ヒゲは、今、九電前の並木通りをウロウロして、リハビリ歩きをやっています。
二度と、人力フォークリフトのお世話にならない為でございます。
途中、黄色の落ち葉を見ると、思い出す事が・・・
この季節は、ヒゲにとって、たまらない（
）時季でした。栗は出た！ 銀杏はまだかいな？
初物を、やっと手に入れて、抱きかかえる様にして、店に戻ってきます。
新物を組み入れて、献立を作り終える。
次は、器の選択。 月と兎の久木野窯が良いかな？
冷や卸しの酒も入荷！ このお客には、この切り子を。 あのお客には、あの備前を。
部屋の軸・色紙も入れ替えて・・・
秋山巌先生の作品にも時季物があったなぁ？
山頭火の版画、店で書いて貰った色紙も沢山あるしなぁ・・・
次の演出・・・
チョット、恥をかきながら拾ってきた、黄色い銀杏の葉・いが栗・どんぐり・
色づいた紅葉・柿の葉を階段にまく仕事です。
古くなりすぎた物は、一枚一枚外しながら。
最後の楽しみは、楽興の時・・・
部屋に流す音楽（音）を、プログラムします。
まず、マツムシに鳴いてもらい、無伴奏チェロ、イベット・ジローも二曲ぐらい。
リハーサルで流して、音量・ノイズのチェック。
≪ 五時 ≫ ＣＤのスィッチが入り、開演！
「 ママ、階段の掃除がしてないゾ！ 」
次々に、お客様から同じクレームがあるのが面白い。
笑顔のクレームには笑顔で、
「 手伝ってくださぁ～い！ 熊手が置いてあったでしょう。 」
