人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「”文の京”の第九」公演チケットを買う~年末にA席:2,000円で第9が聴ける!

2015年10月31日 10時31分03秒 | 日記

31日(土).早いもので今日で10月も終わり,明日から11月です 先週,木枯らし1号が吹いたので,これから寒くなる一方なのでしょうね ということで,わが家に来てから399日目を迎え,コーヒーカップを味見するモコタロです

 

          

          このカップはご主人が会社で使っていたお茶用カップだってさ

 

  閑話休題  

 

12月16日(水)午後7時から文京シビックホールで開かれる「”文の京”の第九」のチケットを買いました 先日このブログで”お薦め”した公演です.プログラムは①ワーグナー「さまよえるオランダ人」序曲,②ベートーヴェン「交響曲第9番ニ短調”合唱付き”」です.キャストはソプラノ=西本真子,アルト=奥野恵子,テノール=朝倉佑太,バリトン=加藤宏隆で,合唱=「文の京」の第九合唱団,オケはSHOBIシンフォニーオーケストラ,指揮は大井剛史です SHOBIシンフォニーオーケストラは文京シビックホールのすぐ近くにある尚美学園のオーケストラです

チケット代はA席=2,000円,B席=1,000円で,全席指定です まだチケットは余っています.在京オケの第9は安くても5,000円以上はします.安価で第9が聴きたい向きには超お薦め公演です

 

          

 

  も一度,閑話休題  

 

12月31日(木)午後2時から東京文化会館小ホールで開かれる「ベートーヴェン弦楽四重奏曲”9曲”演奏会」のチケットを持っていると,当日午前11時半から東京文化会館4階会議室で開かれる「鼎談:ベートーヴェンを語る」を聴講することができます 出演は野平一郎,土田英三郎,平野昭の3人です.私は昨年この鼎談を聴いて非常に勉強になったので今年も申し込みました.先着70名で,チケットを持っていれば入場無料ですが,事前に予約が必要です.予約はミリオンコンサート協会(03-3501-5638)まで

 

              

 

  最後の、閑話休題  

 

昨夕,HCビル地下のK亭で当社のS氏の送別会がありました S氏は当ビル7階にあるS協会を35年,その後,現在のNPCに転職して6年7か月,合計41年7か月働き,今月いっぱいで任期満了につき退職になりました 幹事役の当社E部長,管理部K君によると,この日の出席者は当社社員10名,当社OBのS氏,防災センターS隊長,I副隊長,清掃責任者F君,ビルメンテナンスのI君,K君,S君,日本記者クラブのKさん,M君,K君,A君,テナント事業所T社のH社長,S女史,H事務所のH女史,W薬局のW社長ご夫妻,S建設のF君,IビルのK氏,T氏,当社の公認会計士T氏,会議のコーヒーをサービスしているK商事のM女史,N女史,K女史など有志33名が参加したとのことで、K亭が満席になりました

最初に幹事役のE部長から開会のあいさつがあり,次にいきなり主役のS氏が「ひと言お礼のあいさつ」を指名されました S氏は前週の会社の送別会の時は会の最後にあいさつしたので,そのつもりでいたようで,「まじっすか?」と言ってあいさつを始めましたが,いきなりの指名だったため話すべきことをかなりはしょって話していたようです S氏が話したかったのは次のようなことだったようです

「今日は公私ご多忙のところ,送別会に33名という多数の方々にごご臨席賜りありがとうございました 社団法人〇〇協会に35年、株式会社NPCに6年7か月務めた。協会では主に会議のための準備・設営や調査活動などをやってきたが,NPCに転職してからは,ビル全体の防火防災管理体制の整備や,株主総会や取締役会における役員変更登記などの仕事を中心に取り組んできた.つい先日,この6年7か月の間に名刺交換でいただいた名刺を整理したら計800枚もあった.警察や消防を始め,テナント各事業所,ビル関係者など多岐にわたる人たちと交流してきたのだとあらためて思った 協会に在職したまま定年を迎えて引退していたらこんなことは無かったと思う.NPCに来て,今までとまったく違うと思ったのはいわゆるアフター・ファイブに飲む機会が多いという事だった 夏は暑気払い,冬は忘年会があり,そのほかにも日常的に有力なテナントと飲む機会がかなりあった これはE部長の作戦によるところが大きい.こちらは日常的にコンサートの日程が入っており,しかも半年前からチケットを買っているということを考えれば,飲むためにコンサートを犠牲にしたくないので,E部長には向こう2か月間の午後5時半以降の予定表を渡すようにした.それによって,かなり計画的に区分けすることが出来るようになった E部長にはいろいろと気を使ってもらい感謝している 

年内はゆっくりとこれからのことを考えることにしているが,1月からは義理の父親が不動産管理の仕事を手伝ってくれと言っているので,お手伝いしたいと思っている.とくにどこかに通うというのではないようで,呼び出された時に出かけて行くという形態になりそうだ 娘は正社員としてIT関係の会社に勤めているが,息子は現在理科系の大学4年生で,来年4月から大学院に進むことが内定している.まだまだ手がかかるので気が抜けない

ところで,私は3つの年間目標を掲げている.①コンサート②映画③読書で合計300回・本・冊を達成することだが,コンサートに関しては現在160回だが,今年あと26回予定が入っているので,それをこなせば年末には186回になり,年間目標の180回を超えて自己新記録を達成する 一方,映画は,現在39本(目標55本),読書は59冊(目標65冊)と目標に達していない いずれにしても3本柱とも目標を達成したいと考えている.それらすべてをブログに書いているが,現在,読者登録している定期読者は647人,トータル・アクセスは約52万・IP,トータル閲覧数は約193万ページである.今朝現在のブログランキングは,gooブログ全体で約230万人中1850位,「クラシック」では333人中49位で,「クラシック・コンサート感想」ではここ1年間31人中1位を維持している 明日からの私が何をしているかはブログをご覧いただければ分かるようになっている.無事に生きているかどうか,たまにはブログをご覧いただければ幸いである あらためて本日の会へのご臨席に感謝申し上げる

次いで,当社のN専務からS氏のこれまでの人柄・仕事ぶりについての過分な言葉があり乾杯をしました E部長の「これ以上はセレモニーはありませんので,自由にご歓談ください」という言葉を合図に,ビール,日本酒,焼酎などを飲みながら約2時間楽しいひと時を過ごしました

ということで,S氏こと私は雇用期間任期満了につき昨日,NPCを退職いたしました

送別会の終わりに,T社のF君から退職祝をいただきました

 

          

 

家に帰って開けてみると赤白ワインのセットが入っていました F君ありがとうございました.これからもビルをきれいに保つようくれぐれもよろしくお願いします

 

          

 

W薬局のWご夫妻からは丁重なお手紙とクリスマス会の案内状とともに,軽いけれど重そうなお祝いをいただきました

 

          

 

中を開けてみると,高島屋のワイシャツ生地と仕立券が入っていました.Wさん,ありがとうございました クリスマス会には参加させていただきます

 

          

 

当社管理部K君からはセンスのありそうな薄いプレゼントをいただきました 何だろう?

