明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(2264)原発推進・拡大路線はとても危険ーみんなで打ち破ろう(12日、23日お話します)

2022年11月12日 00時30分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20221122 00:30)

岸田原発推進政策批判で二つの場でお話します

12日(土)かぜのね、23日(水・祝)京都教育文化センターにお越しください

12日の企画は京都市左京区出町柳のかぜのねにて。午前10時から11時半です。zoom併設です。
https://forms.gle/NyHHrEkJBP8svZPi9

詳しくは以下の記事をご覧下さい。
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/86e2c838be28d678809878fffe301db7

もう一つは23日日本高齢者大会in京都 第四分科会にてです。
http://koureiki.main.jp/html/t/nihon.html
京都教育文化センター202号室にて 13時30分から16時半までの間にてです。



原発推進に展望などない。あるのはものすごい危険性だけ

岸田政権は8月24日、「次世代原発」の開発・建設を検討する方針を打ち出しました。再稼働推進や、運転期間延長を打ち出しています。この間の脱原発の流れを転換し、再び原発「活用」に戻ろうと言うのです。
しかしこの道は大変危険。そもそも福島原発事故は、最悪の場合、東日本壊滅が予想されました。そんな危険聖が残っている原発に依存し「活用」していくなど、あまりに無謀です。

また「次世代原発」の推進など幻想に過ぎません。それでもその必要性が叫ばれるところに、今の原発が安全が確保できないことが現れています。
原発政策の根幹だった核燃料サイクルも展望を失っています。輸出だって一つもできなかった。原発は終わったコンテンツ=オワコン。やろうとしているのは老朽炉の運転延長だけ。だから超危険です。


広島・長崎の大量虐殺に立ち戻って考えよう

原発推進政策との対決のために、大事なのは被爆問題の根幹に立ち戻ること。アメリカが広島と長崎で原爆による大量虐殺を行い、その後も被曝によって長年にわたって人を傷つけ、殺し続けたことに立ち戻ることです。
私たちがさらにおさえるべきなのは、実は被害の調査に最も早く着手したのは旧日本軍だったこと。日本が無条件降伏するや、すぐに調査報告書を英訳してアメリカ軍に差し出したのでした。戦争犯罪の訴追を逃れるためでした。

アメリカ軍中枢もまた、原爆の非人道性への批判をかわすため、被曝影響のもみ消しに邁進しました。こうして日米の戦争犯罪者が手を組み、被曝の深刻な影響がかき消され、今日も被曝が強制されているのです。
このもとでたくさんの戦犯が生き延びました。その筆頭が岸信介氏。故安倍晋三氏もこうしたDNAをしっかり受け継いで原発を推進し、トップセールスで輸出を図らうとしました。


原発反対の声をもう一度、高めよう

しかし民衆は負けなかった。世界中で脱原発の声を高め、原発輸出計画をすべてとん挫させました。もんじゅも廃炉にさせ、核燃料サイクルの道も閉ざしました。この流れを継承することが大事。

原発批判を弱めてはダメ。これが与野党の最も分かり易い明確な争点だからです。にもかかわらず2021年衆院選、2022年参院選は、共に原発反対のトーンを弱めてしまいました。だからこそ野党共闘は無残に負けてしまったのです。

この点をしっかりとおさえ、もう一度、危険な原発を止めるため、たくさんの人々の声を集めましょう。
そのためにぜひ、12日かぜのね企画、23日、日本高齢者大会第4分科会にお越しください。

#岸田原発推進政策批判 #次世代原発は幻想 #原発再稼働反対 #原発一つで日本の半分が壊滅 #広島長崎原爆 #原発輸出とん挫 #核燃料サイクル破たん #原発はオワコン

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明日に向けて(2263)増田正昭個展「世代を超えて被ばくに挑む二世たち」にお越しください!(11月14~20日)

2022年11月11日 13時30分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20221111 13:30)

京都「被爆二世・三世の会」のお仲間の増田正昭さんの個展が14日(月)より始まります。
「被爆者の肖像画で被爆者の生きざまを語り継ぐ」の第5弾

14日(月)12時からのオープニングギャラリートークから始まります

オープニングギャラリートークは僕が司会を行い、増田さんをはじめ、来場者にインタビューします。被爆者、被爆二世がたくさん参加します!
スペシャルゲストは早川幸生さん。圓光寺オマールさんの会代表です。オマールさんの肖像画も出品されるで、会のみなさんと来て下さいます。

zoomで配信。以下から申し込めます。
https://forms.gle/91EkPNXkVgdENbMM8

場所は京都市中京区のGallery Take Twoにて。
http://www.gallery-taketwo.com/map.html
11時から19時までです。初日は12時開始、最終日は17時まで。

