31日(火)。今日で3月も終わり、2019年度も終わりです 今月を振り返ってみると、クラシック・コンサートは23公演聴く予定だったのが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて20公演が中止となり、実際に聴けたのは東京・春・音楽祭の「Trio Accord ベートーヴェン『ピアノ三重奏曲全曲演奏会 Ⅰ~Ⅲ』」の3公演のみでした
その反動というわけではありませんが、映画館で観た映画は28本に達しました
例年にない異常な3月でした しかし、異常な状態は明日から始まる4月も続きます。「バッハ・コレギウムジャパン」のホームページによると、4月10日(金)18時半開演予定だった第137回定期演奏会(マタイ受難曲)は8月3日(月)18時半開演に延期されました
来場できない場合は払い戻しに応じるとのことです
これにより4月のコンサートは14公演が中止・延期となりました
19日開催予定の新国立オペラ「ホフマン物語」をはじめとする 残り4公演も風前の灯です
ということで、わが家に来てから今日で2009日目を迎え、小池東京都知事は30日夜の記者会見で、「都の新型コロナウイルスの対策会議を開いた結果、接客を伴う飲食の場で感染を疑う事例が多発していることから、若者についてはカラオケやライブハウスなど、中高年についてはナイトクラブやバーなどへの入店を当面控えていただきたい」と協力を要請した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
カラオケもライブハウスもナイトクラブもバーも ご主人には縁がないから心配ない
昨日、夕食に「鶏の手羽元と野菜のスープ」を作りました 材料は鶏の手羽元、大根、人参、玉ねぎ、ジャガイモ、ホウレンソウです
日本酒と醤油のみのシンプルな味付けですが、鶏と野菜から旨みが出てとても美味しいです
読響から「月刊オーケストラ3月号」が郵送されてきました 読響の3月度定期公演はすべて中止(または他シリーズ・他公演への振替)になったわけですが、「せっかく印刷したのだから会員向けサービスとして送っておこう」という判断だと思います
穿った見方をすれば、読売グループをバックに経営的に安定した読響だからこそできるサービスと言えるかも知れません
これが収入のほとんどをチケット収入に依存する自主運営オーケストラだったら、そんな余裕はないでしょう
今回の読響の配慮については 個人的には有難いと思っています
演奏されるはずだった作品の曲目解説や演奏者のプロフィール等が掲載されているので、今後の予習の貴重な資料になります
もっと参考になるのは「楽団人事情報」です
3月号では、新日本フィルから読響に移籍し 契約団員となっていた首席オーボエ奏者・金子亜未さんが2月1日に正式に入団し、コンサートマスターの伝田正秀氏が3月31日付で退団する、という情報が掲載されていました
昨日 池袋の新文芸坐で「ロケットマン」と「イエスタデイ」の2本立てを観ました ここでは「ロケットマン」について書きます
入口で両手をアルコール消毒をして、入場券は切らずにそのまま箱に入れるように求められました 入場者数は20数名で 収容人数の10分の1にも達しておらず、スカスカです
「ロケットマン」はデクスター・フレッチャー監督による2018年アメリカ・イギリス合作映画(121分)です
イギリス郊外の町で両親の愛を得られないまま育った少年レジナルド・ドワイトは、唯一 音楽の才能には恵まれていた 英国王立音楽院ではクラシックを学んだが、やがてロックに傾倒し、ミュージシャンを目指すことを決意したレジ―は「エルトン・ジョン」(タロン・エジャトン)という新たな名前で音楽活動を始める
そして後に生涯の友となる作詞家バーニー・トービン(ジェイミー・ベル)との運命的な出会いをきっかけに、二人で作った「 Your Song (僕の歌は君の歌)」などのヒット・ナンバーを次々と世に送り出し 世界的な成功への道をひたすら走っていく
少年時代のエピソードとして、テレビから流れてくるワルトトイフェルの「スケーターワルツ」を耳で聴いただけで、ピアノを弾いてメロディーを再現するシーンが紹介されます 調べてみたら、エルトン・ジョン(1947年生まれ)は、4歳頃からピアノを始め、11歳で英国王立音楽院に入学しクラシック音楽を学んでいます
彼は幼少時から一度耳で聴いたメロディーは楽譜を見ないで演奏できる”神童”でした
学生たちの演奏するシューベルト「ピアノ五重奏曲”ます”」ではピアノを弾くシーンが見られます
どうも弾き方はクラシックっぽくないような気がしましたが
そういえば、彼がピアノを弾くシーンで使われていたピアノには YAMAHA と書かれていました
彼はずっとヤマハを使っていたのだろうか
この映画を監督したデクスター・フレッチャーは「ボヘミアン・ラプソディー」の最終監督を務めた人物です この映画はミュージカル仕立てなので、エルトン・ジョンの数多くの歌が歌われていますが、エルトンを演じたタロン・エガートンは、口パクではなく実際に歌っているそうです
これが滅茶苦茶上手いのでビックリしました
まことに残念ながら、私は彼の作品は「ライオン・キング」のテーマソング「愛を感じて」以外は一つも知らないので 曲についていろいろ言うことは出来ないのですが、ぶっ飛んだ曲が多く ご機嫌になりました
エルトン・ジョンが世界的に活躍して人気を博していた70年代は、あまりポピュラーな音楽には興味がなかったので、今回ほとんど初めて聴く彼の楽曲は新鮮に響きました
エルトン・ジョンのファンにはたまらない映画でしょうね