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温故知新―鎌倉にて

2003-05-02 13:15:00 | 徒然なるままに
3月26日(水)

お彼岸を過ぎて、いよいよ本格的に春がやってきましたね。

20日から昨日まで実家の母がきてくれて、いていろいろ相談に乗ってくれたり、家中を魔法使いのようにピカピカにし、庭木や草花をよみがえらせていってくれました。
本当に、親ってありがたいです。

昨日は、その母と、妹、子どもたちを連れて鎌倉の親戚の家に行ってきました。
行く途中、あいにくの雨でしたが、木蓮や梅が満開で古都鎌倉は春爛漫でした。

親戚のおじさんは、今年80歳を迎えますが、9年前に大手術をし、社会復帰し、また去年6月に危篤状態から奇跡の生還を果たし、その後、ガンの死術をし、今は自宅療養をしています。
現役時代は消防のレスキュー隊で活躍したその気力と体力と生命力には、本当に驚かされます。
第2次世界大戦にもかり出され、南方に送られる途中の船の中で肺を病み、物資と一緒に本国に送り返され、生き残ることが出来た。

当時、いろいろあって、とげとげしかった息子が去年お見舞いに行ったとき、そのおじさんの
『自分に負けるなよ。最後まで諦めてはダメだぞ。自分の人生は自分が決めるんだ』
の言葉が、彼の心の中にストーンと落ちて、いつか芽を出す日を待ちわびている種となって息づいているのでしょうか。
「おじさんのところにいく?」
と聞いたら、素直についてきてくれました。

あの戦争を生き抜いて、人の命を救う仕事に命と誇りをかけて生き抜いてきた『男気』は、私なんかの中途半端な口うるさい母親のどんな言葉や、行動よりよっぽど説得力があるのですね。

今回の戦争についても、『戦争を知らない子ども達』世代の私たちには、経験者の話はとても貴重でした。

『歴史は繰り返す』。『温故知新』で、繰り返してはならない、でも、貴重な体験をしてきた人たちが存命のうちに、多くを学ばねばと思います。そして、時代を担う子ども達に、伝えていかなければと思います。

早く、『千と千尋の神隠し』アカデミー賞受賞を素直に大っぴらに喜び合える、平和な世の中にするために・・・。

             yukiさんへのメールより


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