井上道義=読売日本交響楽団のマーラー交響曲第8番の演奏を聴く。
マーラーの交響曲で好きなのは、第1番とこの第8番である。終結部がすさまじく間違いなく興奮するからだ。
第8番は通称「千人の交響曲」と言われている。初演の時の演奏者が千人を超えたからである。しかし、通常のコンサートホールでは300人程度で演奏される。それでもすさまじい音響で、音がつぶれて聞こえる箇所があった。
合唱は、首都圏音楽大学合同コーラス。名前の通り臨時に編成されたものだろう。少年合唱はTOKYO FM合唱団。
井上道義の指揮はクールなものだった。少々、違和感を感じた。
独唱は菅英三子、小川里美、森麻季、池田香織、福原寿美枝、フセヴォロド・グリフノフ、青戸知、スティーヴン・リチャードソン。
誰がどうのといわないが、凸凹の出来映えで不安定に聞こえた。席が悪かったのかも知れないが、声が通ってこなかった。これは興をそいだ。
ともかくも、終結部は壮大な音響空間で否応なく興奮させられた。
それにしても、この日だけの1回限りの演奏会で、チケット代も安い。文化庁の助成金があったからである。プログラムを読んで納得した。
(10月3日。東京芸術劇場)
マーラーの交響曲で好きなのは、第1番とこの第8番である。終結部がすさまじく間違いなく興奮するからだ。
第8番は通称「千人の交響曲」と言われている。初演の時の演奏者が千人を超えたからである。しかし、通常のコンサートホールでは300人程度で演奏される。それでもすさまじい音響で、音がつぶれて聞こえる箇所があった。
合唱は、首都圏音楽大学合同コーラス。名前の通り臨時に編成されたものだろう。少年合唱はTOKYO FM合唱団。
井上道義の指揮はクールなものだった。少々、違和感を感じた。
独唱は菅英三子、小川里美、森麻季、池田香織、福原寿美枝、フセヴォロド・グリフノフ、青戸知、スティーヴン・リチャードソン。
誰がどうのといわないが、凸凹の出来映えで不安定に聞こえた。席が悪かったのかも知れないが、声が通ってこなかった。これは興をそいだ。
ともかくも、終結部は壮大な音響空間で否応なく興奮させられた。
それにしても、この日だけの1回限りの演奏会で、チケット代も安い。文化庁の助成金があったからである。プログラムを読んで納得した。
(10月3日。東京芸術劇場)