明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1745)核の始まりと台風19号被害と関電原発マネー問題のつながりをお話します(26日長岡京市、27日京田辺市)

2019年10月26日 01時00分00秒 | 講演予定一覧

守田です(20191026 01:00)

本日26日(土)に長岡京市で、27日(日)に京田辺市でお話します。
どちらももともとニューメキシコ訪問報告を聞いて下さる場として設定してくださったのですが、僕はこの「核の始まり」の話に台風19号被害と関電マネー問題をくっつけてお話したいと思います。
これらには共通していることがらがあります。「命の軽視」です。


核の始まりのひどさと洪水対策の貧困さと原発マネー問題につながるもの

核の始まりを見たとき、もちろん一番目に着くのは原爆製造と広島・長崎への投下の残虐性です。
しかしその手前を見てみると、ウラン鉱の発掘過程で安全性が軽視され、アメリカ・インディアンの人々が激しく被曝させられた事実があります。
広島・長崎での投下前にもトリニティサイトでの核実験でたくさんの住民が被曝しています。核兵器製造に伴う核のゴミもいい加減に捨てられてきた。これらにみんな「命の軽視」が通底しています。

それがいかに台風19号につながるのか。国として命を守る手立てがとてに薄いままに災害が連続している点。さらに非人道的な避難所のあり方がまかり通っていることです。
2010年代になって東日本大震災や熊本地震、さらに大きな風水害が連続しているのに、この国はなんら命を守る特別なことをしてきませんでした。その結果、洪水被害は増えるばかりで、あまりにひどい避難所生活が続いています。
こんなことで東南海トラフ地震や関東大震災が襲ったらどうなるのか。より大型化した台風がきたらどうなるのか。少し考えればすべてに優先して対策をしなければならないのにまともに動いてきていない。これまた「命が軽視」されているからです。

さらに関電の問題は、原発が危険きわまりないものであるがゆえに「お金」になってきたこと、だから巨額な賄賂がまかり通ってきたことにこそ本質があります。
単に「悪代官と越後屋」の話なのではありません。原発の危険性を覆い隠すこと、命の危機をお金で隠してきたこと、これがこの問題の本質なのです。
いやそもそも関電は金品を受け取っていたばかりではありません。盆暮れに首相に1000万円を持って行ってもいます。関電自身がお金をふんだんに使って危険な原発を動かし、自らもまた儲けてきたのです。


命の軽視を止めさせよう!

私たちにいま、問われているのは、こうした「命の軽視」をやめさせることです。
核の問題で一番大きなことは、命を軽視するがゆえにこそ、放射線被曝の影響があまりにも矮小化されていること、小さく見積もられていることです。
私たちはウラン鉱が発掘され、核実験がなされ、原爆が投下され、核実験がもっともっと繰り返され、核のゴミが捨てまくられてきた「命の軽視」の歴史を端的につかみ取り、世界に発信し、そのことで核の終わりを手繰り寄せる必要がある。

災害対策においては、いまのこれだけ洪水が繰り返されながら、有効な手立てを打たずに避難民を発生させ続け、しかも劣悪な避難所に置き続けてきた政府の反人権的体質を告発しつつ、災害対策を進める必要があります。
とくに避難所を良くすること、ホテルなどをもっと積極的に活用すること、さらに被災者にもっとたくさんの国家予算からの補助を行って生活再建を進めること。
その際、洪水被害を防げなかったのは、自然が猛威を振るったからだけではなく、政府の失政の重なりでもあること。もっと早く、洪水が度々起こることを前提に、減災対策を進めるべきであったことを追及して政府予算を使わせないといけません。

その上で、命の危機を金儲けに利用してきた関西電力という会社をもはや辞めさせなくてはいけません。
他の電力会社とて五十歩百歩であるに違いありませんが、ともあれ動かぬ証拠がでてきた関西電力を解体しなくてはいけません。原発を止めさせるのは当然のこと。こんな会社にこれ以上、公共のものでもある電力に携わらせてはいけないのです。
その先はどうするのか。もっとたくさんの市民や良心的専門家が参加した電力公社を設立していくのです。本来、今回の問題はここまでひっぱらなければいけないことだと僕は思います。


ともに考え、共に歩むために。講演会にご参加を!

これらのことを共に考えるために、10月26日(土)長岡京市、10月27日(日)京田辺市でお話します。
ぜひご参加下さい。なお「明日に向けて」のプリントアウト版も持参します。
「ニューメキシコ訪問報告編」と「台風19号関連記事編」です。ぜひどちらかにお越しください!

26日長岡京市

原発と晩ごはん2019 私たちが知らない アメリカで起きていること https://www.facebook.com/events/1680056795460060/

午後2時~4時半 会場 長岡京市中央公民館2階 講座室 参加費 500円 高校生以下無料 キッズスペースあります。

主催 さよなら原発長岡京市民の会 連絡先 イシズミ080 1423 3896

***

27日京田辺市

守田敏也さんお話会『ニューメキシコから「今」につながる核』 https://www.facebook.com/events/1013542885665937/

午前10時~12時 京田辺市龍馬館1階(京田辺市興戸久保17 近鉄興戸駅徒歩4分) 参加費 資料代500円(ゆいねっと会員・東日本大震災による避難者・学生は無料) ※守田さんへの活動支援カンパもお願いします。

主催 3.11ゆいネット京田辺 申込み先 311yuinet@gmail.com (070-5652-0782)

 

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明日に向けて(1739)核の始まりから今をみすえることから「終わらせ方」を考えよう!(10月20日福知山市、26日長岡京市、27日京田辺市でお話します)

2019年10月17日 15時00分00秒 | 講演予定一覧

守田です(20191017 15:00)

関電原発マネー問題、台風19号のことと連続して記事を出してきましたが、20日(日)に福知山市、26日(土)に長岡京市、27日(日)に京田辺市でお話します。
ニューメキシコ訪問報告が中心です。その際、関電の問題と台風の問題にも少し触れます。

関電原発マネー問題の本質は、原発があまりに危険だから大金が動いてきたことにある!

