守田です。(20120202 19:00)
このところ連夜にわたって、「中村和雄個人演説会」に招いていただき、僕が
中村さんを支持する理由をお話させてもらっています。1月31日には室町小学
校でお話しましたが、その内容をみなさんに知ってもらいたいと思い、テープ
起こししました。ぜひお読みください。
なお今宵はこれから、右京区の衣笠小学校に向かいます。20時15分から10分ほ
どお話しますが、僕の次にお話するのが脱原発俳優の山本太郎さんです。山本
さんとこんな形でお会いできるのは嬉しい。今宵も心を込めて訴えてこようと
思います。
*******************
私が中村和雄さんを支持する理由(室町小学校にて)
みなさん。こんばんは。守田敏也です。私は主に放射線防護の観点から、中村
和雄さんを熱烈に支持している理由をお話したいと思うのですけれども、ただ
その前に、ここは室町小学校ですね。同志社大学の前で、僕も同志社で研究を
していたことがあるので、同志社大学の前を通ったら、ちょっと胸がいっぱい
になってしまいました。
極端な格差教育をなくすために
みなさん。同志社大学をつくられたのが誰かご存知でしょうか。新島襄さんが
有名です。ところが同志社に土地を寄進したのは、山本覚馬さんといって、元
会津藩士の方です。その妹さんが山本八重さんといって、新島襄のお連れ合い
になっています。このことが、来年のNHK大河ドラマの主人公になるのですよ。
福島応援キャンペーンとしてだそうです。
その山本覚馬は、明治維新後に京都府の参事になりました。それで一番、最初
にしたことをご存知でしょうか。全国にさきがけて小学校を建てたのが山本覚
馬だったのです。明治政府がやる前にです。それがどの学校か。柳池小学校な
のです。今の市立御池中学校です。
その全国にさきがけた平等教育の象徴である学校をですね、今の市長さんは本
当に醜い教育格差の象徴にしてしまいました。私はこれが、本当に許せないの
です。その市長さんの下で、とても大河ドラマを見ることはできません。本当
に理想的な教育を掲げている中村和雄さんもとで、みなさん、楽しく大河ドラ
マを楽しみましょう。
注1 現市長が教育長のときより、御池中学校は重点モデル校とされ、多額の
予算がついて大きなビルに作りかえられた。その分、市内の多くの学校の予算
が削られ、雨漏りが放置されるなど問題が多発している。京都市は公立の小中
学校の中に極端な差が生み出されている。
大きな危機が隠されている
放射線の話をします。深刻な話をします。みなさん、1月22日の京都新聞に大
変深刻な記事が出たことをご覧になったでしょうか。「原発事故最悪想定を封
印 政権昨春作成公表先送り」と書かれています。大変な事態が隠されていた
のです。少し読みます。
「水素爆発で1号機の格納容器が壊れ、放射線量が上昇して作業員全員が撤退
したと想定。注水による冷却ができなくなった2号機、3号機の原子炉や、1号
機から4号機の使用済み燃料プールから、放射性物質が放出され」・・・こう
した事態がすぐにくるかもしれないということなのですね。そのときにどうな
るのか。なんとこう書いてあります。
「強制移転区域は半径170キロ以上、希望者の移転を認めると避難区域は、東京
都を含む、半径250キロに及ぶ可能性があるとしている」。つまり半径250キロ
までが避難しなければいけない、そういう計画がすでにあったのです。ところ
がこの文章をみて政府の高官はどう思ったのか。もうびっくり仰天してしまっ
て、「ないことにしよう」と考えたのです。それでその文章を隠してしまった
のです。
つまり国民・住民にこれほどの危機が迫っているのに、それを隠してしまった
のが今の政府なのですね。こんな政府でどうして私たちの命と暮らしを守って
いくことができるでしょうか。
しかもこの危機は、すべてが去ったわけではありません。4号機のプールのこと
がとても懸念されています。あのプールの上には1500本の燃料棒が入っていま
す。そして何度も何度も爆発や地震があってグラグラになっています。建物そ
のものが弱くなっているんです。だから大きな地震があって、あれが万が一、
倒壊したときにですね、どんどん熱が上がって、冷やすことができなくなって、
ここに書いてあるのと同じことが起こりうるのです。
170キロから250キロまでの避難という危機も、まだ私たちの目の前にあります。
なのに今の政府は、冷温停止宣言をして、もう事故は終わったかのように言っ
ています。私たちに危機を知らそうとしていないのです。そんな政府に私たち
の未来を任せておくことはとてもできません。脱原発宣言をはっきりと掲げて
いる市長を、京都から誕生させて、京都から日本を変えていきましょう!
