明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(2334)大間原発の耐震評価で大きな誤りがあり安全審査がストップに-やっぱり原発はオワコン(3)

2023年05月30日 23時30分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20230530 23:30)

原発はやっぱりオワコン!法律を強行可決しても実際には必ず破たんする!

GX脱原発電源法案が本日30日に参議院経済産業委員会で採決されてしまいました。明日31日に本会議で可決されてしまいそうです。
参院前で午前10時から11時に反対アクションを行うことがFoE Japanから呼びかけられています。可能な方、ご参加下さい。

同時に私たちは、こんな形でめちゃくちゃな法律改悪を行い、原子力推進に突き進んでも、必ず破たんする以外ないこと。展望などまったくないことをしっかりと確認しておきましょう。
だから必ずさまざまな破たん、不祥事、事故が重なります。その一つ一つを捉えて批判していくことがとても大事。

そのことで過酷事故が起こり、日本の半分が壊滅してしまうことなどないように、原発を抑えこんでいきましょう。
繰り返しますが推進派には展望などまったくありません。だから必ず抑え込める。大事故が起こる前に抑え込みましょう。


大間原発の耐震評価に大きな誤りが

さてこうしたことを語っている時にも、またまた大きな「不祥事」が露見しました。
下北半島の突端で建設中の大間原発において、この原発を建設し、運営しようとしている「電源開発」が原子力規制委員会に提出した安全審査書類に大きなミスがあり、審査がストップしているというのです。

具体的には原発周辺の断層が引き起こす地震動を計算する際、地表から断層上端までの深さを本来3キロメートルと入力すべきところを3メートルと誤記していたという。それで原発が見舞われる揺れを計算していた。
しかもこれまでこの部分の点検が14回もあったというのです。それどころか規制委員会が昨年から書類に記載されたデータを疑問視し、2回にわたって確認を求めていたというのです。

それでも3キロメートルと3メートルの違いを訂正できなかった!なんというか現場の士気とモラルの低下をこれだけ知っている僕でさえ「そんなミスがおきるの?」と唖然とするミスです。「わざとでは?」とさえ思えてしまう。
大事なポイントは、安全審査に関わるこんな大きなミスをおかし、14回も点検の機会があったのに見逃し、規制委に2回指摘を受けても気がつかない業者に、原発の建設・運転などさせてはならないという点です。


原発はオワコンだからこそ不祥事が続く

どうしてこんなことが次々起こるのか。繰り返し述べているように、原発がオワコンだからです。建設を進めても展望がないこと、仕事を進めても意味がないことを現場が嫌というほど感じているのです。だからとんでもないポカミスが重なる。
例えば大間原発はMOX燃料を全炉心に装荷できることを大きな特徴としています。1995年8月の原子力委員会決定で、「中期的な核燃料リサイクルの中核的担い手である軽水炉によるMOX燃料利用計画を拡げるという政策的な位置付けを持つ」とされていました。

ところがそのMOX燃料がもう手に入らなくなりつつあるのです。MOX燃料はウランとプルトニウムを混ぜたもので、高速増殖炉で使うために開発されましたが、もんじゅだけでは使い切れないので軽水炉でも使う計画が作られ、大間が期待されたのでした。
しかし世界のどこでも高速増殖炉が作れない中で、今は世界で唯一、フランスのメロックス工場でMOX燃料が作られてきたものの、最近になってウランとプルトニウムがうまく混ざらなくなり、製造がストップしつつあるのです。

それで玄海、高浜、伊方などで行っているMOX燃料の消費=プルサーマルも止まりつつある。そんな中でいまさら全炉心にMOX燃料を装荷する原発を作っても意味がない。
そんな中で対岸の函館市がきわめて真っ当に、建設差し止めを提訴するなど、周辺の人々からの大きな批判にもさらされている。だからこそ現場はグラグラで、ずさんな作業が続いていて、とんでもない点検ミスが露見したのです。



私たちは過酷事故発生か原発を抑え込むかの岐路に立っている!パンフ『原発からの命の守り方2023』の活用を!

本来「電源開発」はこれだけでもうアウトです。しかし政府は現場の士気とモラルの低下を無視し、ウソを重ねながら無理に原発を推進しようとしている。
こんなことを続けていたら、過酷事故に至らないはずがありません。GX関連法強行可決から見て取るべきことはそのことです。

しかし同時にこのように破たんは必至で、必ず不祥事が出てきます。まだまだです。だからそこをしっかりおさえ、真っ当な批判を重ねていけば必ず原発は抑えこめる。そのことが過酷事故を遠ざけます。
私たちは岐路に立っていますが、良い方向に流れを変えることは可能!みんなで力を集めて原発を止めましょう。

このために、原発の今についてわかりやすく解説したパンフを作りました。PDF版を無料でダウンロードできます。ぜひ広めて活用して下さい。頑張りましょう!