まず関電問題。関電幹部に金品を送りつけていた元高浜町助役の森山栄治氏が、菓子折りの底に小判を忍ばせていたことなどから、「現代の時代劇」などという言われ方をするときがあります。
「越後屋と悪代官」に似ているということでです。「お役人さま、これをお納めください」と菓子折りを渡す。代官が開くと二重底になっていてそこに小判がつめてあり「越後屋、そちも悪よのう」と叫ぶと言うわけです。
確かに今回の問題、「越後屋と悪代官」のやりとりに似たようなところがあります。もちろん悪代官は関電幹部です。

しかし「越後屋と悪代官」の関係にはないことがある。ものすごく危険な原発が稼働しているということです。
だから金になった。恫喝も必要になった。金まみれの中でこそ、繰り返された事故、事件をもみ消し続けて原発は「生き延びて」来たのです。
今回はぜひそこまで追究しなくてはいけない。原発の危険性がお金で覆い隠されてきたのであって、だからもう止めるべきだということまでです。


図は朝日新聞より

● もともと核開発は戦争⇒人殺しのために行われた⇒環境汚染など気にもとめなかった

危険性を金の力でもみ消してきた原発、これは原発の出自がもともと核兵器製造装置であることにもつながることです。
原子炉は核分裂するウラン235(自然界のウランの0.6%)と核分裂しないウラン238(同99.4%)を炉内にいれて中性子をあて、核分裂連鎖反応を続けつつ、ウラン238に中性子をあて、新たな核分裂性物質=プルトニウム239を作ることを目的としています。
だから「プルトニウム生産炉」と呼ばれました。アメリカではワシントン州ハンフォードにこのための炉が1944年に作られました。ここで生産されたプルトニウムを使って作った原爆が長崎に投下されました。

ただしプルトニウム生産炉で作られたプルトニウムがすぐに爆弾に使えるわけではありません。核分裂を終えあらたにプルトニウムを含んだ核燃料を再処理しなくてはならないわけですが、そこには死の灰=放射線物質がつまっています。
そこからプルトニウムを抽出しなければならず、どうしてもさまざまな死の灰が環境中に出てきてしまうのです。実はこのためハンフォードは世界で一番、放射性物質に汚染された町であるとも言われています。
再処理の行程での放射性物質の漏洩は技術的に避けられず、だから再処理はもっとも環境を汚染するのですが、同時に大量殺りくを目指していた人々にとって核廃棄物をまともに処理することなど眼中になかったこともおさえておくべきです。


ハンフォードサイト Hulton-Deutsch / Hulton-Deutsch Collection / Corbis / Getty より

● ニューメキシコの旅の経験から伝えたいこと

こうしてハンフォードで大量汚染とともにプルトニウムを作る一方、ニューメキシコのロスアラモスで原爆の研究・開発が進められました。
周辺にはたくさんのウラン鉱があり、採掘に関わった先住民族の人々が被曝させられていました。
さらにアメリカ政府はニューメキシコ中部の「トリニティサイト」で1945年7月16日に世界で初めての核実験を行いました。使われたのはより起爆が難しいプルトニウム型=長崎に投下したのと同じタイプの核爆弾でした。

このとき周辺住民にはなにも知らされていなかった。だからものすごい数の人が被曝しました。
この経験から、アメリカは広島・長崎における実戦の中での人体実験を終えてからは、マーシャル諸島など南太平洋に移って核実験を行いました。南洋の人々をてひどく被曝させながらでした。
しかしそこまで往復するのに膨大な経費がかかる。それで1953年より再度ネバタ砂漠に戻ってきてそこで大気中核実験を繰り返しました。その数なんと約100回。市民が被曝することを熟知しつつででした。


トリニティサイト核実験で被曝しガンで亡くなった親族の写真を貼りだした女性と。アラゴモードにて

● アメリカのヒバクシャとの連帯を強めたい

僕がニューメキシコで観てきたのは、核開発の非人道性とともに、その過程でアメリカ政府がアメリカに住まう人々を手ひどく被曝させてきた事実でした。これが核武装するということなのです。
だからアメリカにはウラン鉱を掘らされ、核汚染された地域に住まわされてきた先住民族の人々、核実験で被曝したダウンウィンダーズ=風下の民、そしてさまざまな形での核廃棄物からの被爆にさらされてきたたくさんの住民がいます。



しかも核廃棄物がどう捨てられてきたか、原爆が作られ、投下され、米ソの核競争のもとに製造競争が繰り返されたころはまともな記録すら残っていない。

例えばハンフォードでは道端に側溝を掘って、段ボール箱に詰めた核物質がぽいぽいと捨てられていたことすらあった。
このため実は全米のどこが核汚染されているのか全体像は判明していないのです!確実に言えることはアメリカには大量のヒバクシャがいるという事実です。


ハンフォードで極めて安易に捨てられていた核のゴミ 


だとしたらアメリカのヒバクシャとしっかりと結びついていきたい。一緒になって核なき未来に向かって歩んでいきたい。そのことを多くの場で訴えたいです。

ぜひ最寄りの会場にお越しください。あるいは僕をお招きください!
以下、企画の詳細をお知らせします。

● 10月20日(日)福知山市

守田敏也さんにニューメキシコのお話を聞きましょう!
午後1時30分~3時30分 会場 ハピネスふくちやま3階第2会議室

お子さん連れでの参加でもけっこうです。お友だちを誘っておいでください。予約はいりません。 参加費は無料です。会場でのカンパにご協力ください。

よびかけ 守田敏也さんのお話を聞く会
連絡先  水谷(090-4640-4286)

