明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(2496)原発推進策は愚かで展望がなく危険なだけ!このことをしっかり学ぼう―『原発からの命の守り方2024』を読む会(2月1日土曜日10時半から)にご参加を

2025年01月24日 23時30分00秒 | 明日に向けて(2401~2600)

守田です(20250124 23:30)

● BOOKを読む会に参加し討論し脱原発の想いを強めていこう!

2月1日土曜日の午前10時半から『原発からの命の守り方2024』の4回目を行います。
今回扱うのは「5 原発推進策は愚かで展望がなく危険なだけ」「6 チェルノブイリ原発事故は終わっていない」です。
とくにこの間、無理で無謀で愚かで危険極まりない老朽炉の再稼働が強行されていることに対し、あらためてみんなでしっかりと、脱原発の想いを強めていきたいと思います。

主催はにょきにょきプロジェクト。ZOOMオンリーの開催です。
参加費は1回1000円。複数回参加の場合は安くなります。

詳しくはイベントページをご覧下さい。
https://fb.me/e/4XMJg8WvQ
申し込みフォームは以下に
https://forms.gle/m8sgasA8GmPVtJiJ7


島根原発再稼働に抗議する!

日本政府はいま、原発推進の道をひた走りだしています。その一環として1月10日に島根原発2号機が再度の営業運転を開始しました。
しかしこの原発は、破滅的な事故を起こした福島第一原発の各炉ととても近い形をしています。いずれも沸騰水型で、過酷事故を起こしたのはいずれもマークⅠ型、島根2号機はマークⅠ改良型です。

そのマークⅠでの大事故、未だにその全体像がつかめていません。それどころか昨2024年2月にNHKが出版した書、『福島第一原発事故の真実』によって衝撃の事実が明らかにされました。
当時、現場が取っていた対応がまったく間違っていたのです。例えば必死に水を入れようとしていたのですが、ある局面では水を入れるとかえって危険だったのです。

ではそのことは教訓として生かせるのかというと否です。水を入れる適切なタイミングを知るためには、水位を知ることが不可欠であるにも関わらず、過酷事故時に壊れない水位計が開発されてないからです。
その点を考えれば、島根原発が同じような過酷事故に至った時にも同じことが起こりうる。いざという時に安全に事故を収める手法など未開発なのです。


守田講演スライドより


原発推進策はまったく展望がない

この島根原発の再稼働に象徴的に表れているのは、今の原発が過酷事故を起こさない保障などないのに、無責任にも動かされている事実です。
実は政府もそれを知っているからこそ「次世代革新炉をつくる」などと言ってます。次世代こそ安全な原発になるというのです。それって「現世代は危ない」ってことです!

では次世代革新炉に展望はあるのか。まったくありません。唯一、現実味がありそうなのが「革新軽水炉」で、すでに世界で何基か作られていますが、当初予算の4倍、5倍もかかってしまってまったく経済的に成り立ってない。
しかもそのうちの一つが中国で深刻な事故を起こしています(全貌は隠されていますが)。つまり革新的でもなんでもないのです。相変わらず危ないのです。

他に可能性のあるものなどない。そもそもすべて古くからあるアイデア。安全性や経済性の観点から捨てられてきたものばかり。
その点では現在の軽水炉が最進化型なのです。そしてそれがメルトダウンしてしまうのです。要するに安全な原発は作れなかった。だから終えるべきなのです。


守田講演スライドより


チェルノブイリ原発事故は終わっていない

次に読み解くのはチェルノブイリ原発事故の今です。端的に言ってものすごい健康被害が起きています。
実はかつてウクライナ政府はこのことを世界に向けて発信したのでした。2011年4月に発刊された『ウクライナ政府報告書』によってでした。この時、NHKが実に丁寧にこの事実を追いかけ、NHKスペシャルで報じてもいます。

この報告書はその後、西側諸国によってさんざんに叩かれてしまいました。それだけでなく2014年2月に「マイダン政変」と言われるクーデターが起こり、この報告書を出した政府そのものが倒されてしまいました。
これに東部の諸州の人々が反発したことに対し、ウクライナ新政権は軍隊を派遣。するとロシアが東部の人々への軍事支援を開始し、事態は内戦へと発展してしまいました。現在のウクライナ戦争はその先で起きたものです。

背景にあるのはチェルノブイリ原発事故による健康被害の蔓延、深いダメージ。その癒しが必要なのです。これらの点をみんなでしっかり学びたいです。



『原発からの命の守り方2024』をゲットして下さい

パンフレットは無料でダウンロードできます。冊子版申し込みフォームも示しておきます。
https://forms.gle/k6EY83VWM3gAdT3U6
https://forms.gle/T8EeCkJP4d1wW6Eb9

それではみなさん。
2月1日(土)午前10時半にZOOMでお会いしましょう。

#原発からの命の守り方 #にょきにょきプロジェクト #放射線副読本すっきり読み解きBOOK #放射線防護 #原発はオワコン #福島第一原発事故の真実 #注水がメルトダウンを促進させていた #13年経ってようやくわかった真実 #過酷事故になったら安全など確保できない

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明日に向けて(2495)核と戦争のない未来にどう歩むのか 各地で講演します(25日高梁市、26日米子市、2月1日zoom企画、2月2日伏見歴史散歩)

2025年01月21日 17時00分00秒 | 明日に向けて(2401~2600)

守田です(20250121 17:00)

1月25日岡山県高梁市 ノーベル賞のその先をいかに目指すのか

この日のタイトルは「日本被団協のノーベル賞のその先に歩みを進めるために」です。
この間、述べてきたように、私たちは広島・長崎の被爆体験を大きな礎としつつ、さらに前に進む必要があります。
ウラン鉱を掘らされてきた世界の先住民の方たち、ビキニ環礁をはじめ核実験の被害者、スリーマイル島やチェルノブイリ原発事故など、各国の核施設事故被災者、そして福島原発事故で生まれた新ヒバクシャ。

私たちはこの地球上に生きている限り、このどれかの被害、被爆(被曝)を必ず受けています。複合的に幾つも受けてしまっている場合もある。
そんな中でどう核なき未来を目指すのかを語ります。

1月25日(土)14時から16時
高梁市文化交流館3階講座室にて 参加費無料

お問い合わせ
県労高梁 0866-22-5360
高梁平和・人権・環境労組会議 0866-22-4467


1月26日鳥取県米子市 100ミリシーベルト安全論のウソを暴く 

タイトルは「屋内退避も避難もできない・・・原発からのいのちの守り方 100ミリシーベルト安全論は本当ですか?」です。
鳥取県のお隣の島根県では、長い間止められていた島根原発が再稼働したばかり。
その際、「100ミリシーベルトまでは安全だ」などの暴論が打ち出されました。

今回の講演では、実際にはものすごく危険な原発を「安全だ」と騙すために流されているさまざまな言説へのきちんとした批判を行います。
このことなどを軸に被爆(被曝)と健康影響についてじっくりとお話します。

1月26日(日)14時から16時
鳥取県立武道館2階会議室にて 資料代500円
主催 原子力防災を考える県民の会 お問い合わせ 080-6173-1318(山中)


2月1日(土)zoom開催 「原発からの命の守り方2024」を読む

守田作成のパンフレット『原発からの命の守り方2024』の「5 原発推進策は愚かで展望がなく危険なだけ」「6 チェルノブイリ原発事故は終わっていない」を読んで討論してみんなで内容を深めます。
とくにいま進められている原発推進策がいかに愚かで展望がない道なのかをお話します。これを聴いていただければ、この道が破綻必至であることが分かります。
だからいつか必ず行き詰るのですが、問題はこのままでは過酷事故が再び起きてしまう可能性がきわめて高いこと。止めなくてはいけない。

これらの点を実際の各原発に関する分析と、チェルノブイリ原発事故の教訓などをおさえることで学びます。

2月1日(土)午前10時半から午後1時
ZOOMにて開催
主催 にょきにょきプロジェクト

イベントページと申し込みフォームは以下に
https://fb.me/e/4XMJg8WvQ
https://forms.gle/m8sgasA8GmPVtJiJ7


2月2日京都市伏見 京都市歴史散歩4回目 軍都だった京都を歩きます!