Facebookイベントページもご覧下さい
https://www.facebook.com/events/2931613090476341


被爆者の生き様を肖像画で伝える

増田さんはこれまで、たくさんの被爆者の肖像画を描いてきました。描くことで被爆者の生きざまを語り継いできました。
今回は「黒い雨」訴訟を闘ってこられた広島の高東征二さん、 「黒い雨」訴訟勝利の中で、新たに被爆者手帳の交付を受けられた宇治市の浦上博子さんの肖像画も出展されます。

新たに挑戦したのは、「南方留学生」として広島で被爆し、帰国途中に京都で亡くなったサイド・オマールさんの肖像画。
「オマールさんを語り継ぐ会」からのご依頼に基づいています。

オマールさんについては以下の記事をご覧下さい。
明日に向けて(1728)被爆して「夕焼け小焼け」を聴きながら亡くなった「南方特別留学生」、サイド・オマールさんの法要に参加して
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/fee8070eb7492e71cc2d13ebea446212

今年も9月3日に圓光寺で法要が行われ、僕も参加してLIVE配信しました。
https://www.facebook.com/toshiya.morita.90/videos/1036355333745334


命日にオマールさんのお墓の前でみんなで「夕焼け小焼け」を合唱 2022年9月3日 守田撮影


「世代を超えて被ばくに挑む二世たち」

増田さんの絵はいま、被爆者から被爆二世へと焦点が移行しつつあります。
今回も京都「被爆二世・三世の会」の平信行さん、米重節男さんの絵が出展されます。

私たちは健康調査アンケートを通じて、被爆二世、三世に間違いなく遺伝的影響がおよんでいると確信しています。
私たちは世代を超えて、被害を受けた当事者として被ばくに挑んでいるのです。

この私たち自身の生きざまを記していくために、増田さんは被爆二世の仲間の肖像画に積極的に進まれています。
それが今回の個展のタイトルにもなっています。

みなさま。ぜひオープニングギャラリートークをご視聴され、個展にお越しください!


京都「被爆二世・三世の会」で二世の森川聖詩さんの本を元に「被爆二世・三世健康調査アンケート」を作成・実行中

#増田正昭 #被爆者の肖像画 #被爆二世の肖像画 #サイドオマール #オマールさんを語り継ぐ会 #圓光寺 #世代を超えて被ばくに挑む二世たち #黒い雨訴訟 #高東征二 #浦上紘子

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明日に向けて(2262)「妖精の住む町」をみんなで取り戻そう!

2022年11月08日 20時30分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20221108 20:30)

京都市京北町で5,6日に行われたツクル森に参加し、スタッフも担ってきました。

古来の山里に想いを馳せるタイムワープ 

6日には表題のトークショーに参加しました。
以下からご覧になれます!(ツクル森Facebookページより)
https://fb.watch/gEBxmJ0BaH/

参加したのは以下の面々。(HPで詳しく紹介されています)
守田敏也/高室幸子/福山和人/形川(なりかわ)健一/廣瀬圭治/曽緋蘭 Tseng FEILANG
https://www.tsukurumori.com/live-artist/talkshow/


トークの後で 左から形川、フェイラン、守田、広瀬、高室、福山

トークの話題の中心は、かつてあった山里や社会の温かいつながりを取り戻すかというもの。
この問題意識は「みなもとにかえろう」というツクル森2022のテーマに沿い、僕が『逝きし世の面影』という本に書かれていた内容を継ぎ足して紡ぎ出しました。

この書によると、江戸時代後期から明治20年ぐらいにかけて、この国はとても穏やかな豊かさ、温かさを作りだせていた。
諸外国から訪れた人々100人ぐらいの見聞記をまとめたこの本によると、「ここにはかわいらしい妖精が住んでいる」と書かれていたというのです。
それならそんなあり方を取り戻したい!それでみんなに、それぞれの経験を生かして知恵を巡らしてもらい、なかなか面白い討論ができました。


福ちゃんが地方自治法の活用例を紹介

いろいろな案が出されましたが、福山和人弁護士が、Facebookタイムラインにこんな風に紹介してくれていたので転載します。

***

千年の都・京都の西北の山里京北。桂川の源流京北の木は筏で運ばれ御所の造営に。米、野菜、魚、漆など京北の豊かな富が都を支えました。都と京北は共存共栄していたといえるでしょう。
京北を含め、古来、山里では土地は入会(いりあい)地として住民が共同所有し、助け合いながら農や森の恵みを分かちあって生きてきました。しかし明治以降、個人の所有権を基礎とする近代化が図られました。
その結果、倒木処理も所有者の責任とされる中、山は荒れたまま。輸入自由化の荒波も。改めて所有ではなく入会の発想で、地域共同体による山里の保全が期待されます。