『原発からの命の守り方2023~福島原発事故から12年を踏まえて~』
無料ダウンロードフォーム
https://forms.gle/jKTs15xtgRRJdDVD9

冊子版も作りました。郵送でお届けできます。(1冊300円、送料は何冊でも200円)

冊子版申し込みフォーム
https://forms.gle/i51qejdizJdjma5Q7


#GX脱原発電源法案 #参院強行可決 #原発はオワコン #原子力政策は必ず破たんする #大間原発 #耐震評価に大きな誤り #3キロメートルを3メートルに #MOX燃料 #プルサーマル #原発からの命の守り方2023

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明日に向けて(2333)このままでは原発大事故は必至!でもみんなで頑張れば食い止められる。『原発からの命の守り方2023』を手引きとしてご活用を!

2023年05月29日 22時00分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20230529 22:00 0531 23:30改訂)

日本の半分が壊滅する大事故を防止するために反対の声を!『原発からの命の守り方2023』も手に取って下さい。

GX脱炭素電源法案というまやかしのタイトルをつけためちゃくちゃな原発推進法が、明日にも参院の委員会で強行可決されようとしています。
最後まで「社会を崩壊させるこんな法案を通してはいけない」と声を上げ続けましょう。
明日30日も18:30から参議院議員会館前で抗議アクションがなされるそうです。可能な方はご参加を!
(法案は31日に参議院本会議で可決されてしまいました。しかし最後まで抗議を貫いたことは大きな意義があります。次につなげましょう。31日23:30追記)


みなさん。このめちゃくちゃな原発推進の流れに対し、もう一度、脱原発のうねりを作りだすことを決意を固めましょう。必ずできます!!そのためにパンフレット『原発からの命の守り方2023~福島原発事故から12年を踏まえて~』をお届けします。
今年3月11日に奈良駅前でお話し、奈良のみなさんに大きな拍手で応えていただいた内容がベースです。

PDF版を無料ダウンロードできます!ぜひお申し込み下さい。

『原発からの命の守り方2023』
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大事なのは東日本壊滅の危機を思いだすことと民衆の力を自覚すること!

冒頭に話したのは福島原発事故の振り返りです。もっとも大事なのはあの時、この国が東日本壊滅の危機寸前にあったということです。
しかし今日まで二度と過酷事故を起こさない原発も対策もできていません。だからこそ「次世代革新炉」の建設が叫ばれだしたのです。現世代はものすごく危ないのです。
だからこのまま突き進めば、日本の半分が壊滅します。



でもこの暴挙は止められる。根拠は二つあります。

一つに福島原発事故以降、民衆の覚醒が進んだこと!それで既に21基も廃炉に追い込み、もんじゅ=核燃料サイクルをストップし、原発輸出も一つもさせてこなかったこと。この力を再度発揮すれば良いのです。
二つに原子力に全く展望がないこと。原子力は終わったコンテンツ=オワコンです。だからこの間も不祥事が繰り返し起こっている。現場の技術者のモラルが下がりっぱなしだからです。




だから破たんは必至!例えばここ数日でも、柏崎刈羽の社員が持ち出し許可を得ていない書類を家に持ち帰り、車の上に乗せて走りだして無くしてしまったなんてことが起こりました。
もっと大きいこととして、大間原発の耐震評価で、原発周辺の断層の深さを3キロであるところが3メートルとされ、14回もの訂正の機会を見逃して審査がストップしていることが明るみに出ました。
ともかく本当にずさんなことのオンパレードです。原発推進策で大嘘を重ねつつ、実際には技術的展望など全くないので、現場が疲弊しきっているからです。だからこうした矛盾を一つ一つ明らかにしてけば確実に止められます。




奈良駅前集会の動画もご覧下さい

僕はこの点を、今年の3月11日に奈良駅前集会でお話しました。300人の予定が500人も参加した集会でした。
この時、奈良のみなさん、素晴らしく共感して下さり、拍手や合いの手が素晴らしかった。それで僕もどんどんノリました。
その点で僕一人だけでなく、奈良のみなさんの熱い思いを乗せたお話になった思い、それで録画を公開し、ブログで解説し、文字起こししてパンフレットにしました。

みなさん。確信を持ちましょう。
一つにこのまま原発を推進させれば、必ず過酷事故が起きます。日本の半分が住めなくなります!
二つにみんなで力を集めれば必ず原発を止められます。その意味で私たちは大きな岐路の前に立っている。未来世代への責任にかけて頑張りましょう! 

ベースにした動画をご紹介します。

みんなで原発から命を守り抜きましょう!!

#原発からの命の守り方 #原発1基で日本の半分が壊滅 #東日本は壊滅寸前だった #原発はオワコン #もんじゅ廃炉 #核燃料サイクルは終わった #原発輸出もすべて破たん #次世代革新炉が必要なのは今の炉が危ないから #原発再稼働反対

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明日に向けて(2332)マーシャル諸島について、被爆について、竹峰さんのお話をお聴きください!(京都「被爆二世・三世の会」記念講演より) その1―「被爆者」という言葉は、いつごろ生まれたの?