講演でなく京都を散歩をしながら学ぶ企画です。
今回は「京都と戦争 旧陸軍第16師団を訪ねる」―守田敏也さんと歩く京都の隠れた歴史散歩➃というタイトル

第二次世界大戦の終結まで、京都は軍都であり、伏見一帯に陸軍の大きな基地、演習場などがありました。かなり広大でした。この一端を歩いて周ります。
集合は、いまも第一軍道、師団街道などが近くにある京阪電車「龍谷大前深草」駅改札前。
2月2日(日)午前10時30分スタートです。
参加費無料ですが、ガイド料として1000円程度のおひねりをお願いしています。(任意です)

悪天候などでの開催可否のお問い合わせは以下に
竹内 090-1912-8849 (当日8時~9時)

主催は京都文連
お問い合わせ、お申し込みは電話075-231-3730 FAX075-211-7855 当日ギリギリまで受け付けます。
メールの場合は守田morita_sccrc@yahoo.co.jpまで

みなさま。お近くでの企画やzoom企画にぜひご参加下さい。

#ノーベル平和賞のその先に #100ミリシーベルト安全論のウソを暴く #原発からの命の守り方2024 #京都歴史散歩 #陸軍第16師団 #歩兵第9連隊 #高梁 #米子 #伏見 #戦争と平和

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明日に向けて(2494)被爆(被曝)の新しい理解・病悩の解決の可能性について三田茂医師講演を読み解いて学ぼうー明日1月20日月曜日第1回開催

2025年01月19日 23時00分00秒 | 明日に向けて(2401~2600)

守田です(20250119 23:00)

● 三田茂医師講演を読み解く会にご参加を

表題の企画を全3回で行います。ぜひご参加下さい。
第1回は明日1月20日(月)午後6時半から8時半まで。京都西院のラボール京都とZOOMでのハイブリッドで開催です。
2回目は2月17日(月)、3回目は3月10日(月)、同じ時間でハイブリッド開催します。
全3回にわたって守田敏也がチューターを務め、活発に討論も行って内容を深めます。

お申し込みは以下から
https://forms.gle/oq4dv8tVkdUvN4e28

なお、参加費として任意の投げ銭をお願いしています。
イベントページもご紹介しておきます。以下をクリックして下さい。
三田茂医師講演を読み解く会第1回


学ぶのは被爆(被曝)の新しい理解・病悩の解決の可能性についてです。

三田医師は東京の小平市から岡山市に避難移住された内科医です。
福島原発事故後、小平市を中心に東京でさまざまな体調悪化が起きたことに対し、4000人の血液を測って白血球の中の好中球が軒並み減っていることを把握。
その後、さまざまに明らかになってきた「病悩」に『能力減退症』という名をつけて治療を試みてきました。

その内容を文春が取材し、オンラインで記事にしてくれています。
分かりやすいのでまずはこれをご覧下さい。
物忘れがひどくて、疲れやすい。最近ふえている「能力減退症」とはどんな病いか 文春オンライン

 

● 首都圏で中電病(なかでんびょう)が進行中

あれから6年、こうした症状はさらに広がっています。そんな中で「中電病」が起きているという記事が出ました。以下をクリックして下さい。

電車のオーバーランがなぜか多発 中央・総武線の中野電車区、3年で40件 運転士の間では「中電病」とも:東京新聞デジタル

有料記事なので全部は読めないかと思いますが、リードだけでも大事なことが分かります。中央・総武線各駅停車を運行する「中野電車区」で、運転士が体調不良でオーバーランした後に乗務中断するケースが、過去3年間に約40件も起きているというのです。
記事の小見出しに「記憶あいまい」「意識もうろう」「視界がぼやけた」とありますが、これらはみな「能力減退症」に極めてよくある症状です。

● 三田医師を招いた京都講演 驚きの内容が語られた

三田さんはこうした事態に対応を続けてこられました。僕も折に触れてそれを多くの方に伝えてきましたが、なんとこの間、この首都圏などで起きていることと、被爆二世・三世の身体に起こってきたことが大きく重なっていることが見えてきたのです。

というのは僕も参加する京都「被爆二世・三世の会」も、福島原発事故後、独自に被爆(被曝)による被害を明らかにしようと被爆二世・三世の健康調査アンケートを進めてきました。特に2回目で私たちは、被爆二世100人以上にアンケートを行い、それぞれの身体に起きてきた「病悩」について、詳しく把握しました。そうして昨年初春に『被爆二世・三世健康調査アンケート報告書』を出版したのですが、それを三田さんに送ったら、こんな言葉が返ってきました。

「新ヒバクシャとの類似性、共通性に驚いた」「かなりの高率で治療できる、症状を軽くできるという確信を得た・・」

なんと「福島原発事故の被災者=新ヒバクシャの身体に起きていることと、極めて似た症状が並んでいる。それなら自分は治療できる」というのです。それならもうその確信を話して頂こうと京都にお呼びすることにし、実現したのがご紹介した講演会でした。その結果行われた講演がこれです。以下をクリックすると動画に飛べます。

三田茂医師講演 「原爆ぶらぶら病」と『能力減退症』=被爆者と『新ヒバクシャ』その類似性、共通性ー被爆・被曝の新しい理解・病悩の解決の可能性

三田さん。このために100人のアンケート回答を、それぞれ10回以上、読み込んで下さいました。そしてまるで一人一人を診察するように、丁寧に、アンケートに書かれていることにお答え下さったのです。
そこにはとても深い知見が盛り込まれていました。しかし「あまりに豊かな内容なので、充分に理解しきれている自信がない。ぜひ学習会を行ってみんなで深めたい」という声が起こり、それで今回の読む会を行うことにしました。

だからこれは二世に起こったことの紐解きであると同時に、いまリアルに福島原発事故での被爆(被曝)で起きていることの解き明かしでもあるので、よりたくさんの方にお聴き頂きたのです。ぜひご参加下さい。


●  講演の全文文字起こしファイルを公開します。また参考になる動画もご紹介します

今回、こうした学習の資料として、三田講演の全文文字起こしファイルをご用意しました!
こちらから入手できます。無料公開していますが投げ銭をして頂けるとありがたいです。
https://forms.gle/tokcVB9LLPDh2ME69

また守田が日本被団協のノーベル平和賞受賞のことから、三田医師の行いまで述べた動画も参考にされて下さい。
すでに何回もご紹介しているものですが、とても分かりやすく話せたと強く自負しているので、ご覧になって頂きたいし、シェア拡散もお願いしたいのです。以下のバナーをクリックすると動画に飛べます。

日本被団協のノーベル平和賞受賞を機に考え行動する 今こそ原発ゼロをめざして

この講演で使用したパワポのPDFを無料公開しています。以下からお申し込み下さい。
https://forms.gle/NceaWhU6y8fqJacS8

それではみなさま。ラボール京都にてzoomにて、お会いしましょう!