 

          

 

メガネのレンズ・クリーナーでした.絵柄はバッハと音符です さすが一緒に仕事をしてきたK君.分かってますね 短い間でしたが一緒に仕事ができてうれしかったです.私が去った後は大変だと思いますが,『ピンチはチャンスだ』と考えて前向きに捉えてください.結果と評価は後から付いてきます 巣鴨の空から応援しています.万が一結婚式を挙げる時は二次会に声をかけてください

 

          

 

送別会に先立って,K法律事務所のKご夫妻と総務課長のFさんが8階の管理事務所を訪ねてこられ,退職祝としてワインのセットを贈ってくださいました K先生から「一応,紅白セットになっています」とお話しがあり,「こらからダジャレ合戦が出来なくなるのが寂しいです」と感想を述べられていました 私も同感です.先生のダジャレと私の洗練されたシャレとのバトルが出来なくなるのは涙が出るほど寂しい思いがします 奥様,Fさんともども長い間お世話になり,ありがとうございました

 

          

 

会社からは小さいけれど重いプレゼントをいただきました 開けてみると,21日に新橋第一ホテルで開いていただいた会社の送別会の時の記念写真が立派な写真楯に納まっていました.肖像権および個人情報保護法の観点から,ここで写真を公開できないのが残念です N専務はじめ社員の皆さま6年7カ月の間お世話になりありがとうございました

 

          

 

さて,K亭での送別会が終わった後,2つのグループに分かれてカラオケに行くことになり,私は新橋グループに着いて行くことにしました 参加者は当社のE部長,T監査役,OBのS氏,W薬局ご夫妻,T社N氏,K商事のNさん,Kさんと私の8人です それぞれの持ち歌を数曲ずつ歌って,10時過ぎに解散しましたが,デュエットもしたし,楽しいひと時を過ごすことができました ここでも幹事役を務めてくれたE部長には感謝感激雨あられです

当社の若手社員からは「荷物は宅配便で送った方がいいですよ」と言われていたのですが,「いや,明日のブログで紹介するので,手で持ち帰る」として重い荷物(実はありがたい退職祝)を両手に下げて地下鉄で帰りました.半端なく重かったのですが,良い重い出になりました 皆さん,お世話になりました.私は今日も明日もコンサートです.まったく変わらない日常生活が続きます

 

          

 

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森田芳光監督映画特集~「阿修羅のごとく」「失楽園」「家族ゲーム」を観る

2015年10月30日 07時02分17秒 | 日記

30日(金).わが家に来てから398日目を迎え,空き箱からtora家の夕食を想像する迷探偵モコタロです

 

          

             はは~ん tora家の夕食はビーフシチューだな!

 

  閑話休題  

 

昨日,休暇を取って飯田橋のギンレイホールで「神楽坂映画祭2015~森田芳光DAY」を観ました 「阿修羅のごとく」,「失楽園」,「家族ゲーム」の3本立てです

 

          

 

総入れ替え制で,それぞれ事前に入手した入場整理番号入りの整理券が必要です 私は10月3日にギンレイホールに行って整理券を3枚入手しています         

9時前に現地に着いたのですが,入口付近の広場はすでに人盛りが出来ており,5番キザミで呼ばれる番号を待っています 9時5分から,1番から10番まで,11番から15番まで・・・というように招集がかけられ入場していきました

 

          

 

9時20分から上映されたのは向田邦子脚本のテレビドラマを映画化した「阿修羅のごとく」です 2003年制作,上映時間136分の東宝映画です.父親(仲代達也)と母親(八千草薫),そして4人の娘たちを巡る,それぞれの恋愛事情が描かれています 父親が母親に内緒で外に女を囲っているという事実を目のあたりにした三女の目撃談から物語は展開しますが,何と言っても4人の娘役の女優たちが魅力を遺憾なく発揮しています 大竹しのぶは亭主に死なれ,妻ある男と別れるに別れられない関係を続ける長女を,黒木瞳は亭主の浮気を疑いながら生活する次女を,深津絵里は生真面目で恋愛に疎い三女を,深田恭子はボクサーと結婚を果たす四女を,それぞれしっかりと演じています

私は黒木瞳ファンなので彼女の姿ばかりを観ていましたが,今回この映画を観て演技の素晴らしさを再認識したのは深津絵里です 自分の父親の素行調査を依頼した興信所の所員(中村獅童)とのぎこちないやり取り,結婚式でのハッとする美しさ,妹を救うため強請りを追い払うための強い行動,それらすべてのシーンで深津絵里の魅力が十分発揮されていました

映画の中で,母と次女がレストランで食事をし,外に出ると雪が降っているシーンがありますが,「松本楼」と看板が映し出されていました.当ビル10階のレストランAから一望できる日比谷公園の一角にある老舗レストランです

この映画の魅力は言うまでもなく絢爛豪華なキャスト陣ですが,ここで一番賞賛されるべきは,原作者・向田邦子でしょう

 

          

 

次に上映されたのは11時50分開演の「失楽園」です.言うまでもなく,渡辺淳一原作のベストセラー小説の映画化です 1997年制作,119分の東映映画です 大手出版社の閑職にあり妻子のある男(役所広司)と,書道教室の先生で,夫のある女(黒木瞳)とのダブル不倫の果ての道行き物語です 官能的なシーンが少なくありませんが,いやらしさは極力抑えられています この映画の魅力はもう,黒木瞳に尽きます 

男が出版社の近くを歩くシーンで神保町の老舗喫茶店「さぼうる」が映し出されていました 今でも健在ですが,行列が出来る喫茶店は「さぼうる」くらいなものでしょう

 

          

 