2023年05月27日 11時00分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20230527 11:00)

竹峰誠一郎さん講演「マーシャル諸島 終わりなき核被害を生きる 世代を超えた影響も見すえて」をご覧下さい

5月13日に僕も世話人を務めている京都「被爆二世・三世の会」の年次総会を行い、記念講演に竹峰誠一郎さんをZOOMでお招きしてお話していただきました。
ぜひ多くのみなさんに聞いていただきたくて、録画を編集してアップしました。お聴きください!




この書のダイジェストをお話いただきました。ぜひ動画に続いてお読み下さい!


竹峰さんのお話の構成(レジュメから)

このお話をどうみなさんに紹介するか、けっこう迷いましたが、大事なポイントをたくさん語っていただいたのでやはり詳しく紹介しておきたい。
それで何回かに分けて紹介しまます。まず竹峰さんから参加者用に頂いたレジュメから項目をあげます。動画をご覧になる際もご参考下さい。

はじめに 世代を超えた影響
 「被爆者」という言葉は、いつごろ生まれたの?世に広がったの?
 「被爆者」と「原爆被害者」その間
 「被爆二世」「被爆三世」の「影響」とは

1,広島・長崎の原爆投下からマーシャル諸島の核実験へ
 マーシャル諸島にみる「日本」
 広島・長崎の原爆投下のその直後
 米核実験の概要

2,核実験の「その後」生きてきた軌跡を追って
 水爆ブラボー実験をめぐって
 水爆ブラボー実験の「その後」―米政府機関による追跡調査
 住民側の抵抗
 米政府を動かした住民の抵抗

3,終わりなき核被害
 再居住は現実になるのか?
 「楽園」が甦った?
 新たな脅威
 続く米軍の駐留
 アメリカ政府の公式見解
 被曝地の未来をどう拓くのか

おわりに 世代を超えた影響に引きつけて
 「被爆二世、三世」
 健康面の影響
 健康だけに留まらない影響、例えば環境汚染


竹峰さんスライドから


被爆者とはなにか・・・から話は始まった

さて今回の講演に際して、私たちはマーシャルのことを踏まえて、被爆二世・三世への影響などもお聞きしたいとお願いしていたのですが、竹峰さんは冒頭でこの点を深く堀さげて下さいました。
「被爆二世・三世」という前にそもそも「被爆者」とは何を指す言葉で、いつから使い始められたのでしょうか?

答えは1957年2月に「原子爆弾被爆者の医療等に関する法律(原爆医療法)」ができたときからなのです。つまり「被爆者」とは誰を「援護」の対象とするか、法律による規定からスタートしているのです。
そしてその時、大きな欠落=被災者の切り捨てが生じています。端的だったのは1954年にビキニ環礁で行われた水爆実験被災者が切り捨てられたこと。原爆医療法制定過程では、援護対象に原水爆実験や原子力災害の被災者も含まれていたにも関わらず。

広島・長崎でも被災したたくさんの人々が除外されてしまいました。「黒い雨訴訟勝訴」を思い起こしていただけると分かると思います。だから第五福竜丸で被災された故大石又七さんはご自分を「被爆者」と表記されていたと聞き、胸が熱くなりました。
実は僕もずっと「被爆」「被ばく」「被曝」「ヒバク」の間で悩み続け、すべて「被爆」で良いのではと思っているのですが、原爆医療法が、核実験や核施設事故被災者を「被爆者」に含めていたらこんな区別は必要なかった。

「被爆二世」「被爆三世」とは何かも、ここから考えるとどんどん深みを帯びてきます。そしてこれらを考察する際の重要な入口が「被爆者という言葉はどう生まれたのか」という点です。竹峰さんのお話、スタートからビリビリとした刺激に満ちていました・・


竹峰さんスライドから

続く

#マーシャル諸島 #竹峰誠一郎 #京都被爆二世三世の会 #ビキニ環礁 #原水爆実験 #被爆者 #原爆医療法 #被曝二世 #被曝三世 #黒い雨訴訟

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明日に向けて(2331)広島サミットはあまりにあまりにひどかった!広島で「核の正当性」が公然と語られ、戦争支援の議論が行われた

2023年05月22日 22時00分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20230522 22:00)

広島で核抑止が公然と語られた!

広島サミットが閉幕しました。日本被団協はじめ多くの団体が「大失敗だった」と声明しています。サーロー節子さんは「死者に対する大きな罪」と指摘しました。僕もまったくそう思います。
特に批判が集中しているのは「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン」で核抑止論が公然とうたわれたことです。

外務省ホームページに掲載された原文にはこう書かれています。
Our security policies are based on the understanding that nuclear weapons, for as long as they exist, should serve defensive purposes, deter aggression and prevent war and coercion.