でもそれを住民の自助や共助に頼るのでは不十分です。例えば人口20万人弱の新潟県上越市では、地方自治法202条の4に基づき、28の自治区を設け各区に公募公選の地域協議会を設置。
事務所と職員と独立の財源を保障して、住民の意思によるまちづくりを自治体が下支え。予算は一自治区当たり年500万円?1200万円位。使途は自由。コミュニティバスや保育事業、樹木の保全などに使われて地域力アップ。

京北は2005年に京都市と合併しましたが、役場も警察署もなくなり学校も統廃合。働き口が減り、人口は6749人→4580人と32%も減りました。府立北桑田高校には京都で唯一林業科がありますが、卒業生は地元での就職が難しい。
外資の高級ホテル誘致などより、入会+自治区の方向にこそ山里京北の豊かな持続可能性があるのではないでしょうか?


地方自治法について説明する福山さん ツクル森Facebookページ動画より


入会ーコモンズを再度、生み出し、発展させよう!

そうなのだよなあ。入会+自治区、僕もそこに大いなる可能性があると思います。
トークではこの単語を言いそびれてしまいましたが、それこそが、恩師、宇沢弘文さんが唱えた「社会的共通資本」を豊かに発展させること。
近代に入り、すべてを私的所有物に変えてお金儲けばかり追求し、いつしか他人を蹴落とすことを当たり前にしてしまったこの世のあり方を変えることです。

僕はそこに資本主義の矛盾を克服していく一番の道があると思います。
この観点を軸に、社会主義思想をリメイクする中で、「妖精の住む町」をより大きな規模で再現していく道標の一つを紡ぎ出していきたい。
そのために、さらに頑張りを重ねようと思います。乞うご期待です!


トークショーの仕掛け人 廣海緑郎さんと本部スタッフ

#ツクル森 #京北 #古来の山里に想いを馳せるタイムワープ #逝きし世の面影 #かわいい妖精が住む国 #社会的共通資本 #宇沢弘文 #地方自治法 #福山和人 #府立北桑田高校

*****

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明日に向けて(2261)福ちゃんの法律相談、ご活用ください!(11月6日ツクル森にて)

2022年11月04日 10時30分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20221104 10:30)

午後2時から3時半まで!

すでにお知らせしたように、今年も京都市京北町で行われるツクル森に参加してきます!
6日にトークショーに参加し、その後に福山和人弁護士の法律相談コーナーを運営します。午後2時から3時半までです。
題して「福ちゃんの法律相談」です!無料ですよ~。お得ですよ~。ぜひご参加下さい。

この法律相談は福ちゃんのご厚意で毎年、開催されています。毎年大好評の企画です。
福ちゃん、苦労の末に弁護士になった方なので、たくさんの方の苦労を良く知っている。
単に法律のプロだからではなく、相手の心のひだに沿って考えてくれるので、とても良いアドバイスをいただけるのです。

どんなことでもいいので、法律に関係する相談があれば来てください。

ツクル森については詳しくは以下をご覧下さい!
https://www.tsukurumori.com/


ツクル森HPでの福ちゃんの紹介より


福ちゃん、今回はトークショーにも登場!

福ちゃん、今回はトークショー「古来の山里に想いを馳せるタイムワープ」にも参加してくれます。

トークショーに向けて僕はすでにこんな発信をしています。
江戸時代末期から明治期、山里が安定的に山、森、農を支え、下流域が安定することでこの国はとても豊かで穏やかな発展を示していた。
当時、諸外国から来た人々が「妖精の住む国」と驚くほどに・・・。この姿をみんなで取り戻そう!と。

詳しくは以下の記事をご覧下さい。
明日に向けて(2259)「古来の山里に想いを馳せるタイムワープ(ツクル森ー11月6日)」に参加します!
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/45963f2ab25e09e4339c18ef9cd32346

すでにトークショー参加者の間でどんな話をするかどんどん意見が出ているのですが、福ちゃんはこんな切り口のトークを考えてくれています。
「地方自治法上の地域自治区制度と入会権をセットにした森林保全」

入会!日本のコモンズですね~。これがしっかり確立してからこそ、山里は豊かだったのですよ。
それを取り戻す法的可能性が聞けそうで楽しみです。
ということでみなさま。ぜひトークショー⇒法律相談とお訪ね下さい!

