人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

井上道義 ✕ 新日本フィルで武満徹「弦楽のためのレクイエム」、モーツアルト「交響曲第39番」、ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」、ストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」を聴く

2021年11月30日 00時28分02秒 | 日記

30日(火)。油断していたわけではありませんが、今日で11月も終わり。今年も残すところあと1か月となりました 最近つくづく月日の流れの速さを感じます

月末を迎えたのでいつものように11月における3つの目標の実績をご報告します クラシック・コンサート=11回、映画鑑賞=6本、読書=2冊ということで、先月に次いで低空飛行が続きました 代わりに、今月はNetfrixで映画を結構見ました。日本沈没(4話)、大豆田とわ子と3人の元夫(10話)、ニュー・シネマ・パラダイス、ボクたちみんな大人にかれなかった、ムンバイのヴァイオリン弾き、最高の人生の見つけ方、ショーシャンクの空に、モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル、空飛ぶモンティ・パイソン(10話以上)、モンティ・パイソン傑作選(2話)、ROMA ローマ、イエスマン~イエスは人生のパスポート、2人のローマ教皇、ダマカ、メシア(10話)、MR.ビーン~カトマンズ大迷惑、マイ・インターン、レッド・ノーティスといった作品です 観るだけ観てブログが追い付かず、まだアップしていない作品が何作か含まれています これから書くかもしれません

ということで、わが家に来てから今日で2516日目を迎え、新型コロナウイルスの新たな変異ウイルスの名前「オミクロン」について、世界保健機構(WHO)が、ギリシャ文字のアルファベット「クサイ」が中国の習近平国家主席の姓である「習」の英語表記「Xl」と同じため、順番を飛ばし「オミクロン」にしたという見方が出ていると米FOXニュースが伝えた  というニュースを見て感想を述べモコタロです

 

     

     どうもクサイな  どう考えても中国に配慮したように思える  忖度したのはWho?

 

         

 

昨日、夕食に「豚の生姜焼き」「生野菜とツナのサラダ」「ジャガイモの味噌汁」を作りました 生姜焼きは小麦粉を軽く振ってから焼いたのでソフトに出来上がりました

 

     

 

         

 

昨夜、サントリーホールで新日本フィルの第638回定期演奏会を聴きました プログラムは①武満徹「弦楽のためのレクイエム」、②モーツアルト「交響曲第39番」、③ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲、④ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」で、指揮は井上道義です 本公演は当初、シャルル・デュトワの指揮、北村朋幹のピアノにより①武満徹「弦楽のためのレクイエム」、②ラヴェル「ピアノ協奏曲」、③ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」、④ラヴェル「ラ・ヴァルス」を演奏する予定でしたが、北村朋幹がコロナに伴う入国制限で、デュトワがコロナ陽性のためそれぞれ来日不可となり、出演者・プログラムともに大幅な変更になりました

 

     

 

自席は1階21列27番、センターブロック右通路側です

拍手に迎えられて弦楽奏者が配置に着きます。オケの配置を見て「おやっ?」と思いました 左から第1ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、第2ヴァイオリン、その後ろにコントラバスという対抗配置ですが、第1ヴァイオリンとヴィオラが並ぶのは珍しいな、と思ったのです ヴィオラとチェロが逆になるケースが多いように思います。コンマスは崔文洙です

1曲目は武満徹「弦楽のためのレクイエム」です この曲は武満徹(1930-1996)が1955年から57年にかけて作曲した作品です

井上の指揮で演奏に入りますが、曲想としては西洋楽器を使った「和のテイスト」といった感じの曲で、演奏を聴いていて頭に浮かんだのは「幽玄」という言葉でした 新日本フィルの弦楽セクションの良さが出た素晴らしいアンサンブルでした

2曲目はモーツアルト「交響曲第39番 変ホ長調 K.543」です この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)が1788年の6月から8月にかけて第40番、第41番とともに作曲した作品です 第1楽章「アダージョ~アレグロ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「メヌエット:アレグレット」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります

井上の指揮で第1楽章の序奏部の演奏に入りますが、こういう演奏を聴いたのは初めてです どのように表現すればよいのか迷いますが、印象派の絵画が荒々しい筆跡を残して描くように、流れるように流麗に演奏するのとは反対に、スタッカート気味に演奏したのです しかし、それは序奏部だけで、主部に入るとオーソドックスな演奏スタイルに変わります 私はこの曲が好きで、特に第3楽章が大好きなのですが、私の望みを一言で言えば「余計なことはしないで、素直な演奏をしてほしい」ということです 分かりやすくいえば「アーノンクールのように極端に速いテンポで演奏しないでほしい」ということです 井上は望み通りのテンポで音楽を進めました。中間部のトリオにおけるクラリネットの演奏は素晴らしかったです

プログラム後半の1曲目はドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」です この曲はクロード・ドビュッシー(1862-1918)がフランスの詩人マラルメの詩「牧神の午後」に刺激を受けて、1892年から94年にかけて作曲した作品です 「20世紀の音楽はここに始まった」と言われているほど重要な作品です この曲は何といっても冒頭のフルート独奏の浮遊するような独特の音楽とハープの絡みが何とも言えない魅力ですが、フルート首席の野津雄太の演奏が素晴らしかった またオーボエ主席の神農広樹の演奏も冴えていました

最後の曲はストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」です この曲はイーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971)がロシア・バレエ団の主宰者ディアギレフの委嘱により1910年から翌11年にかけて作曲、1911年6月にパリのシャトレ劇場でフォーキンの振付により初演されました バレエの物語は1830年代、ニコライ1世治下のペテルブルクでの謝肉祭の人形芝居小屋で、踊り子の人形に恋した人形のペトルーシュカがムーア人の人形に殺されるという内容です 第1場「謝肉祭の市場」、第2場「ペトルーシュカの部屋」、第3場「ムーア人の部屋」、第4場「謝肉祭の市場」の4場から成ります

井上の指揮で演奏に入ります。井上は「昔取った宝塚」、もとい「昔取った杵柄」のクラシック・バレエの心得で、ほとんど踊りながら指揮をします まるでパントマイムでバレエを踊って指揮をしているようです こういうバレエ曲は井上に合っているのでしょう 身体の動きが柔軟で楽し気に指揮をしています。彼の動きを見ていれば、いま演奏されているのが物語のどの場面かが分かるほどです 新日本フィルの面々は井上マジックにかかったかのように色彩感豊かな演奏を繰り広げます ピアノを弾いた亀井聖矢も大健闘でした

満場の拍手で公演を閉じましたが、ミッキーワールド全開のコンサートでした

終演後、パトロネージュ部の登原さんとお話ししましたが、政府が29日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の急拡大を受けて、30日午前0時以降、全世界からの外国人の新規入国を当面1か月原則禁止にすると発表したことから、「新日本フィルで第九を振るシモーネ・ヤングは来日できるんだろうか?」と話すと、「これから来日する予定の外国人指揮者などは全員来日できなくなるんでしょうね。これからどうなるのかとても不安です」と語っていました 主催者側も聴衆側も不安でいっぱいという意味では同じ立場です 私の場合、12月に11公演聴く予定ですが、そのうち外国人指揮者やソリストが出演する公演は12月4日のジョナサン・ノット ✕ 東響=定期、5日の新国立オペラ「蝶々夫人」、11日のジョナサン・ノット ✕ 東響=モーツアルト・マチネ、11日のワシーリ・ぺトレンコ ✕ N響=C定期、17日のヤング ✕ 新日本フィル=第九、18日のアレホ・ペレス ✕ 読響=土曜マチネーの6公演です。影響大です これらの公演は代演を立てるのか、延期するのか、中止するのか、これから情報収集しなければなりません

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東京春祭「ローエングリン」のチケットを取る / マンションの隣人 / Netfrixでラーム・マードゥワーニー監督「ダマカ ~ テロ独占生中継」を観る ~ 視聴率優先主義の帰結