#三田茂 #新ヒバクシャ #能力減退症 #京都被爆二世三世の会 #被曝二世三世健康調査アンケート #文春オンライン #三田茂医師講演読み解き会 #被爆被爆の新しい理解 #病悩の解決の可能性 #ノーベル平和賞

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明日に向けて(2493)新たなるAtoms for peaceに立ち向かおう-大嘘つきの原子力マフィアにご用心

2025年01月18日 23時30分00秒 | 明日に向けて(2401~2600)

守田です(20250118 23:30) 

Atoms for peace

「米国は、軍事目的のための核物質の単なる削減または廃絶以上のものを求めるだろう。この武器を兵士の手から奪うだけでは不十分です。それは、その軍事薬莢を剥ぎ取り、それを平和の芸術に適応させる方法を知っている人々の手に委ねられなければなりません。」
このスピーチをご存じでしょうか?これは米国のアイゼンハワー大統領が1953年12月に国連総会で行った演説です。“Atoms for peace”「平和のための原子力」というタイトルで語り継がれています。原文はIAEAの以下のページからご覧になれます。
https://www.iaea.org/about/history/atoms-for-peace-speech

スピーチではこんな言葉も続いています。
「米国は、もし核軍備増強の恐ろしい傾向を逆転させることができれば、この最大の破壊力を全人類の利益のために大きな恩恵に発展させることができることを知っている。米国は、原子力エネルギーによる平和的な電力が将来の夢ではないことを知っています。
すでに証明されている能力は、今日ここにあります。もし世界中の科学者や技術者が、自分たちのアイデアをテストし発展させるのに十分な量の核分裂性物質を持っていれば、この能力が急速に普遍的で効率的かつ経済的な利用に変わることを、誰が疑うことができるでしょうか。」

つまり「核軍備増強の恐ろしい傾向」を逆転させて、原子力発電を増進させるというのです。しかし実際の狙いは、世界の人々の核戦争への恐怖、とくにヨーロッパが核戦争の舞台になるのではという欧州の人々の大きな不安を慰撫しつつ、核戦略の増進を図ることにありました。
これは旧ソ連が1949年8月に同国初の核実験を成功させ、米国による核兵器の独占体制が崩れたこと。さらにこれに触発された米国が1952年11月に初の水爆実験を成功させたものの、1953年8月に旧ソ連が水爆実験成功を発表する中でのことでした。(実際にはソ連の水爆は1955年11月に初めて実験に成功)


国連総会で演説するアイゼンハワー米国大統領 守田講演スライドより


「平和のための原子力」といいつつアメリカは核兵器を増産した

この演説は「プロジェクト・カンドール」と題された広報キャンペーンの一環でした。米国が「情報に通じた慎重な一般市民」の育成を目指して仕組んだ心理作戦でした。
それまで秘密のベールに包まれていた核兵器体系の情報の一部を積極的に公開しつつ、軍拡競争に費やす巨額の予算に対する米国民の「理解」を得ることを目指したものでした。

アトムズ・フォー・ピース・キャンペーンは、この作戦の一環で、米国だけでなく世界の人々に「米国が戦争よりも平和に関心を持っている」と思わせることを目的とし、このもとにIAEAなどが生み出され、原発推進の流れが作られました。
そしてそれと当時に、核武装はより激しく進められたのでした。アメリカは1954年3月~5月にマーシャル諸島ビキニ環礁で、水爆ブラボーなどによる6回の核実験を強行。太平洋の島々の人々や第五福竜丸など1000隻近くの日本の漁船の乗組員などを被爆(被曝)させました。

アイゼンハワーはソ連を圧倒する報復体制を作り出すことこそ「アメリカの平和の道」だと考え、核兵器保有量も1005発からなんと20000発にまで拡大させました。
「原子力の平和利用」を語りつつ、核弾頭の数も飛躍的に増進させていったのが実際に行われたことだったのです。


米国はその後も核実験を繰り返し強行 世界中の人々を被爆させた 守田講演スライドより


核兵器製造のためのウランの濃縮を続けるため原発が必要だった!

ここにはもう一つの重大なカラクリがあります。そもそもアメリカは広島・長崎への原爆攻撃を通じ、核兵器をより経済的に作るためには、原子炉の中でウランを核分裂させながらプルトニウムを作り出し、それで原爆を作ることが良いことをつかんでいました。
しかし核分裂連鎖反応は掘り出したウランの中の核分裂する部分(ウラン235)の濃度を高めなくてはならない。ウラン濃縮ですが、これがなされないと核爆弾製造には至らない。

ところが濃縮には大変なコストがかかります。しかしそうしてコストをかけて作った濃縮ウラン、そこから作ったプルトニウムは核実験以外では使用できず、それほど「消費」できない。それではウラン濃縮工場が経済的に運営できなくなってしまうのでした。
実はそれではじめられたのが原子力発電所だったのです。拡大もそのためです。つまり濃縮ウランの使用先の確保、需要の創出として必要不可欠とされたのです。

だからこそ「原子力の平和利用」のもとでこそ、核武装の強化、核弾頭の拡大は可能だったのでした。原子力発電は核兵器開発の隠れ蓑であるとともに、ウラン濃縮を可能とするための必須のものとしても編み出された。だから核兵器をなくすためにはウラン濃縮をやめさせ、原発をなくすことが必須なのです。
そうすれば絶対に核兵器は作れなくなります。この重大な点から人々の視線をそらし、核兵器を維持するたねにAtoms for peaceキャンペーンが生み出されたことをしっかりみすえましょう。大嘘付きの原子力マフィアの騙しを打ち破りましょう。


「平和のための原子力」発言(1953年12月)以降、米国は核兵器保有数を大幅に拡大
ブログ「核情報」http://kakujoho.net/ndata/nukehds2015.html より


核なき未来をたぐり寄せるためにともに学ぼう

核と放射能と被爆(被曝)をめぐるこうした嘘を見破るためには、学びを深めることが必須。そのための学習会を連続開催中です。
その一つが京都「被爆二世・三世の会」で行って来た『被爆二世・三世健康調査アンケート結果報告書』を、福島原発事故で「新ヒバクシャ」に「能力減退症」が起きていることを解明し、治療してきた三田茂医師が読み解いて解説した講演の記録を読み解く会です。
1月20日(月)18時半から20時半まで 京都市西院のラボール京都とZOOMのハイブリッド開催。主催は京都「被爆二世・三世の会」です。

