守田です。(20160430 09:30)
一月ほど前になってしまいましたが、3月24日に『原発からの命の守り方』の二刷りがでました!
おかげさまで売れ行き好調ですが、熊本・九州地震を踏まえて、さらに各地にこの本をお届けしたいと強く思っています。ぜひご紹介などにご協力下さい!
またさらに研究を進め、国際放射線防護委員会(ICRP)批判をより前に進めたいと思っています。研究と書籍の作成にもご協力下さい。
本書は福島原発事故の分析を丹念に行うことを通じ、原発事故がどのような恐ろしさを持っているのかを明らかにすると同時に、この国の政府と電力会社が、事故に対していかに不誠実な態度を取り続けてきたのかを暴露したものです。
残念ながらこのままならば同じことが繰り返してしまう。あれほどひどい対応が行われ、避けられる多くの被曝までもが避けられずに来たのに、責任者が誰一人処罰されていないからです。
これまでの科学的知見を超える大規模地震が続発し、さらなる大地震の発生も強く懸念されているのに、危険極まりない川内原発を停めようとしないことや、中央構造線上の伊方原発を再稼働しようとしていることにもそれが表れています。
これに対して、繰り返し述べてきたように、川内原発を停めよ!の声を何度も上げていく必要性がありますが、同時に原発が事故を起こした時のために「原発からの命の守り方」を多くの人に身に着けてもらうことが必須です。
いやそれだけではありません。そもそも今回の熊本・九州地震があらためて私たちに突きつけているのは、この国が自然災害大国なのだということです。
災害対策の第一人者で、防災・危機管理アドバイザーの山村武彦さんは、今回の地震対策でもテレビ出演し「世界で起こる震度6を超える地震の5回に1回は日本で起こっている」と警鐘を鳴らしています。
それだけではありません。日本は今、歴史上、最も水害に弱い国にもなってしまっています。戦後の気候のあり方が比較的穏やかな時期に、乱開発を繰り返し、本来ならば人が住んではいけないところを多数、分譲してきてしまっているからです。
いやそれよりも危険なのは、利根川や淀川などの大河川が、堤防のかさ上げを繰り返してきてしまったため、有史以来、もっとも大量の水が流れていることです。利根川が大規模に決壊したら、たちまちのうちに首都圏は機能を失います。
火山の数でもそうです。日本には世界の約1割の火山があります。面積が0.25%しかないにもかかわらずです。いつ大噴火が起きるかも分かりませんが、歴史上、繰り返されてきたのでいつかは必ず起こるのです。
このため本書では水害や事故などの人災も含めて、災害に直面した時、私たちにとって何が一番大切なのかにも誌面を大きく割きました。
あらゆる災害に共通している「正常性バイアス」など、人間の心理面を知り、だからこそあらかじめの備えを行っておくことの重要性を詳しく解き明かしました。
その点で本書は多発する地震や、災害の規模が大きくなるばかりの土砂災害・水害への対策にも有効性をもたせてあります。だからこそ今の時期に、できるだけ多くの方に読んでいただきたいのです。
なお本書は日本図書館協会選定図書にも選ばれています。
本書は海象社さんから出版されています。A5判並製272頁 本体1380 円(税別)です。
海象社さんのホームページをお知らせしておきます。
http://www.kaizosha.co.jp/HTML/DEKaizo57.html
僕自身も受付ますので以下のメールアドレス、ないしFacebookページからお申し込みください。
morita_sccrc@yahoo.co.jp
https://www.facebook.com/toshiya.morita.90
僕からの購入の場合は税込み1490円、送料無料です。必要ならばサインもさせていただきます。
また僕が講師となる講演の場にご参加いただけた場合は、特別価格で販売させていただいています。ぜひ講演の場でもお求めください。
同時に「原発からの命の守り方」を各地に広げることと、さらなる研究の前進のためのカンパを心より訴えます。
本書はこれまでも必要に応じて無料での送付も行ってきましたが、今回、とくに熊本・九州地震の被災地や川内原発、玄海原発、伊方原発周辺の関係機関にお届けしたいと思っています。そのための資金を必要としています。
さらに放射線から命を守るために必要不可欠なのは、被曝影響を極端に低く見積もっている今の放射線防護学の何がどう間違っているのかをきちんと解き明かすこと。これこそ被曝から身を守るのに必須の知識です。
本書でも必要最低限度で触れてありますし、琉球大学名誉教授の矢ヶ崎克馬さんにお話を伺う形で編んだ岩波ブックレット『内部被曝』でより詳しいことを形にしていありますが、さらに一歩も二歩も前に進まなければと思っています。
とくに国際放射線防護委員会(ICRP)体系の誤りにより切り込んだ研究を行い、出版につなげ、被曝の強制に立ち向かいたいです。そのため矢ヶ崎さんの研究の最新の知見も盛り込んだ書籍を、なんとか夏までに形にせねばと思っています。
これらの活動へのみなさまのご協力を心の底から訴えます!