2021年11月29日 07時00分20秒 | 日記

29日(月)。私は現在マンションの9階に住んでいますが、1フロアに4世帯が入居しています ここ半年ほど左隣の部屋が空き室になっていましたが、リフォーム工事を経て10月24日(日)に新しい住人が引っ越してきました。翌日の午後4時ころ、買い物から帰るとドア・ノブに引っ越しのあいさつを書いた手書きのメモを添えて、手指の消毒液とラップが入った紙袋が掛けられていました 他の2軒のドア・ノブにも同じものが掛けられていました ここで私は、ハタと考え込みました 引っ越しのあいさつは普通、面と向かってするものではないか、と ましてや、これから隣同士の住人として何年も付き合っていく関係にあるのだから、なおさら対面ですべきではないか、と もし自分だったら、昼間の時間帯でなく、住人が家に居る可能性が高い夜になってからピンポンしてあいさつに伺うだろうと思います あれから1か月以上経ちますが、まだ隣人がどういう顔の人でどういう家族構成なのかも知りません 名前だけはメモに苗字が書かれていたので分かりますが、それ以外はまったく未知の存在です

しかし、ここで私はまた ハタと考えます 1か月以上も隣人の顔を見ないということに関しては、マンション生活ではごく普通のことだな、と ちなみに、他の2世帯の住人に会うことも滅多にありません たまに朝、新聞を取りに1階まで降りる時にエレベーター前で、出勤する右隣のご主人に会うくらいです 個々のプライバシーが守られていることは良いことですが、少し寂しい気持ちもします

ということで、わが家に来てから今日で2515日目を迎え、プロ野球の日本シリーズはセ・リーグのヤクルトがパ・リーグのオリックスに勝ち日本一となった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     セ・リーグは阪神の失速がヤクルトの優勝を許した  来年は寅年 期待してまっせ!

 

         

 

昨日は「東京春音楽祭2022」のワーグナー・シリーズ「ローエングリン」(演奏会形式)のチケット発売初日だったので、WEBサイトからA席を取りました 同公演は3月30日(水)午後5時からと4月2日(土)午後3時からの2回ありますが、平日の方が良い席が取れる可能性が高いので30日を取りました 1階Rブロック7列です。出演歌手はローエングリン=ヴィンセント・ヴォルフシュタイナー、エルザ=マリータ・ソルベルグ、テルムラント=エギルス・シリンス、オルトルート=エレーナ・ツィトコーワ、ハインリヒ王=タレク・ナズミ他です。メゾ・ソプラノのツィトコーワは新国立オペラで「ばらの騎士」や「ニーベルングの指環」でお馴染みですが、久しぶりに聴きます 管弦楽=NHK交響楽団、合唱=東京オペラシンガーズ、指揮=マレク・ヤノフスキです 上演時間は休憩2回を含めて約4時間20分です。演奏会形式でなければもっとかかるでしょう

 

     

 

         

 

Netfrixでラーム・マードゥワーニー監督による2021年製作インド映画「ダマカ ~ テロ独占生中継」(104分)を観ました

TRTVのラジオパーソナリティのアルジュン・パータク(カールティク・アールヤン)は、元々夜の報道番組の花形キャスターとして順調にキャリアを積んでいたが、降板となり くすぶっていた     そんなある日、ラジオ放送中の視聴者電話から「ムンバイのシーリンク橋を爆破する」というテロ予告を受ける どうせいたずらだろうと「やれるものならやってみろ」と適当にあしらったアルジュンだったが、その直後にシーリング橋が爆破されてしまう 事前に予告を受けていたアルジュンはこれを絶好のスクープ・チャンスと捉え、元上司のプロデューサー、アンキタ(アムルター・スパーシュ)にキャスター復帰の約束を取り付け、TRTV独占スクープとしてTV放送を開始する テロ犯は以前、橋の建設に関わっていた末端の作業員ラグビールだと名乗る 彼は無謀に建設を急がせた結果死んだ3人の作業員に十分な補償が為されなかったとして、当時の責任者である大臣に謝罪を求めてくる TVの前で謝罪さえしてくれたらテロを止めるという犯人だったが、そもそも大臣がテロリストに謝罪すること自体が無謀な要求であり、簡単には話が進まない アルジュンは最初、この番組で犯人を自分が思うようにうまく誘導し視聴率を稼ごうとしていたが、アルジュンが付けているイヤフォンに爆弾を仕掛けたと告げられ、勝手に立つと爆発するので動きが取れなくなる また、橋にはアルジュンの妻で記者のソウミヤ(ムルナール・タークル)や一般市民が取り残されていた アルジュンは犯人を投降するように説得できるのか、ソウミヤは無事に救出されるのか

 

     

 

この映画を観終わってからネットで調べたら、本作は韓国映画「テロ、ライブ」のリメイク版とのことです

本作のテーマは視聴率最優先主義のテレビ業界に対する告発ではないか、と思います アルジュンにしても、上司のアンキタにしても、視聴率を上げるためなら筋書きを描いてその通りにストーリーを仕立て上げていこうとします しかし、相手がラグビールのように頭が良くしたたかなテロリストの場合には通用しません 逆に犯人の言いなりになって放送を利用されてしまいます 日本のテレビ業界でも、視聴率を上げるために番組制作会社が”やらせ”を仕掛けて問題になったことが何度かあります。その都度、反省の言葉が述べられますが、何か月か経つと同じ事が繰り返されます 最近、YouTube や Netfrix などに押されてテレビ離れが進んでいると言われていますが、ゴシップ週刊誌的なくだらない番組を朝から晩まで垂れ流していれば当然の帰結です

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第12回音楽大学オーケストラフェスティバルで東京音楽大学(ブラームス「第2番」)、東京藝術大学(チャイコフスキー「第5番」)、昭和音楽大学(マーラー「第1番」)を聴く

2021年11月28日 07時09分32秒 | 日記

28日(日)。わが家に来てから今日で2514日目を迎え、サッカーの J 1 神戸に所属するアンドレス・イニエスタ選手がSNSで暗号資産(仮装通貨)の取引会社を宣伝するような投稿をしたことについて、スペイン当局が注意したことが27日までにわかった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     オフサイドの判定だったね  暗号資産に投資してオウンゴールしないだけよかった

 

         

 

昨日、東京芸術劇場コンサートホールで「第12回音楽大学オーケストラフェスティバル」第3日目公演を聴きました 出演大学とプログラムは①東京音楽大学(河上隆介指揮)=ブラームス「交響曲第2番」、②東京藝術大学(現田茂夫指揮)=チャイコフスキー「交響曲第5番」、③昭和音楽大学(時任康文指揮)=マーラー「交響曲第1番」です

 

     

 

自席は1階J列6番、左ブロック左から5番目です 会場は前から4列目まではコロナ感染拡大防止のため空席になっています。それ以外は通常配置ですが、かなり埋まっています

この日の公演は、各大学の演奏の前に”エールの交換”ということで、その日演奏する別の大学の学生によりファンファーレの演奏があります 東京音大の演奏前には東京藝大が、東京藝大の前には昭和音大が、昭和音大の前には東京音大が、それぞれの大学の学生が作曲したファンファーレを演奏しました

トップバッターは東京音楽大学です 河上隆介の指揮でブラームス「交響曲第2番ニ長調作品73」を演奏します

この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が1877年に作曲、同年ウィーンで初演されました 第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」、第2楽章「アダージョ・ノン・トロッポ」、第3楽章「アレグレット・グラツィオーソ ~ プレスト・マ・ノン・アッサイ」、第4楽章「アレグロ・コン・スピーリト」の4楽章から成ります

拍手に迎えられて学生たちが配置に着きます 弦楽器は16型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという並びです。コンマスは塚本禎君です

東京音大出身の川上隆介の指揮で第1楽章に入ります かなりゆったりしたテンポで音楽が進みます。ホルン独奏が素晴らしい そして木管が良く歌っています 第2楽章ではチェロの豊かな響きが印象的でした 第3楽章のスケルツォを経て、第4楽章ではフルートをはじめ木管が素晴らしい演奏を繰り広げていました 全楽章を通じて弦楽器が美しく響きました

 

     

 