仮訳としてこう日本語化されています。
「我々の安全保障政策は、核兵器は、それが存在する限りにおいて、防衛目的のために役割を果たし、侵略を抑止し、並びに戦争及び威圧を防止すべきとの理解に基づいている。」
(https://www.mofa.go.jp/mofaj/dns/ac_d/page1_001689.html)

要するにわざわざ広島に集って、抑止力としての核兵器肯定を行ったわけですが、核を持っていることへの批判は、ロシア、中国、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)、イランだけになされている。
原爆による大量虐殺を行った戦争犯罪国アメリカを問う姿勢はまったくない。その後に米英仏が、中ソと共に大気圏内核実験を繰り返し、世界中の人々を被爆させたこともスルーしている。

それでアメリカが無差別殺りくを行った広島の地で、アメリカに酷く殺された人々の前で、自分たちの核だけは肯定する。まさに「死者に対する大きな罪」です!


広島が戦争遂行の議論の場に使われた!

二つ目にひどいのは、ウクライナ戦争の一方の当事者であるゼレンスキー大統領を招き、各国首脳からウクライナ支持=戦争のさらなる遂行への支持・協力表明がなされたことです。
世界に平和を訴えてきた広島で、戦争遂行の話がされたのです。ゼレンスキー氏は戦争支援を求めに広島に来たのであり、G7首脳はエールを返したわけです。広島を使って。あまりにひどい!

広島の体験が教えているのは「正しい戦争」などないということ。戦争は上級国民―支配階級が起こし、下級国民―被支配階級が戦わせられるのです。「国家の大義」をたてに殺し合いが強制されるのです。
そんなことがもうあってはいけあい。二度と国によって、殺し殺されることを強制されてはいけない。それが広島・長崎をはじめ、この国で平和運動を担ってきた人々が唱えてきたことです。

そもそもかつて第一次世界大戦を前に、ロシアのレーニンはこう叫んだのでした。「ロシアの労働者とドイツの労働者が撃ちあってはならない」。
私たちもこう叫ぶべきです。「ロシアの若者とウクライナの若者がもうこれ以上撃ちあってはならない」「戦争を即時止めよ。各国政府はそのためにただちに動け」と。

G7の首脳にそれができないのではない。する気がないのです。戦争が続けば武器がもっと売れて大儲けできるし、核抑止論ももっと強調できるからです。
私たちはこういう支配層のたくらみに抗わなくてはいけない。どの国が悪いとか悪くないとかの議論に巻き込まれずに、世界の民衆、労働者、農民の団結を目指さなくては。

支配者たちは民衆がそうやって国境を越えて団結しないために、あえて広島で戦争遂行の議論を行ったのでした。
私たちはこれに抵抗していきましょう。戦争を止めるための行動を起こしましょう。


「世界の現状における非暴力の可能性」について共に考えよう!

どうしたら良いのか。どう考えたらいいのか。ぜひご覧になって欲しいのが「世界の現状における非暴力の可能性」と題した講演です。
2月にカトリック岡山教会で、岡山のプロテスタントとカトリックの方たちに合同でお呼びいただいてお話したものです。

僕はここでお話したことを広げることで、非暴力の可能性を広げられるとあらためて確信しています。
そのために今後、このブログでこの内容の文字起こしも行っていこうと思います。

みなさん。いまこそ戦争の世紀を越えるために奮闘しましょう。
暴力にまみれた人類前史を閉ざし、友愛に満ちた人類後史の扉を開けるために。

#広島サミット #核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン #核抑止論 #ゼレンスキー大統領 #岸田首相 #戦争は上級国民が起こす #下級国民が戦わせられる #ロシアの若者とウクライナの若者がもうこれ以上撃ちあってはならない #即時停戦を

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明日に向けて(2330)GX脱炭素電源法案ってなんのこと? このまま原発推進でいいの?(第8回環境塾でお話します 20日(土)午後7時から)

2023年05月19日 17時00分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20230519 17:00)

環境塾にご参加を!

京都の市民環境研究所が4月から「環境塾」を連続して行っています。
次回、第8回(5月20日土曜日)に僕もお話します。以下のタイトルで、午後7時から9時までです。

GX脱炭素電源法案ってなんのこと? このまま原発推進でいいの?〜どう考えたってこれでは新たな事故は必至!どうしたらいいのかみんなで考えよう〜 守田敏也(市民環境研究所理事)

https://us06web.zoom.us/j/87368079314?pwd=Mmt2ZDh1WlFLSDZKWWE4SnZCTGpKQT09
ミーティングID: 873 6807 9314
パスコード: 567876

会場は市民環境研究所 京都市左京区田中里ノ前21石川ビル305
それほど広くはないのでZOOMからの参加がお勧めです。参加費無料です!