● 10月26日(土)長岡京市

原発と晩ごはん2019
私たちが知らない アメリカで起きていること
https://www.facebook.com/events/1680056795460060/

午後2時〜4時半 会場 長岡京市中央公民館2階 講座室
参加費 500円 高校生以下無料
キッズスペースあります。

主催 さよなら原発長岡京市民の会
連絡先 イシズミ080 1423 3896

 

● 10月27日(日)京田辺市

守田敏也さんお話会『ニューメキシコから「今」につながる核』 https://www.facebook.com/events/1013542885665937/

午前10時~12時 京田辺市龍馬館1階(京田辺市興戸久保17 近鉄興戸駅徒歩4分)
参加費 資料代500円(ゆいねっと会員・東日本大震災による避難者・学生は無料)
※守田さんへの活動支援カンパもお願いします。

主催 3.11ゆいネット京田辺
申込み先 311yuinet@gmail.com (070-5652-0782)

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明日に向けて(1730)核なき未来に向けて全世界のヒバクシャの連帯を!(講演予定をお知らせします)

2019年09月16日 10時30分00秒 | 講演予定一覧

守田です(20190916 10:30)

日韓問題に学び、核なき未来とアジアの平和について語り、被爆2世3世問題についてアピールしてきました!

光陰矢の如し!前回の記事をアップしてから10日余りが経ってしまいました。この間、ずいぶんたくさんの場で講演したり、スピーチしました。また積極的に自らが聴講者となった学びもしました。
この他、実に多くの会議にも参加しました。参加したもののうち今後、記事として紹介したいものを列挙しておきます。

9月7日 在日韓国研究所を主催する金光男(キムクァンナム)さんの学習会に参加。日韓関係と同時に韓国内部の問題をかなりリアルに教えてもらえました。
9月8日 15周年を迎えたビックイベント「山水人」に参加してスピーチさせていただきました。ニューメキシコ訪問報告から入り、民衆の平和なアジアをみんなで築いていくことを訴えました。前日にキムさんに教わったことの一部も盛り込みました。     
「なまえのない新聞」を編集発行してくださっているアパッチさんが録画し、アップしてくださったのでご紹介しておきます。

20190908 守田敏也トーク 山水人
https://youtu.be/fX5nWFlmr0Q

9月10日 原発賠償京都訴訟の大阪での控訴審を傍聴。その後の集会で一言挨拶させていただきました。その後に吹田市ももの家に行って「支援法しねま」のミーティングに参加しました。
9月13日 おなじく吹田ももの家にて「新潟からようこそ!保養の未来を語り合うごはん会」に参加。きゅうきょでしたが30分ほど「ニューメキシコ訪問報告」をさせていただきました。
9月14日 「反核医師のつどいin京都」に参加。京都「被爆二世三世の会」を代表して会の活動、とくに二世三世への遺伝的影響の解明に真正面から取り組んでいることを紹介して反響を得ました。
9月15日 「何核医師のつどいin京都」二日目に参加。元福井地裁裁判長の樋口英明さんと、長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)中村桂子准教授の講演をがっつり聞きました。
なお今日16日は、ICRP勧告案を検討する集会に赴きます。講師は山田耕作さん。高橋博子さんと藤岡毅さんがコメントされます。

・・・ともあれそれぞれがものすごく内容が深く学ぶものがたくさんありました。 自分の中で温め、血肉化していくためにも記事として紹介したいと思いますが、いかんせん追いついていません。
この他にかなり多数のミーティングに参加しているためでもあるのですが、論じなければならないことがあまりに多い。
まるで巨大な山脈の前に立ってるような感じですが、なーに、だったらファイトを燃やせばいいのですよね!頑張ります。

● 核なき未来に向けて各地でお話します!

続いて今後の講演スケジュールをお知らせします。今日のところは列挙させていただきます。 なおブログにチラシの画像をアップしておきます。メルマガの方はそちらから詳細情報をおとりください。

9月20日(金) 京都市左京区
「すみれや」さんでニューメキシコ訪問報告を行います。午前10時半から12時です。
https://www.facebook.com/events/644684566024363/

この情報を僕がワードに落としたものもご紹介しておきます。

9月21日(土) 城陽市
城陽市の「文化パルク寺田コミセン」で「福島原発の自主避難者の裁判の判決を受けて~大阪高裁の闘いと課題~」というタイトルでお話します。午後1時半から4時です。 原発賠償京都訴訟原告団共同代表の福島敦子さんとのジョイント講演です。

9月23日(月) 京都市右京区京北町
【注意】
9月22日、23日に京北町で予定されていた「ツクル森」は大型台風接近のため11月9日、10日に順延となりました。このため23日午前午後に予定していた僕の講演も中止になりました。


9月23日(月) 南丹市美山町芦生

【注意】
この企画も台風の進路をにらみながら判断中です。
9月21日午前7時のニュースで台風が強さを増し電柱をなぎ倒すような力をもって北上していると伝えられています。23日夕刻にはすでに遠ざかっているでしょうが、山道の安全が確認できるかが懸念されます。もうしばし判断をお待ちください。(21日午前9時記)

*****

芦生の「ちしゃの木庵」にてお話します。この日は「会場からの質問になんでも答える」という形にします。午後7時半から9時です。

9月26日(木) 京都市下京区
京都駅近くの「しんまち会館」にてお話します。ニューメキシコ訪問報告です。午後1時半から3時半です。

9月29日(日) 愛知県日進市
ベタニア・チャペルにてお話します。ニューメキシコ訪問報告です。午後5時から7時です。

10月5日(土) 京都市左京区
平安教会で行われるフリーマーケットで「親子で知りたい原発のこと放射能のこと」のタイトルでお話します。午前11時から12時です。

なお「土日でないと講演会等に参加できない!」という方にお応えし、土日ではなく祭日になってしまいますが、10月14日(月・祭日)の午後2時から京都市左京区のハリーナさんでも報告会をさせていただくことになりました。

みなさま。ぜひお近くの講演会にご参加下さい!