2番手は東京藝術大学です 現田茂夫の指揮でチャイコフスキー「交響曲第5番ホ短調作品64」を演奏します

この曲はピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893)が1888年に作曲、同年サンクトペテルブルクで初演されました 第1楽章「アンダンテ ~ アレグロ・コン・アニマ」、第2楽章「アンダンテ・カンタービレ・コン・アルカーナ・リセンツァ ~ モデラート・コン・アニマ ~ アンダンテ・モッソ~アレグロ・ノン・トロッポ ~ テンポ1」、第3楽章「ワルツ:アレグロ・モデラート」、第4楽章「フィナーレ:アンダンテ・マエストーソ ~ アレグロ・ヴィヴァーチェ ~ モルト・ヴィヴァーチェ ~ モデラート・アッサイ・エ・モルト・マエストーソ ~ プレスト」の4楽章から成ります

この曲は2日前に東京藝大奏楽堂で同じコンビで演奏しています その時は10型だったので、会場が大きくなる芸劇では12~14型に拡大するかと想像していましたが、そのまま10型で演奏することになったようです 弦楽器の編成は東京音大と同じです。コンミスは2日前と同じ菊川穂乃佳さんです

演奏スタイルとしては2日前と同様、第1楽章と第2楽章の間、第3楽章と第4楽章の間を、それぞれ間を空けることなく続けて演奏し、「絶望から勝利へ」という音楽の流れを作り上げていました 今回あらためて聴いて感じたのは、弦楽セクションの素晴らしさです とても10型とは思えない迫力のある演奏を展開しました また、クラリネット、ファゴット、オーボエ、フルートといった木管楽器が素晴らしい 第2楽章ではホルンの独奏がありますが、名簿によるとこの日ソロを吹くのは須河祈莉さんのようです 落ち着いていて素晴らしい演奏でした 弦楽器、管楽器、打楽器総力を挙げてのフィナーレは圧巻でした

 

     

 

最後は昭和音楽大学です 時任康文の指揮でマーラー「交響曲第1番ニ長調”巨人”」を演奏します

この曲はグスタフ・マーラー(1860-1911)が1883年から88年にかけて作曲(その後1893年から96年にかけて改訂)、1889年にブタペストで初演(交響詩として)、1899年にウィーンで初演(交響曲として)されました 第1楽章「ゆっくりと、ひきずるように」、第2楽章「力強く、しかし速すぎないように」、第3楽章「おごそかに威厳をもって、しかし引きずらないように」、第4楽章「嵐のような動きで」の4楽章から成ります

弦楽器の編成は前の2つの大学と同じです コンミスは永田美智子さんです

武蔵野音大 ⇒ 東京音大出身の時任康文の指揮で第1楽章に入ります 作曲者の指示通り、かなりゆったりしたテンポで音楽が進みます オーボエが冴えています ホルン・セクションが素晴らしい 弦楽器ではチェロがとても印象的な演奏をします 第3楽章ではティンパニの刻みに乗せてコントラバスのソロが「フレール・ジャック」のメロディーを高音域で弾きます。その後のオーボエ・ソロがよく歌っていました 第4楽章は冒頭から怒涛の音楽が展開します うねる弦楽器、咆哮する金管・木管楽器、炸裂する打楽器、これがマーラーだ!と言わんばかりの渾身の演奏が展開します オケの最後方中央に位置する女性ティンパニ奏者の巧みなマレット捌きが素晴らしい 私はこれまで何回この曲を生で聴いてきたか分かりませんが、この人は各段に素晴らしいと思います フィナーレ近くでは、ホルン全員が立ち上がりベルアップ奏法で演奏しますが、さすがにホルン8人の立奏は壮観です

15時に始まったこの日のコンサートは、3つの大学の本番前に「ファンファーレ」の演奏があったこと、20分休憩が2回あったことで、終了したのは18時48分でした

会場を出て池袋駅地下街のISPで夕食の寿司を買い、バスに飛び乗って家に着いたのは19時18分、会場を出てからちょうど30分後でした 芸劇は近くて便利です。私が地方に引っ越そうと思わないのは、どこのコンサートホールに行くにもさほど時間がかからないからです

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鈴木優人 ✕ バッハ・コレギウム・ジャパンでJ.S.バッハ「クリスマス・オラトリオ」第1部~第3部他を聴く / マルチ商法対策映画「18歳」の上映を!

2021年11月27日 00時03分32秒 | 日記

27日(土)。昨日の朝日新聞朝刊 生活面に「日常にある詐欺の危険 マルチ商法にあう高校生 題材に短編映画」という記事が載っていました 超訳すると、

「成人年齢が2022年4月、18歳に引き下げられる。消費者トラブルの増加が懸念されるなか、被害事例も多く報告されているマルチ商法の投資トラブルをテーマにした短編映画『18歳』が完成した 主人公は18歳の誕生日を迎えて『成人』となった女子高生。同級生から『バイトより稼げるよ』と投資話を持ちかけられる マルチ商法だと気づかないままバイト感覚で話に乗り、友人を誘うことにも興味を示して・・・・ 実際の被害事例にも重なる作品だ。映画は家庭科の教科書や教材作りを手がける教育図書が企画。授業で使ってもらうことも意識して12分の短編にまとめられている 映画は当初、教員・教育機関向けを想定していたが、外部からの要望も大きく、一般にも販売する 一般の視聴手続きは同社サイト(https://kyoiku-tosho.shop)で。3850円を支払うと、ネット上で2か月の視聴権を得らえれる

「被害者が加害者にもなる。そして大切な友達を失う」恐ろしさ・・・こういう知識こそ高校で授業として教えるべきだと思うのですが、どうでしょうか 学校で上映しない場合は個人で購入するしかありませんが、12分で3850円は高いので何人かで共同して購入してグループで視聴することも考えられると思います

ということで、わが家に来てから今日で2513日目を迎え、韓国の国技であるテコンドーの団体、世界テコンドー本部の国技院のイ・ドンソプ院長が19日、トランプ元米大統領が居住するフロリダ州パームビーチの別荘マー・ア・ラゴを訪問し 名誉九段の段位を授与、トランプ氏は一度もテコンドーをやったことがないのに最高位段位の黒帯保有者になったと米ニューヨーク・ポスト紙が報じた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     トランプが大好きなフェイク段位だな  韓国テコンドー国技院の本当の目的は何だ?

 

         

 

昨日、夕食に2週間に一度のローテ入りした「チキンステーキ」を作りました 砂糖、味醂、醤油、オイスターソース、トマトケチャップのタレが決め手です

 

     

 

         

 

昨夕、東京オペラシティコンサートオールでバッハ・コレギウム・ジャパンの「第145回定期演奏会 待降節のカンタータ」を聴きました プログラムはJ.S.バッハ①トッカータとフーガ  ヘ長調BWV540、②カンタータ第61番「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV61,③クリスマス・オラトリオBWV248から第1部、第2部、第3部です

出演はソプラノ=森麻季、アルト=青木洋也、テノール=櫻田亮、バス=ドミニク・ヴェルナー、オルガン=鈴木雅明、管弦楽・合唱=バッハ・コレギウム・ジャパン、指揮=鈴木優人です

座席は通常配置ですが、満席近い状況です。良く入りました

1曲目はバッハ「トッカータとフーガ  ヘ長調BWV540」です この曲はヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)が1712年以降に作曲した作品です

鈴木雅明のオルガン独奏で演奏に入ります    重厚感のあるパイプオルガンの音に囲まれて、にわかクリスチャンになりました。いつものことですが

2曲目はバッハ「カンタータ第61番『いざ来ませ、異邦人の救い主よ』BWV61」です この曲は待降節第1主日用に1714年に作曲されました

オケはコンミスの若松夏美以下弦楽セクション11人とファゴットとオルガンの計13人編成で、コーラス20人(ソリスト4人を含む)が歌います 櫻田亮、ドミニク・ヴェルナー、森麻季がソロで歌いますが、この3人はもはやBCJで なくてはならない存在です 特に森麻季の透明感のある歌唱は特筆に値します

 

     

 

