見識～南天

ここで云う南天とは、小葉（こば）南天の事です。
ヒゲは、基本、大きく広がっている南天は使いませんでした。

田園では、南天は重宝したものです。
厄入り祝い等の時には、　“　南天　＝　難転　”　と称して、厄の難を転じるから
縁起が良いと。
或いは還暦祝いの席で、赤飯に南天が添えられると、なんやひと仕事してある様な
気分に。　（笑）
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　〔　この葉は、チト大き過ぎます　〕

そんな重宝する南天ですが、先端の三葉で切り離されているとグラリします。
ああ～　もったいない！
「　そんな辛抱せなん程、少ないのか？　」　と覗くと、邪魔になるほど採ってあります。
しょうがないから、ヒゲが説明します。
南天の単位！　
「　先端の所は、この三葉とプラス、下の二葉の計五葉の所でひと単位よ。
　　その次は、左右に伸びた五葉ふた枝でひと単位だからね。
　　その下にある、七葉の枝は、単独でひと単位よ。　」　と。

　　　　　　　　　　　　　　

ママちゃんも何度も何度も説明しましたが、調理場の方には通じませんでした。
他所の店で、ちゃんとカットしてある南天を見ると、今になっても、妙なゼラシーが
湧いてくる事があります。　（笑）

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