20日(水)。わが家に来てから今日で3172日目を迎え、米主要メディアは18日、来年の大統領選の共和党指名候補を争うトランプ前大統領が、27日にカリフォニア州で開かれる党全国委員会公認の第2回討論会を第1回に次いで欠席すると一斉に報道した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
起訴などを巡る討論で 支持率低下につながる懸念から 欠席するんだろ 卑怯者め!
昨日、夕食に「豚肉の冷しゃぶ」「冷奴」「山菜の味噌汁」を作りました まだ暑い毎日が続くのでスタミナ作りのためには豚肉が良いですね
昨日、池袋の新文芸坐でチャールズ・チャップリンの「一日の行楽」「のらくら(ゴルフ狂時代)」「巴里の女性」「サーカス」の4本を観ました どちらかと言えば「サーカス」以外はマイナーな作品です
「一日の行楽」はチャップリン監督・脚本・製作・出演による1919年アメリカ映画(サイレント・モノクロ・18分)です
内容は、チャップリンと妻、2人の子供たちが行楽に出かけ、いろいろとトラブルが起こり、思うようにいかない様子を描いたものです 車のエンジンがなかなか かからなかったり、交差点で警官に呼び止められてバックさせられたり、船上で他の客と殴り合いになったりします 一番可笑しかったのは、交差点でトラックからコールタールが流れ出して、警官の足が抜けなくなってしまい、その間にチャップリン一家が車で去っていくシーンです
「のらくら(ゴルフ狂時代)」はチャップリン監督・脚本・製作・出演による1921年アメリカ映画(サイレント・モノクロ・32分)です
ゴルフコースで紳士らと珍妙なゴルフを行っていた放浪者チャーリー。彼は公園内を歩いていたところ、警官にスリと間違われ、ホテルに逃げ込む そこでは仮装パーティが開かれており、彼を富豪のダメ亭主と勘違いした婦人に追われる羽目になる
チャップリンは放浪者と裕福な有閑層の男(夫)の一人二役を演じています ゴルフのシーンで、他人の打ったボールを自分のと勘違いして打ち、トラブルになるシーンがいくつかありますが、実際のコンペではないのだろうか、なんて暇なことを考えていました
「巴里の女性」はチャップリン監督・脚本・製作による1923年アメリカ映画(サイレント・モノクロ・91分)です 映画の冒頭、スクリーンに「この映画は喜劇ではない。チャップリンは出演していない」という趣旨のメッセージが表示されます その意味では、他のチャップリン映画と大きく異なる「シリアス・ドラマ」です 物語は両方の家族から結婚を反対されたピエールとマリーのすれ違い人生を描いています。チャップリンがこの映画を製作した理由は、マリーを演じたエドナ・パーヴァイアンスを、チャップリンとの共演でなくとも通用する女優として世間に認知させることや、演出に専念したいと思ったことなどが挙げられています 物語を読み解くと、ピエールとマリーを中心とする登場人物の心理を巧みに描写した作品と言えると思います なお、クレジットには出ていませんが、実はチャップリンは駅の荷運び人として出演しています 私には発見できませんでしたが
「サーカス」はチャップリン監督・脚本・製作・出演による1928年アメリカ映画(サイレント・モノクロ・72分)です
巡業サーカスを見ていた放浪者(チャップリン)は、泥棒と勘違いされて警察に追われサーカスのテント小屋に逃げ込んだことがきっかけで、小道具係としてサーカスに入団する 愉快なキャラクターで彼はたちまち売れっ子になる 彼は団長の娘マーナ(マーナ・ケネディ)に恋をするが、彼女は新しく入団した綱渡り師レックス(ハリー・クロッカー)に夢中になっている 彼女を振り向かせようと、放浪者は密かに綱渡りの練習をするのだった そんな中、綱渡りの演目を前にして綱渡り師がいなくなり、放浪者が代役に抜擢される 命綱が外れるなどのハプニングの中、放浪者は見事に綱渡りを演じ切る しかし、娘 はそれどころではなく、父親である団長の虐待に耐えかねてサーカスを抜け出してしまう 放浪者は迷った末に、恋敵であった綱渡り師に彼女を託す 綱渡り師は団長から彼女をかばい、彼女はサーカスへの復帰を許される サーカスの馬車が興行へと旅発つ中、放浪者はその地に留まり、去っていくサーカスを見送る すべてが去り閑散とした跡地に座り込み物思いに沈んでいた放浪者は、やがて思いを振り切るかのようにその場を立ち去っていく
この作品は文句なしの抱腹絶倒映画です 放浪者を見るとなぜか追いかけてくる馬が可笑しい チャップリンの命がけのハイライトが2カ所あります 1カ所はライオンの檻に閉じ込められてしまうシーンです。撮影では200回もライオンの檻に入ったそうです 団長の娘に檻の鍵を開けてもらい、外に逃げ出すときの素速さが半端なく、思わず笑ってしまいます もう1カ所は綱渡りシーンです。高い位置に張られたロープの上を歩くのですが、命綱のワイヤに逆さに吊るされたり、途中でワイヤが外れてしまったりして、見ていてハラハラするシーンが続きます さらに何匹もの猿が出てきて彼の邪魔をするので観ている方は手に汗握りますが、一連の綱渡りシーンはスタントを使わずチャップリン本人が演じています 綱渡りは700回以上も試みたとのことです 役者としてのチャップリンのプロ根性を見た思いです
この日に観た4つの作品に共通するのは監督・脚本・製作・(出演)がすべてチャーリー・チャップリンであることですが、もう一つあります それはすべての音楽をチャップリンが作曲していることです 4作ともサイレント映画なので、登場人物は口を動かしますが、声は出ません その代わり日本語のテロップが出て、音楽が流れます この音楽が凄い 登場人物の心境や、置かれた立場を音楽が見事に表現しています ここが並みの映画監督と違うところです