プログラム後半はバッハ「クリスマス・オラトリオBWV248」から第1部、第2部、第3部です この曲は1734年に作曲され、同年ライプツィヒで初演されました 6曲のカンタータの形を取り、楽想は世俗カンタータからの転用が多くなっています 第1~第3部はクリスマス用、第4部は新年用、第5部は新年の第1主日用、第6部は公現節用で、6日間にわたって演奏されます

オケは、向かって左サイドに若松夏美率いる弦楽セクションが、中央に通奏低音(オルガン、チェロ、ビオローネ、ファゴット)が、右サイドに管・打楽器(オーボエ、フラウトトラヴェルソ、トランペット、バロック・ティンパニ)が配置されます 指揮の鈴木優人はチェンバロを弾きぶりします

鈴木勇人の指揮で第1部の演奏に入ります。トランペットとバロック・ティンパニが加わると祝祭感に溢れて華やかになります いかにもクリスマスを祝う喜びに満ちた演奏が展開します

ソリストではアルト(カウンターテナー)の青木洋也が素晴らしいパフォーマンスを発揮しました 彼が一番拍手が多かったのではないか 櫻田亮とドミニク・ヴェルナーは安心して聴くことができます 森麻季は前半同様、クリアな歌声で聴衆を魅了しました ドイツ人も驚くという正確なドイツ語、クリアな歌唱の男女混成コーラスの素晴らしさは言うまでもありません。世界に通用する合唱団です 管弦楽では、三宮正満のオーボエ、菅きよみと前田りり子のフラウトトラヴェルソ、3人のトランペット、ティンパニ、コンミス若松夏美のヴァイオリン・ソロが冴えていました

指揮の鈴木優人をはじめソリスト陣が繰り返されるカーテンコールに応え、終演は21時22分でした

一足早くクリスマス気分を味わいました オペラシティの広場にはお馴染みのクリスマスツリーが飾られていました

 

     

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東京交響楽団2022年度シーズン・ラインナップ発表 ⇒ 会員継続へ / 現田茂夫 ✕ 東京藝大シンフォニーオーケストラでベートーヴェン「交響曲第2番」、チャイコフスキー「交響曲第5番」を聴く

2021年11月26日 06時41分02秒 | 日記

26日(金)。東京交響楽団から「2022年度定期演奏会  定期会員券  継続案内」が届きました 同封されたパンフレットによると、「2022年度 定期演奏会」(会場:サントリーホール)のラインナップは以下の通りです

1⃣5月21日(土)18時 ①R.シュトラウス「ドン・ファン」、②ショスタコーヴィチ「ピアノ協奏曲第1番」、③ウォルトン「ベルシャザールの饗宴」(ジョナサン・ノット指揮)

2⃣6月25日(土)18時 ①チャイコフスキー「交響曲第4番」、②ストラヴィンスキー「火の鳥」(イオン・マリン指揮)

3⃣7月16日(土)18時 ①ラヴェル「鏡」より「海原の小舟」、②ベルク「7つの初期の歌」、③マーラー「交響曲第5番」(ジョナサン・ノット指揮、ユリア・クライター=ソプラノ)

4⃣8月20日(土)18時 ①ウェーベルン「大管弦楽のための牧歌『夏風の中で』」、②ピンチャー「牧歌~オーケストラのための」、③ラフマニノフ「交響的舞曲」(マティアス・ピンチャー指揮)

5⃣9月17日(土)18時 ①ドビュッシー「管弦楽のための映像」より「イベリア」、②トマジ「トランペット協奏曲」、③プロコフィエフ「交響曲第5番」(アジス・ショハキモフ指揮、ティーネ・ティンクグ・ヘルセット=トランペット)

6⃣10月15日(土)18時 ①ラヴェル「道化師の朝の歌」、②ラヴェル:歌曲集「シェエラザード」、③ショスタコーヴィチ「交響曲第4番」(ジョナサン・ノット指揮、安川みく=ソプラノ)

7⃣10月23日(日)14時 ①シェーンベルク「5つの管弦楽曲」、②ウェーベルン「パッサカリア」、③ブルックナー「交響曲第2番」(ジョナサン・ノット指揮)

8⃣11月26日(土)18時 ①シューマン「マンフレッド序曲」、②シューマン「ヴァイオリン協奏曲」、③ベートーヴェン「交響曲第2番」(ジョナサン・ノット指揮、アンティエ・ヴァイトハース=ヴァイオリン独奏)

9⃣2月19日(日)14時 ①小田実結子「東響委嘱作品」、②グリーグ「ピアノ協奏曲」、③菅野祐悟「交響曲第2番」(原田慶太楼指揮、アレクサンダー・ガブリリュク=ピアノ)

🔟3月18日(土)18時 ①シュポア「ヴァイオリン協奏曲第8番」、②ベートーヴェン「交響曲第1番」、③メンデルスゾーン「弦楽のための交響曲第8番」(佐藤俊介=指揮とヴァイオリン)

上記の中で個人的に興味を惹かれるのはジョナサン・ノット指揮によるウォルトン「ベルシャザールの饗宴」、マーラー「交響曲第5番」、ショスタコーヴィチ「交響曲第4番」、ブルックナー「交響曲第2番」といったフルオーケストラによる大管弦楽曲です これらの曲は生演奏でこそ聴きたい作品です 11月定期でシューマンの「ヴァイオリン協奏曲」を弾くアンティエ・ヴァイトハースは、過去の東響定期で3つのヴァイオリン協奏曲を1晩で弾いて素晴らしい演奏をした女性ヴァイオリニストです また、再来年の3月定期で弾きぶりをする佐藤俊介のシュポアも楽しみです

現在、私は1階後方のA席ですが、すぐ前の列がS席と 同じA席でも条件が良い(しかも通路側)席なので、何の躊躇もなく現在の席を継続することにしました

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で2512日目を迎え、デジタル庁は24日、新聞社やテレビ局の記者らのメールアドレス約400件を誤って流出させたと明らかにした  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     デジタルの基本が出来ていないデジタル庁に 政府の大事な仕事を任せて大丈夫か

 

         

 

昨日、夕食に「豚肉のアスパラ巻き」と「もやしの味噌汁」を作りました 「豚肉~」は久しぶりに作りましたが、マヨネーズ味が効いて美味しかったです

 

     

 

         

 

昨夕、東京藝大奏楽堂で「第64回東京藝大シンフォニーオーケストラ定期演奏会」を聴きました プログラムは①ベートーヴェン「交響曲第2番 ニ長調 作品36」、②チャイコフスキー「交響曲第5番 ホ短調 作品64」です 指揮は藝大指揮科非常勤講師の現田茂夫です。「東京藝大シンフォニーオーケストラ」は音楽学部の2~4年生の弦・管・打楽器専攻生を主体として編成されている学生オーケストラです

藝大奏楽堂で聴くのは本当に久しぶりです。「藝大モーニング・コンサート」や藝大主催コンサートに頻繁に通ったものですが、コロナ禍のせいですっかり遠のいてしまいました

藝大主催のコンサートは「自由席」が多いのですが、さすがにコロナ禍を受けて全席指定となっています しかも座席は1人おきの市松模様配置です。自席は1階13列10番、左ブロック右から3つ目です

 

     

 

プログラム前半はベートーヴェン「交響曲第2番 ニ長調 作品36」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770ー1827)が1801年から翌02年にかけて作曲、1803年にアン・デア・ウィーン劇場で初演されました 第1楽章「アダージョ・モルト ~ アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「ラルゲット」、第3楽章「スケルツォ:アレグロ」、第4楽章「アレグロ・モルト」の4楽章から成ります   この曲の大きな特徴は第3楽章に「メヌエット」でなく「スケルツォ」を置いたことです

オケは10型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという配置。出演者名簿によるとコンミスは安田沙織さんです

現田の指揮で第1楽章が力強い演奏で開始されます いつもながら現田はタクトを使用しません。両手で音を紡いでいきます この楽章ではオーボエ、フルート、ファゴットといった木管楽器が素晴らしい演奏を繰り広げていました 第2楽章では弦楽器のアンサンブルが美しく響きました 第3楽章ではティンパニが心地よくリズムを刻み、第4楽章ではチェロが良く歌いました 全体を通して若きベートーヴェンの意欲を感じさせる溌溂とした爽やかな演奏でした