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明日に向けて(1649)京都市は原発災害と洪水の危機の目の前にある-岩倉でお話します(2月3日)

2019年01月29日 15時00分00秒 | 講演予定一覧

守田です(20190129 15:00)

● 「原発と自然災害からの命の守り方」についてお話します!

2月3日(日)に京都市左京区岩倉でお話します。午前11時から12時まで。岩倉の村松テラス集会所にてです。
タイトルは表題に掲げた通りですが、サブタイトルで~京都市を災害から守り、安全で豊かな町に~と続けていただいています。
主催は新日本婦人の会岩倉北班。チラシを示しておきます。

地図もつけておきます。叡山電車岩倉駅から1.6キロ。徒歩20分です。

● 京都市役所は大飯・高浜原発から約60キロ

京都市は福井の原発銀座のすぐそばにあります。中京区にある京都市役所まで、最も近い大飯原発から59.8キロ。高浜原発から61.6キロです。
京都市はそこより南北に広がっていて、今回お話する岩倉の集会所は大飯原発から52.3キロ、高浜原発から54.9キロです。
もっと北に行って福井県の県境まで行くと約30キロになります。原発事故が起きるとすぐに京都市内に放射能が飛んできます。

市川章人氏作図 「原発問題の正確な理解のために」より

もしものことが起こったらとっとと逃げるしかない。またそのためには安定ヨウ素剤を事前配布しておいて、飲んで逃げることが必要です。
しかし京都市は原発からわずか32.5キロ圏内に住むわずかな住民へを災害対策しかしておらず、ヨウ素剤も事故時に配布するとしています。
これで間に合うわけがないし、何よりももっと広域に放射能が飛んでくるので対策をたてる必要があります。

しかも京都市には観光都市化の無理な推し進めによって、キャパを越える外国人が招かれて、都市生活にさまざまな問題が起こっていますが、原発事故が起こった時の対策など何も考えられていません。
今の京都市政には自ら招いた人々に対するおもてなしの精神がなさすぎるのです。この点も含めてしっかりとした原子力災害対策を組み上げていく必要がある。

● 京都市に洪水の危機が迫っている!

さらに京都市には洪水の危機も迫っています。大きくは温暖化の元での森林の崩壊と行政の無策が原因ですが、より直接的には昨年の台風21号の被害が関係しています。
この台風は暴風を伴いました。京都市内でも京都御苑、下鴨神社、法然院などの神社仏閣の木々が倒れ、多くの家屋が被災しましたがより北部の山々に壊滅的な被害がもたらされものすごい数の倒木が生じました。
このとき左京区花脊地域は風と倒木が電信柱をなぎ倒し、架線も切れて広域停電が発生。残暑厳しい季節に8日間も停電が続きました。同時に道路も寸断されて通行不可能になり陸の孤島となってしまいました。
比叡山や鞍馬山に向かう叡山電車も激しく被災。とくに貴船口から鞍馬までの間は大量の倒木が線路をふさいで通れなくなってしまいました。完全復旧は10月末。この間、観光客もストップしさまざまに被害が拡大しました。

壊滅的に倒れた北山杉

折れてしまった電信柱。発災直後の9月10日に現地に駆けつけた日本共産党京都市議ひぐち英明さんら撮影。2枚目はひぐちさん本人。同氏のFacebookより

これらの痛手からの回復もまだまだですが、問題はいまだ倒木が撤去もできずにいることです。
もともとこれらの地域では木の値段と搬出費が同じぐらいになって林業が衰退してきているのですが、災害被害では売れない木をただ費用を払って搬出することになるため、担えない山主が多く、ほとんどが放置されてしまっているのです。
しかしここにさらに今年の梅雨から台風の時期に大雨が降ると、倒木が山を滑り落ち、次々と川に入って下流に流れてきます。それが鴨川にかかる橋に引っかかるとせき止められてしまい、堤防の破堤を招きかねません。

実際に昭和10年にこうしたことが起こっているのです。流木のため三条大橋で川がせき止められて破堤。京都市の中心街である河原町や祇園などが水没して大被害が出ました。
実はこの流木は前年の室戸台風による倒木が原因だったのですが、京都市は昨年の台風21号の被害を、この室戸台風の被害並みと発表しているのです。だとしたら同じことが起きる可能性がある。
原子力災害だけでなく洪水による水没の危機も京都市に迫ってきているのです。



1935年の洪水で流出した三条大橋。周辺も水没。京都市消防局HPより

● 山里を守り、街を守る必要がある

いま私たちは原発災害に備えるとともに、自然災害、とくに地震・豪雨・暴風・洪水に備えて置くことが必要です。
その際、豪雨や洪水に備えるためには山をみんなで整備していかなくてはなりません。そのためには山里に住んで環境を保全してくれている人々をも守る必要があります。
山が保水力を失い、さらに倒木が増えていけば、下流の危険性はどんどん増すばかりです。だから私たちは山里を守ることで街を守る必要がある。街の中心部に住む人が真剣に上流をことを考え、行動する必要があります。

