江差港の前にかもめ島がある。というより、かもめ島があるので、江差港が出来たという方が正解か。大きな島で、恰好の波除け、風除けである。こういう島の背後は港が出来る。
昔、かもめ島に宿泊したことがある。その後がどうなったか気になり、法華寺から足を伸ばした。
かもめ島と言うからには、昔は島だったはず。今は陸地との間に砂が堆積して地続きになっている。
砂浜があり、島の背後で波も穏やかだから、恰好の海水浴場だが、泳いでいる家族は数組だった。
島の入口に瓶子岩がある。奇岩である。信仰の対象になる。赤い鳥居が海中に立っている。
巌島神社の鳥居だった。社殿は、かもめ島にある。
島へ上がる。階段がきつかった。島は芝生で覆われ、平坦である。昔宿泊した宿はすでになくなっていた。砂利が敷かれていた。
老夫婦が管理していた宿だったが、本当に心やさしい夫婦だった。今でも印象に残る。まだ生きていれば100歳ぐらいになるだろう。過ぎ去った年月を思う。
島の日本海側は巌である。
島の北辺に巌島神社がある。無人の神社だが、保存状態はいい。
神社の横にベンチがあったので休む。江差は暑く汗まみれになった。函館とは3度ぐらい気温差がある。北海道の南部は、太平洋側と日本海側では気温が違う。太平洋側が涼しい。