 

     

 

プログラム後半はチャイコフスキー「交響曲第5番 ホ短調 作品64」です この曲はピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893)が1888年に作曲、同年サンクト・ペテルブルクで初演されました 第1楽章「アンダンテ ~ アレグロ・コン・アニマ」、第2楽章「アンダンテ・カンタービレ・コン・アルーナクーナ・リチェンツァ ~ モデラート・コン・アニマ ~ アンダンテ・モッソ ~ アレグロ・ノン・トロッポ ~ テンポ1」、第3楽章「ワルツ:アレグロ・モデラート」、第4楽章「フィナーレ:アンダンテ・マエストーソ ~ アレグロ・ヴィヴァーチェ ~ モルト・ヴィヴァーチェ ~ モデラート・アッサイ・エ・モルト・マエストーソ ~ プレスト」の4楽章から成ります この曲の大きな特徴は第3楽章に彼の交響曲では初の「ワルツ」を置いていることです

コンミスが菊川穂乃佳さんに代わり、オケのメンバーも総入れ替えになり、管楽器が拡大して総勢56人態勢となります

現田の指揮で第1楽章に入ります 「運命の主題」を演奏した冒頭のクラリネットとファゴットが素晴らしい ヴァイオリン・セクションを中心とする弦楽器のアンサンブルが美しい 現田は第1楽章から第2楽章にほとんど間を置かずに移行します 第2楽章の冒頭は第1楽章の末尾の暗い曲想を引き継いでいるので、ひとつながりとして演奏したのだと思います 第2楽章ではホルン独奏が素晴らしい 名簿から推測すると福田真子さんではないかと思われますが、非常に落ち着いた演奏でほとんどプロ並みと言っても過言ではないでしょう また、オーボエも良く歌いました 第3楽章ではクラリネットとファゴットが素晴らしい演奏を展開しました 現田は第3楽章から第4楽章へも ほとんど間を置かずに移行しました 第4楽章の冒頭は第3楽章の明るい曲想を引き継いでいるので、ひとつながりとして演奏したのだと思います 第4楽章では金管楽器、打楽器が大活躍し、弦楽器が渾身の演奏を展開しました 全曲を通して、苦悩から勝利へという流れが演奏を通して表現されました

第1楽章に現れた「運命のテーマ」は暗く絶望的な曲想でしたが、第4楽章では明るく力強い「勝利のテーマ」として出現します 同じメロディーを使ってまったく異なる曲想を表現する手法は、「チャイコフスキー・マジック」とでも言うべきでしょう

実は、東京藝大は明日(27日)午後3時から東京芸術劇場シンフォニーホールで開催される「第12回音楽大学オーケストラ・フェスティバル」で、このチャイコフスキー「交響曲第5番」を現田氏の指揮で演奏することになっています おそらく明日の出演メンバーは今回より大規模な編成になるのではないかと想像しますが、今回の公演はゲネプロ代わりになったのではないかと思います 奏楽堂を擁する東京藝大は幸せですね

 

     

     

     

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百田尚樹著「クラシックを読む3 天才が最後に見た世界」を読む ~ リヒャルト・シュトラウスを評価、マーラーを否定する理由は?

2021年11月25日 07時08分44秒 | 日記

25日(木)。「おばあちゃんの原宿、おじいちゃんの下北沢(?)」で有名な地元、巣鴨の地蔵通り商店街は毎月4のつく日(4日、14日、24日)が縁日です 昨日いつも通り、高岩寺(とげぬき地蔵)近くのコーヒー・チェーン店Tの2階で新聞を読みましたが、下を見下ろすと高齢者を中心にかなりの人が往来していました コロナ前の 顔の踏み場もない、もとい、足の踏み場もない混雑まではいかないまでも、密に近い状況でした 商店街には「ベビーカステラ」「こんにゃく玉」「お好み焼き」「落花生」「500円均一シャツ」「コンピュータ手相占い」など種々雑多な露店が所せましと出店し、呼び込みをしていました コロナ前と違うのは、行きかう人々の全員がマスクをしていることです コロナ感染が再拡大しロックダウンをしたりしている欧米諸国と異なり、日本は感染者が減少の一途にあるのは、緊急事態宣言が解除された後も、多くの人がマスクを着用して外出していることが大きな要因になっているような気がします

ということで、わが家に来てから今日で2511日目を迎え、政府は24日の閣議で国家公務員のボーナスについて、人事院の勧告通り、支給額を0.15か月分引き下げることにしたが、引き下げが民間の給与にも悪影響を与えかねないとし、適用は来年6月の夏のボーナスまで先送りする異例の対応をとった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     民間企業に配慮するのは分かる一方 これで優秀な人材が国家公務員を志望するか?

 

         

 

昨日、夕食に「ハッシュドビーフ」「生野菜サラダ」を作りました ハッシュドビーフは牛バラ肉を使っていますが、安くて美味しいです

 

     

     

         

 

百田尚樹著「クラシックを読む3 天才が最後に見た世界」(祥伝社新書)を読み終わりました 百田尚樹は1956年、大阪市生まれ。同志社大学中退。放送作家として「探偵!ナイトスクープ」などの番組構成を手掛ける。2006年に「永遠の0」で作家デビュー 2013年に「海賊と呼ばれた男」で第10回本屋大賞を受賞しました

 

     

 

本書は「クラシックを読む」シリーズ3部作(「1 愛・狂気・エロス」、「2 生きる喜び」、「3 天才が最後に見た世界」)の1冊です 3冊同時に発売されましたが、私は書店で「目次」を立ち読みして一番面白そうな「シリーズ3」を選びました 本書を読むまで著者がクラシック通であることをまったく知りませんでした

本書は次の3章から構成され、それぞれの作曲家の代表的な名曲を紹介しています

第1章「光り輝く才能」・・・モーツアルト「交響曲第25番」、ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番」「交響曲第7番」、ヘンデル「水上の音楽」、R.シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」、シューベルト「魔王」、ショパン「12の練習曲」

第2章「運命に抗う」・・・ベートーヴェン「交響曲第5番」、「ピアノ・ソナタ第8番」、シューベルト「弦楽四重奏曲第14番」、ヴァーグナー「ヴァルキューレ」、ブラームス「交響曲第1番」、ショスタコーヴィチ「交響曲第5番」、R.シュトラウス「英雄の生涯」、モーツアルト「ピアノ協奏曲第24番」

第3章「天才が最後に見た世界」・・・モーツアルト「ピアノ協奏曲第27番」「レクイエム」、ブラームス「クラリネット五重奏曲」、チャイコフスキー「交響曲第6番」、シューベルト「ピアノ・ソナタ第19~21番」、スメタナ「モルダウ」、ドヴォルジャーク「交響曲第9番」、ベートーヴェン「後期弦楽四重奏曲」、バッハ「フーガの技法」、R.シュトラウス「4つの最後の歌」

上記の見出しを見るだけでもわかる通り、筆者の取り上げている作曲家には相当の偏りがあります 3つの章すべてに登場するのは、ベートーヴェン、モーツアルト、シューベルト、そしてリヒャルト・シュトラウスの4人です 古典派から初期ロマン派にかけてのベートーヴェン、モーツアルト、シューベルトの3人については誰も文句のつけようがない選択だと思います しかし、個人的にひっかかるのはリヒャルト・シュトラウスです。なぜ筆者はリヒャルト・シュトラウスを高く評価するのか

筆者は「ツァラトゥストラはかく語りき」の解説の中で、次のように述べています

「シュトラウスは歌劇の舞台上にある杯を表現するのに、『金製か銀製かの違いまで音で描ける』と豪語したほど、自分の音楽表現に自信を持っていました 彼はあまりにも才能がありすぎた不幸を背負った男ではないだろうか。というのは、何でも表現できるので具体的な何かがないと逆に何も音にできないという欠点を持っていたのではないか 彼の作品に抽象的な交響曲や協奏曲や弦楽四重奏曲やピアノ・ソナタといった曲がほとんどなく、多くが標題のある交響詩や、歌詞のある歌曲や、台本のあるオペラなのは、そのせいではないか