もう一つは守田が原発の抱える危険性を端的に説いた『原発からの命の守り方2024』を読む会の第4回目。今回は「5 原発推進策は愚かで展望がなく危険なだけ」「6 チェルノブイリ原発事故は終わっていない」を読んで討論してみんなで内容を深めます。
こちらは2月1日(土)午前10時半から午後1時まで。ZOOMによる開催。主催はにょきにょきプロジェクトです。

それぞれの申し込みフォームとイベントぺージを記しておきます。ぜひご参加下さい。

三田茂医師講演を読み解く会 第1回 1月20日(月)18時30分から
https://fb.me/e/czkaApTZu
https://forms.gle/oq4dv8tVkdUvN4e28

『原発からの命の守り方2024』読む会第4回 2月1日(土)午前10時半から
https://fb.me/e/4XMJg8WvQ
https://forms.gle/m8sgasA8GmPVtJiJ7

#Atomsforpeace #平和のための原子力 #アイゼンハワー #原爆 #水爆 #核兵器 #原子力の平和利用 #原子力マフィア #ウラン濃縮 #原発を止めてこそ核兵器は作れなくなる

*****

核なき未来に向けた歩みを強めるために、カンパで活動をお支え下さい!
振込先 ゆうちょ銀行 なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151

paypalからもお支払いできます。自由に金額設定できます。
https://www.paypal.me/toshikyoto/1000

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明日に向けて(2492)「学ぼう国際人権」「人権と思いやりは別物」-藤田早苗さん講演会にご参加を!(1月12日日曜日京都市、13日祝月神戸市垂水区にて)

2025年01月11日 18時00分00秒 | 明日に向けて(2401~2600)

守田です(20250111 18:00)

藤田早苗さんを明日12日京都にお招きします 明後日13日神戸市でもあります! 

すでにお知らせしましたが、藤田早苗さん講演会を1月12日に開催します。前日になったのでもう一度、ご案内します。
「学ぼう国際人権 私たちの力を高めるために 災害が起きたら?環境が壊されたら?差別されたら?」のタイトル

14時30分開催。17時まで(チラシには16時半までとなっていますが少し伸ばします) 
京都弁護士会地階大ホールにて 京都地方裁判所そばにあります。
申込要 https://bit.ly/3zYIt6B 但し当日飛び入り参加もOKです。
参加費 500円

主催は「国内避難民の人権に関する国連特別報告者による訪日調査を活用する会」ちなみに僕はその副代表を務めています。当日も司会を担います。
以下からチラシとイベントページがご覧になれます。
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/c1/f1a60f85a7e4990757a95f2162c5b202.jpg
https://fb.me/e/4MCoi83kA

翌日13日には神戸市垂水区でも藤田さん講演企画が入っています。
「藤田早苗さん講演会 人権と思いやりは別物 人権は自分のこと」のタイトル

13時30分開催16時45分まで
神戸市の垂水文化センター多目的ホールにて
垂水区役所のある建物の3F

主催は「たるみから人権を学び発信するネットワーク」 初企画だそうです。
以下からチラシがご覧になれます。
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/23/f2b5631233fa32155b2607d6627bd80c.jpg


『武器としての国際人権』をお読み下さい

藤田早苗さんは2022年12月に著書『武器としての国際人権』を上梓されました。
会場にお越し頂き、講演を聴いた上でぜひこの書を購入し、学習を深めて欲しいと思います。とても豊富です。
今回の講演会開催に向けて、僕も再読していますが、とてもインパクトがあり、分かりやすい。

冒頭にたるみの企画のタイトルになっている言葉が出てくる。「第一部国際人権とは何か」の第一章です。「人権とは?―「思いやり」と「人権」は別物だ」
まずここからとても重要。日本ではしばしば人権のことが「思いやり」のことと誤解されているからです。
どういう方が誤解しているのかというと、例えば学校教員や社会教育の担当者がそうだという。大阪市立大学(大阪公立大学所属)の阿久澤麻理子教授が1999年から2000年にかけてこれらの方1736人をアンケートしたところ、その多くが人権を思いやりなどと同一視していたそうなのです。

そうではない!人権について国連の人権高等弁務官事務所は次のように説明しているそうです。
「生まれてきた人間すべてに対して、その人が能力を発揮できるように、政府はそれを助ける義務がある。その助けを要求する権利が人権。人権は誰にもある」。
つまり人権の実現には、政府が義務を遂行する必要があるわけです。

ところが「政府に義務があること」が日本では知られていないことを藤田さんは痛感してきたと言います。それはそうした教育がきちんとなされてない結果であるわけですが、その要因を藤田さんはこう分析しています。
①政府も自ら人権実現の義務があることを知らない、または知っていても自分の責務に触れたくないから。②人々が自分の権利について主張するようになると政府に都合が悪いから。➂ ①と②の両者。
全くその通り!!そして「政府の義務」を具体的に規定しているのが各種の国際人権条約なのです。

さてここまで藤田さんの書の冒頭のわずか10ページの記述内容をご紹介しましたが、これだけでも目から鱗が落ちる思いをされる方がおられるのではないでしょうか。
そうです。私たちはきちんと「人権とは何か」ということを教えられてきていないのです。学べていないのです。でも反対に言えばここを学べば強くなれる。政府が都合が悪くなる。だから賢く強くなってしまいましょう!
藤田さんはこの点を日本社会の中に広めるために、この書を上梓し、講演で駆け巡られています。だからぜひ学びに来て下さい。あなたのため。あなたの愛する人のため。いや愛してない人のためにも。みんなでみんなの人権を守らなくっちゃ。

 



藤田さん、各地を駆けまわられています!ぜひお近くの会場へ

藤田さん、今年も精力的にあちこち駆け回られています。1月2月も本日11日の大阪市講演を含めて10カ所も周られます。
この講演で藤田さん、カンパも訴えて活動資金も集められています。なので学びにいって同時にカンパでこの活動を支えて下さい。
支えて一緒に国際人権を広める活動の一端を担いましょう!!

藤田さんの今後の活動についての詳しい情報が以下のサイトに載せられています。

『思いやり』と『人権』はどう違う?藤田早苗さんが2024年11月-2025年2月全国各地を講演
https://note.com/ombuds/n/n01c0c4f5120e

開催日と場所だけ抜き書きしておきます。主に西日本にてですが、最終日の2月21日に東京でもお話されます。

1月11日(土)  大阪市
1月12日(日)  京都市
1月13日(月祝) 神戸市
1月18日(土)  香川県丸亀市
1月19日(日)  鳥取市
1月25日(土)  愛媛県愛南町
2月1日  (土)  鹿児島市
2月7日  (金)  福岡県弁護士会
2月8日  (土)  福岡県春日市
2月21日(金)  東京都新大久保

それではみなさま。各会場で藤田さんとお会い下さい!

