講演でもご紹介しましたがUPRでの日本への各国の勧告をご紹介します。
なお太平洋諸国からの勧告が多いので、太平洋の地図を示しておきます(外務省HPより)
158.135
国際社会の合法的で正当な懸念を真摯に受け止め、オープンで透明性のある安全な方法で核の汚染水を処理すること(中国)
158.141
クリーン、健康、且つ持続可能な環境のための人権を、憲法および法律レベルで取り入れ、自然災害、及びその他の災害による被害者への核放射線の影響に取り組むこと(コスタリカ)
158.148
人体の健康に害を及ぼすこと、及び環境への悪影響を最小限に留める核廃棄物の放出代替え法や貯蔵方法の研究、投資、活用を強化すること(サモア)
158.171
特に海洋法に関する国際連合条約など、福島第一の放出計画に関する包括的な環境影響評価を含む国際的な義務を十分に遵守すること(サモア)
158.172
太平洋諸島フォーラムの独立した評価による許容判断がされない限り、太平洋に放射性廃水の放出計画を停止すること(マーシャル諸島)
158.173
太平洋への放射性廃水の放出計画を停止し、現在進行中の放出案に関する独立的な評価について、太平洋諸島フォーラムとの対話を継続すること(フィジー)
158.174
放射性廃水の太平洋への放出が許容できる措置であるかどうか検証し評価を進めるため、太平洋諸島フォーラムの独立した科学の専門家が要求する全データの完全開示を提供すること(フィジー)
158.175
福島第一原子炉からの放射性廃水の投棄に関するいかなる決定も、適切な国際的協議が行われるまで延期を検討すること(東ティモール)
158.176
情報格差を含めた太平洋諸国の全ての懸念に対処するまで、太平洋への放射性廃水の放出を控えること、人間や海洋生物に与える放出による影響について検証可能な科学的データを利用可能にすること(サモア)
158.177
あらゆる核の汚染廃水放出の安全性について、さらに納得のいく科学的証拠を提供せずに、福島原子力発電所からいかなる核汚染廃水及び廃棄物を太平洋に放出投棄しないこと(バヌアツ)
158.178
福島第一原子力発電所の事故による子どものがん増加を含む健康影響を評価し、特に女性と子どもなど、被ばくした全ての人に無料で定期的な総合医療を提供すること(パナマ)
158.179
放射性廃棄物による被害から太平洋の人々と生態系を守るため、放出計画に代わる案を進展させ実施すること(マーシャル諸島)
158.180
福島第一原子力発電所の事故によって影響を受けたすべての避難者の支援を引き続き尽力すること(サモア)
158.217
原発事故に影響を受けた女性の経済的自立を達成する手助けのための進展と支援に取り組むこと(チャド)
158.299
福島原発事故による避難者を国内避難民として認めること、住居、健康、生活、子どもの教育に関する人権を守ることを保障すること(オーストリア)
158.300
福島原発周辺に人々が帰還する前に、威圧的な行為や経済的な脅迫なく、国内避難民の安全、健康、権利に関するさらなる科学的証拠の提供に取りかかること(バヌアツ)