中村さんを支持する理由1 水俣病訴訟との関係
私が中村和雄さんを熱烈に支持する理由は3つあります。1つは中村さんが、
水俣病訴訟を担ってこられたことです。水俣病で明らかになったのは、企業が
国民・住民に毒を撒いても、政府が素知らぬ顔をしてきちんと対応しない。そ
いうことがあることが、この訴訟の中で明らかになりました。
同時にこの訴訟を闘うことを通じて、どうやってこうした汚染に対して立ち向
かっていくのか。水俣病という病に対してどうやって向かい合っていくのか。
このことを中村和雄さんは、弁護士になった初めから関わってこられて学んで
こられたのですね。これは今、放射能汚染と立ち向かう上で、とても重要なこ
とだと思います。
中村さんを支持する理由2 原爆症認定訴訟との関係
そして第二に、非常に重要なのは、中村さんのお仲間の弁護士さんたちが、原
爆症認定訴訟を闘われてきたことなのです。みなさん、原爆症認定訴訟、ご存
知でしょうか。難しい言葉ですね。原爆症認定、これは広島・長崎で被爆者と
認定された方たちのうち、放射線によって、今、病になっていることを認めら
れた方が、受けられる認定です。
ところが日本政府は、放射線の人体に対する影響を、大変、小さく見積もって
いるのですね。だから、ほとんどの被爆者が、原爆症認定を受けることができ
ていないのです。2003年の段階で、27万人おられた被爆者と認定された方のう
ち、原爆症認定をどれぐらい受けることができていたのか。なんと2000人ぐら
いしか受けることができていなかったのです。被爆者認定を受けた方のうち、
1%以下しか原爆症認定をしてこなかった、それが私たちの政府なのです。
これに対して、2003年に、被爆者の中から、これではとても死んでも死にきれ
ない。自分の抱える病気は放射線の害によってもたらされたものであること、
原爆のせいであることを日本政府に認めさせて、それで死にたいということで
起こってきたのが、原爆症認定訴訟という集団訴訟なのです。
この裁判はどうなったのか。実に今日まで、20連勝しています。これも日本の
裁判史上、なかったことです。20回、裁判所が政府に対して、「放射線に対す
る考え方をあらためなさい。これは明らかに内部被曝で、この方たちは放射線
の被害を受けている。そのことを認めて救済しなさい」そういう判決を出しま
した。
ところがみなさん。未だに政府は、その見解を変えてないのです。今、政府が
言っている、放射線が人体に与える影響のレベルというのは、裁判で20連敗し
た内容です。3月11日以降、たくさんの東大の先生たちが出てきて、「にわか
に健康に被害はない」と繰り返しました。あの方たちの多くが、この裁判で、
国側の証人としてでてきて、負けた方たちなのです。
それに対して、中村和雄さんの周りの方たちは、この裁判を担うことを通じて
内部被曝の恐ろしさを改めて認識し、放射線に対して非常に厳しい観点を身に
つけてきた方たちなのです。私は仲間たちと「中村和雄さんを市長にしよう!