最後に上映されたのは,午後2時5分開演の「家族ゲーム」で,1983年制作,上映時間106分です

ストーリーは,高校受験を控えたある家族のところに家庭教師(松田優作)がやってくる.クラスで下から数えた方が早い成績の次男坊の成績を上げるために奮闘努力を促す 喧嘩して負けてくれば勝つための闘う方法を教える 出されたお茶やコーヒーは一気飲みする.遂に次男坊は第一志望校に合格する

食事のシーンは不思議な光景が見られます.テーブルを囲まないで,横一列になり肩と肩を触れ合いながら食事します 家庭教師は食事をしながら,だんだんエスカレートしてきて,料理は手づかみで食べるは,ワインはぶちまけるは,ものすごい光景が展開します このシーンでは涙が出るほど笑いました 松田優作のコメディアン的な側面を見たような気がします.父親役の伊丹十三,母親役の由紀さおりがそれぞれ良い味を出しています

父親役の伊丹十三が朝食で目玉焼きの黄身の部分を直接口を付けて吸うシーンがありますが,当時,伊丹氏はエッセイか何かで「目玉焼きの正しい食べ方」というのを書いていたのを覚えています その中の一つに「黄身を吸う」というのがあったのかも知れませんが,そこまでは思い出せません おかしなキャラを持った俳優であり監督でした

この日上映された3本の映画はいずれも初めて観ましたが,内容的にはまったく異なるテイストの作品ではあるものの,強烈な個性を持った俳優たちの魅力を十分堪能することが出来た点で共通していました

 

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「人生最高のクラシック」「幽霊ピアニスト事件」「悲しみのイレーヌ」「大世界史」他を買う

2015年10月29日 07時01分10秒 | 日記

29日(木)。わが家に来てから397日目を迎え,オヤツを食べることに専念するモコタロです

 

          

          幸せだな~ ぼかぁ オヤツを食べてる時が一番幸せなんだ

 

  閑話休題  

 

昨夕、当社と新聞協会と記者クラブの各事務局による「三社会」が新橋5丁目のYで開かれました 言い出しっぺの新聞協会のY総務部長が30分遅刻したことについては,他の参加者は一言も不平不満を述べず,先に生ビールで乾杯して待ちました.大人の対応です

参加者は新聞協会からY総務部長,A総務主管,記者クラブからH事務局長,K総務部長,そして当社からT監査役と私の計6名です 全員揃ったところで再度乾杯して,ビールや日本酒を飲みながら談笑しました 一部の参加者の間でダジャレが飛び交っていましたが,他のメンバーは粛々と食べることに専念し”馬耳東風”を決め込んでいました.大人の対応です

新聞協会総務主管のAさんは,数少ない女性主管(世間の”課長職”)の一人ですが,美人というのはこういう人のことを言うのでしょう 私の自慢は,彼女が入社の面接試験の時に面接官の一人に加わり,彼女の本採用に関わったことです 複数の面接官のAさん(当時は独身でNさん)に対する共通の評価は「清楚でおとなしく,お嫁さんにしたい候補者ナンバー・ワンだが,芯は強くしっかり者タイプ」というものでした それは誰が見ても同じのようで,入社からほんの数年で人妻になってしまいました.その時は(他の独身男性と同様)すごく寂しい思いをしました 今では,母親として子育てをしながら,組織の顔として働いておられますが,いくつになっても若く美しいことに変わりはありません

楽しい懇親会が終わった後,別れ際に,Aさんからチョコレートとお菓子をセットでいただきました 思わぬプレゼントに幸せな気持ちでいっぱいです Aさん,ありがとうございました

 

            

 

  も一度、閑話休題  

 

本を6冊買いました 1冊目は許光俊著「人生最高のクラシック」(光文社知恵の森文庫)です  このブログでも同じ著者の「世界最高のクラシック」をご紹介しましたね

 

          

 

2冊目はフレドゥン・キアンプール著「幽霊ピアニスト事件」(創元推理文庫)です.これはタイトルに魅かれて買いました

 

          

 

3冊目はピエール・ルメートル著「悲しみのイレーヌ」(文春文庫)です.ルメートルと言えば「その女アレックス」の衝撃が忘れられない作家です

 

          

 

4冊目と5冊目はピエール・ルメートル著「天国でまた会おう(上・下)」(早川文庫)です.以下同文

 

          

 

          

 

6冊目は池上彰・佐藤優著「大世界史~現代を行きぬく最強の教科書」(文春新書)です.この二人は現代の日本における2大知識人と言っても良いでしょうね

 

          

 

読んだ後の感想は,いずれこのブログでご紹介していきます

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誉田哲也著「幸せの条件」を読む~”臨時”農業女子の成長物語

2015年10月28日 07時03分22秒 | 日記

28日(水).わが家に来てから396日目を迎え,ハロウィンの土手カボチャの前でたたずむモコタロです

 

          

            ハロウィンだぜ~ ぼくもウサギに変身しようかな・・・・???

 

  閑話休題  

 

昨日「秋の総合防災訓練」が行われ当ビルのテナント事業所から多数の方々が参加しました 避難訓練のあと,夏に実施された丸の内消防署主催の「自衛消防訓練審査会」で警備隊・白チーム24隊の中で準優勝を勝ち取った我らがNPCビル自衛消防隊による消火栓操法の模範演技が披露されました キビキビとした3人の隊員(指揮者K君,一番員T君,二番員I君)に対し訓練参加の皆さんから惜しみない拍手が贈られ,訓練の視察に見えた丸の内消防署有楽町出張所のS所長からも賞賛の言葉をいただきました

夕方から,地下の焼鳥0で公称「反省会」と呼ばれる「打ち上げ」が開かれ,当ビルの訓練関係者が約30名参加しました 約2時間ほどそれぞれのテーブルで談笑する姿が見られましたが,中締めの時間になった時,防災センターのS隊長が突然立ち上がり,「これまでお世話になったS管理部長に感謝の意味を込めて防災センター全員の気持ちとして花束を贈呈したいと思います」と発言,一番若いA隊員から花束をいただきました

 

          

 

その後,「記念品として」ということで,I副隊長から日本酒をいただきました

 

          

 

私にとって「青天の霹靂」でした.私からは「まさか防災センターの皆さんから,このような花束や記念品をお贈りいただくとは思ってもみなかった.ありがたく頂戴する」とあいさつしました 