#藤田早苗 #国際人権 #学ぼう国際人権 #国連人権理事会 #国内避難民の人権に関する国連特別報告者による訪日調査を活用する会 #ジュネーブ #セシリアダマリー #国内避難民

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明日に向けて(2491)企画「京都と戦争 旧陸軍第16師団を訪ねる」―守田敏也さんと歩く京都の隠れた歴史散歩➃にご参加を(2月2日午前10時半京都市)

2025年01月08日 23時30分00秒 | 明日に向けて(2401~2600)

守田です(20250108 23:30)

歴史散歩伏見パート2を行います

すでに3回行って来た「京都の隠れた歴史散歩」の第4回目を行います。


第1回・若王子山の同志社墓地(クリスチャン墓地) 第2回・霊山護国神社 第3回伏見(全国初の市電や発電所跡など)と続けてきた散歩の続きです。
今回も伏見を訪れますが、焦点にあげるのは旧日本陸軍第16師団の名残り。

このため第一軍道、師団街道などが近くにある京阪電車「龍谷大前深草」駅改札前に集います。
2月2日(日)午前10時30分スタートです。
参加費無料ですが、ガイド料として1000円程度のおひねりをお願いしたいです。解散前に集めます。(任意です)

悪天候などでの開催可否のお問い合わせは以下に
竹内 090-1912-8849 (当日8時~9時)

主催は京都文連
お問い合わせ、お申し込みは電話075-231-3730 FAX075-211-7855 当日ギリギリまで受け付けます。
メールの場合は守田morita_sccrc@yahoo.co.jpまで


軍都だった京都を探索する

この企画のサブタイトルは「知ってるようで、実は知らない京都を訪ねよう!」ですが、今回掲げたのは「実はこの町はビックリするほどの軍都だった!」です。
陸軍第16師団本部があったのは、現、聖母女学院。軍事拠点をいまは愛と祈りを教える場に見事に塗り替えておられます。

龍谷大学の敷地もかつては陸軍の土地でした。この一帯がかなり大きな軍用地だったのです。
以下に地図を示します。なお萩原寿樹さんが書き込みをして下さいました。

ちなみに第16師団には歩兵大隊が4つありました。第9連隊(京都)、第20連隊(福知山)、第33連隊(津)、第38連隊(奈良)でした。
このうち第38連隊は、1941年第29師団に編入されて満洲にいた関東軍と合同。その後、グァムに上陸し1944年7月にほぼ全滅しています。この時、生き残って戦争を続け、1972年に発見されたのが横井庄一軍曹でした。
これらの部隊は中国各地に侵略して殺戮を続けました。その後、第38連隊をのぞく3つの部隊と工兵連隊、騎兵連隊など第16師団各隊は、フィリピンでもバターン攻略戦などに加わった後、1944年4月に同じくフィリピンのレイテ・サマール島に投入されました。その時の数は18,608人。秋のレイテ決戦などでそのうち18,028人が戦死。生き残ったのはわずか580人、生存率3%でした。

今回の事前調査の中でその9連隊にまつわるこんな戯れ歌があったことを知りました。
「またも負けたか8連隊、それでは勲章9連隊(くれんたい)」。後者は勲章をくれないよ、もらえないよという意味です。

第8連隊は大阪を中心とした部隊、第9連隊は京都伏見の部隊で、この戯れ歌は戦前からあったそうです。伏見で育ったある方は戦後にもこれを大人たちが口にしているのを聞いたことがあるとか。
では実際にはどうだったのかというと、双方の部隊は共に猛々しい部隊で、中国をはじめ、アジア各地の戦場で暴れまわった部隊でした。それなのになぜこんなフレーズが流行ったのか。そこを掘り下げてみると、かなりいろいろなことが見えてきました。この点、さらに調査を進めて当日にお話します。乞うご期待です。


陸軍墓地から第16師団跡地を周る

この日、まず訪れるのは深草墓苑(京都陸軍墓地)です。(地図の中に赤丸で示したところです)。ここには第9連隊の碑などがありますが、墓苑の奥の奥に日露戦争の戦没者の慰霊碑がある。それが異様な形で建っています。軍隊の階級差がそのまま表されています。
ただしかなり奥なので当日は、第9連隊の碑だけを訪問し、その場で奥にある碑のことを写真で説明します。

その後、下ってきて第16師団司令部の他、騎兵20連隊の碑などを見学します。
龍谷大前深草駅から藤森駅付近への歩きますが、もともと藤森駅は「師団前駅」と呼ばれていました。この付近にはいまも「師団橋」が残っていて、橋げたに陸軍を象徴する五芒星が刻印されていたりします。

実はすでに2度ほど、調査を行っています。1回目は聖母女学院にお願いして、旧第16師団司令部の中を見学させて頂きました。
2回目はこの付近の喫茶店に集まり、2時間半もこの付近一帯のことを学習。 (チューターは萩原寿樹さん)。いわば当日の図上予行演習をし、少しですが当該地域を車で走りもしました。


旧第16師団司令部ー現聖母女学院を訪れて 企画を準備している伏見探検隊の仲間たちと 左端が萩原寿樹さん

その時知ったのは、戦後にこの辺り一帯にたくさんの公共施設が作られたこと。大学など教育機関も多い。顕著なのは聖母女学院で、そこに戦後に伏見の方たちが、旧軍都を愛と民主主義の輝く街へと変えてきたことが分かりました。
だから軍事拠点だったこの場は、戦後民主主義の息吹を感じられる場でもあります。

しかしそれでもこの一帯にはどこか暗い影もあるように思えてなりませんでした。それは18,600人も出撃して580人しか返ってこなかった悲しみがあるからではないか。愛する人のもとに帰れず、あるいは愛する人を奪われた悲しみと怨嗟が残っているからではないか。
だとしたら慰霊をしたいけれど、ただただそれは、この町をより平和で豊かな町にすることによってのみ、なされるように思われます。今回の歴史散歩も、そんな歩みの一つにしたいものです。

みなさま。ぜひご参加下さい。(可能であればLIVE配信も行います)

#京都と戦争 #陸軍第16師団 #歩兵第9連隊 #聖母女学院 #師団街道 #第一軍道 #レイテ決戦 #サマール島 #騎兵20連隊 #京都陸軍墓地

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明日に向けて(2490)被爆二世と新ヒバクシャ(福島原発事故による被災者)に起きている健康問題=病悩の多くが共通している だから同じ対応で症状を軽減できる(講演読み解き会を20日に行います!)

2025年01月06日 20時30分00秒 | 明日に向けて(2401~2600)

守田です(20250106 20:30)

三田茂医師講演読み解き会1回目、13日から20日に変更しました

前回の記事で三田茂医師講演読み解き会の1回目を1月13日に行うと告知しましたが、会場の都合などで20日に変更しました。
時間は午後6時半から8時半まで。場所は京都市西院のラボール京都6階北会議室とzoomのハイブリッドです。(ここは変更なしです)
2回目は2月17日(月)、3回目は3月10日(月)に同じ時間と場所(zoomも)で開催します。

企画のお申し込みは以下から
https://forms.gle/oq4dv8tVkdUvN4e28

参考資料として、三田講演全文文字起こしファイルを使います。表紙画像をクリックすると申込フォームに飛べます。
三田茂医師講演全文文字起こしファイル

詳しくは以下をクリックしてイベントページをご覧下さい

なお前回の記事でもお知らせしましたが、お時間があれば三田講演をご覧になっておいて下さい。

三田茂医師講演 「原爆ぶらぶら病」と『能力減退症』=被爆者と『新ヒバクシャ』その類似性、共通性ー被爆・被曝の新しい理解・病悩の解決の可能性

 

被爆二世と新ヒバクシャに起きていることが重なっている!