鋭い指摘だと思います 個人的には「英雄の生涯」や「家庭交響曲」に代表される彼の作品は極めて誇大妄想的で好きになれません 私がリヒャルト・シュトラウスの作品の中で唯一評価するのはオペラ「ばらの騎士」です すべての作曲家のオペラの中でベスト10に入れても良いくらい素晴らしい作品だと思います

一方、筆者は本書の中でR.シュトラウスと同時代に活躍したマーラーの作品は1曲も取り上げていません(シリーズ1,2も同様らしい)。これについて彼は、

「私はマーラーの交響曲は全曲聴いていますし、コンサート会場でも何度も聴いています 交響曲全集のCDは何組も持っています。マーラーに関する本は何冊も読みましたし、妻アルマの自伝も読んでいます

と書いたうえで、次のように述べています

「私はマーラーの交響曲にはあまり惹かれません(歌曲は別です)。交響曲第1番と交響曲第2番以外はどれも退屈な曲に感じます マーラーの曲には構成力の欠如が見られるように思います。それと統一感のなさを感じます。まるで美意識で作られた曲を繋ぎ合わせたように聴こえるのです 乱暴な譬えをすると、1枚のキャンバスに水墨画と水彩画が描かれた絵のように見えるのです。部分的には美しい音楽がいくつもあるのですが、全体として聴くと、凄くアンバランスな曲に聴こえるのです

マーラー・ファンの一人としては反論したくなりますが、筆者は「聴かないで感想を述べているのではなく、聴いたうえで書いている」ので「惹かれない」というのは仕方のないことだと思います 私がリヒャルト・シュトラウスの作品に惹かれないのと同じことです

本書にはこれまで知らなかったトリビア的な情報も紹介されています 筆者はドヴォルジャーク「交響曲第9番『新世界より』」の中で、次のように解説しています

「ドヴォルジャークは51歳の時アメリカに招かれて、2年の契約でニューヨークのナショナル音楽院の院長に就任します 当時、ドヴォルジャークはプラハ音楽院の教授に就任したばかりで、オファーを受けた時は生まれ故郷を2年間も離れることに躊躇しましたが、ナショナル音楽院の創設者ジャネット・サーバー夫人の熱心な要請を受け入れて渡米しました ちなみに年俸はプラハ音楽院の25倍でした

当時の貨幣価値がどんな状態だったか分かりませんが、現代の日本に置き換えて考えてみると、例えば年俸が500万円だとすれば25倍は1億2500万円です これは行くでしょう 大好きな蒸気機関車も現地で見られるとなれば、願ったり叶ったりではないかと思います

本書は、プロの音楽評論家ではなく、ひとりのクラシック音楽愛好家が書いているということで、非常に読みやすい文章になっています それぞれの作品解説の後には筆者の推薦するCDが紹介されています 全般的に一時代前の いわゆる「名盤」的なCDが多いようですが、それだけにクラシック初心者には安心して推薦できるCDが揃っています

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反田恭平と森精機が奏でるハーモニー / Netfrixで「メシア」を観る ~ 現代に突如現れた救世主的人物と信奉者、その正体に疑問を抱くCIAの攻防を描いたスリラードラマ(全10エピソード)

2021年11月24日 07時14分25秒 | 日記

24日(水)。わが家に来てから今日で2510日目を迎え、北朝鮮外務省は21日、報道官談話を出し、国連総会第3委員会(人権)で北朝鮮人権決議案が採択されたことに対し、「敵視政策と二重基準の産物であり、重大な主権侵害行為で、強力に糾弾し全面排撃する。敵対勢力の加重する敵視策動に最後まで強硬対応していく」と強調した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     強制収容所の存在は明らかだし  拉致問題はまだ解決していない 人権意識ゼロ国家

 

         

 

昨日、夕食に「鶏白湯鍋」を作りました 材料は鶏肉、鶏肉団子、キャベツ、水菜、長ネギ、シメジ、豆腐です。人参を入れるのを忘れたので、彩りがいまいちです

 

     

     

 

         

 

一昨日の朝日新聞夕刊に「反田さんと『機械屋』奏でる夢 助っ人出演で意気投合 オーケストラ結成」という見出しの記事が載っていました超訳すると、

「ショパン国際ピアノコンクールで2位に輝いた反田恭平さんとタッグを組む『機械屋』がある 名古屋に拠点を置くDMG森精機だ。今春に株式会社のオーケストラを立ち上げた 2018年11月末、ドイツの西ビーレフェルトに日独の工作機械大手が統合してできた森精機の拠点がある その日は取引先や社員、地域の住民などを迎えてコンサートを開き、ビーレフェルト・フィルハーモニーとイタリア人ピアニストが、ラフマニノフの『ピアノ協奏曲第2番』を演奏する予定だった ところが、ピアニストが階段から落ちて骨折し演奏できなくなってしまった 社員の一人が反田さんのホームページに出演依頼をした。「あす、ドイツで演奏できませんか?」と 反田さんはロシアと福島でラフマニノフを作品の録音を終え、東京の家に帰宅したばかりだった すぐにチケットを手配してもらい、ドイツに向かった。当日は突然の出演にもかかわらず会場を魅了、スタンディング・オベーションを受けた 演奏会後、宴席で反田さんが「オーケストラをつくりたい。音楽家を育てる学校も」と夢を語った 森社長は「おもろいやん」と答えた ここから、両者の歯車がかみ合う。森精機として反田さんをサポートしながら準備を進め、今年5月に森精機と反田さんで株式会社のオーケストラ「Japan  National  Orchestra」を立ち上げた 社長には反田さんが就いた。所属する若手ソリスト18人に同社の社員並みの基本給を支払う。安定した生活を支えながら、出演料はソリストそれぞれが受け取れるようにした。その後、反田さんはショパン国際コンクールで偉業を成し遂げた

株式会社のオーケストラ誕生にはこのようなドラマがあったのですね 反田さんのショパンコンクール2位入賞を受けて、森社長は自己の判断に間違いがなかったと確信したことでしょう

 

         

 

一昨日と昨日の2日間、Netfrixで「メシア(原題:Messiah)」を観ました 番組案内に「1シーズン」とあったのでせいぜい2時間くらいで終了するだろうと思って観始めたら、何と10エピソードもあることが分かりました 1エピソードが38~55分なので、全部観終わるのに7時間くらいかかりました しかし、いったん観始めたら途中で止めるのが惜しくなるほど超面白く、最後まで楽しめました

この作品は2020年に Netfrix オリジナル配信として全世界へ配信されたアメリカのスリラードラマです 現代に突如現れた救世主的人物と、彼の信奉者、その正体に疑問を抱くCIAの攻防を描いています

 

     

 

中東に突如現れたカリスマ的人物アル・マスィーフ(メディ・デビ)が、民衆を駆り立て政情不安を引き起こした 信奉者たちは彼をイエス・キリストの再来だと信じている 彼の存在を危惧したCIAの捜査官エヴァ・ゲラー(ミシェル・モナハン)は正体を探り始めるが、事態は国家を揺るがす大騒動へ発展していく

この映画が面白いのは、アル・マスィーフが本物の「メシア=救世主」なのか、あるいは世間を欺く「詐欺師」なのかが、物語が進むにつれて大きく揺れ動くことです 時に銃で胸を撃たれた少年の身体から銃弾を摘出して命を救い、時に大衆の面前で水の上を歩いたりと「奇跡」を引き起こし、本物の「メシア」だと信じさせます その一方で、CIAの捜査が進み、マスィーフは本名ではないこと、兄弟がいること、叔父は奇術師で兄弟は彼の弟子だったこと、「自分はメシアだ」と思い込む精神的な病気で7か月間精神病院に入院していたことなどが判明し、典型的な「詐欺師」ではないかと思わせます しかし、ラストではマスィーフらを乗せた政府特別機がエンジントラブルで墜落し、搭乗者らは死亡してしまいますが、マスィーフが手をかざして生き返らせます つまり、この映画ではマスィーフを本物の「メシア」として扱っています

