クルマの技術オタクに人気のある月刊誌「モーターファン・イラストレイテッド」。この中で元マツダのエンジン屋さんである畑村耕一さん(彼の書いた本はなかなか面白く、「博士のエンジン手帖2」を持ってます)のコーナーがあります。いつの号か忘れましたが、フィエスタの1.0Lエコブーストエンジンに関する評がありました。ここで「100km/hで2350rpmは回りすぎ。実際、燃費もさほど良くならなかった。」と書いてありました。
ところが、マガジンX2014年5月号の「ざ、総括」~「PSA EBエンジン搭載車」というコーナーでは次のようなやりとりがありました。EBエンジンとはPSA(プジョーシトロエングループ)の3気筒エンジンのことです。
(以下抜粋)
T:欧州でこのEB系エンジンを試した印象では、高速巡航側の燃費が結構いい。100km/hでエンジン回転は2500rpm。ここでアクセル操作をしてもきちんとレスポンスが返ってくる。120km/h巡航で2900rpm付近だが、瞬間燃費はそれほど落ちない。
部:ドイツは130km/h巡航をクリアしないとなりません。いわゆる燃費の目玉、燃費消費率がもっとも良くなる運転領域は高回転寄りになります。おそらく2500rpmよりも少々上の回転域、しかも負荷はそれほど大きくないところに目玉があると思います。
通:欧州でVWゴルフの現行モデル(ブログ主注:当然ゴルフ7でしょう)に乗ったとき、130km/hでも瞬間燃費の表示が5L/100km付近、日本式に直すと20km/Lだった。80km/hまで落として一般道路をトロトロ走るときは24km/Lくらいになる。100km/hでも20km/Lを上回る。走行抵抗を考えれば、燃費の目玉がエンジン回転の増すほうに広いとしか考えられないんだよ。今の欧州車はそういうセッティングだ。
エ:ああ、そうだね。100km/hだと走行抵抗が減る分で燃費が良くなる。だからギア比の設定も高速側で燃費を伸ばせるようになる。
(抜粋終わり)
ということで、私の実体験で「こういう走り方が燃費に効く」と認識する前に、知識だけが先行した状態となりました。あとは実際に走り込み、自分なりの「燃費の目玉」を探してみようと思ってます。