もちろんこれは京都市だけでなく日本中の都市でも言えることです。
山々がどこもどんどん衰退し、保水力を失っているからこそ、この間、豪雨が降るたびに大規模水害が発生しているのです。
2月3日もこのことをお話してします!お近くの方、ぜひご参加下さい。

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明日に向けて(1575)災害の連続の中で命の守り方について考えよう(15日福知山市、16日真庭市でお話します)

2018年09月12日 23時30分00秒 | 講演予定一覧

守田です(20180912 23:30)

● 北海道地震で41人が亡くなられました

台風21号の列島通過と直後の北海道胆振東部地震発生からほぼ一週間が過ぎました。
地震では41人の方がお亡くなりになりました。内訳は震源地の厚真町が36人、苫小牧市2人、札幌市、むかわ町、新ひだか町でそれぞれ1人でした。慎んで哀悼の意を捧げます。
また軽重傷者は現時点で約650人と発表されています。みなさまのご回復を心からお祈りします。

● 関西では台風21号被害から未復旧のところも

一方関西でも巨大台風通過の爪痕がそこかしこに残っています。
関西空港は浸水した第一滑走路とターミナルが復旧せず、補助的な第二滑走路とターミナルで一部の運行が再開されているにすぎない状態です。
またタンカーが衝突してひしゃげた空港連絡橋は、損壊部分の撤去が行われましたが、復旧にこの部分を修理した場合で年内、新たにこの部分をかけなおした場合は1年が要すると言われています。

また各地で電柱の倒壊などのため停電が続いています。12日午後11時段階で大阪府約80軒、京都府約790軒、奈良県約10軒、和歌山県約1720軒が停電中です。
なお詳しい情報は関西電力の以下のページからご覧になれます。
http://www.kepco.co.jp/energy_supply/supply/teiden-info/index.php?ScreenName=LI00

● 災害をどんどん教訓化し力にかえよう

今回の災害の中からも教訓としておさえるべきこと、学ぶべきことがたくさんありますが、この間の土日ごとの連続講演の中でお話しながら深めていますのでぜひお近くの会場に来ていただきたいです。
今週末は土曜日に京都府福知山市でお話し、日曜日に岡山県真庭市でお話します。

 15日(土)は福知山母親大会へ!

このうち15日の母親大会はもともと7月29日に予定されていたものの東海方面に上陸し、日本列島を西へ縦断していった台風12号の影響で順延になったものです。
その後の一月の間に台風が10個も発生し、21号の大被害、そして北海道胆振東部地震が続きました。
今回の大会は、そんな災害続きのこの国の未来を少しでも明るくしようと7月中止のリベンジとして試みられるもので、僕もこの間の経験を踏まえてお話します。

そもそも母親大会は1955年に初めて開かれたもの。ここでは「母親」を「母性を持つすべての女性を対象にした呼び名」と位置づけ、「生命を生み出す母親は生命を育て生命を守ることをのぞみます」のスローガンで今日まで続けられています。
第一回大会は前年3月にビキニ環礁でアメリカによる核実験が行われ、第五福竜丸などたくさんの漁船が被曝したことに対し、「原水爆禁止」を課題として行われました。
これとともに東京都杉並区を発祥とする原水爆禁止署名運動が全国から世界に広がり、1963年米ソ英の間で「部分的核実験禁止条約」が結ばれて大気中核実験が止まるに至りました。(ただし仏・中はその後も暫く続行)

今年は8月に高知県で全国大会が行われ、これを前後して全国各地でそれぞれの大会が開かれています。
僕もこれまでも京都各地の大会に招かれてきましたが、そのつど、女性が中心になって大気中核実験を止めさせたり、平和の声を強めてきた歴史に触れ、感謝の念を抱いてきました。
今回もこれに踏まえてこの時期の大会にふさわしい講演を試みます。

 16日(日)は真庭市ひるぜん高原へ!

真庭市での講演では災害全般への対応を中心にお話しします。原発にも少し触れます。
岡山県は7月豪雨で大変な被害が出ました。倉敷市真備町を中心に61人が亡くなられ、現在も3人が行方不明です。
真備の経験はたくさんのことを私たちに示しました。端的に言ってこのときの浸水はほぼハザードマップ通りに起こりました。
にも関わらずどうして多くの命を救うことができなかったのかをつかみ、次に生かす中で、亡くなられた方の霊をも弔わせていただきたいと思います。

一方で真庭市は、県北で鳥取県の近くですがここでは瀬戸内を上回る500ミリにもなんなんとする豪雨が降りました。この中で、死者こそでませんでしたが、多くの家屋に被害が出ました。
8月15日9時現在で全壊2世帯、半壊4世帯、一部損壊9世帯、床上浸水26世帯、床下浸水50世帯、その他被害多数が報告されています。
また北海道胆振東部地震は再び三度の「ひずみ集中帯」地震でしたが、同じように「ひずみ集中帯」として起こった2016年10月の鳥取中部地震(震度6弱)のとき、真庭市も震度5強の地震に襲われています。

今回は7月豪雨を振り返りつつ、地震のことにも触れながら、災害からの命の守り方全般を学び、原発問題にも触れます。
午後2時に「ひるぜん自然の家」でお話し、午後4時からは交流を兼ねたバーベキューだそうです。岡山、鳥取から多数参加とのことです。

みなさま、ぜひ両会場にお越しください。

*****

9月15日 京都府福知山市

第64回 福知山母親大会
9月15日(土)午前10時から
ハピネスふくちやま3階 第一会議室
「みんなで学ぼう 原発からの命の守り方を」
お話 守田敏也さん

7月に予定しておりました大会が、台風の接近によって延期を余儀なくされ、みなさんには大変ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。
再び開催します大会は、午前中のみとなります。
予定しておりました4つの『学びの部屋』は、後日改めて計画をしたいと考えております。こちらへの参加もよろしくお願いします。