さて今回のタイトルに以上のように書きましたが、それはどんなことなのでしょうか?
ぜひご参照して頂きたいのは京都「二爆二世・三世の会」が作成した『被爆二世・三世健康調査アンケート結果報告書』です。
この報告書で紹介した事例の目次を、ここに列挙しておきます。

1  体が弱く、疲れやすく、さまざまなトラブルに見舞われてきた 
2  疲れて寝ることが多かったこと、休んでいたことが多かった 
3  貧血が多く、倒れることが多かった
4  足の痛みや関節痛に襲われること、骨折などが多かった
5  特に夏や冬、季節の変わり目に弱かった
6  冷え性、暑がり、多汗症だったりした
7  風邪にかかりやすく、治りにくかった
8  副鼻腔炎などにかかり、トラブルや不快感が続いてきた
9  めまいや吐き気、頭痛に襲われることが多かった
10 ケガをしやすく、治りにくかった
11 胃腸が弱く、深刻な下痢になるなど、トラブルが多かった
12 歯のトラブルを抱えてきた
13 目が弱く、極端にまぶしさを感じるなど、トラブルを抱えてきた
14 心臓、腎臓、肝臓などにトラブルを抱えてきた
15 がんや良性腫瘍に見舞われてきた
16 脳梗塞と後遺症、また精神疾患を抱えてきた
17 「止まってしまう」症状について
18 これらの結果、どのような思いをしてきたか
19 そんな中でアンケートをして何がプラスだったか
20 病気・症状・体質の改善や、健康管理のためにしてきたこと

これを三田さんが呼んで驚かれたのです。あまりに新ヒバクシャに起きていることと似ていたからです。
なので私たちの調査は、被爆二世のことだけでなく、新ヒバクシャや他の多くのヒバクシャに共通しておきていることの一つのバロメーターともなっています。
だからこそこれを手に取り、あなたの、あるいはあなたの大事な人の身体に起きていることを判断する目安として欲しいのです。

こうした観点からぜひこの報告書を読んでいただきたいです。以下の表紙画像をクリックして下さい。無料ダウンロード版の申し込みフォームに飛べます。
『被爆二世三世健康調査アンケート結果報告書』申込フォーム

有料の冊子版もあります。申し込みはこちらです。
https://forms.gle/56UWKRZC7PYSckii8


被爆したら終わりではない!前向きに立ち向かい、健康を取り戻し、被爆を越え出ていこう!

これまで何度も私たちが多重の被爆(被曝)を受けていることを指摘してきました。何といっても核実験で繰り返し被爆(被曝)させられているし、それに福島原発事故をはじめとした核施設の事故でも被爆(被曝)させられています・
被爆二世・三世の場合、親や祖父母の広島、長崎の被爆の影響を受けていますが、核実験や核施設の被爆の二世・三世も当然にも生まれています。これらから命を守る必要がある。

その際、とても大事なことは被爆(被曝)したら終わりではないということです。
例えば被爆医師の肥田舜太郎さんは、「被爆者はガンで死ぬな。原爆に負けるな。原爆を落とした連中がびっくりするほど生きのびてやろう」と呼びかけ、長生き運動を提唱し、実践されました。

身体にいいものはなんでも行う。反対に身体に悪いことを戒めることなどが含まれていましたが、それらを実践する中で、肥田さんご自身、なんと100歳まで生き延びられました。
生き延びて、自らの言っていたこと、そのように生きることが可能であることを証明されました。


講演する肥田舜太郎さん 2012年 守田撮影

今はそれに加えて三田茂さんが見つけ出した治療法があり、確実な効果を上げています。治す方法はあるのです。
だからそれをもっと広げたいし、より多くの医師、研究者の方たちにこの方法をより掘り下げ、確かなものに、より効果の高いものに発展させて欲しい。

そしてそのために今回の三田医師講演の読み解き会に参加し、知見を高めて頂きたいのです。
以上からこの企画にぜひともご参加されることを訴えます。

#三田茂 #新ヒバクシャ #能力減退症 #京都被爆二世三世の会 #被曝二世三世健康調査アンケート #文春オンライン #三田茂医師講演読み解き会 #被爆被爆の新しい理解 #病悩の解決の可能性

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明日に向けて(2489)被爆(被曝)の新しい理解・病悩の解決の可能性について三田茂医師講演を読み解いて学ぼう!(1月20日月曜日から ラボール京都とZOOMでハイブリッド開催)

2025年01月05日 09時00分00秒 | 明日に向けて(2401~2600)

守田です(20250105 09:00)

三田茂医師講演を読み解く会にご参加を

表題の企画を全3回で行います。ぜひご参加下さい。
第1回は1月20日(月)午後6時半から8時半まで。京都西院のラボール京都とZOOMでのハイブリッドで開催。
2回目は2月17日(月)、3回目は3月10日(月)、同じ時間でハイブリッド開催します。
全3回にわたって守田敏也がチューターを務め、活発に討論も行って内容を深めます。

お申し込みは以下から
https://forms.gle/oq4dv8tVkdUvN4e28

学ぶのは被爆(被曝)の新しい理解・病悩の解決の可能性についてです。

三田医師は東京の小平市から岡山市に避難移住された内科医です。
福島原発事故後、小平市を中心に東京でさまざまな体調悪化が起きたことに対し、4000人の血液を測って白血球の中の好中球が軒並み減っていることを把握。
その後、さまざまに明らかになってきた「病悩」に『能力減退症』という名をつけて治療を試みてきました。

その内容を文春が取材し、オンラインで記事にしてくれています。
分かりやすいのでまずはこれをご覧下さい。以下をクリックすると記事に飛べます。
物忘れがひどくて、疲れやすい。最近ふえている「能力減退症」とはどんな病いか 文春オンライン

この記事が出たのは2018年。その後の6年の歳月の中で三田さんは大きく前に進み、この病悩の解決の可能性をしっかりとつかんでこられました。
今回、こうしたことを話して下さった三田さんの講演をみんなで読み解きます。

なお、参加費として任意の投げ銭をお願いしています。
イベントページもご紹介しておきます。
https://fb.me/e/czkaApTZu


昨年5月12日に行った京都「被爆二世・三世の会」年次総会の記念講演が対象です

対象の講演は昨年5月12日のもの。こんなタイトルでした。

「原爆ぶらぶら病」と『能力減退症』=被爆者と『新ヒバクシャ』 その類似性、共通性ー被爆・被曝の新しい理解・病悩の解決の可能性
動画を公開しています。以下のバナーをクリックするとご覧になれます。
三田茂医師講演 「原爆ぶらぶら病」と『能力減退症』=被爆者と『新ヒバクシャ』その類似性、共通性ー被爆・被曝の新しい理解・病悩の解決の可能性

この講演の特徴は、僕も世話人として参加する京都「被爆二世・三世の会」が行なった『被爆二世・三世健康調査アンケート報告書』を三田さんが読み込んだ上でお話されていることです。
このアンケートで、私たちは被爆二世100人以上にアンケートを行い、それぞれの身体に起きてきた「病悩」について、かなり詳しく把握しました。これをこの調査にもアドバイスを頂いた三田さんに送ったら、こんな言葉が返ってきたのでした。
「新ヒバクシャとの類似性、共通性に驚いた」「かなりの高率で治療できる、症状を軽くできるという確信を得た・・」