この会には警備・清掃を請け負っているT社の幹部・SさんとUさんもお見えになっており同じテーブルで飲みましたが,「当ビルは日ごろから内外のVIPが来館する特殊な性格を持っているが,T社からは多くの社員の中から良い人材を送ってもらい感謝している」とお礼を述べました

お開きの後は,X部長に誘われて都内某所に行って  を歌ったような気がしますが,たぶん気のせいでしょう 訓練参加のテナント事業所の皆さん,訓練の裏方を務めてくれた警備,清掃,ビルメンテナンスの皆さん,管理事務所の社員のみなさん,お疲れ様でした

 

  も一度,閑話休題  

 

誉田哲也著「幸せの条件」(中公文庫)を読み終わりました 誉田哲也は1969年東京生まれ.「ジウⅠ,Ⅱ,Ⅲ」「ストロベリーナイト」など衝撃的な小説を書いてきた人です.このブログでも何冊かご紹介してきましたね

 

          

 

片山製作所に勤務する瀬野梢恵は三流大学理学部卒のあまり冴えない女子 その梢恵に社長から「単身長野に赴任し,新燃料・バイオエタノール用の米を作れる農家を探してこい」という社命が下る 農業を知らない梢恵は行く先々で断られるが,宿泊したユースホステルから農業法人「あぐもぐ」を紹介される.社長の安岡茂樹と妻の君江との出会いによって,梢恵はなりゆきで農業見習いを始めることになる.梢恵は茂樹らに叱咤激励されながら農業を知り,農作業を通じて人生観を変えていく

登場人物が魅力的です.つっけんどんだが農業のプロとして頼もしい茂樹,何かと梢恵をかばい包み込んでくれる君江,東京に憧れ梢恵にまとわりつく君江の娘・朝子,強引だが実は思いやりのある片山社長・・・・・一人一人の性格が良く書き分けられています

ハードボイルド的な小説で名を知らしめた誉田哲也が書いた珍しい”臨時”農業女子の成長物語です 読み終わったあと,農業についての知識が身についていることに気が付きます.お薦めします

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読響2016-2017シーズン会員継続へ~円安で会費が値上がりしても割安と判断

2015年10月27日 07時06分59秒 | 日記

27日(火)。わが家に来てから395日目を迎え,足マッサージ機の合間で方向性を失うモコタロです

 

          

                              今朝も ご主人は パソコンの立ち上げに 苦労していたよ

 

  閑話休題  

 

昨日昼、当社のU顧問と新橋で会食しました U顧問は専務取締役時代に、私を元の職場から今の会社に引き上げてくださった方です。会食したのは、静岡のうなぎ問屋直営店という「う奈ぎのお宿」という名前のお店です.うなぎと肝吸いを美味しくいただきながら,現在の職場に転職してからの6年半の来し方を語り合いました ふと思ったのですが,お店の名前が「うさぎのお宿」だと、モコタロのゲージになってしまう Uさんごちそうさまでした

 

          

 

    も一度、閑話休題  

 

昨夕、新橋第一ホテル東京4階の「プリマベーラⅡ」で、西新橋1丁目第一町会主催の「秋のレクリエーション」があり、当社からも6人が参加しました 当社の管理するPCビルは内幸町町会の構成員なのに,なぜ西新橋1丁目の町会の行事に参加するのかというと,西新橋地区と内幸町にまたがる「近隣ビル懇話会」というゆるい組織のメンバーだからです ビールやワインを飲み,ビュッフェスタイルで食事をいただきながら,テーブルマジックショーを堪能しました

 

          

 

マジックショーは主催者側の”企業秘密”のため,残念ながらここに写真を公開することは出来ません 上の写真だけしか掲載しないのは”看板倒れ”ではないか,という批判があるかと思いますが,その通りです.私だったら石を投げます

マジックショーは,トランプを使ったマジックが中心でしたが,鳩も出ました 私の周りでは「みんなが食事をしている間に鳩が飛び回っていたらハト迷惑だよね」「鳩のトリックでマジックを決めたらハト・トリックだね」「あちこちに鳩が散らばっていたらハト・ランダムだよな」「ピジョンのないシャレだねえ」などと,どーしょうもないシャレが約2名の間で飛び交っていましたが,聞いている人は誰もいませんでした

当社のH女史がマジックショーのアシスタントに抜擢されて舞台デビュー,高級(?)腕時計をゲットしたばかりでなく,参加者全員による抽選会でも当選し,見事に豪華景品を獲得したことを報告しておきます これぞまさしくイリュージョン

 

  も一度、閑話休題  

 

読響から正式に2016-2017シーズン会員継続案内が届きました 現在はサントリーホールでの「定期演奏会」のS席会員ですが,料金表をみると45,300円という金額が目に入ったので,継続しようと思ってよく見ると「A席45,300円」となっており,S席は49,800円と値上がりしているのです そこで,前に届いた読響からの会員宛て文書を読み直してみると,確かに「世界的な指揮者,ソリストを欧米から招聘するための費用は円安で増大しており,会員券料金の設定に当たり,割引率の見直しを行うことにした」旨の説明がありました 読響としては手続きを踏んで値上げの件を会員に案内していたことになります

プログラムの内容から,すでに会員継続は決めているので,席のランクをどうするかの問題です ここで比較するのは長年会員を継続している東京交響楽団です.東響のサントリーホール・シリーズのS席は今期57,000円ですが,案内によると次期は58,500円とシレッと値上げしています これと比較して読響サントリー公演は同じ年10回でS席49,800円ですから,東響と比べればかなり安くなっています もちろん,プログラムも違うし出演者も違いますが.結論としては読響もS席で継続にすることにしました ただし,現在の席は1階センターではあるものの,すぐ後ろの席がA席で,S席の中の最後列で条件が良くない席です.そこで,同じS席でもより良い席を確保する方針で継続することにしました

 

          

 

          

 

          

 

          

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ヘンヒェン+新日本フィルでブラームス「交響曲第1番」「Vn協奏曲」を聴く

2015年10月26日 07時05分47秒 | 日記

26日(月).昨日は寒かったですね.東京にも木枯らし1号が吹き荒れたそうです どんなに寒かろうが一日中家の中にいて外の様子が分からない存在がここに わが家に来てから394日目を迎え,先住民の黒猫君とツーショットに納まるモコタロです

 

          

                 これは先住民の黒猫君です よろぴく!