主催 第64回福知山母親大会実行委員会
連絡 水谷(0773-58-4067)

***

9月16日 岡山県真庭市

親子で聞く・災害を知る講演会
9月16日(日)午後2時から
ひるぜん自然の家
会費 500円
託児スペース、親子連れ席あり
申し込み時に氏名、大人人数、子ども人数を
午後4時からバーベキューでの交流会も。

主催 NPOミヤマユリネ
連絡 recv@miyuri.org

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明日に向けて(1572)原発からの命の守り方、災害全般からの命の守り方を松本市、日進市でお話しします!(9月8日、9日)

2018年09月04日 23時30分00秒 | 講演予定一覧

守田です(20180904 23:30)

超大型の台風21号が日本列島を縦断していきました。
現在までに7人の方が亡くなられたことが確認されています。大阪5人、滋賀1人、三重1人だそうです。また13府県177人の怪我も確認されています。
お亡くなりになったみなさまに哀悼の意を表明するとともに、怪我をされた方、被災された方にお見舞い申し上げます。

交通関係の被害もいろいろと出ていて、特にクローズアップされているのが関西空港が浸水し大きな被害が出たことです。
また空港にいたる連絡橋にタンカーが風で流されて衝突し、大きくゆがむ被害が出ています。
関空の復旧にはしばしの時間がかかると思われます。

今回も各地で「記録的な大雨」が降っており、今後、土砂災害が発生する可能性もあります。
どうかくれぐれもお気を付けください。

さて今年は本当に自然災害の猛威が続いていますが、こうした災害全般や原子力災害からの命の守り方をみなさんとさらに高めていきたいと思います。
そのためにこの週末も長野県松本市と愛知県日進市で講演します。ぜひご参加下さい。
そもそも松本市の講演は7月7日に予定されていたものの、7月豪雨で延期になったものです。今回はなんとか松本まで辿り着けそうで嬉しいです。

以下、それぞれの企画の詳細情報をお伝えします。
なおすでにお知らせしましたが、明日5日(水)は午後3時から京都市内のキッチンハリーナで南仏訪問報告会を行います。お近くの方はこちらにもぜひご参加下さい。

*****

9月5日(水) 京都市 キッチン・ハリーナにて
南仏ナルボンヌ反核サマーキャンプ参加報告会
https://www.facebook.com/events/719134575091876/

***

9月8日(土) 長野県松本市

チェルノブイリから福島
~ヨウ素剤配布から見えること~
守田敏也さん講演会

日時 9月8日(土)午後2時より
場所 松本市庄内地区公民館(ゆめひろば)視聴覚室
定員 45名
主催 日本チェルノブイリ連帯基金 電話0263-46-4218
参加費 無料

後援 松本市 松本市教育委員会

***

9月9日(日) 愛知県日進市

子育て・子育て支援中のみんなで、大切なくらしについて考えよう
「災害から、原発から、命を守るために」
~フリーライター 守田敏也さんを囲んで~

日時 9月9日(日)午後1時~4時
*その後茶話会も
場所 ベタニヤ・チャペル 日進市岩崎町石兼36番地の3 電話0561-73-5323
+チャペル内3階の部屋をお借りする予定です
内容 守田敏也さんのお話と参加者みなさんのフリートーキング
*お菓子と飲み物をとりながら(持ち込み自由)
その他 参加費 無料
*守田さんへの活動支援カンパ(参加者の自由意志)

小さなお子さま連れでもぜひどうぞ!

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明日に向けて(1569)綾部市議選応援・原子力災害はじめ災害全般への対策・南仏反核サマーキャンプ報告・社会的共通資本勉強会第2回・憲法9条と原発の考察・・・と連続してお話します。ぜひご参加を!

2018年08月23日 22時30分00秒 | 講演予定一覧

守田です(20180823 22:30)

台風がさきほど徳島に上陸しました。今後、瀬戸内海を渡り、岡山県、兵庫県付近を駆け抜けていくのだと思われます。
またこれに伴って広い範囲で大雨が降りつつあります。どうか最大限の警戒で今宵をお過ごしください。

さて明日より各地でいろいろなお話をします。文字情報でお知らせすると膨大になるのでチラシやイベントページなどをお知らせすることで案内に代えます。
みなさまどうか興味のある場にお越しください。

● 中島ゆうこお話会に参加してスピーチします(24日金午後7時 京都府綾部市)

綾部市で市議選が展開中です。明日は候補の一人、中島ゆうこさんの応援のために綾部に行きます。台風12号が去った翌日に訪れたの続いての訪問です。
イベントページをお知らせしておきます。
https://www.facebook.com/events/485141921896576/

●「原子力災害及び災害全般からの命の守り方」というタイトルでお話します(25日土午後2時 兵庫県篠山市)

篠山市主催の講演会です。篠山市の広報のページをご紹介します。
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/pc/group/bousai/cat3/21.html
チラシも以下からご覧になれます。
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/pc/group/bousai/assets/2018/08/tirasi.pdf

● 南仏反核サマーキャンプの報告を行います(27日月午後6時半 京都市)

京都被爆2世3世の会の月例会にてお話します。今回の反核サマーキャンプは8月6日9日を含んで行われ、僕も原爆についてしっかりとした講演を行って来たのでまずはわが二世三世の会で報告させていただきます。
午後7時から右京区西院のラボール京都にてです。私たちのホームページもご紹介しておきます。
http://aogiri2-3.jp/