それならもうその確信を話して頂こうと京都にお呼びすることにし、実現したのがご紹介した講演会でした。
三田さん。このために100人のアンケートへの回答を、それぞれ10回以上、読み込んで下さいました。そしてまるで一人一人を診察するように、丁寧に、アンケートに書かれていることにお答えくださったのです。

そこにはとても深い知見が盛り込まれていましたが、こんな声が私たちの会員の中から起きてきました。
「あまりに豊かな内容なので、充分に理解しきれている自信がない。ぜひ学習会を行ってみんなで深めたい」と。
それで設定したのが今回の読む会です。

大事なのは被爆二世に起こってきたことと、新ヒバクシャに起きていることが強く重なっていること。
だから被爆二世の身体に起きていることの紐解きであるとともに、新ヒバクシャの身体に起きていることの紐解きでもあるということです。
さらにその病悩の解決の可能性を三田さんは力強く語っている。ぜひここを知って頂きたいのでご参加頂きたいです。


講演の全文文字起こしファイルを公開します。また参考になる動画もご紹介します

今回、こうした学習の資料として、三田講演の全文文字起こしファイルをご用意しました!
こちらから入手できます。無料公開していますがこれまた投げ銭をして頂けるとありがたいです。
https://forms.gle/tokcVB9LLPDh2ME69

また守田がノーベル平和賞受賞のことから三田医師の行いまで述べた動画も参考にされて下さい。
すでに何回もご紹介しているものですが、とても分かりやすく話せたと強く自負しているので、ご覧になって頂きたいし、シェア拡散もお願いしたいのです。以下のバナーをクリックすると動画に飛べます。


日本被団協のノーベル平和賞受賞を機に考え行動する 今こそ原発ゼロをめざして

使用したパワポのPDFを無料公開しています。以下からお申し込み下さい。
https://forms.gle/NceaWhU6y8fqJacS8

それではみなさま。ラボール京都にてzoomにて、お会いしましょう!

#三田茂 #新ヒバクシャ #能力減退症 #京都被爆二世三世の会 #被曝二世三世健康調査アンケート #文春オンライン #三田茂医師講演読み解き会 #被爆被爆の新しい理解 #病悩の解決の可能性 #ノーベル平和賞

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明日に向けて(2488)学ぼう国際人権-藤田早苗さん講演会にご参加を!(1月12日日曜日 京都弁護士会地階大ホールにて)

2025年01月04日 23時30分00秒 | 明日に向けて(2401~2600)

守田です(20250104 23:30)

● 今年も藤田早苗さんを京都にお招きします

藤田早苗さん講演会を1月12日に開催します。
学ぼう国際人権 私たちの力を高めるために 災害が起きたら?環境が壊されたら?差別されたら?のタイトルです。

14時30分開催。事前申し込みが必要ですが、直前まで受け付けています。
申込要 https://bit.ly/3zYIt6B
参加費 500円

主催は「国内避難民の人権に関する国連特別報告者による訪日調査を活用する会」
ちなみに僕はその副代表を務めています。
この企画、あなたの、私たちの、力を高めるための企画です。
ぜひご参加下さい!


チラシに載せた文言をここでもご紹介します。

災害に遭った被災者が支援を求めるのは、「わがまま」なのでしょうか。
環境が壊されたとき、私たちには、どんな権利があるというのでしょうか。
なくならない根深い差別は、どう考えれば良いのでしょうか。
「人権」を「思いやり」と取り違えてしまって、いつの間にか人権後進国となっている日本に気付いておられますか?
人権分野のベストセラー『武器としての国際人権』の著者で、国連による調査のサポートもしてきた英国在住の藤田さんが、動画や英国の例などを用いてわかりやすくお話しします。

イベントページも作成しています。ご覧下さい。
https://fb.me/e/4MCoi83kA


藤田さんは国際人権に関するエキスパート しかも話が面白い!

藤田さんには「国内避難民の人権に関する国連特別報告者」、セシリア・ダマリーさんを日本にお招きする活動の中で、たくさんのお力添えやアドバイスを頂きました。
さらに2023年に国連人権理事会にセシリア・ダマリーさんの報告が提出された際には、ジュネーブでご一緒し、大事な時を共にしました。
その時、かなり長い時間、藤田さんとお話しすることができて、藤田さんがどんな思いでこの活動に関わられているかを知ることができました。とても感銘しました。

藤田さんの中にあるのは、無権利な人々、いや正確に言うと、使える権利があるのにそれを知らず、不利な状況におかれている人々を力づけたい、エンパワーメントしたいという熱い思いです。
実は藤田さん自身が自分の権利に十分に自覚的でなかった時もあったそうです。そのとき「なぜあなたはあなたの権利をもっと使わないのか」と問われたことなどをきっかけに大きく目覚め、国際人権の活用を猛烈に進められるようになったのです。
だからこそその言葉に説得力がある。象牙の塔にこもって読み込んだだけの学問とは違い、もっと具体的な、切実な、鮮やかな説得力がある。

しかもそれらを分かりやすく、かつユーモアを交えて話して下さいます。
だから理解が進むし、何より聞いていて楽しい。楽しく聞きながら、私たちに大きな力があることが腑に落ちてきます。
だからぜひ、直接話を聞いて欲しいのです。1月12日に京都弁護士会にお越し下さい。


藤田さんと訪れた宗教改革記念碑 ジュネーブ大学の中のバスティオン公園にて 守田撮影


左からフランス宗教改革の最初期に活動したカルヴァンの先駆者ギヨーム・ファレル、 宗教改革を力強く推し進めたジャン・カルヴァン、 カルヴァンの死後、後継者を務めたテオドール・ド・ベーズ、 カルヴァンの影響のもとスコットランドの宗教改革を指導し長老派教会を創立したジョン・ノックス 
この巨大レリーフの前にたたずみながら、藤田さんと色々なことを話し合いました 守田撮影


藤田さん、各地を駆けまわられています!ぜひお近くの会場へ

普段はイギリスに住まわれている藤田さんですが、毎年、11月から3月ぐらいまで帰国し、日本の各地を講演でまわられています。
少しでも日本の中に国際人権の観点を広げ、人々を強くするためにです。

同時にそこでの講演料、カンパを重要な収入源にされており、国際人権活動を続けるための大切な場としても、精力的に講演を続けておられます。
藤田さんは国連人権理事会の開催時にも、ロンドンからジュネーブに向かわれて、さまざまな活動をされているので、そのための資金も作らないといけない。

どこでも諸物価がかなり高騰しているので、より一層、大事です。
そんな藤田さんの活躍を支え、あなた自身が国際人権を広める活動の一端を担うためにも、講演会に駆けつけて下さると嬉しいです。

これらについての詳しい情報が以下のサイトに載せられているのでご覧下さい。

『思いやり』と『人権』はどう違う?藤田早苗さんが2024年11月-2025年2月全国各地を講演
https://note.com/ombuds/n/n01c0c4f5120e

なお開催日と場所だけ抜き書きしておきます。主に西日本にてですが、最終日の2月21日に東京でもお話されます。

1月11日(土)  大阪市
1月12日(日)  京都市
1月13日(月祝) 神戸市
1月18日(土)  香川県丸亀市
1月19日(日)  鳥取市
1月25日(土)  愛媛県愛南町
2月1日  (土)  鹿児島市
2月7日  (金)  福岡県弁護士会
2月8日  (土)  福岡県春日市
2月21日(金)  東京都新大久保

このサイトに記載された藤田さんについての最新記事もご紹介しておきます。

2024年11月05日 16:33 弁護士JP編集部
“女性のDV被害”や“シングルマザーの貧困”に関して国連が日本政府に勧告 
「無視することは憲法違反になり得る」
https://www.ben54.jp/news/1648

それではみなさま。各会場で藤田さんとお会い下さい!