 

  閑話休題  

 

昨日,サントリーホールで新日本フィルの第548回定期演奏会を聴きました プログラムは①ブラームス「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」,②同「交響曲第1番ハ短調」で,①のヴァイオリン独奏はクララ・ジュミ・カン,指揮はハルトムート・ヘンヒェンです

 

          

 

演奏に先立って,ロビーの一角でプレ・コンサートが開かれました 演奏曲目はドヴォルザークの「弦楽五重奏曲」の第1楽章です.演奏はヴァイオリン=チェ・ムンス,佐々木絵理子,ヴィオラ=脇屋冴子,チェロ=矢野晶子,コントラバス=渡邉玲雄というメンバーです なかなか聴く機会のない曲なので新鮮に感じました ロビーが多くの聴衆で埋まり盛況でした

今期から2階の右サイドの席で聴いています.会場を見渡すと,9月の定期公演よりは聴衆の数が多いような気がします やはりプログラミングの問題があるのでしょうか?前回は武満+シューベルト+ビゼーで,今回はブラームス2曲です

 

          

 

ハルトムート・ヘンヒェンは1943年ドレスデン生まれですが,ドイツで活躍の後,オランダに移って指揮活動を展開しました

コンマスはチェ・ムンス.オケは第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが左右に分かれる対向配置をとります.ドイツ出身の韓国系ドイツ人クララ=ジュミ・カンが金色のゴージャスなドレスで指揮者とともに登場します ヘンヒェンのタクトでブラームス「ヴァイオリン協奏曲」の第1楽章が開始されます.この曲はソリスト対オーケストラの”競争曲”ではなく,ソリストもオケの一員となって”共奏曲”として演奏を展開します まるで交響曲と言っても良いかもしれません.そうは言うものの技巧的にはかなり難しい曲で,オケに埋もれない力強さが求められます

クララ=ジュミ・カンは何年か前に一度聴いたことがあるように思いますが,いつどこで何を聴いたのか思い出せません ただ,当時は”少女”という印象を抱いたのを覚えています.それに比べて,今回目の前に見る彼女はまさに成熟した”大人”の美しい女性でした

彼女は確かな実力を背景に,どっしりしたヘンヒェン+新日本フィルのサポートのもと,伸び伸びと,そして力強くブラームスの世界を描き出します

第2楽章冒頭はオーボエの長いソロで始まりますが,このソロがべら棒に上手いのです 首席奏者の古部賢一は降り番なので,あらためて出演者一覧(配置図)で確かめると小畑善昭という「本日の客員奏者」の名前がありました.この人どこかで見たことがありますが,思い出せません

第3楽章は”明るいブラームス”の典型のような音楽で,躍動感に溢れています ソリストもオケもノリにノッています.こういう演奏で聴くと,ブラームスっていいなと思います

鳴り止まない拍手に,クララ=ジュミ・カンはバッハの無伴奏ヴァイオリン組曲第3番から「ラルゴ」をニュアンス豊かに演奏しました ヴァイオリニストのアンコール曲としては,バッハの”無伴奏”が多いように思いますが,この日のメインがドイツのブラームスなので同じドイツのバッハを選んだという側面もあるでしょう.素晴らしい演奏でした

 

          

 

休憩後はブラームス「交響曲第1番ハ短調」です.ブラームスが最初にこの曲を構想したのは1855年で,完成したのは1876年でした.なんと21年もの年月をかけて交響曲第1番を書いたことになりますが,ベートーヴェンの9つの交響曲を前にして,それを超える交響曲を書く覚悟が必要だったのでしょう 指揮者ハンス・フォン・ビューローは,この曲を「ベートーヴェンの第10交響曲」と呼びましたが,ベートーヴェンの正統的な後継者として認めた発言だったのでしょう 19世紀後半のドイツ・ロマン派交響曲の大傑作と呼ばれるのも当然と言える魅力に満ちた曲です

第1楽章はティンパ二の連打により開始されますが,このティンパ二が素晴らしい これを聴いてこの演奏の成功を確信しました 第2楽章ではオーボエ,クラリネット,フルートといった管楽器が活躍しますが,さきに紹介したオーボエの小畑善昭,クラリネットの重松希巳江,フルートの白尾彰の演奏は特筆すべき素晴らしさでした

第2ヴァイオリン首席・佐々木絵理子の隣に見たような顔の人が座っています.出演者一覧で確かめると,数年前まで都響の第2ヴァイオリン首席・エンカナさんの隣りで弾いていた平尾真伸氏でした.色々な人が客演しているのですね

さて,私がこの曲を聴く時にポイントとしているのは第4楽章の中盤,明るいホルンの旋律(1868年にブラームスがクララ・シューマンの誕生日に贈った,スイスのアルペンホルンの旋律)が響き渡った後,弦楽器によりメインの主題が演奏されるところです ヘンヒェンはごく自然に主題を演奏させます.これを聴いた時,「上品だな」と思いました これを,これ見よがしに力を込めて演奏すると下品になります

オケは終盤にかけて熱を帯びフィナーレに突入します.極めてドイツ的な堂々たるフィナーレでした

振り返ってみると,私にとって先週は「ブラームス週間」でした 月曜はソウル・フィルで「ダブル・コンチェルト」と「第4交響曲」を,木曜はチョン・ミョンフン他で「ピアノ三重奏曲第1番」を,そして昨日は「ヴァイオリン協奏曲」と「第1交響曲」を聴きました

秋たけなわの今思うのは,「ブラームスは秋によく似合う」ということです

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パーヴォ・ヤルヴィ+五嶋みどり+N響でショスタコーヴィチ「Vn協奏曲」他を聴く

2015年10月25日 08時12分55秒 | 日記

25日(日).わが家に来てから393日目を迎え,オヤツを求めて居間をさまようモコタロです

 

          

 

  閑話休題  

 

昨日,NHKホールでNHK交響楽団の第1819回定期演奏会を聴きました プログラムは①トゥール「アディトウス」,②ショスタコーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲イ短調」,③バルトーク「管弦楽のための協奏曲」です.②のヴァイオリン独奏は五嶋みどり,指揮はN響首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィです

 

          

 

自席は2階R15列3番,右グロック左から3つ目です.会場はほぼ満席 NHKホールでのN響定期は高齢化が進んでいて,時に「ここは老人ホームか?」と思うことがあるのですが,この日は,ざっと見渡したところ若い人もかなり見受けられました これってヤルヴィ効果