GX脱炭素電源法案はめちゃくちゃ!このままでは大事故が必ず起こる!

この法案、いま参議院で審議中、5月末にも強行可決される可能性がありですが、かなり滅茶苦茶です。
危険極まりない原発を「脱炭素電源」として推進しようとしていて、関連法を改悪し、原発の稼働期間を伸ばし、規制そのものも緩めようとしています。
福島原発事故以降、原発依存を減らすと言ってきた流れを断ち切ろうとしています。

このためこの法案が通され、原発再稼働が続けば、必ず深刻な事故が起こります。必ずです!
正確に言えば、この間でも事故はさまざまに繰り返されていて、たびたび稼働中の原発が停まっています。
事故だけではなく「不祥事」も繰り返されている。ウソをたくさんついて運転が強行されているせいで、現場のモラルが著しく低下しているからです。


テレビ東京ビジネスオンデマンド 20230301より


原発はオワコン!―大事故を防ぐため、原発から命を守るため、この点をどんどん広げよう。

まずはこの法案への反対の声を高めましょう。国会議事堂前で何度も反対集会やデモが行われているので、参加したり、エールを送りましょう。各地からも声を上げましょう。
原発の危険性、法案のひどさをきちんと学ぶ場もたくさん作り、その中でもう一度、脱原発の大きな流れを強めていきましょう。

この点で強調したいのは原発は終わったコンテンツ=オワコンだということ。もんじゅの廃炉に顕著なように、核燃料サイクルはもう終わっていて、原子力には展望などないのです。だからこんな流れ、必ず巻き返せます。
このことは今になって「次世代革新炉」=安全な炉を作るなどと言い出していることにもよく表れています。要するに今の原発が危ないことを認めざるを得ないのです。

しかしその革新炉、実用段階手前の「実証炉」がやっと2040年代にできるという。つまり20年は「革新炉」ではない危ない原発を使う。そのため運転期間の延長を言い出したのです。
だから事故は必ず起きます。安全でないと自分たちが認める炉を、運転期間を延長させて無理やり動かすのだからです。


どうしたら良いのか。自信をもって進むことが大事!

この無謀で危険な流れを止める上で注目すべき点は、原子力推進派が、まったく展望のない、無理な道を突き進みつつあるため、さまざまに破たんしているし、今後も破たんを強めることです。
その一つ一つを的確におさえて世に訴え、原発反対の世論を再度、逞しくしていけば良い。それが選挙や裁判への影響も作りだすし、電力会社の経営的苦境にもつながるでしょう。

そのために私たちの力に自信を持ちましょう!私たちは福島原発事故以降、すでに21基を廃炉に追い込みました。もんじゅも止めました。原発輸出だって一つもさせなかった。
私たち民衆には力があるのです!だから破たんをきちんと追及していけば必ず、原子力推進派を追い詰めることができます。

ただしその前に過酷事故が起きる可能性はある!!だから一方で原子力災害対策も重ねながら歩みましょう。
第8回環境塾では、これらの内容をコンパクトにお話して、みなさんと意見交換をしたいと思います。ぜひご参加下さい。


第9回環境塾もよろしくお願いします

なお次の土曜日、27日第9回を行いますので、ご紹介しておきます。どうぞご参加下さい。

第9回環境塾 5月27日(土)  午後7時から  
小林純一郎(市民環境研究所監事)
「京都市の環境行政から考える」
京都市の缶・びん・ペットボトルの混合収集はいつ始まった?家庭ごみを燃やした灰はどこに行っている?北陸新幹線の環境アセスでは何ができるのか?等々を一緒に考えていきたいと思います。

https://us06web.zoom.us/j/89926186468?pwd=UW8xRU9JUjM4STBlMEliVGMvMVNTZz09
ミーティングID: 899 2618 6468
パスコード: 495194

#市民環境研究所 #環境塾 #GX脱炭素電源法案 #原発再稼働 #原発はオワコン #もんじゅ廃炉 #原発輸出できず #次世代革新炉 #守田敏也 #小林純一郎

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明日に向けて(2329)マーシャル諸島 終わりなき核被害を生きる 竹峰誠一郎さんをお招きし、京都「被爆二世・三世の会」年次総会記念講演会を行います(13日京都市)

2023年05月10日 23時30分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20230510 23:30)

竹峰誠一郎さんにマーシャル諸島についてうかがいます

5月13日(土)に京都「被爆二世・三世の会」の年次総会を行います。午後1時半から2時半までです。京都市の阪急西院駅近くのラボール京都にて。ZOOMm併設です。
その後、記念講演として、竹峰誠一郎さんに「マーシャル諸島 終わりなき核被害を生きる」のタイトルでお話していただきます。
講演時間は90分(午後4時まで)。その後、30分ほど質疑応答の時間を設けます。