勝手連」を立ち上げて、活動してきたのですけれども、昨年の10月に、仲間た
ちが、中村和雄さんを招いて、放射線の害について、私に講釈して欲しいとい
うのです。それで僭越ですが、中村さんに来ていただいて、私が学習会をした
のです。そうしたら、中村さんのほうが、よく知っていらっしゃったのです。
そういう、本当に放射線の危険性をきちんと知っている方を市長にすることを
通じて、私たちは、私たち自身の命、安全を守ることができるし、同時に、こ
の京都から、放射線に対する厳しい規制を作ることによって、日本全体を、変
えていくことができると私は思います。
福島に行った時に、友人たちに言われました。福島は本当に高い放射線量の中
で人々が生きています。その中からなかなか公的補償で避難させてもらうこと
ができないのです。だから福島の友人が言いました。京都で脱原発市長を誕生
させて欲しい。それは自分たち、福島の民のためになる。福島のために京都で
勝ってくれと言われました。
私もそう思います。京都で脱原発市長を誕生させることで、みなさん、私たち
は、私たち京都市民のためだけではなくて、東北の人、福島の人をも救ってい
こうではありませんか。
中村さんを支持する理由3 女性の声を最も受け止められること
そしてもう一つ、私が中村和雄さんを熱烈に支持するとても大事なことがあり
ます。今、私たちの日本社会の中には、大きな下からの変革が起こってきてい
ると私は思っています。それを誰が作っているのか。それはあの事故のときに、
政府のいうことを信じないで、赤ちゃんを抱いて、子どもの手を引いて、あの
危険地帯から、どんどん避難した女性たちだと思うのです。
その女性たちがこの京都にもたくさん来て、住まわれています。その女性たち
の訴えに、同じ子育て世代の女性たちがとても共感して、今、すごい勢いで動
いているのです。私はよく朝10時の講演に呼ばれます。これは人生で初めての
ことです。10時に会場にいくと、お母さんたちと赤ちゃんたちが待っていてく
れるのです。私はよくパソコンを使うのですけれども、なんどもマウスを子ど
もたちに取られてしまいます。
そのように女性たちが動いている時に、私たち男性には、その女性の声をいか
に受け止めるのかということが本当に問われていると思うのです。みなさん、
ご存知でしょうか。私たちの国は、135カ国の統計の中で、女性の地位がなんと
90番目の国なのです。ということは、私たち男性は、国際水準からみてとても
情けない姿を現しているということなのです。このことを、本当に変えなけれ
ばいけないのですよ。
そのことを考えて、中村和雄さんと言う方がどういう方かを考えると、結婚さ
れてから、家事も育児も100%、分担して行われてきたのですね。これは国際
水準から見れば当たり前のことなのかもしれません。しかし私自身をみたとき
に、ちょっと100%とは言えないなと思っているので、私は男性としてのステー
ジが、中村さんの方が高いと思っているのです。
そういう素敵な中村さんを押し立てて、私たちは、脱原発の京都、そして脱原
発だけではない。日本の人たちに本当に誇れる京都を作っていこうではありま
せんか。一緒に頑張りましょう”
このところ連夜にわたって、「中村和雄個人演説会」に招いていただき、僕が
中村さんを支持する理由をお話させてもらっています。1月31日には室町小学
校でお話しましたが、その内容をみなさんに知ってもらいたいと思い、テープ
起こししました。ぜひお読みください。
なお今宵はこれから、右京区の衣笠小学校に向かいます。20時15分から10分ほ
どお話しますが、僕の次にお話するのが脱原発俳優の山本太郎さんです。山本
さんとこんな形でお会いできるのは嬉しい。今宵も心を込めて訴えてこようと
思います。
*******************
私が中村和雄さんを支持する理由(室町小学校にて)
みなさん。こんばんは。守田敏也です。私は主に放射線防護の観点から、中村
和雄さんを熱烈に支持している理由をお話したいと思うのですけれども、ただ
その前に、ここは室町小学校ですね。同志社大学の前で、僕も同志社で研究を
していたことがあるので、同志社大学の前を通ったら、ちょっと胸がいっぱい
になってしまいました。
極端な格差教育をなくすために
みなさん。同志社大学をつくられたのが誰かご存知でしょうか。新島襄さんが
有名です。ところが同志社に土地を寄進したのは、山本覚馬さんといって、元
会津藩士の方です。その妹さんが山本八重さんといって、新島襄のお連れ合い
になっています。このことが、来年のNHK大河ドラマの主人公になるのですよ。
福島応援キャンペーンとしてだそうです。
その山本覚馬は、明治維新後に京都府の参事になりました。それで一番、最初
にしたことをご存知でしょうか。全国にさきがけて小学校を建てたのが山本覚
馬だったのです。明治政府がやる前にです。それがどの学校か。柳池小学校な
のです。今の市立御池中学校です。
その全国にさきがけた平等教育の象徴である学校をですね、今の市長さんは本
当に醜い教育格差の象徴にしてしまいました。私はこれが、本当に許せないの
です。その市長さんの下で、とても大河ドラマを見ることはできません。本当
に理想的な教育を掲げている中村和雄さんもとで、みなさん、楽しく大河ドラ
マを楽しみましょう。
注1 現市長が教育長のときより、御池中学校は重点モデル校とされ、多額の