舞台上のオケは左奥にコントラバス,前に第1ヴァイオリン,右にチェロ,ヴィオラ,第2ヴァイオリンという対向配置をとります コンマスは伊藤亮太郎です.この人は第1コンサートマスターの篠崎史紀(マロ)のように,オケが揃った後に堂々と登場することはありません オケのメンバーと一緒に出てきて,いつの間にかコンマスの席に座っています.N響のコンマスに招かれて間もないので遠慮があるのかも知れません

1曲目のトゥール「アディトゥス」は,ヤルヴィと同郷の作曲家トゥールによる「接近,入口,始まり,偶然」を意味する曲です ヤルヴィのタクトで曲が始まります.冒頭はNHKのど自慢の”キンコンカン”のチューブラー・ベルと金管の下降音型から始まります トゥールはロック・バンド出身ということがすが,作品にはその片鱗も見い出せません.立派な”現代音楽”です

さて,2曲目はショスタコーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調」です 白と黒を基調とするシンプルでシックなドレスに身を包まれた五嶋みどりがヤルヴィに伴われて登場します

ヤルヴィの合図で第1楽章「ノクターン」が開始されます.ひと言で言うと「暗い」音楽が続きます 独奏ヴァイオリンが叙情的かつ陰鬱なメロディーを奏でていきます 第2楽章「スケルツォ」を経て第3楽章「パッサカリア」に移ります.終盤のカデンツァでは,五嶋みどりはまるで何かに憑りつかれたように身体全体を使って何かを訴えかけます そのまま第4楽章「ブルレスカ」に突入します.フィナーレのプレストは圧巻でした

五嶋みどりの演奏を生で聴くのは,多分今回が初めてですが,これが”世界の五嶋みどり”か という存在感抜群の堂々たる演奏でした

 

          

 

休憩後は,バルトーク「管弦楽のための協奏曲」です この作品はアメリカの指揮者クーセヴィツキ―からの依頼によって書かれました.バルトークはこの曲で,楽器によって馬の鳴き声を表現したりして”遊んで”います バルトークというと何となくとっつきにくい感じがありますが,この曲を聴くとユーモアに溢れた人だったのだと再認識します ヤルヴィのタクトさばきは見事だったし,それに着いて行ったN響のメンバーも見事でした

 

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佐藤正午著「アンダーリポート/ブルー」を読む~交換殺人は本当にあったのか?

2015年10月24日 09時03分59秒 | 日記

24日(土)。わが家に来てから392日目を迎え、何やら独り言をつぶやいているモコタロです

 

          

           ぼくには プレゼントこないんだけど ほしいな~ 付け届け

 

  閑話休題  

 

義父からワインと日本酒のセットが送られてきました 日本酒は東京の地酒「澤ノ井」です 先日、義父の家に行ったとき「普段、家では何を飲んでいるの?」と聞かれ、「夏はビール、秋・冬はワイン と日本酒  です」と答えたことが伏線になったようです このところ各方面からプレゼントが多いような気がしますが、たぶん気のせいではないような気がします きっと何かあるのでしょう

 

          

 

  も一度,閑話休題  

 

佐藤正午著「アンダーリポート/ブルー」(小学館文庫)を読み終わりました 佐藤正午は1955年長崎県生まれ.現在も長崎で小説を書いています.佐藤正午と言えば「身の上話」の衝撃のラストが忘れられない小説家です

「自宅マンションの隣人が何者かに金属バットで撲殺され,事件が未解決のまま15年が経った 検察事務官・古堀徹のもとに,当時4歳だった被害者の娘が訪ねて来る.娘の話によると,今は別の男と暮らす母親は15年前の出来事について自分にウソをついている.なぜ事実を隠そうとしているのか.直接母親に聞いてみても記憶違いだと言って取り合ってくれないと言う.古堀は当時の日記や調書を調べ,当時の記憶を手繰り寄せながら,ある仮説を立てる それは,もう一人の女がからむ交換殺人という普通には考えられない人殺しで、撲殺した犯人は古堀の元妻の身近な人物というものであった 果たして、この仮説は正しいのか?」

 

          

 

物語は,古堀がその人物を訪ねるシーンから始まりますが,この物語の最後まで読むと,読者は最初のシーンに戻されることになります さらにその後日談である「ブルー」を読むと,それを上回る衝撃を受けます こういう手法は佐藤正午ならでは,です

私の大好きな小説家,あの伊坂幸太郎が巻末の解説で次のように書いています

「難解な言葉を駆使したり,退屈なストーリーを用意して『よく分からない』小説にすることは比較的,容易だろう その反対に,シンプルな筋書きを,決して難しくない文章で描き,迷宮のように仕上げるのは至難の業だ.この作家はそれをやる エンターテインメントや純文学の区別などどうでもいい.『本物の小説家』とはこういう人のことを言うのだ(と僕は思う)」

まさにその通りです 私にとってこの「アンダーリポート/ブルー」は「身の上話」に次いで衝撃を受けた作品です 今年読んだ本の中でも一,二位を争う面白い作品で,一気読み必至の小説です.超お薦めです

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「ピアニスト チョン・ミョンフンの室内楽」を聴く~演奏曲目全曲変更!

2015年10月23日 07時02分14秒 | 日記

23日(金).昨日、日本記者クラブのI氏とクラブ・レストランでランチしました 別れ際に「お世話になっているので」ということで、プレゼントをいただきました 最近よく、いろいろな人からプレゼントをいただきます

 

          

 

包みを開けてみると,記者クラブ特製のマグカップが出てきました.大切に使わせていただきます.Iさん,ありがとうございました

 

          

 

ということで、わが家に来てから391日目を迎え、床に寝そべるモコタロです

 

          

               ちーす 今日もパソコン動いてよかったね~

 

  閑話休題  

 

昨夕,サントリーホールで「ピアニスト チョン・ミョンンフンの室内楽」公演を聴きました これは「サントリーホール・スペシャルステージ2015」の一環として開かれたもので,日韓国交正常化50周年を記念したコンサートの第3日目(最終公演)です

 

          

 