竹峰さんは明星大学人文学部社会学科の教授で、大学4年生の時からマーシャル諸島に通い続けてこられました。
何年間も通い続け、マーシャルの方たちに深く信頼されています。そんな関わりをまとめた著書に『マーシャル諸島 終わりなき核被害を生きる』があります。
ぜひ竹峰さんのお話を聞いてください。会場参加でもZOOM参加でも歓迎です。なお竹峰さんはZOOMによるご参加。会場には来られませんのでお間違えなく。

ZOOM参加申込アドレスを記しておきます。
https://forms.gle/PqrFisE5kpYakNpR7

参加費無料です!
リアル・ZOOMどちらからでもご参加ください。
総会も記念講演もご参加自由です。

Facebookイベントページもご紹介しておきます。
https://www.facebook.com/events/207566702136449?ref=newsfeed




マーシャルから世界の被爆を見る

竹峰さんは『マーシャル諸島 終わりなき核被害を生きる』の「一 クローバルヒバクシャの射程」と題した冒頭の章でこう書きだされています。

「「地球上でもっとも『楽園』に近い」とも形容される太平洋諸島は、核開発の「中枢」と直接的に結びつけられ、核兵器爆発実験(以下、核実験)をはじめ核開発が集中した地域である。
核保有国が太平洋の地をいわば好き勝手に利用してきた様から、太平洋は核保有国の「核の遊び場」(Nuclear Playground)とも呼ばれた。」

とても胸が痛くなる言葉です。ここでは70年代から80年代にかけて反核運動が活発に行われました。そのことを竹峰さんはこう鋭く書かれています。

「太平洋を舞台にした反核運動は独立運動と対に展開され、核開発は植民地主義や人種差別と密接に関わっていることなど、欧米や日本の反核運動では見落とされがちな核開発の背景にある差別構造が浮き彫りにされた。」

しかしその運動の結果、1985年に「南太平洋非核地域条約」を締結されて以降、反核運動の盛り上がりはなく、何より一時期集まった世界の関心もまた遠のいてしまったそうです。
マーシャルには依然として深刻な被曝影響が続いているにも関わらずに。

竹峰さんはそのマーシャルに通い続ける中で、「グローバルヒバクシャ」という世界中のヒバクシャをつなぐ概念に辿り着き、いまも世界の核被害者の保障制度の掘り起こしと比較研究などを行っておられます。
福島原発からの放射能汚染水の放出計画を、太平洋諸島の国々の人々がどう見ているのかなどにも注目し、論稿を発表されています。

とても大事な視点をたくさんつかまれている!!現場を歩きながら。
ぜひ竹峰さんとともに、マーシャルのこと、グローバルヒバクシャのことを一緒につかみましょう。


竹峰さんとマーシャルの方たちとお会いして

実は僕は2019年に、そんな竹峰さん一向にくっついて、アメリカをめぐる旅をしました。竹峰さんと共に共同研究をされてきた丹波篠山市の玉山ともよさんに誘われてのことでした。
訪れたのはワシントン州とニューメキシコ州。ワシントン州には、長崎原爆に使われたものをはじめ、アメリカの核弾頭に詰め込まれたプルトニウムを製造し続けてきたプルトニウム生産炉のあるハンフォードという町があります。
アメリカの核開発の歴史とそこで向き合いました。


ハンフォード リアクターBの前で

同時にこのワシントン州に、マーシャル諸島からの移民の方たちが多く集まっていることを知りました。しかも「タケミネがきた!」と知るとどんどん集まってきて下さる。
着いた日からホテルで手厚い歓迎をうけ、その後コミュニティの中で講演させていただいたり、パーティーに参加させていただいたり、素晴らしい時を過ごしました。


マーシャルの方たちと ワシントン州で

そんな中でマーシャルと日本の深いつながりを実感しました。マーシャルの方たち、幾つも日本語(単語)を使う。また顔つきが日本人っぽい方もおられる。
この地域が第一次世界大戦から第二次世界大戦終結まで、日本が領有し、支配していたからです。そこでアメリカとの苛烈な戦闘があった。だから「太平洋戦争」と言われるわけですが、マーシャルの方たちは激しい戦乱に巻き込まれた・・・。

しかもその後に、日本からこの地域をもぎとったアメリカやイギリスなどによって、「核の遊び場」とされたのです。その歴史に対して、日本は、私たちは、大きな責任を負っている!
そのマーシャルに通い続け、深く温かい信頼を得続けている竹峰さんの活動から、たくさんのものをみなさんとシェアしたいです。

当日、僕は司会とZOOM操作を担当しながら、竹峰さんのお話をサポートします。
みなさん。ぜひお越しください!

#竹峰誠一郎 #マーシャル諸島 #終わりなき核被害を生きる #核の遊び場 #核兵器反対 #南太平洋非核地域条約 #核兵器禁止条約 #太平洋戦争 #グローバルヒバクシャ #京都被爆二世三世の会

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明日に向けて(2328)『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』を読む会第3回目にご参加を!愚かで超危険な原発推進策に抗うために・・・

2023年05月08日 12時00分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20230508 12:00)

『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』を読む会、10日(水)午前10時から、14日(日)午後6時から開催します!

