【スペック】全長×全幅×全高=4625×1855×1375mm/ホイールベース=2750mm/
車重=1630kg/駆動方式=4WD/
2リッター直4DOHC16バルブターボ(211ps/4300-6000rpm、35.7kgm/1500-4200rpm)/
価格=582.0万円
個人的にA5のデザインはかなり好きな部類に入ります。美しいな~、と。
内装も最近のアウディ車共通の緻密で精密な作りで、「カネかかってるな~」と思うわけです。
ドラポジはきちんととれ、動き出せばエンジンに関する賞を取った2Lターボエンジンが黙々と仕事をこなし、
アクセルを踏めばそこそこ速く(車重1.6トンですからすごく速くはない)、
Sトロニックは電光石火の変速を見せ、ATのような滑りは全くなく、
ナビに目を移せば緻密な画面が感嘆の息を漏らさせ、
ハンドリングもFFベースの車とは思えないくらいニュートラル。
そして恐らく、高速道路をブッ飛ばすと楽で仕方ないでしょう。
言うことなしです。
でもですね、やっぱり車重とサイズのでかさは隠せない。
エンジンの軽やかさと、車重の重さがどうもマッチしない。
すんごい出来の良い機械であることは、火を見るより明らかだけど、
この価格帯になると、BMW135iやポルシェケイマンも視野に入ってきます。
機敏に走る車が好きな私は、やはりサイズの小さい135やケイマンが好きですね。
この車はすんばらしい車だけど、単に自分の好みに合わないだけということです。
出来の良い機械を所有する喜びはあるけど、走りそのものの喜びは自分には感じられなかった。
単にそれだけの話。
試乗して、この機械の出来の良さを気に入り、走って楽しいと思えば買って損は無いでしょう。