#藤田早苗 #国際人権 #学ぼう国際人権 #国連人権理事会 #国内避難民の人権に関する国連特別報告者による訪日調査を活用する会 #ジュネーブ #セシリアダマリー #国内避難民

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明日に向けて(2487)アメリカは原爆によってアメリカの人々をも被爆させた 原水爆実験では世界中の人々を被爆させた 「唯一の被爆国」という言葉はこの消し去ってしまっている ノーベル平和賞のその先に4

2025年01月03日 15時00分00秒 | 明日に向けて(2401~2600)

守田です(20250103 15:00)

年頭より「被爆国」「被爆国政府」という言い方を越えていこうと言う提案を行っていますが、今回は戦争犯罪を繰り返したアメリカ政府の責任も指摘しておきたいと思います。

アメリカは原爆攻撃のため戦争を長引かせ自国民も大量に犠牲にした

前回も触れたように、アメリカは1944年に日本から奪取したテニアン島から、日本本土までB29を飛ばせるようになり、本土の絨毯爆撃が始まりました。この時、使用された新型爆弾が焼夷弾=ナパーム弾でした。
開発の主任は有機化学者のフィーザ―、バックアップしたのはスタンダード石油でした。後者は石油王ジョン・ロックフェラーが立ち上げ、一時期は全米の石油事業を独占し、その後、独占禁止法によってエッソ、モービル、ゼネラルなどに分社化された会社です。
アメリカ軍は焼夷弾をB29に大量に搭載し、日本の主要都市のほとんどを焼き尽くしましたが、これは明らかな戦争犯罪でしたし、戦争に勝つためにも必要のない攻撃でした。これでエッソなどは巨額の儲けを上げたことを、車に給油するときに思い出して下さい!


左 ナパームをつめた焼夷弾(ネットより) 右 B29戦略爆撃機 NM州にて守田撮影 下 ネットより

日本の主要都市はこの攻撃で灰燼に帰し、大量の死傷者を出し、戦争継続の力などもはや皆無でした。にもかかわらずアメリカは莫大な資金を投入して開発中だった原爆をなんとしても使おうとしていました。
実はこの時、アメリカも日本政府が戦争をやめたがっていること、終戦の条件として天皇制の存続を望んでいることをつかんでいました。その上でアメリカは、日本の終戦への意志を無視したまま硫黄島や沖縄での戦闘継続しつつ、原爆開発を急ぎました。
そして7月16日に、ニューメキシコ州トリニティサイトで人類初の核実験に「成功」しました。この時、アメリカ政府は国民・住民には何も知らせなかった。このため大量の人々が被爆してしまいました。放射能は州境を越えてかなり遠くまで飛散しました。

初の核実験で放出された放射能は全米各地を覆っていた ネットより

その翌日から連合国の首脳がポツダムに集まって会議を行い、7月26日に日本向けにポツダム宣言が発せられました。日本が飲めないだろう無条件降伏を突きつけましたが、実は前日25日にトルーマン大統領は広島への原爆攻撃命令を発していました。
案の上日本はポツダム宣言を受け入れず、広島と長崎で原爆による大量虐殺が行われました。原爆のことに詳しい詩人のアーサー・ビナードさんは、この過程でアメリカ青年もまた無駄に殺されたと指摘しています。硫黄島や沖縄での戦いも必要なかったからです。
このような過程をみる時、私たちは原爆で最初に被爆させられたのが、アメリカ国民・住民であったこと、その前にウラン鉱の周りの先住民が被爆させられていたことに注目する必要があります。


ポツダム会談に臨んだチャーチル・トルーマン・スタ―リン 1945年7月26日 ネットより
トルーマンはこの前日に広島への原爆攻撃の秘密命令をだしていた


「唯一の被爆国」という言い方はより間違っている

このように見たときに「唯一の被爆国」という言葉は、より実態から外れていることが見えてくると思います。というより日本を唯一の「被爆国」だと言いなすことは、アメリカが世界中の人々を被爆させた事実を覆い隠してしまっています。
繰り返しますが第二次世界大戦の過程ですら、アメリカはアメリカ国民・住民をまず被爆させました。さらに広島・長崎への虐殺攻撃でも被曝死者の17%が朝鮮人だったし、他にもたくさんの「日本人」以外の人々が被爆しています。
だから「被爆国」という言い方も間違いだし、「唯一の被爆国」という言い方はより大きく間違っています。

とくに第二次世界大戦終結後にアメリカは、戦争の末に日本から奪った南洋の島々で、大規模な核実験を繰り返しました。マーシャル諸島をはじめ、本当にたくさんの島々の人々が深刻に被爆させらるとともに、放射能は世界中に拡散しました。


ビキニ環礁で行われた4,5回目の核爆発  写真はクロスロード作戦の中のベイカー実験
1946年7月25日 ちょうど一年前の同じ日に広島への原爆攻撃の極秘命令が出された ネットより


アメリカはまたネバタ砂漠でも核実験をはじめ、約100回も核爆弾を破裂させて大量な放射能をアメリカ中にばら撒きました。公的に発表された資料からだけでも、放射能は繰り返し全米を覆い、ニューヨークまでも届いていたことが分かっています。

出典:リチャード・ミラー、「1951-62年のアメリカ南西部の核実験の時代に2つ以上の放射性雲が交差した地域」

その上、核実験は旧ソ連も、イギリスも、フランスも、中国も繰り返しました。核実験場の周辺が深刻に被爆するとともに、その放射能も世界中に未だに漂い続けています。


守田講演スライドより

にもかかわらず日本だけを「被爆国」だという言い方はアメリカに、核兵器保有国に、まったく都合が良いことがお判りになると思います。それでは日本人以外の人々への被爆の強制が見えなくなってしまうからです。膨大な被害がマスクされてしまいます。
つまり「被爆国」という言い方は、被爆をさせた核兵器保有国の罪をも隠してしまうことに結果しているのです。そうではない。被爆させられたのは世界中の人々であり、だからなあなたであり、私なのです。
私たちはこのことをこそ、広島と長崎の痛みを知るものとして、世界に広めていきましょう。「被爆国」という言葉を越えて前に進みましょう!

続く

#ノーベル平和賞 #被爆国論の再考を #唯一の被爆国言うのをやめよう #アメリカは被爆被害を隠してきた #空襲は戦争犯罪 #被爆したのは日本人だけではない#世界中の人々が被爆している #焼夷弾 #ナパーム弾 #ポツダム宣言

*****

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