みなさま。岸田政権が愚かで超危険な原発推進策を推し進めようとしています。GX脱炭素電源法案が強引に参院をも通されようとしています。
このままでは深刻な事故の発生は必至ですが、実はこんなに危険で破たんが繰り返されていても、なお原子力を推進している人々は、大事故のことも織り込み済みで突き進みつつあります。

どう織り込み済みなのか。放射線被害の影響を、今よりもさらに低く見積もり、深刻な汚染が生じようと人々に受け入れさせることを明確に狙っています。
「いくらなんでもそんなはずはない」・・・と私たち「善良な市民」は思ってしまいがちですが、原子力ムラ、いや原子力マフィアの人々はそんなに甘くない。

そもそも広島、長崎であれほどの大量虐殺を行ったことを反省せず、その後も核実験を何度も繰り返して、大量の放射能を地球上にばら撒き、人々を繰り返し被爆させてきた人々です。
スリーマイル島、チェルノブイリ、福島と核の大事故が繰り返されているのに、その都度、被害の実相を隠しながら、原子力を手放さずに来て、次の事故すら予想している人々です。

文科省から出された『放射線副読本』はそんな流れの中にあります。被曝の深刻な影響をまったく書かず、むしろ「放射線が役に立つ」ことを強調しています。そのために『原発事故副読本』ないし『放射能副読本』とすべきなのに『放射線副読本』にしている。
だからこれをしっかり読み解き、被曝影響を小さく見せるテクニックを見破ることが、いま、私たち民衆の力を大きく育てることにつながります。ぜひたくさんの方を誘い合わせてご参加いただきたいです。

ZOOM開催です。10日(水)午前10時と14日(日)午後6時から。参加しやすい方をお選びください。申し込みは以下からできます。
https://forms.gle/iR83VWwoXTQx3mfV7


福島原発事故による被曝被害を小さくみせているテクニックを解き明かします!

第3回になる今回は、文科省のタイトルの「第2章 原子力発電所の事故と復興のあゆみ」以降を読み解きます。
文科省部分の12ページから16ページとその読み解きまでです。


実はここは『放射線副読本』のコアな部分です。ここではじめて福島原発事故のことが書かれているからです。
しかも原発事故が福島やその周辺に与えた影響がとても小さく描かれている。ではどういうテクニックが使われているのか。ここに使用されている図表、グラフを丁寧に読み解いておさえていきます。

ちなみに読み解くのは以下の図です!どうです?みなさん、どんなテクニックが使われているか分かりますか?
知りたい方はぜひご参加下さい。ご参加できない方は『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』の当該ページをお読み下さい。

今回もそうですが、毎回、単独でその回だけ聞いても分かるようにしています。
なので1,2回目に参加してなくてもまったく大丈夫。

なお「読み解きBOOK」は以下からダウンロードできます。製本版のお申し込み先も示しておきます。
https://nyoki2pj.com/lp/info_yomitokibook/
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdKXBwKnFYkIvDdfEs3q9NhrFwqVxDe3BwNDeepaNaxylfXVA/viewform

 

「風評被害」「いじめ」という言葉で大切なことがごまかさていることを読み解きます!

さらに進んで、「風評被害や差別、いじめ」というタイトルもと、「意地の悪い子が避難者をいじめている」かのように描いていることの問題点を読み解きます。
今回扱う部分がコアだというのは、文科省のこの副読本が、原発事故による被害を「いじめ問題」へとすり替えを狙って作られているからです。

もちろんいじめなんて良いわけがない。誰もが「いじめを起こさないように」と言われれば「それは当然だ」となります。
しかしその「当然だ」という思いを使って、本当の被害から焦点をずらしていくテクニックがここで使われています。なんともいやらしい。それで被害者と加害者を入れ替えてすらいるのです。

ここをきちんと読み込むことは、「差別」や「いじめ」の多くが、実は為政者の政策の中で生み出され、利用されてきていることを読み解くことにもつながります。
なのでぜひ今回の読み解きに参加していただきたいです。


今回扱う『放射線副読本』に使われている「いじめ」の話、これをどう捉えたら良いのか話し合います

参加料は1回1000円ですが、3500円で前2回の読み会の録画をお送りし、あと2回にもご参加できるようになります。全5回参加がお勧めです。
詳しくは、以下にお尋ねください。にょきにょきプロジェクト(nyoki2pj@gmail.com)

それではみなさま。10日(水)午前10時か14日(日)午後6時にお会いしましょう!
https://forms.gle/iR83VWwoXTQx3mfV7

#放射線副読本 #放射線副読本すっきり読み解きBOOK #福島原発事故 #原子力マフィア #被曝影響を小さく見せるテクニック #にょきにょきプロジェクト #いじめ問題へのすり替え #岸田原発推進策批判

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明日に向けて(2327)GX脱炭素法案の参院での可決反対の声を!原発推進政策との全面対決しよう!『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』を読む会にご参加を!