● 社会的共通資本勉強会第二回を行います(28日火午後7時 京都市)

社会的共通資本に関する第二回目の勉強会です。今回は宇沢先生が「社会的共通資本」の考え方をまさに至られたときに書かれた名著『自動車の社会的費用』(岩波新書)を取り上げます。BIT CUBE art space(京都市左京区一乗寺中ノ田町26番地2)にてです。
市民がつながる小さな夜間学校「あたりまえの幸せを取り戻すための経済学・社会的共通資本勉強会」が正式タイトルなのですが、これ宇沢先生がとても喜ばれるネーミングです。イベントページを示しておきます。
https://www.facebook.com/events/884428055086499/

● 憲法9条について、平和について、そして原発についてお話します(31日金午後7時 京都市)

原発と憲法9条の話をします。両者のつながりも話します。京都市北区のたかつかさ保育園(京都市北区大将軍坂田町8−1)で午後7時からです。

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明日に向けて(1544)原発事故避難、選挙と野党共闘、災害からの命の守り方についてお話します!

2018年06月30日 08時00分00秒 | 講演予定一覧

守田です(20180630 08:00)

今日の土曜日と明日の日曜日に3カ所でお話しします。
今朝はこれから向日市に向かいます。

原発をなくす向日市民の会
第7回総会&避難者からお話を聞く会の案内
開場 午前9時45分 開会 午前10時 終了予定 12時
場所 向日市寺戸公民館2階ホール
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10214057272084167&set=a.4505891643698.2165302.1182740570&type=3&theater

午後は中京区です。

中京講演会 市民と野党共闘を考えるつどい
第1回 後援会を10倍たのしくする方法 ~後援会の役割は?ともに考えてみませんか~
午後1時開場 1時半開会
会場 京都アスニ― 3階 第2研修室
共催 日本共産党中京後援会 中京女性後援会 中京労働者後援会
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10214057280124368&set=a.4505891643698.2165302.1182740570&type=3&theater

さらに明日、7月1日に京都市伏見区でお話します。
原発事故以降、命を守るためのさまざまな助成を行ってくださっている「こんどプロジェクト」さんの主催です。
「原発からの命の守り方」のタイトルでお話します。

以下、案内を貼り付けておきます。

<こんどプロシェクト主催 学習交流集会>
http://kondoproject.blog.jp/

と き 2018年7月1日(日) 14:00~16:00
ところ 京エコロジーセンター 視聴覚室・シアター
(伏見青少年科学センター横)〒612-0031 京都市伏見区深草池ノ内町13

企画内容
守田敏也さんを講師に学習を行います。
参加団体から取り組みを報告いただき、交流をおこないます。   

原発事故避難者への支援活動等に取り組んでおられる団体の皆さまへ

日頃からの諸活動、大変ご苦労様です。
支援活動を進めておられる団体の皆さまをサポートすること、正しい原発の知識を広く市民に普及する取り組みをすすめること、これがこんどプロジェクトの目的です。
発足した昨年度では、7団体に合計210万円の助成金を交付させていただき、有益に活用されました。
今年度も、支援活動を進めておられる団体をサポート出来ればと考えています。

その企画の1つとして、正しい情報と知識を持っていただき、支援活動を進めておられる団体同士の交流を進めていただき、元気に、また、交流を通じて、さらなるパワーアップしていただければとの思いで、「学習交流集会」を開催します。
ぜひ、積極的にご参加をお願いします。

事務局 京都城南診療所 尾浦
電話075-623-1134

ぜひお近くの会場にお越しください!

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明日に向けて(1536)「原発と晩ごはん」のタイトルでお話します!(16日長岡京市)

2018年06月15日 23時30分00秒 | 講演予定一覧

守田です(20180615 23:30)

明日(16日)のことの直前のお知らせになって恐縮ですが、京都府長岡京市で午後2時からお話しします。
与えられたタイトルは「原発と晩ごはん」について!
うーん、なんて斬新なタイトル・・・と僕は思いました。

「原発と晩ごはん」・・・あなたはどんなことを考えますか?
どんなことが求められているのだろう。
考え抜いた結果、「放射能被曝から身を守るにはどんな晩ごはんを食べたらいいだろう。どんな風に食べたらいいだろう」と考えました。
それでもともと琵琶湖の保養キャンプで福島をはじめ東日本から来た子どもたちにお話したプログラムを育て、コープ自然派さんに招かれた講演などで話してきた「食べものの話」を原発のことに続いて行うことにしました。

ちなみにこのプログラム、その後も発展させて、いまは「アメリカ・トランプ政権登場の背景」にまでつなげています。
晩ごはんとトランプ大統領がどうつながるのかも含めてぜひ聞きにきていただきたいです。
直前の告知で申し訳ありませんが、16日午後に長岡京市にお集まりください!

*****

守田敏也さん講演会
原発からの命の守り方part2
〜原発と晩ごはん〜

福井の原発で、もしも大きな事故が起きたら、
長岡京に住む私たちの暮らしは 変わってしまうんだろうか。
西山は、小畑川は、小泉川は、
子どものあそぶ公園は、
汚染されてしまうんだろうか。
子どもたちは
被ばくしてしまうんだろうか。
原発ってなくせるんだろうか。
再生エネルギーで
電気はまかなえるんだろうか。

一昨年の講演会で、子育て中のママからも「わかりやすい!」と好評だった守田敏也さんから私たちの日々のくらしのそばにある原発のこと、いろいろ教えてもらいます。

日時/
6月16日(土)13:30開場 14:00開会(終了予定16:30)
会場/
バンビオ1番館2階 市民ギャラリー(JR長岡京駅西口すぐ)
参加費/
500円(高校生以下無料)

★キッズスペースあります。

主 催/
守田敏也さん講演会実行委員会
連絡先/
イシズミ(ケータイ090-1423-3896)
sayo.gen.ngok@gmail.com

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明日に向けて(1478)福島事故から7年、原発ゼロと被曝防護強化の声を響きわたらせよう!