予算がついて大きなビルに作りかえられた。その分、市内の多くの学校の予算
が削られ、雨漏りが放置されるなど問題が多発している。京都市は公立の小中
学校の中に極端な差が生み出されている。
大きな危機が隠されている
放射線の話をします。深刻な話をします。みなさん、1月22日の京都新聞に大
変深刻な記事が出たことをご覧になったでしょうか。「原発事故最悪想定を封
印 政権昨春作成公表先送り」と書かれています。大変な事態が隠されていた
のです。少し読みます。
「水素爆発で1号機の格納容器が壊れ、放射線量が上昇して作業員全員が撤退
したと想定。注水による冷却ができなくなった2号機、3号機の原子炉や、1号
機から4号機の使用済み燃料プールから、放射性物質が放出され」・・・こう
した事態がすぐにくるかもしれないということなのですね。そのときにどうな
るのか。なんとこう書いてあります。
「強制移転区域は半径170キロ以上、希望者の移転を認めると避難区域は、東京
都を含む、半径250キロに及ぶ可能性があるとしている」。つまり半径250キロ
までが避難しなければいけない、そういう計画がすでにあったのです。ところ
がこの文章をみて政府の高官はどう思ったのか。もうびっくり仰天してしまっ
て、「ないことにしよう」と考えたのです。それでその文章を隠してしまった
のです。
つまり国民・住民にこれほどの危機が迫っているのに、それを隠してしまった
のが今の政府なのですね。こんな政府でどうして私たちの命と暮らしを守って
いくことができるでしょうか。
しかもこの危機は、すべてが去ったわけではありません。4号機のプールのこと
がとても懸念されています。あのプールの上には1500本の燃料棒が入っていま
す。そして何度も何度も爆発や地震があってグラグラになっています。建物そ
のものが弱くなっているんです。だから大きな地震があって、あれが万が一、
倒壊したときにですね、どんどん熱が上がって、冷やすことができなくなって、
ここに書いてあるのと同じことが起こりうるのです。
170キロから250キロまでの避難という危機も、まだ私たちの目の前にあります。
なのに今の政府は、冷温停止宣言をして、もう事故は終わったかのように言っ
ています。私たちに危機を知らそうとしていないのです。そんな政府に私たち
の未来を任せておくことはとてもできません。脱原発宣言をはっきりと掲げて
いる市長を、京都から誕生させて、京都から日本を変えていきましょう!
中村さんを支持する理由1 水俣病訴訟との関係
私が中村和雄さんを熱烈に支持する理由は3つあります。1つは中村さんが、
水俣病訴訟を担ってこられたことです。水俣病で明らかになったのは、企業が
国民・住民に毒を撒いても、政府が素知らぬ顔をしてきちんと対応しない。そ
いうことがあることが、この訴訟の中で明らかになりました。
同時にこの訴訟を闘うことを通じて、どうやってこうした汚染に対して立ち向
かっていくのか。水俣病という病に対してどうやって向かい合っていくのか。
このことを中村和雄さんは、弁護士になった初めから関わってこられて学んで
こられたのですね。これは今、放射能汚染と立ち向かう上で、とても重要なこ
とだと思います。
中村さんを支持する理由2 原爆症認定訴訟との関係
そして第二に、非常に重要なのは、中村さんのお仲間の弁護士さんたちが、原
爆症認定訴訟を闘われてきたことなのです。みなさん、原爆症認定訴訟、ご存
知でしょうか。難しい言葉ですね。原爆症認定、これは広島・長崎で被爆者と
認定された方たちのうち、放射線によって、今、病になっていることを認めら
れた方が、受けられる認定です。
ところが日本政府は、放射線の人体に対する影響を、大変、小さく見積もって
いるのですね。だから、ほとんどの被爆者が、原爆症認定を受けることができ
ていないのです。2003年の段階で、27万人おられた被爆者と認定された方のう
ち、原爆症認定をどれぐらい受けることができていたのか。なんと2000人ぐら
いしか受けることができていなかったのです。被爆者認定を受けた方のうち、
1%以下しか原爆症認定をしてこなかった、それが私たちの政府なのです。
これに対して、2003年に、被爆者の中から、これではとても死んでも死にきれ
ない。自分の抱える病気は放射線の害によってもたらされたものであること、
原爆のせいであることを日本政府に認めさせて、それで死にたいということで
起こってきたのが、原爆症認定訴訟という集団訴訟なのです。
この裁判はどうなったのか。実に今日まで、20連勝しています。これも日本の
裁判史上、なかったことです。20回、裁判所が政府に対して、「放射線に対す
る考え方をあらためなさい。これは明らかに内部被曝で、この方たちは放射線
の被害を受けている。そのことを認めて救済しなさい」そういう判決を出しま
した。
ところがみなさん。未だに政府は、その見解を変えてないのです。今、政府が
言っている、放射線が人体に与える影響のレベルというのは、裁判で20連敗し
た内容です。3月11日以降、たくさんの東大の先生たちが出てきて、「にわか
に健康に被害はない」と繰り返しました。あの方たちの多くが、この裁判で、
国側の証人としてでてきて、負けた方たちなのです。
それに対して、中村和雄さんの周りの方たちは、この裁判を担うことを通じて
内部被曝の恐ろしさを改めて認識し、放射線に対して非常に厳しい観点を身に
つけてきた方たちなのです。私は仲間たちと「中村和雄さんを市長にしよう!