当初発表されていたプログラムは①ブラームス「ピアノ四重奏曲第3番ハ短調」,②同「ピアノ五重奏曲ヘ短調」でした が,昨日朝,サントリーホールから届いたWEB会員宛てのメール(21日16時発信)を見ると,「出演者の希望により」2曲とも曲目が変更されていました 演奏会の前日午後4時に曲目変更が発表され,しかも全曲が変更されたことに驚きを禁じ得ません 練習時間の確保も必要だろうし,いったいいつ出演者全員の了解を取り付けて曲目変更を決定したのか,非常に疑問に思いました

変更後のプログラムは①ブラームス「4つの小品・作品119」,②モーツアルト「ピアノ四重奏曲第1番ト短調K.478」,③ブラームス「ピアノ三重奏曲第1番ロ長調」です 先週末から昨日まで変更前の2曲をCDで予習していたのに,まったくの徒労に帰してしまいました しかし,変更後の曲目については何の不満もなく,とくにブラームス「ピアノ三重奏曲第1番」はブラームスの曲の中で一番好きな作品なので大歓迎です

出演は,ピアノ=チョン・ミョンフン,ヴァイオリン=スヴェトリン・ルセヴ,成田達輝,ヴィオラ=ファン・ホンウェイ,チェロ=堤剛で,当初発表のメンバーと変更はありません

 

          

 

自席は1階13列15番,左ブロック右通路側です.会場は7~8割埋まっている感じでしょうか ステージ中央にはグランドピアノがデンと構えています.チョン・ミョンフンが登場します が,マイクを持ち,通訳を伴っています 何事かと思っていると,急な曲目変更についての釈明でした.チョン氏は語ります

「左手に痛みがあり,最初は上部だったのが次第に下に降りてきた ブラームスの『ピアノ四重奏曲』と『ピアノ五重奏曲』は,左手で低音部の”重い音”を弾くのに相当な力を入れなければならないので,演奏に辛いものがある マネジメント側から『より軽いタッチの曲に変更してはどうか』というアドヴァイスを受け,それを受け入れることにした 曲目は変更になったが,変更前に負けない魅力ある選曲になったと思うが,いかがだろうか

これには私を含めて納得する聴衆が多く,拍手が起きました チョン・ミョンフンは舞台袖に引き上げず,そのままピアノに向かい,最初の曲,ブラームスの「4つの小品・作品119」を弾き始めました 4つ目の「ラプソディ」はシューマンの「アラべスク」に変更されました.これも左手の重い音がネックになっているのでしょう チャイコフスキー国際コンクール第2位入賞のピアニスト,チョン・ミョンフンの面目躍如の演奏でした

次いでピアノのチョン・ミョンフン,ヴァイオリンの成田達輝,ヴィオラのファン・ホンウェイ,チェロの堤剛の4人が登場し,モーツアルトの「ピアノ四重奏曲第1番ト短調K.478」の演奏に入りました モーツアルトが29歳の時の作品ですが,当時のピアノ四重奏曲はピアノとヴァイオリン2本とチェロによる編成が一般的だったのに対し,弦楽をヴァイオリン,ヴィオラ,チェロとし中音域を充実させました

ヴィオラの主張がやや大人しい感じがした半面,チョン・ミョンフンのピアノは絶好調で,さすがは世界のチャイコフスキー・コンクール第2位の実力だと思いました

 

          

          

休憩後はブラームスの「ピアノ三重奏曲第1番」です この曲はブラームスが21歳の時に完成した作品ですが,その後30年以上経った1889年(ブラームス56歳の時)に大幅な改訂を行い,全体的にスリムにしたのでした

この曲はブラームスの数ある魅力的な室内楽曲の中でも一番好きな曲です 数年前にチョン姉弟トリオでこの曲の演奏を聴いたときは,チョン・ミョンフンのピアノの冒頭のテンポが速すぎて,がっかりした苦い思い出があります したがって,今回の”曲目変更”は吉と出るか凶と出るか,賭けのようなものだったのです

さて,その冒頭です.チョン・ミョンフンのピアノが入ってきます.良いテンポです 次いで堤剛のチェロが,そしてルセヴのヴァイオリンが参入します.とても良い感じです.ブラームスのピアノ・トリオはこうでなくっちゃ,というテンポ設定です ブラームスは急いではいけません 

3人とも素晴らしいのですが,今回聴いて認識を改めたのは堤剛のチェロです 今までは,どこが良いのか分からないところがあったのですが,今回のブラームスは本当に素晴らしい演奏でした ブラームスにはある程度,演奏家の熟練が必要なのだろうか,と思わせる堂々たる演奏でした チョン・ミョンフンのピアノは,もうピアニストとしてプロです.リサイタルに客を呼べる実力です

この日の演奏曲目変更は,ブラームスの重厚な2曲を期待していた聴き手にとってはアンラッキーな出来事だったかも知れませんが,私にとっては”災い転じて福と為す”といったラッキーな出来事でした そういう風に思わせたのは指揮者チョン・ミョンフンのピアニストとしての実力でした

 

          

 

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西加奈子著「ふくわらい」を読む~”先っちょ”で人を理解する話

2015年10月22日 07時04分34秒 | 日記

22日(木).わが家に来てから390日目を迎え、人生の黄昏を背中で示すモコタロです

 

          

           どうせおいらは ヤクザな兄貴 わかっちゃいるんだ 妹よ,てか

 

  閑話休題  

 

昨夕,当社の社員一同が新橋駅前の第一ホテル2階,フレンチ・レストラン「アンシャンテ」に集い,会食しました まるでヴェラスケスの絵に出てくるような宮廷の”鏡の間”(そういうのがあれば)のような豪華な部屋で,部屋に入っただけで貴族の仲間入りをしたような気持ちになりました 会合の趣旨はこの日の”主役”の要望により,ブログ上では秘匿扱いになっています.ご了承ください

最初にN専務の挨拶があり,次いでT監査役の音頭で乾杯しました 料理はフランス料理のフル・コースです.最初は「ドライフルーツを合わせたパテ 木苺のソース添え」.絶妙の味です

 

          

 

次は「カリフラワーのポタージュ」です.初めていただきましたが,美味しいです.飲み物は白ワインに代わっています

 

          

 

次は「真鯛のアラヴァプール モロヘイヤのソース」です.肉が軟らかいのでスプーンとフォークでいただきました

 

          

 

次はメイン・ディッシュの「牛ヒレのポワレ赤ワイン風味の巨峰をあわせたソース」です.軟らかい肉で,ソースが抜群に美味しかったです

 

          

 

