明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1362)シノップに原発を作らせないためにトルコに行ってきます!

2017年03月25日 10時00分00秒 | 明日に向けて(1300~1500)

守田です(20170325 10:00)

表題にあるように、シノップに原発を作らせないためにトルコに行ってきます。

4回目の訪問です。3月30日に出国します。帰国は4月5日の予定です。

 

トルコではいま、2箇所での原発建設が進行中です。一番進んでいるのは南部、地中海側のアックユでの建設で、担っているはロシアです。二つ目は黒海側のシノップで、建設しようとしているのは日本の三菱重工とフランスのアレバ社です。さらに黒海のブルガリア国境近くイイネアダで、アメリカと中国との契約がなされようとしているそうです。

今回、僕が訪ねるのは黒海沿岸のシノップです。この計画では建設はまだ始まっていません。原発輸出の前提になる原子力協定が2013年に安倍首相とエルドアン首相(当時、現在は大統領)の間で結ばれましたが、現在は経済的採算や土地調査などが行われ、報告書が出されている段階です。

トルコに原発を輸出してはならない最大の理由は、この国が日本と同じく地震大国であることです。しかも黒海沿岸にはトルコの国土を横断する大きな断層帯が走っています。

2011年3月に大地震のもとで福島原発が激しく壊れ、いまなお放射能の影響に苦しんでいる日本から、地震大国のトルコに原発を輸出してよいわけがない。なんとしても停めなくてはいけない。日本人としての責務にかけて僕はこのために尽力しなければと思い続けています。

 

同時に、シノップはとても美しいところ。トルコの中で住民が幸せを感じている度合いが一番高い町なのだそうです。このためシノップはトルコの方達にとってのリゾート地となっています。とくに夏場はたくさんの人たちがここを訪れます。シノップは漁業と牧畜の町ですが、この時期は稚魚を保護する目的もあって漁業は禁漁となり、かわりにみなさんが観光業にいそしみます。トルコ中から人々が訪れてくるからです。

もちろん世界に「ここなら原発を作っても良い」ところなど一つもあるわけではありませんが、それにしてもこの美しいシノップを蹂躙するのは許せない。

なんとしても頑張りたいです。

みなさんにシノップの姿、またシノップを守るために奮闘しているトルコの人々の姿を知っていただくために次のビデオを紹介します。日本人研究者が関わって作ったビデオです。5分間のビデオですがとても素晴しい出来ですのでぜひご覧下さい!

 UNSILENCED (沈黙しない人々)

 https://vimeo.com/180398868 

はじめの方に出てくる「シノップ環境の女」のハーレ・オウズさん、「シノップ反原発プラットフォーム」のメティン・ギュルブスさんは、初回の訪問時から僕を歓待して迎えてくださるシノップの友人です。原発を食い止めるために先頭に立って頑張っておられます。とくにメティンさんはご自身が経営するホテルやご自宅に毎回、僕を泊めてくださいます。またお会いすることが楽しみです。 

今回のお招きはトルコ弁護士協会の方たち。4月1日にシノップで大きな集会が開かれます。

特徴的なことは、今回はフランスからも二人の教授が招かれていること。フランスアレバ社の問題、日本三菱重工の問題をそれぞれから発話することになります。僕としてはこの場でフランスの方達ともがっちりとつながってきたいと思っています。なおプログラムを末尾に貼付けておきます。申し訳ないですが時間がないので英語のままです。雰囲気だけでもつかんでいただければ幸いです。

今回はこのシノップでの集会参加がメインで、その後、イスタンブールでインタビューを受けたり小集会に参加するかもしれません。いずれにせよ目一杯活動してきます。

 

先にも述べたように僕は日本人としての道義的責任にかけてトルコへの原発輸出を停めなければならないと思っていますが、同時に、トルコの方達の頑張りで輸出が止まれば、日本の原発メーカーはますます苦しくなり、安倍政権の原発輸出政策もさらにボロボロになるのです。

それは結果的に私たち日本に住まうものにとってもまた、核の脅威を遠ざける結果につながるります。その点でこれはトルコのためでもあり日本のための行動でもあり、もちろん世界全体のための行動でもあります。

その点でトルコの方達、シノップの方達は頼りがいのある仲間です。僕も頼りがいのある日本の仲間として認められるように頑張らねば!