勝手連」を立ち上げて、活動してきたのですけれども、昨年の10月に、仲間た
ちが、中村和雄さんを招いて、放射線の害について、私に講釈して欲しいとい
うのです。それで僭越ですが、中村さんに来ていただいて、私が学習会をした
のです。そうしたら、中村さんのほうが、よく知っていらっしゃったのです。
そういう、本当に放射線の危険性をきちんと知っている方を市長にすることを
通じて、私たちは、私たち自身の命、安全を守ることができるし、同時に、こ
の京都から、放射線に対する厳しい規制を作ることによって、日本全体を、変
えていくことができると私は思います。
福島に行った時に、友人たちに言われました。福島は本当に高い放射線量の中
で人々が生きています。その中からなかなか公的補償で避難させてもらうこと
ができないのです。だから福島の友人が言いました。京都で脱原発市長を誕生
させて欲しい。それは自分たち、福島の民のためになる。福島のために京都で
勝ってくれと言われました。
私もそう思います。京都で脱原発市長を誕生させることで、みなさん、私たち
は、私たち京都市民のためだけではなくて、東北の人、福島の人をも救ってい
こうではありませんか。
中村さんを支持する理由3 女性の声を最も受け止められること
そしてもう一つ、私が中村和雄さんを熱烈に支持するとても大事なことがあり
ます。今、私たちの日本社会の中には、大きな下からの変革が起こってきてい
ると私は思っています。それを誰が作っているのか。それはあの事故のときに、
政府のいうことを信じないで、赤ちゃんを抱いて、子どもの手を引いて、あの
危険地帯から、どんどん避難した女性たちだと思うのです。
その女性たちがこの京都にもたくさん来て、住まわれています。その女性たち
の訴えに、同じ子育て世代の女性たちがとても共感して、今、すごい勢いで動
いているのです。私はよく朝10時の講演に呼ばれます。これは人生で初めての
ことです。10時に会場にいくと、お母さんたちと赤ちゃんたちが待っていてく
れるのです。私はよくパソコンを使うのですけれども、なんどもマウスを子ど
もたちに取られてしまいます。
そのように女性たちが動いている時に、私たち男性には、その女性の声をいか
に受け止めるのかということが本当に問われていると思うのです。みなさん、
ご存知でしょうか。私たちの国は、135カ国の統計の中で、女性の地位がなんと
90番目の国なのです。ということは、私たち男性は、国際水準からみてとても
情けない姿を現しているということなのです。このことを、本当に変えなけれ
ばいけないのですよ。
そのことを考えて、中村和雄さんと言う方がどういう方かを考えると、結婚さ
れてから、家事も育児も100%、分担して行われてきたのですね。これは国際
水準から見れば当たり前のことなのかもしれません。しかし私自身をみたとき
に、ちょっと100%とは言えないなと思っているので、私は男性としてのステー
ジが、中村さんの方が高いと思っているのです。
そういう素敵な中村さんを押し立てて、私たちは、脱原発の京都、そして脱原
発だけではない。日本の人たちに本当に誇れる京都を作っていこうではありま
せんか。一緒に頑張りましょう”