突然の大洪水の発生を受けて、アメリカ大統領が極秘でマスィーフと会い、「あなたの目的は何か?  何を求めているのか?」と訊くシーンがあります     マスィーフは「世界各国からアメリカの軍隊を引き揚げろ」と要求します 大統領は「事は複雑で、頭で考えるほど容易ではない」と答えますが、マスィーフは「大統領が決断すればできる」と主張し、大統領は最終的にマスィーフの要求を受け入れます このシーンは、「アメリカの軍隊が世界各国に駐留しているからこそ世界の秩序が守られているのだ」という意識や、「目には目を歯には歯を」「攻撃には復讐を」という”負の連鎖”から抜け出さない限り、中東をはじめとする戦争はいつまで経っても終わらないという教訓を示しているように思います

もし 現代社会にマスィーフのような奇跡を起こす本物の「メシア」が現れたら、世界の人々は、とくにキリスト教徒やイスラム教徒はどういう行動を起こすだろうか、ということを考えさせられました

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音楽とお酒 ~ ピアニスト 原田英代さんのエッセイを読んで思うこと / フェルナンド・レイレレス監督「2人のローマ教皇」(Netfrixオリジナル映画)を観る ~ スメタナ「子守唄」って?

2021年11月23日 07時19分49秒 | 日記

23日(火・祝)。鶴岡市に単身赴任している息子の誕生日が近いので、誕生祝に池袋西武の今半からステーキ・セットを送りました🥩 今度の年末年始は帰省できるだろうか

ということで、わが家に来てから今日で2509日目を迎え、ロシアのプーチン大統領は21日、新型コロナワクチンの3回目の接種を受けたと明らかにした  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     ロシア製ワクチンの接種率は約40%だが  プーチンは自国製ワクチンを打った?

 

         

 

昨日、夕食に「トンテキ」「生野菜と釜揚げシラスのサラダ」を作りました ビールに次いでワインを解禁しました

 

     

 

         

 

昨日の朝日新聞朝刊「まなび つながる 広場」ページのコラム「知は力なり」にピアニストの原田英代さんがエッセイを寄せています 原田さんは東京藝大大学院修了、1984年ジュネーブ国際コンクール最高位入賞者です エッセイは主に恩師でモスクワ音楽院教授だったヴィクトル・メルジャーノフ氏のことについて書かれていますが、音楽とお酒の関係に関する興味深いエピソードに触れています

「チャイコフスキーにパトロンのメック夫人が、『音楽はワインを飲んで酔ったときのような気分にしてくれます』と手紙で書き送った時、彼は即座に返信しました。『人は自分をだまし幻影の幸せに浸るためにワインを飲みますが、音楽はごまかしではありません。それは天からの啓示です』。そもそも天才の作品を理解できるのは天才だけなのかもしれません しかし諦める前に、私たちも鋭意努力する必要があり、そのためにはとにかく人生経験を積まなければなりません

これを読んで、稀代の名エッセイスト 小林秀雄が「音楽を聴いて酔いたいのなら、お酒を飲んで酔う方が早いだろう」という趣旨のことをエッセイに書いているのを思い出しました チャイコフスキーも小林秀雄も言わんとするところは同じだと思います

上のエピソードとは若干ニュアンスが異なりますが、コンサートやオペラの前や休憩時間にホワイエでワインやビールを飲んでいる人を見かけますが、私は飲みません 飲んでいる人の立場からすれば「西欧諸国ではコンサートやオペラの会場は”社交場”だから、アルコールを飲みながら会話を楽しむのが当たり前」「そこにドリンク・コーナーがあるから飲むのだ」ということでしょう しかし、何も西欧諸国の真似をする必要はありません。私の場合、アルコールを飲むと極端に集中力と感性が鈍り(もともと鈍いという見解もあるが)、音楽鑑賞の妨げになるのです 後でブログに書くことが常に頭にあるので、気楽に聴くわけにはいかないのです 忘却力が強くなってきた最近ではなおさらです その意味では、コンサート終了後も ブログを書くまではアルコールは飲まないことにしています

 

         

 

Netfrixでフェルナンド・レイレレス監督による2019年製作イギリス・イタリア・アルゼンチン・アメリカ合作映画「2人のローマ教皇」(125分)を観ました

カトリック教会の方針に不満を抱くベルゴリオ枢機卿(ジョナサン・プライス)は、抗議を込めてベネディクト教皇(アンソニー・ホプキンス)に辞任を申し入れる しかし、スキャンダルに直面して信頼を失っていたベネディクト教皇はそれを受け入れず、ベルゴリオをローマに呼び寄せる 考え方が全く異なる2人だったが、世界に10億人以上の信徒を擁するカトリック教会の未来のため、対話によって理解しあっていく

 

     

 

本作は2012年当時、ローマ教皇だったベネディクト16世(ドイツ出身)と、翌年に教皇の座を受け継ぐことになるホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿(アルゼンチン出身)の間の対話を描いた作品です

ベネディクト教皇が巻き込まれていたスキャンダルとは「バチリークス」(バチカン・リーク=バチカン情報漏洩)と呼ばれるもので、教皇の側近の資金洗浄疑惑、児童虐待疑惑などを指し、教皇が事実を知りながら隠蔽していたというスキャンダルです

ベネディクト教皇を演じたアンソニー・ホプキンスの演技が光ります 世界に10億人の信徒を擁するカトリック教会のトップがいかに孤独であるかを好演しています また、本物のベネディクト教皇がピアノを弾けたのかどうかは分かりませんが、彼が執務室のアップライト・ピアノでドビュッシー「月の光」を弾くシーンがあります また、自ら「これは悲劇の作曲家スメタナの『子守唄』だ」と言ってYAMAHAのピアノを弾くシーンもあります ノスタルジックなメロディーを聴きながら、ベルゴリオ枢機卿は若かりし頃に恋し、そして別れた女性を思い出します。その時、映像はカラーからモノクロに転換します とても印象的な音楽だったので念のため Wikipedia で調べてみましたが、それらしい曲は見つかりませんでした    本当にスメタナは「子守唄」を作曲したのだろうか

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N響から年間会員特典「2022年カレンダー」&「オリジナルCD」届く / 危ない「自転車スマホ」 / 「スーサイド・スクワッド」&「ワイルド・スピード ジェットブレイク」を観る ~ 新文芸坐

2021年11月22日 07時21分19秒 | 日記

22日(月)。昨日、バス停に向かって歩道を歩いている時、後ろから自転車に抜かれました。その後姿を見て唖然としました 前と後ろに幼児を乗せた若い母親が片手でハンドルを握り、片手でスマホを操作しながら運転していたのです これほど危険な行為はないと言っても過言ではないでしょう 自分一人で乗っているならいざ知らず、子どもを2人も載せて「自転車スマホ」をやるなど、はっきり言って母親失格です これが父親だったら父親失格です 「自転車スマホ」をやっていて老人と衝突し裁判で負けて膨大な賠償金を払った若者がいたというニュースをどこかで見た記憶があります 「歩きスマホ」も危ないですが、「自転車スマホ」はもっと危ないと自覚すべきです

話は変わりますが、NHK交響楽団から年間定期会員向けの特典オリジナルCDと2022年のカレンダーが送られてきました CDはトゥガン・ソヒエフ指揮N響によるリムスキー・コルサコフ「シェエラザード」(2019年1月16日の第1904回定期公演:サントリーホールでのライブ録音)です カレンダーは例によって楽器のアップが写真で紹介されています

 

     

     

     

     

ということで、わが家に来てから今日で2508日目を迎え、新型コロナウイルス感染拡大の対策としてワクチン接種の義務化や22日からのロックダウンの方針を打ち出したオーストリアの首都ウィーンで20日、コロナ対策への抗議デモが行われ、数万人が参加した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     ウィーン・フィルの来日公演はグッドタイミングだったね  高額で行かなかったけど

 

         

 

