待ってるはずさ　だから
　焦らなくても　大丈夫
　ゴールに向かって　Kiss　your　dreams　


　Some　day　泣き続けた事
　Some　day　笑う日が来るよ　
　Some　day　あの空を覚えていたいね
　Some　day　愛する気持ちだけ
　Some　day　持ち続けていた頃　思い出して　

　世界中のどこかで　今あなたがはじけている
　未来を両手に　抱きかかえて
　愛をかなえる　時は今
　すぐそこで　待ってるはずさ　だから
　焦らなくても　大丈夫
　勇気を感じて　Kiss　your　dreams　

　
　Some　day　悩んだ分だけ
　Some　day　強くなれるから
　Some　day　負けないで　一人じゃないはず
　Some　day　信じたその道を
　Some　day　歩き続けた日々を忘れないで

　世界中の誰かが　今あなたを見つめている
　未来を瞳に　映しながら
　虹を飾れる　時は今
　すぐそこで　待ってるはずさ　だから
　焦らなくても　大丈夫
　自分を信じて　Kiss　your　dreams　

　　　　　NHK『地球！ふしぎ大自然』エンディング・テーマ　歌／薬師丸ひろ子