2023年05月07日 23時30分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20230507 23:30)

原発推進は社会破滅の道

「GX脱炭素電源法案」が4月27日に衆院で可決され、連休明けに参院に回されます。かなりめちゃくちゃな法案です。
原発推進に大きく舵を切るものですが、原発に関する国の権限や関与を大幅に強めようとしています。運転期間の制限を外し、原発稼働の認可を原子力規制庁から経産省へ移そうともしています。

具体的には「原子力基本法」を改訂して「国の責務」と盛り込み、国が先頭に立って原発を推進することを書き込んでいます。
また「原子炉等規制法」の「原則40年、最長60年」という運転期間規定を削除し、運転期間の規定について、経産省が管轄する「電気事業法」に移そうとしています。規制側の管轄を運転側の経産省に戻してしまうのです。

明らかに福島原発事故で突きつけられた、東日本が壊滅しかかった厳しい事実のもと、脱原発に向かって幾つか進んでいた政策や法を元に戻し、むしろより危険な道に踏み込もうとしています。
この下では必ず事故が起きますし、そもそも故障事故はこの間も何度も繰り返されています。恐ろしいのは破局的な事故が再び起こること。しかも今度は福島原発事故のレベルで収まる保障などどこにもない。社会破滅の道です。


どう抵抗していくのか

これにどう抵抗していけば良いのでしょうか。
まずしっかり見ておくべきことは、原子力政策がすでに根本的に行き詰っており、なんの展望もないことです。一見強気の政府や業界の姿勢にけして騙されないことがまずはとても大事です。

この12年間でも21基もの原子炉が廃炉になりました。もんじゅもストップして「核燃料サイクルの夢」はもうなくなりました。六ヶ所村の再処理工場も1997年完成予定が26回も延期されています。
さらに当面国内で建設できないので、原発輸出に技術継承の展望を託し、故安倍首相によるトップセールスで世界中に売りこみを図りましたが、たったの一基も売れませんでした。原発は終わったコンテンツ=オワコンなのです。

ではこの先、何が大事なのか。今行われていることはもう本当にデタラメなことばかりなので、この先、必ずトラブルが続きます。それも次々とです。
その一つ一つをそのつど的確に捉え、批判や暴露、解説を行い、原発反対の世論をもう一度大きくしていくのです。それは必ずできるし、大事なのはそうした監視と批判と暴露が、破局的な事故を少しでも抑止する力にもなることです。





学習講演討論会を無数に行おう!

原発から命を守るために、しっかりとした原発や原子力政策へのウォッチを重ねましょう。
そのためにもいまこそ、学習、講演、討論会を無数に行いましょう。

繰り返しますが、このままでは必ず福島原発事故のような破局的事故が起こります。いやそれすらをも超える事故も起こりえます。
だから原発の危険性や、今後の計画のあまりのデタラメ性を明らかにし、感心を呼び覚まし、再度、原発反対の声を高めることが大事なのです。

この観点から1月末~2月中旬に、岡山県を中心に、ほぼ連続17回もの講演会を行いましたが、多くの会場が主催者の予想を超える来訪者に恵まれました。
しかもそれが連続17回もの講演の最中に起こったのです。「原発反対の声がまだまだ相当に強い」。僕自身、このことを相当に強く実感しました。



『放射線副読本すっきり読み解きBOOK』を読む会 第3回にご参加を!

原発への反対を強めるのにキモとなるポイントは、放射線被曝に対する見識を深めること。ぜひ今このときに読み会にご参加ください。
5月10日(水)午前10時からと14日(日)午後6時から。zoom開催です。これまで2回を聞いてなくても大丈夫!

参加費1回1000円です。以下からお申し込みください。
https://forms.gle/iR83VWwoXTQx3mfV7

これまでの録画や次回、次々回も参加ご希望の場合は特典がありますので以下にお尋ねください。
にょきにょきプロジェクト(nyoki2pj@gmail.com)

なお「読み解きBOOK」は以下からダウンロードできます。製本版のお申し込み先も示しておきます。
https://nyoki2pj.com/lp/info_yomitokibook/
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdKXBwKnFYkIvDdfEs3q9NhrFwqVxDe3BwNDeepaNaxylfXVA/viewform

原発から命を守るために!みなさん。頑張りましょう!

#GX脱炭素法案 #運転期間の規定を削除 #原子力政策は行き詰っている #原発はオワコン #もんじゅ廃炉 #核燃料サイクルとん挫 #再処理工場動かない #放射線副読本 #放射線副読本すっきり読み解きBOOK #にょきにょきプロジェクト

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