以下、カンパの振込先を記しておきます。
書籍購入の場合の代金もここにご送付ください。
振込先 郵貯ぎんこう なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
他の金融機関からのお振り込みの場合は
店名 四四八(ヨンヨンハチ) 店番448 預金種目 普通預金 口座番号 2266615
以下、参考までに『原発からの命の守り方』の目次と、さまざまな方が書いてくださった書評を列挙しておきます。
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『原発からの命の守り方』目次
まえがき
第1章 原発事故とはどのようなものか
1- 1 2011年春の危機
1- 2 今後、どのような事故が起こり得るか
1- 3 原発を再稼働させないことが一番
1- 4 実際に避難はできるのか
第2章 あらゆる災害に共通する「命を守るためのポイント」がある
2- 1 災害心理学から考える
2- 2 避難時の行動を災害社会工学から考える
2- 3 災害対策の見直しが問われている
第3章 原発災害への対処法
3- 1 原発災害を想定したシミュレーションを
3- 2 原発の事故情報をどう見るのか
第4章 放射能とは何か、放射線とは何か、被曝とは何か
4- 1 放射能とは何か
4- 2 被曝のメカニズム
4- 3 内部被曝の危険性と過小評価
第5章 放射線被曝防護の心得
5- 1 被曝を防ぐためにーその1、ヨウ素剤を飲む
5- 2 被曝を避けるーその2、放射線をかわす、被曝を減らす
5- 3 被曝したらどうするのか
第6章 行政はいかに備えたらよいのか(兵庫県篠山市の例から)
6- 1 原子力災害対策において地方自治体の置かれた立場
6- 2 兵庫県篠山市の原子力災害対策への関わりを振り返って
あとがき
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書評を列挙します。
新著 『原発からの命の守り方』(感想)
星の対話プロジェクト(災害避難者の人権ネットワーク)寺本和泉
http://starsdialog.blog.jp/archives/45831461.html
直言曲言 京都在住の知人でフリーライター、守田敏也さんが・・・
毎日新聞2015年12月6日 鳥取版
http://mainichi.jp/articles/20151206/ddl/k31/070/353000c
原発防災のリアリティを解き明かす伝道書
投稿者 哲郎 トップ1000レビュアー 投稿日 2015/12/21
http://www.amazon.co.jp/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E5%91%BD%E3%81%AE%E5%AE%88%E3%82%8A%E6%96%B9-%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%9D%E3%81%93%E3%81%AB%E3%81%82%E3%82%8B%E5%8D%B1%E9%99%BA
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必読。「原発からの命の守り方」(守田敏也著)
帽子作家ぜんばやしの贅沢な自給自足的生活
http://zisoku.com/kyoto/2015/12/23/book/
読了「原発からの命の守り方」
Narratives from a Counsellong Room 2016/4/4
http://nfacr.net/blogpost/2183/%E8%AA%AD%E4%BA%86%E3%80%8C%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E5%91%BD%E3%81%AE%E5%AE%88%E3%82%8A%E6%96%B9%E3%80%8D/