鬼子母神像の御開帳が行われている立源寺をお詣りする。
東急東横線・自由が丘駅でおりる。
自由が丘は再開発される。駅前の一誠堂は閉店売りつくしセールが行われている。一誠堂には思い出がある。初めて眼鏡を買ったのがこの店だった。
自由が丘の再開発は3ヵ所で行われるが、一誠堂のある一画がもっとも早く工事されるようである。
自由が丘が再開発されるのは商圏としての地盤が沈下しているからだ。近くに二子玉川駅、武蔵小杉駅、中目黒駅と商圏ゾーンとして発展している地区があり、自由が丘駅周辺は押され気味である。そこで再開発ということになった。一誠堂のある地区は50メートルほどの高層ビルが建つらしい。上層階がマンションで、下層階に店舗が入る。
自由が丘駅は熊野神社を参拝する以外は、もうおりることもなくなった。右に自由が丘デパートがある。こちらは、再開発外である。昔のマーケットと同じで、小さな店がギッシリと中に入っている。
高級洋菓子店のモンブラン前を通る。子供の頃は親に連れられて、たまに来たことがある。今でも立派な店だが、ここも再開発される。年内はここで営業する。来年からは仮店舗で約4年間営業するらしい。もっとも通販で買う人の方が多くなると思う。4年後に本店舗に戻るわけだが、4年後では、自分は新しい店を見ることもできそうもない。寂しいことだが…。
モンブランを通り過ぎ、坂道を上り、踏切を渡る。立源寺は近くである。
御開帳されている鬼子母神像を見る。今年の夏、函館の妙心寺で、ものすごい形相の鬼子母神像を見たが、ここは穏やかな像だった。地蔵菩薩と間違えそうなものだった。
鬼子母神は、「鬼」を強調するか、「母」を強調するかで、イメージが異なるようである。