 

このトルコ訪問の後に7月にドイツで行われる反核サミットキャンプにも参加します。世界の人々の声で原発を包囲していきたいからです。

ここにトルコの友人たち、ドイツの友人たち、そしてあらたに友人となるだろうフランスの方達と一緒に参加してきます! 

Anti-nuclear summer camp 2017

http://www.nuclear-heritage.net/index.php/Anti-nuclear_summer_camp_2017

これらの活動へのみなさんのカンパを求めています。

今回のトルコへの渡航費は大変ありがたいことにトルコ弁護士協会が出してくださることになったのですが、ドイツでのキャンプは活動家ばかりが集まってくるので予算がないそうで、渡航費・滞在費ともに自費になります。取材費、経費も必要ですのでお力を貸していただけるとありがたいです。

可能な方、ぜひ下記にお願いします。

振込先 郵貯ぎんこう なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151

以下、シノップのスケジュールを貼付けておきます。

*****

Bar of Associates Symposium in Sinop on 1 April 2017

(10:00-10:15)  Opening speech

1.Av. Ali Arabacı ,

2.Cairman of Sinop Bar of Associates,

3. Chairman of Samsun Bar of Associates.

(10:15-12:30) First session

Prof. Dr.İbrahim Kaboğlu (1. moderator)

(Introduction&speech 15min ) Legality of nuclear power plants(npps) and its place in the constitution from human rights point of view. Introduction of  French side of the French&Japan Concersium established for Sinop. Introduction  of guests’ speech theme.

1)Prof. Michel Prieur from France: "Catastrophe nucléaire et droits de l'homme" Nuclear  disaster and human rights, information about compensations.

2) Prof. Dr. Hubert Delzangles from France:"La régulation de la sureté nucléaire en France"Nuclear safety in France. How will other sectors such as fisheries, tourism and agriculture is affected by npps.

**If possible some information about nonconformities of Areva that resulted with closure of 20 reactors and recent accident happened at Flamanville Plant. 

12:00-12:30 QA

(13:30-15:30 ) Second session

Pınar Demircan (2.moderator  )

(Introduction&speech 15min ) Fukushima Nuclear Disaster and how it affected Japan and Turkey (very short) . Introduction of Japanese side of the French&Japan Concersium  established for Sinop. Introduction  of guests’ speech theme.

1) Lawyer Kazuki Homori from Japan

Mr Homori will provide information about Datsugenpatsu bengodan (Lawyers fighting against nuclear power plants ), their  focus points,courts have been opened by them. How they managed relations with civil society. Their approch to Japan’s export decision of nuclear technology to other countries.   

2)Activist&Free Journalist Toshiya Morita from Japan

Recent situation in Japan, social life after nuclear disaster, Fukushima liquidators’ situation in Japan

15:20-15:45 QA

15:45-17:30 Forum (Discussion)

Av.Arif A.Cangı(Forum Moderator)

Metin Gurbuz, Member of Platform against Nuclear in Sinop(SNKP),  Lawyer Yakup Okumusoğlu (how Chernobyl affected Turkey especially Blacksea region) , Alfred Manyata  Sepepe (ex. Worker at Nuclar power plant in South Africa will share information about health concerns of being a worker at npp, labour rights and difficulties that workers at npp experience)

17:45 Closing

 

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1 コメント

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Unknown (梅谷)
2017-03-26 19:15:19
記事の配信ありがとうございます。
本記事(1362)に誤記と思われる部分がありましたので、コメントを投稿させていただきました。
・「担っているは」
 →「担っているのは」
・「つながるります」
 →「つながります」
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