そろそろ京北に向けて出発します!

#ツクル森 #福ちゃんの法律相談 #京北 #古来の山里に想いを馳せるタイムワープ #福山和人 #入会 #地域自治区制度 #妖精の住む国 #コモンズ

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明日に向けて(2260)岸田政権の原発推進政策の危険性についてお話します(12日京都市)

2022年11月04日 08時30分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20221104 08:30)

草の根タウンミーティングvol.3でお話します!zoom併設です

岸田政権の原発推進政策、とうとう40年で廃炉、どうしても必要な場合は1回に限り60年まで延長とのルールも取り払おうとしています。
滅茶苦茶です!そもそも40年までの運転だって超危険!スリーマイル島、チェルノブイリ原発も、ともに新しい原発でした。
このあまりに危険な原発推進路線のポイントをお話します。11月12日午前10時から。京都市左京区出町柳駅前の「かぜのね」にてです。

お招き下さったのは、「井﨑敦子と草の根プロジェクト」のみなさん。
京都市政へのチャレンジを続けている井﨑さんへの応援の気持ちも熱くのせて、心を込めてお話します!井﨑さんとやりとりもしたいな。お近くの方、ぜひお越しください!

zoomのお申し込みは以下から
https://forms.gle/NyHHrEkJBP8svZPi9



告知文を草の根プロジェクトのHPより転載します

草の根プロジェクトの連続タウンミーティング、3回目は守田敏也さんにお越しいただきます!
『原発再稼働?新設?汚染水の海洋放出?守田敏也さんに聞く、原発問題最前線』
https://izaki-atsuko.net/2022/10/17/%e8%8d%89%e3%81%ae%e6%a0%b9%e3%82%bf%e3%82%a6%e3%83%b3%e3%83%9f%e3%83%bc%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%b3%e3%82%b0vol-3/

この夏、岸田政権は原発推進方針を発表し、再稼働推進や稼働期間の延長、その上、新設まで言及しました。
そして原子力規制委員会は福島第一原発の汚染水の海洋放出を正式に許可、2023年春にも海洋放出が始まろうとしています。
民意を無視し、一気に加速されるこれらの動きについて最前線で取材をされてきた守田敏也さんにお話を伺いましょう。
同時に各地で反対の声をあげてらっしゃる市民の動きも教えていただきましょう。

日時:11月12日(土) 10:00~11:30
場所:出町柳かぜのね
定員:15名

予約・お問合せ先:info@izaki-atsuko.net
※ イベント名「原発タウンミーティング」、お名前、電話番号、メールアドレスをお知らせください。
※ 当日は予約の方優先で受付いたします。



「岸田原発推進政策批判」、お読み下さい!

今回のお話は、以下の連載内容をまとめ、また、ここでまだ触れることのできていない「小型モジュール炉」と、汚染水問題を加えて行います。
連載記事を読んでご参加いただけると、より一層理解が深まるかな。参考にされてください。

明日に向けて(2252)岸田政権の原発推進政策はものすごく危険!再稼働反対の大合唱を!(岸田原発推進路線政策批判―その1)
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/1175610d674a4863a9134f9bf733438c

明日に向けて(2253)「次世代革新炉開発」が必要なのは今の原発が危険だから!すぐに止めるべきだ(岸田原発推進政策批判ーその2)
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/e6c428e109daa3a718c46f5b60c9c08f

明日に向けて(2254)「革新軽水炉」の矛盾と限界は余りに明らかー原発はもう終わっている(岸田原発推進政策批判ーその3)
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/d9ff27aa9526d41926b8c2461d3c3dc7

明日に向けて(2255)核燃料プールは超過密状態!稼働継続はとても危険(岸田原発推進政策批判ーその4)
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/2b403ab732294062ae2e265b8c09151f

#岸田原発推進政策批判 #原発再稼働反対 #井﨑敦子 #草の根プロジェクト #次世代革新炉 #革新軽水炉 #核燃料プール #汚染水海洋放出 #原発タウンミーティング

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明日に向けて(2259)「古来の山里に想いを馳せるタイムワープ(ツクル森ー11月6日)」に参加します!

2022年11月02日 16時30分00秒 | 明日に向けて(2201~2400)

守田です(20221102 16:30)

東京・長崎と周ってきました。続けて京北ツクル森に参加します!