次はデザート.「フルーツと木苺のゼリーで飾ったパッションフルーツ風味のチョコレートムース」です 周りのゼリーを数えてみたら12ありました.これって,日時計を表しているのかな???隣席のN専務の解釈は「オレンジ色のパッションフルーツは朝を,左隣のオレンジは昼を,その隣のキウイは夜を表しているではないか」とのこと.言い得て妙です

 

          

 

もちろん最後の仕上げはホット・コーヒーですが,ありふれていて絵にならないので省略します 美味しかった3種類のパンを含めて,どれもが「アンシャンテ」(フランス語で”ようこそ”の意味)自慢の料理で,上品かつ美味な逸品揃いでした 食後に全員で写真を撮りました.幹事のK君お疲れ様でした 

この後,有志6名で都内某所(ここだけの話,上野です)のクラブJで,飲みつつカラオケを歌いました 人数が多かったので歌は3曲程度しか歌えませんでしたが,超楽しかったです 帰りがけにお店のママからお土産をいただきました.音符に”フィガロ”,これはほとんどモーツアルトです まるで私がこの日の主役のようです 世話役のE部長,ありがとうございました

 

          

 

  も一度,閑話休題  

 

このブログでもご紹介した「コバケンとその仲間たちオーケストラ コンサート」のチケットを買いました たまたま11月1日(日)にコンサートの予定が入っていなかったので,またチケット代が3,000円と格安だったこともあり,躊躇なくチケットを買い求めました

 

          

 

さて,今日もコンサート会場で配られるチラシの中からチケット代が比較的安価なコンサートをご紹介します 1枚目は,11月18日(水)午後7時から虎の門のJTアートホール アフィニスで開かれる「愛と追憶の六重奏」公演です.プログラムは①ブラームス「弦楽六重奏曲第2番」,②シェーンベルク「浄められた夜」で,出演者はヴィオラの鈴木康治ほかすべて読響の楽員です.チケット代は全席自由で4,000円です.これお薦めです

 

          

 

          

 

2枚目は,12月6日(日)午後2時から文京シビック大ホールで開かれる「東京大学フィロムジカ交響楽団第43回定期演奏会」です プログラムは①シベリウス「交響曲第1番」,②ニールセン「交響曲第2番」,③フンパーディンク「歌劇”ヘンゼルとグレーテル”前奏曲」で,全席自由で入場無料(カンパ制)です ただ同前で北欧の音楽が聴きたい人にはもってこいのコンサートです

 

          

 

          

 

3枚目は同じく12月6日(日)午後2時からウェスタ川越大ホールで開かれる「小江戸川越第9の会~第9」公演です プログラムは①ブラームス「大学祝典序曲」,②ベートーヴェン「交響曲第9番”合唱付き”」です.チケット代は指定席:2,500円,自由席:2,000円で,前売りはそれぞれ200円安くなります.これは埼玉県の川越に近い人にお薦めしておきます

 

          

 

          

 

4枚目は12月16日(水)午後7時から文京シビック大ホールで開かれる「文の京の第9」公演です プログラムは①ワーグナー「さまよえるオランダ人」序曲,②ベートーヴェン「交響曲第9番”合唱付き”」です.チケット代は全席指定でA席:2,000円,B席:1,000円です.これお薦めです

 

          

 

          

 

  最後の,閑話休題  

 

西加奈子著「ふくわらい」(朝日文庫)を読み終わりました 西加奈子は1977年テヘラン生まれ.関西大学法学部卒業.2004年「あおい」でデビュー,2013年「ふくわらい」で第1回河合隼雄物語賞を受賞,さらに15年には「サラバ!」で第152回芥川賞を受賞しています 先日,このブログで「漁港の肉子ちゃん」をご紹介しましたね

 

          

 

主人公の鳴木戸定は出版社の編集者として働いているが,幼い頃,父に連れられて世界の辺境地を旅して人肉を食べるなど特殊な環境で育てられたこともあり,「愛すること」とか「気持ちが悪いこと」など,普通の人たちが当たり前に感じることの出来ることが出来ない したがって友だちもいない.そんな中,イタリア人と日本人のハーフである盲目の男性・武智次郎に一目ぼれされ求愛されたり,定が編集を担当する引退間際のレスラー・守口廃尊の”書くことへの純粋な気持ち”などに接しながら,「愛すること」を認識し,友情を育み,普通の女性の感覚を獲得していく

主人公の鳴木戸定は父親の鳴木戸栄蔵が,作家「マルキ・ド・サド」から採って付けた名前であることが説明されています 標題の「ふくわらい」は,定が4歳の時に母親が買ってきた雑誌の付録に付いていた「福笑い」に触れて,その面白さのとりこになり,その後,人の顔を見ると,目や鼻や口や耳を,頭の中で,位置を変えてみたり,誰かのパーツと代えてみたりして一人遊びするようになったことから付けられたタイトルです

この小説の中で一番印象に残るのは,居酒屋で,いろいろあった後で”親友”になった同僚の小暮しずくが定に語るシーンです.しずくは語ります

「あのイタリア人が言ってた,定ちゃんも言ってた,あのすべてとか,先っちょの話.なんとなく分かるような気がしたよ 定ちゃんは私のこと,職場にいる私だけがすべてだって,いつか言ったよね.あれ,イタリア人も言ってたよね.僕が知っている定さんがすべてでなんとかかんとかって.あとさ,先っちょだけでも入れたいとかさ,ふざけたこと言ってたけど,私も定ちゃんも,今,先っちょで,すべてじゃない?分かる?今までの歴史みたいなもんあるじゃん,お互い 今日,定ちゃんが話してくれた,定ちゃんの過去・・・そういうのが,すべて積み重なって,その先端に,今の定ちゃんがいるわけじゃない?私にとって,今の定ちゃんがすべてだよ.そんで,それは先っちょだよ!」

ここが,西加奈子さんが言いたいことだったのではないか,と思います 

今,目の前にいる人は,すごく親しい人であっても,自分はその人のすべてを知っている訳ではない 別のところに行けば別の顔を持っているかも知れない.それは本人にしか分からない.しかし,目の前にいる人は,その人だけの人生を背負ってそこに立っている

先日の「漁港の肉子ちゃん」にしても今回の「ふくわらい」にしても,西加奈子の作品を読むとそこはかとなく温かい気持ちになります 一気読み必至です.お薦めします

 

          

 

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