昨日、新文芸坐で「スーサイド・スクワッド」と「ワイルド・スピード ジェットブレイク」の2本立てを観ました

「スーサイド・スクワッド」はジェームズ・ガン監督による2016年製作アメリカ映画(123分)です

世界崩壊の危機が到来する。政府は、最強のスナイパーであるデッドショット(ウイル・スミス)や、ジョーカー(ジャレッド・レトー)に夢中のハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)ら、死刑や終身刑で服役中の悪党たちに10年の減刑と引き換えに特殊部隊「スーサイド・スクワット(決死隊)」に加わるよう命じる 命令に背いた者や任務に失敗した者には自爆装置が作動するという状況に置かれた14人は決死の戦いに挑む

 

     

 

本作は、スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンといったヒーローでお馴染みのDCコミックスに登場する悪役たちを主人公にしたアクション映画です

悪党ぞろいの彼らに与えられたミッションは、政府に都合の悪いことを隠蔽するための行動だったことに彼らは気が付きます そして最後に仲間割れしたうえで政府に反旗を翻すところがこの映画のミソで、普段ヒーローに叩かれている彼らがヒーローになるというストーリーです しかし、物語には続きがあって、生き延びた彼らは別のミッションを負わされて戦地に向かいますが、罠にはめられ全滅してしまいます。それがこの映画の本当のミソです それにしても、最後は巨大ヒトデとネズミの大群との闘いになるとは思ってもみませんでした アメコミが好きな人にはたまらない映画だと思います

 

     

     

         

 

「ワイルド・スピード ジェットブレイク」はジャスティン・リン監督による2021年製作アメリカ映画(143分)です

ドミニク(ビン・ディーゼル)はレディ(ミシェル・ロドリゲス)と幼い息子ブライアンの3人で静かに暮らしていたが、ある日仲間のピンチの知らせが届く ローマン(ダイリース・ギブソン)ら”ファミリー”と合流したドミニクは、現場で世界中のコンピュータ・システムを操る装置を見つけるが、突如襲撃を受ける 装置を奪っていったのは何と弟のジェイコブ(ジョン・シナ)だった 凄腕の殺し屋で一流ドライバーであるジェイコブは、実は某国の独裁者組織の一員だった ドミニクたちは世界を震撼させる陰謀を止めるために行動を起こす 兄と弟、そして”ファミリー”の運命やいかに・・・

 

     

 

本作は最初から最後まで疾走する車が登場するカーアクション映画です これでもか、というように次々と様々な車が登場し、次々と破壊されていきます 車を集めるだけでも相当なお金を使っているのではないかと想像します 本作は「ワイルド・スピード」シリーズの第9作ですが、それだけ続いているということは、世界中に”速い車”のファンが、あるいは車を派手に壊すことでストレスを解消する人が大勢いるということでしょう

 

    

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鈴木優人 ✕ 山下洋輔 ✕ 読売日響でガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」、ブルックナー「交響曲第4番」他を聴く

2021年11月21日 07時40分50秒 | 日記

21日(日)。わが家に来てから今日で2507日目を迎え、サキ米大統領報道官は19日の記者会見で、中国最高指導部メンバーだった張高麗元副首相との不倫関係を告白し、行方が確認できていない著名テニス選手、ポン・シュアイさんの状況について「深く懸念している」と表明した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     習近平政権は体制維持のためなら何でもやる  テニス選手の人権など何とも思わない

 

         

 

昨日、東京芸術劇場で読売日響「第242回土曜マチネーシリーズ」公演を聴きました プログラムは①R.アルフテル「祝典序曲」、②ガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」、③ブルックナー「交響曲第4番 変ホ長調 ”ロマンティック”WAB104(1888年稿:コーストヴェット版)」です

このシリーズは毎回のように9割くらいの集客力を誇っています プログラミングの妙なのか出演者の魅力なのかよく分かりませんが、読売をはじめとする新聞の案内広告やコンサート会場で配布されるチラシを使ったPRも大きな力になっているのかもしれません

 

     

 

オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの読響の並び コンマスは長原幸太、その隣は林悠介というダブル・コンマス態勢です

1曲目はR.アルフテル「祝典序曲」です この曲はスペインの作曲家ロドルフォ・アルフテル(1900-1987)が1952年に作曲した作品です 弦楽器から木管楽器へとメイン・テーマが受け継がれていきますが、全体としてタイトルの通り祝祭感に満ちた華やかな曲想です それにしても、鈴木優人という人は よくもこういう珍しい作品を探し出してくるものだなと感心します

2曲目はガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」です   この曲はジョージ・ガーシュイン(1898-1937)がジャズ・バンドで人気を集めていたポール・ホワイトマンの依頼により作曲、1924年2月12日にニューヨークで初演された作品です と書きましたが、実はこれには裏話があります ある日、ホワイトマンは「モダン音楽の実験」というテーマのコンサートを企画しましたが、新聞に「ガーシュインがジャズ協奏曲を作曲する」という記事を本人の了承を取らずに勝手に載せてしまいます 驚いたガーシュインはホワイトマンに連絡を取りますが、後の祭りです 公演まで1か月しかない中、ガーシュインは2台のピアノ用に作曲し、それを「グランド・キャニオン」で知られるグローフェがバンド用に編曲して急場をしのいだのです ガーシュインはホワイトマンのことを「白々しい」と思い、タイトル通り一時「ブルー(真っ青)」になったのではないかと想像します

山下洋輔が白を基調とする明るい衣装で登場、鈴木の指揮で演奏に入ります クラリネットが最低音からグリッサンドで上行して曲が開始されますが、あの女性奏者は誰だろうか? 読響のメンバーではないと思いますが、めっぽう巧かった 曲はジャズのイディオムがふんだんに使われていて、まさに「クラシックとジャズの融合」つまり「シンフォニック・ジャズ」の典型のような曲想です 山下のピアノが入ってきますが、この人の場合、どこまでが楽譜通りで、どこからが即興なのかが分からないほど”やりたい放題”という感じを受けます それが極端に出たのがカデンツァでした 以前同じ曲を弾いた小曽根真の場合は「軽快で洗練された演奏」という印象でしたが、山下洋輔の場合はどちらかと言うと「重く泥臭い演奏」という印象を受けました これは悪い意味に捉えられるかもしれませんが、そうではなく、小曽根真の方がジャズ寄りで、山下洋輔の方がクラシック寄りといったニュアンスです(これはあくまで個人の印象ですーと逃げておく)。演奏後は満場の拍手でした 気をよくした山下は名曲「枯葉」(たぶん)を本業スタイルで演奏し、やんやの喝さいを浴びました 稀代の演歌テナー、もとい、エンターティナーです

 

     

 

プログラム後半はブルックナー「交響曲第4番 変ホ長調 ”ロマンティック”」です この曲はアントン・ブルックナー(1824-1896)が1874年に作曲(第1稿:その後改訂)した作品です 第1楽章「静かに動きをもって(速すぎずに)、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「スケルツォ:動きをもって ~ トリオ:ゆっくりと」、第4楽章「フィナーレ:ほどよい動きをもって」の4楽章から成ります ブルックナーの交響曲は改訂版が複数存在することで有名ですが、この第4番も例外ではありません 江藤光紀氏のプログラム・ノートによると、この日演奏されるのは、初版を校訂し直し2004年に刊行されたコーストヴェット版によります ブルックナー・ヲタクには重要な問題でしょうが、私はまったく興味がありません

鈴木優人は全体的に速めのテンポでメリハリ良く音楽を進めていました 奏者では冒頭部分をはじめホルンが安定していました 木管ではフルート、オーボエが冴えていました 第2楽章では中間部で弦楽器のピッツィカートに乗せてヴィオラが悲し気なメロディーを弾く箇所が心に沁みました 第3楽章のフィナーレではティンパニの連打が強く印象に残りました 第4楽章の終盤では、オルガニストでもあったブルックナーの響きが、オルガニストでもある鈴木優人によって導き出され、音の大伽藍を築き上げました

時間を測っていたわけではありませんが、演奏がすごく長く感じました。終わったら、ブルックナーへの旅から帰ってきたような気持ちになりました

 

     

コメント (2)
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