旅を続けています。東京、長崎と周ってきました。それぞれ後日、しっかり報告しますが、その前に京北で行われる「ツクル森」に参加してくるので、お知らせします。

ツクル森、こんなお祭りです。(2021年の動画)

ホームページをご紹介しておきます
https://www.tsukurumori.com/


「古来の山里に想いを馳せるタイムワープ」に参加します。

今回は6日のこのタイトルのトークショーに出演します。どんな感じかと言うと、僕からは江戸時代末期ごろの話を提供しようかと。各地の山里で見事な森林管理がなされ、治水、利水も素晴らしく、これがあって下流域も栄えていたころのことです。
もともとこの国の平野部の多くは川の氾濫原で、定住に難があったものの、江戸時代に山里の整備や大河川の改修が進み、平野部の人口が増え、産業も発展したのでした。

実はその典型がお江戸。豊臣秀吉が川の大氾濫原だったからここに徳川家康を封じたのですが、徳川家が江戸に流れ込む川を大改修。分流して本流を銚子岬へと向かわせ、利根川を作ってしまいました。見事な治水対策で、しかも水運にも使った。
米所の東北から来る千石船の荷を、危険な房総半島沖の前で小舟に荷を積み替え、利根川ー荒川ルートで江戸に送ったのです。同じような河川整備は各地で進み、多くの地域が豊かになり、飢えと貧困からの解放が実現していたのでした。


江戸末期、「かわいい妖精が住む国」が現出していたー『逝きし世の面影』から

この頃、日本を見聞に訪れた諸外国の人々が書き残した文献を集大成した『逝きし世の面影』という本にその様子が書かれているのですが、それがすごい。
多くの人々が、日本は「かわいい妖精が住む国だ」と書いている。人々は穏やかで陽気で、好奇心に溢れ、何かあるとすぐにゲラゲラ笑う。どの家も開けっぴろげで家具などほとんどない。持ち物への執着心が薄い。

子どもたちも元気で叱られている姿を見ない。「世界のどこよりも子どもたちの笑顔が輝いている」と書かれています。里も美しく田畑も綺麗に整備されている。人々が楽しそうに競い合って勤勉に働いていて、暮らしに困っている者がいないというのです。
これを僕に紹介してくださったのは、福井県小浜市の明通寺の中嶌哲演さんなのですが、「この書を読んでいたら泣けてきた」と言っておられました。


『逝きし世の面影』


産業革命から実は世界は野蛮に突入した! 

これを読んでいて気が付いたのは、この報告を書いたのが、産業革命を経て近代工業化時代に入った欧米などから来た人々だったこと。幾度となく戦争が繰り返されつつ、産業の「発展」が進み、古き良きものが壊され、貧富の差が開いていった。
世界の工場となったイギリスのロンドンでは、子どもたちまでが工場労働に駆り出され、汚く不衛生なところで酷使されて、早死にする例も絶えなかった。だから江戸末期のあり方に驚嘆したのです。

ところが明治維新以降、この国は「妖精の住む国」であることを捨て、西欧社会の野蛮を取り入れていきました。その中身は軍事力と私的所有制でした。それまで人々は大らかにあらゆるものを分け合って、だから妖精のように暮らしていたのに。
つまり共有の大切なもの=社会的共通資本が私的に切り取られだした。この時、たくさんの暴力が発動されました。そうしてこの国は貧富の格差を広げつつ、体外的にも侵略を始め、やがて戦争に次ぐ戦争に突入していきました。


イギリスの炭鉱で奴隷のように働かされる子どもの絵 ネットより


流れを逆転させよう!

これが近代=資本主義の本質なのではないか。そうならこの流れを逆転させたい。妖精たちの住む街を復活させたい。可能だと僕は思います。かつてあったのだから。
その可能性を探る時、もう一度、山里や地方に残された良きものを見ることが大事ではないでしょうか。そこにある社会的共通資本を守り、復権させ、そうして東京ー霞が関から質的に離れていくことが大事なのではないか。

東京はこの30年ぐらいでどんどん悪くなっており、劇的に大らかさを失っています。にも関わらず、まだまだあまりに一極集中している。政治団体の本部も、メディアの本社もみな東京にあります。
そういうところから変えていくことが大事では?そのためにいろいろな地域の積極的交流によって一極集中を軟化していくだけでも違う可能性が生まれるのでは?そんな思いを胸に、今年もツクル森に参加してきます。


宇沢さんの書『経済学の人間の心』

#ツクル森 #京北 #古来の山里に想いを馳せるタイムワープ #逝きし世の面影 #かわいい妖精が住む国 #産業革命 #社会的共通資本 #宇沢弘文 #コモンズ

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