2018年03月09日 13時30分00秒 | 講演予定一覧

守田です(20180309 13:30)

もうすぐ東日本大震災と福島原発事故から7年が過ぎようとしています。
あらためてこの大震災と大事故で亡くなられた方に哀悼の意を表するとともに、被災され、避難を強いられ、いまなお苦しまれているすべてのみなさんにお見舞い申し上げます。
3月11日を前後して全国でさまざまな催しが行われます。ぜひそれぞれの場に参加し、原発ゼロと被曝防護強化の声を響きわたらせましょう。

僕はこの間3月3日静岡県焼津市、4日静岡市、5日神奈川県茅ヶ崎市、6日群馬県高崎市でお話してきましたが、とくに高崎市で、群馬県に深刻に広がる健康被害を耳にして、十分に予想できたことではありながらとても胸が痛い思いをして帰ってきました。
その報告はおいおいするとして、ともあれもう二度と原発事故を起こさせないために原発をなくせという声を一層高めること、また現に原発が動き、核燃料が危険な形で存在していることを見据えた原子力防災を進めること、そしてすでに起こってしまった深刻極まる被曝影響に対処し、もうこれ以上、被曝を重ねないための防護を徹底化すべきことなどを、この週末に全国のみなさんと一緒に訴えたいと思います。
しかもこんな中で関西電力と九州電力が、この3月にも大飯原発と玄海原発を再稼働させようとしていますので、一層大きな声を出していかねばです。

全国各地のイベントを紹介できないので自分がかかわっている企画をご紹介しておきます。
まずは京都市で開催予定の「バイバイ原発3・11京都」です。僕も呼びかけ人に加わらせていただいています。
京都市近辺のみなさん。ぜひご参加下さい。

バイバイ原発3.11きょうと
http://nonukeskyoto.com/

ただし大変申し訳ないのですが、この日、僕はこの京都市の企画には参加せず、静岡県富士宮市で講演させていただきます。
富士宮市では市長の決断のもと、来春に安定ヨウ素剤の備蓄を積極的に開始します。積極的にとは、できるだけたくさんのところに備蓄し、市民に安定ヨウ素剤配布の意義を徹底化させるということです。
この動きに合わせて、3月11日に市民集会が開かれ僕が講演させていただくことになりました。

3.11を忘れない 第2回 原発災害からのいのちの守り方
https://www.facebook.com/events/1924424551201752/

一方で関電による大飯原発稼働の強行に対して、小浜市の中嶌哲演さんが、12日~14日に大阪の関西電力本社前で断食をされるそうです。
午前10時から午後6時までとのことです。可能な方はぜひとも応援に駆けつけてください。僕も何とかして馳せ参じたいと思っています。

京都市では今日9日にも関西電力京都支店前での抗議行動(キンカン行動)が午後5時から7時まで行われます。
今回は午後6時45分から大飯原発稼働の動きへの抗議の関電包囲デモも行うそうです。
なおこの後に僕が参加する「ヨウ素剤を配ってよ@京都」第1回参加者ミーティングをキャンパスプラザにて行います。

明日10日には午後2時よりエルコープのお招きでしんらん会館にて「原発からの命の守り方」等々のお話をします。
可能な方にはこちらにもご参加下さい。

***

3月9日(金) 京都市キャンパスプラザ

「ヨウ素剤を配ってよ@京都」第1回参加者ミーティング
https://www.facebook.com/events/732132140323287/

昨年末に立ち上げた「ヨウ素剤を配ってよ@京都」の第1回参加者ミーティングを行います。
はじめに守田敏也さんから全国各地のヨウ素剤配布運動や原子力災害対策の進展についてお話を30分ほど受けてから自由な意見交換を行います。ぜひご参加下さい!

3月9日(金)午後7時ごろから
実質的にはキンカン行動の後、みなさんが集まってから始めます。
参加費無料(可能な方はカンパをお願いします)

***

3月10日(土)京都市しんらん会館

守田さん、おしえて~  原発・ぼうさい 今どーなってるの?
https://www.facebook.com/events/208727266371739/

原子力防災で全国を飛び回る守田敏也さんのお話です。
ドイツ反核キャンプで見てきたことや篠山市の災害対策検討委員で関わって起こった変化や今日再びやってくるかもしれない震災への準備についてたくさんお話していただきます。
(著書に『原発からの命の守り方』)

主催 生活協同組合 生活クラブ京都エル・コープ
参加費  100円
締め切り 3月2日
問い合わせ エル・コープ西センター 075-934-7371

***

3月11日(日) 静岡県富士宮市

3・11を忘れない 第2回原発災害からの命の守り方https://www.facebook.com/events/1924424551201752/

東日本大震災から7年近くが経とうとしています。
原発災害は数年経っても復興が叶わないことを経験しています。
また避難時に混乱の中正しい対処が出来なかったこともあります。
それらの反省を込めて今後起きる災害に対し、どう対処すればいいのか、どうしたら命を守れるのか皆さんと学びたいと思います。
是非ご参加下さい。

講師
守田敏也さん
東日本大震災体験者のお話
小笠原明日香さん

2018年3月11日(日)
午後1時30分〜
富士宮駅前交流センター きらら
2階 集会室
参加費500円

主催:防災を考えるみんなの会
連絡先:090-9133-9030(山田)
 

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